Vol.39 足の臭いの原因

今回の豆知識のテーマは

「足の臭いの原因」です。

 

皆さんが普段足の臭いに対してどのように思っているか

223人の方(男性108人女性115人)にアンケートにお答えいただきました。

年齢は男性が50代60代、女性が30代40代と多くなりました。

自分の臭いと他人の臭いに対しても同じくらい気にされている事が分かりました。

 

「自分または他人の足の臭いが気になる瞬間はいつですか?」という問いには「靴を脱いだ瞬間」という声が1番多く、「座敷に上がる時」「知人の家にお邪魔する時」「1日中歩いた時」などという声もありました。

 

今回アンケートを実施して多くの方が足の臭いを気にされているのが分かりました。

 

それでは本題に入りましょう。足の臭いについて説明させて頂きます。

足の裏やつま先は、体の中でも汗腺が多く、1日に両足でコップ1杯分(約200mL)の汗をかくと言われています。

足の裏の汗腺である「エクリン腺」から出る汗は本来無臭です。足の臭いの原因は細菌、角質・垢、疲労・ストレスなどによるものです。足の臭いの主な原因は細菌です。足にもともと潜んでいる常在菌が、汗と混ざり皮脂や古い角質、垢などの汚れを分解し、臭いの元となる「イソ吉草酸」という物質ができあがり臭いを発生させます。

常在菌が活動するのに最適な環境が足がムレることで、皮膚の角質層がよりはがれやすくなり、細菌の栄養素がどんどん供給されます。また疲労やストレスからくることもあります。疲労が体に蓄積されると、肝臓や腎臓の働きが弱るため、本来尿として出てくるはずのアンモニアが血液によって全身を巡り、皮膚から出てくるようになります。特に立ち仕事などで疲れた足は血行が悪くなり、下半身に血液と老廃物が溜まりやすくなります。そのため、毒素のアンモニアが老廃物として排出され、疲労臭が発生します。またストレスで「精神性発汗」し、緊張する局面になると汗の分泌量が増え、結果的に臭くなります。ストレスが溜まることで疲労臭の原因にもなります。

足は、日頃から靴や靴下で長時間おおわれていて密閉状態にあるので、汗が蒸発せずに足の温度が上昇してムレるばかり。

細菌の繁殖を増やす環境にしないように出来るだけ通気性の良い靴を履いたり足をしっかり洗い足の角質や垢などの手入れをする、また疲労やストレスを抱えないようにするといった対策が必要ですね。

今回のテーマはいかがでしたでしょうか?

少しでもためになったと思って頂けたらうれしい限りです。

これから足ムレが気になり出す季節ですが足の臭いの原因を知って対策して頂ければと思います。

Vol.34 アシート試作テスト

 

お正月気分も終わり、本年度もあとわずかということで皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の「知って得するインソールの豆知識」はアシートの通常製品を少し変更した試作品をテストしてみた結果をご紹介したいと思います。

長年ご好評頂いているアシートですが、多くの方から「そのままの製品を販売し続けてほしい」という声がある一方、細かな改良のご要望を頂くこともあります。
今回はその中でもアシートの履き心地や変形(折れ等)に関わっている波形の向きについて試作してみました。

 

●テスト内容

通常アシートは真横から見て波目が見えるようになっています。これを段ボール用語では横方向に段目が入っている等と表現します。

これを斜め(45度)段目にしたものと縦(90度)段目にしたものについて社内テスター3名に2日間履いてもらい、製品版アシートとの比較をしてみました。3名は主に都内を公共交通機関で移動している外回りの営業スタッフにつき使用状況はハードと言えます。

なお試作品は製品版のOタイプと同じ生地を使っていますので、比較もOタイプとの比較になります。使用した万歩計の数値は下記のようになっています。

 

表・テストした歩数(2日間)

 

●テスト結果(写真)

2日間装着してテストしてみた写真が下記となります。通常使用でもOタイプは1日程度での取替えが基本ですので、かなりの酷使と言えます。

 

斜め45度段目(女性スタッフA)

 

斜め45度段目(男性スタッフB)

 

斜め45度段目(男性スタッフC)

 

縦段目(女性スタッフA)

 

縦段目(男性スタッフB)

 

縦段目(男性スタッフC)

 

 

●テスト結果(官能検査)

次に4つの指標、①履き心地、②すべり具合、③折れ、④耐久性(持ち)について3名各々評価してもらいました。

●● ①履き心地 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:サラッとした履き心地を感じ通常品より爽やかな感じがした。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:特に違いは感じない。

●縦段目●
女性スタッフA:サラッとした履き心地を感じ、特に足裏に刺さるような気持ちいい感触。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:特に違いは感じないが、履き始めに段目の間にかかとが挟まる感じがあった。

 

斜め・縦ともに概ね変わりがないということのようですが、女性スタッフは製品版より爽やかな感覚ということです。これは男性のビジネスシューズと違いヒール高があるのが関係しているのでしょうか。

 

●● ②すべり具合 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:少し滑りやすい。

男性スタッフB:靴の中で横に滑る感覚(遊ぶ感覚)が多少ある。歩行時からストップした際、特に感じた。

男性スタッフC:特に違いは感じない。

●縦段目●
女性スタッフA:かなり滑る。履いた直後から滑るのを感じ歩きづらかった。

男性スタッフB:通常品と比較し、滑りやすい為違和感があり。使用している内に靴前方にずれてくる(画像の通り、前方がずれにより丸みをおびている)。

男性スタッフC:靴を履くときにスルッと履けた。歩いているときは少し前に滑るような感覚を感じた。

 

これはどちらも滑りやすいということで、特に縦段目については想像通りかなり滑るようです。滑りやすいが故に靴に足を入れる際は相当履きやすいことを筆者も履いたところ体感しました。

 

●● ③折れ ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:折れにくい。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:足の付け根の下あたりの折れが通常アシートよりも大きく広がった。

●縦段目●
女性スタッフA:折れにくい。

男性スタッフB:折れやすい印象。

男性スタッフC:かかとを上げるかたちでしゃがんだ時にパキッと折れる音があった。

 

折れについては段ボールは段目方向によって折れやすさが変化するためやはり違いはあるようですが、縦段目のスタッフCのように音を立てて折れるというのは、おそらく履いた当初のまだアシートが湿気を吸収していない硬い状態でしゃがんだのではないでしょうか。しばらく使って適度に吸湿すると、アシートは段目に直角に曲げても折れずにしなって曲がってくれます。

 

●● ④耐久性(持ち) ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:通常品よりも良く感じた。

男性スタッフB:段のツブレ具合等から持たない印象。1日で裏面のカスが出始めた。

男性スタッフC:折れた部分からの傷みが激しく、紙くずの発生が早い印象。

●縦段目●
女性スタッフA:あまり耐久性がない感じ。1日目で結構潰れた。

男性スタッフB:耐久性はない。段のツブレ具合や、破けが1日目で生じていた為。

男性スタッフC:しゃがんだ時に折れた為か、歩いているとそこから傷みが広がりやすく、紙くずの発生が多かった印象。

 

斜め段目については女性と男性で印象が違うようです。それ以外については概ね製品版より損傷が早く紙くずの発生が進みやすいようです。

 

●● ⑤総合評価 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:履き心地も悪くなく折れにくいのが良かった(通常品だとヒールを履いていると真中から折れて切れてしまうことがある)。
若干滑りやすく感じたので斜めの角度がもう少しゆるい方がいい気がした。

男性スタッフB:通常品と比べ、使用時の差はたいして感じられなかったが、使用後の裏面のカスの出方が通常品より激しい点が気になった(靴の中のカスを落とす際の量でも認識)。

男性スタッフC:履き心地においては通常アシートとあまり変わらない印象であったが、折れや紙くずは、発生しやすい。

●縦段目●
女性スタッフA:かなり滑る感じで歩きづらくヒールには向かない。またすぐに潰れてしまった印象がある。

男性スタッフB:靴の中で滑る事で同時にインソールも上下運動する為、通常品に比べ耐久性に差が生じるのではないかと思われる。傾斜のあるヒールなどは特に適さない印象。

男性スタッフC:段目の気持ち良さは通常アシートの方が感じることが出来た。縦の場合は靴の脱ぎ履きがしやすい。しゃがんだ際にはアシートが折れてしまうのでそこから傷みやすい気がした。

 

斜め段目については女性スタッフには好評のようです。男性スタッフには製品版と特に変わらない一方、損傷や紙くずの発生が早いという評価をもらいました。

縦段目については女性・男性ともにすべりが大きく不評のようです。男性スタッフCの挙げた靴を履きやすいというメリットは確かにあるため惜しいところです。

 

 

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以上、今回は段目方向の試作品をテストするということでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。アシートではこれ以外にも様々な試作テストを繰り返しており、今後の製品へ活かしていきたいと考えています。

次回「知って得するインソールの豆知識」2018年2月号はアシートの販売実績などについてお送りする予定です。お楽しみに。

 

Vol.31 アシート耐久テスト~運動検証~

 

10月に入り、朝晩もだんだんと寒くなってだいぶ秋めいてきましたね!秋には「食欲の秋」「読書の秋」「運動の秋」等様々な楽しみ方がありますが、みなさんは何か秋を満喫していますか?
さて、今回のテーマは「アシート耐久テスト~運動検証~」ということで、日頃の運動不足の身体に鞭打ちながら運動でアシートが使用できるかテストしてみました。以前からアシートは激しい運動にはあまり適していないとしておりましたが、実際はどうなのか。今回はあえてのテストです。

テストでは履き心地固めのOタイプを使用。4種の運動を行い、その結果をまとめました。

 

①バスケットボール

天候:晴れ
試験時間:10分アップ+10分クウォーター×4+10分ダウンの計1時間
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面はスニーカー内のクッション性によりナミナミの潰れに影響はなし。ただし、ダッシュを行うと靴の中でアシートが動く為多少の滑る感覚がある。それが裏面に現れ、左右とも破れが生じた。紙くずは殆どなし。

※30分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

バスケットボール使用靴
バスケットボール使用靴
バスケットボール使用/表面
バスケットボール使用/表面
バスケットボール使用/裏面
バスケットボール使用/裏面

 

②縄跳び

天候:晴れ
試験時間:1時間(30分実施+10分休憩+30分実施)
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面はジャンプし続けている分普段一般的に使用するより踵付近のナミナミの潰れが早い印象だが、1時間では大きな変化は見られず。裏面は感覚的には感じなかったが、靴の中でアシートが動いた影響からか破れが多少生じていた。紙くずは殆どなし。

※30分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

縄跳び使用靴
縄跳び使用靴
縄跳び使用/表面
縄跳び使用/表面
縄跳び使用/裏面
縄跳び使用/裏面

 

③ランニング

天候:晴れ
試験時間:ランニング+ウォーキングの計1.5時間
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面は通常使用している時とほぼ変わらず。しかし親指の付け根部分などの潰れ方は早い印象。1.5時間で裏面の小指付け根部分に破れが生じていたが紙くずなどは殆どなし。

※45分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

ランニング使用靴
ランニング使用靴
ランニング使用/表面
ランニング使用/表面
ランニング使用/裏面
ランニング使用/裏面

 

④ボウリング

天候:晴れ
使用時間:2ゲーム計1時間
使用靴:ボウリングシューズ(レンタル)
使用状況:見た目について、表面はほぼ変化なし。しかし履いた時にシューズがフラットな為か靴中でパカパカ浮く感じはあったが、履いているとその感覚は無くなった。投げている時なども違和感はほぼなかった。擦れなどもほぼなく、紙くずは生じていない。

※1ゲーム(30分)使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

ボウリング使用靴
ボウリング使用靴
ボウリング使用/表面
ボウリング使用/表面
ボウリング使用/裏面
ボウリング使用/裏面

 

 

上記4種の運動では表面的な変化はあまり感じませんでした。しかし、運動量の多いバスケットボールでは靴の中で滑る感じがあるとの担当者からの報告でした。また、ボウリング以外の運動では裏面に破けが生じる結果となりました。そのため今回の結果からは30分程度の運動であれば使用感に変化はないが、1時間経過すると運動量に応じて、裏面に小~中程度の破れ等が生じる為、長時間の使用には注意が必要かと思われます。

 

今回のテーマはいかがでしたか?
テストということで久しぶりに運動をしましたが、膝の痛みと筋肉痛になり、日頃の運動の大切さを痛感致しました。

次回は、「汗について」です。お楽しみに。

 

 

Vol.30 私だけが知っているアシート活用法

 

9月も半ばとなり朝は冷え込むことも多くなりましたがいかがお過ごしでしょうか。

Vol.30という節目にあたる今月の「知って得するインソールの豆知識」は、アシートユーザーの皆様の独自(?)活用法についてご紹介したいと思います。
普段お使いのアシートがちょっとした工夫でもっと手放せなくなるかもしれませんね。

 

性別

 

上のグラフは参考までに今回アンケートに回答して頂いた方々の男女比で、半々に分かれています。下のグラフはアシートの使用歴となります。

こちらを見ると使用しだして3年から5年程度の中堅(?)ユーザー様が今回のアンケートでは多いことが分かります。20年以上のキャリアを持つ方々も全体の14%いらっしゃいます。

 

アシートの使用歴

 

下のグラフは主に使用するアシートのタイプとなります。万遍なく分かれており、抗菌タイプのOタイプと標準タイプのKタイプが拮抗し、柔らか目のBタイプがそれぞれの半分程度の割合となっています。

内訳としては、5年以下の使用歴の方はほとんどがOタイプまたはKタイプを使用し、Bタイプを使用しているのは使用歴5~10年の方でほぼ占められていました。

また柔らか目のBタイプは体重が軽く肌もデリケートな女性に多いと思われがちですが、男女差は全くありませんでした。

 

主に使用するアシートのタイプ

 

次にアシートの取替え期間をまとめたのが下のグラフとなります。

アシートの大きな特徴である「使い捨て」の期間と独自活用の間に何らかの相関関係があるのでしょうか??

多くの方が推奨交換期間で交換して頂いており、全体の54%を占めます。あまりアシートに負担のかからない使用状態の方は推奨期間の3~4倍または5~6倍長く使ってもまだ使用できると思いますが、くれぐれもアシートが破れて靴下や靴の中が紙粉(紙くず)で汚れてしまうことのないようにご注意下さい。

 

アシートの取替え期間

 

最後に本アンケートのメインである「独自活用」に関して皆様の活用法をご紹介します。

※これらはあくまで各個人様の様々な使用状況に応じて編み出された活用法につき、実践する場合は十分にご注意ください。

 

「マラソンシューズの中敷きの上に追加してクッション性を向上させて使用しています。」 

(男性, 使用歴3~5年, 交換期間:概ね推奨期間で交換)

「サンダルなどには少し小さく切って両面テープで貼って使用している。」 

(女性, 使用歴1年未満, 交換期間:1.5~2倍長く使う)

「新品のきついパンプスの時には中敷きが入らないので半分に切って使用しています。」 

(女性, 使用歴5~10年, 交換期間:推奨期間より早く交換する)

「地下足袋を履いていますが、夏は足袋の中がプール?になるくらいなので3枚重ねにしています。」 

(男性, 使用歴1~3年, 交換期間:推奨期間より早く交換する)

「硬めなOタイプですが裏面がどうしても弱いので、裏面同士くっつけるかたちで2枚重ねて使用しています。捨てる前に一度ひっくり返して使用するもよし、上の一枚だけを交換するもよし。とてもおすすめです。」 

(女性, 使用歴3~5年, 交換期間:5~6倍長く使う)

「ちょっと緩めの靴では、2~3日使ったアシートの上に新しいアシートを入れて、それで2~3日使ったら下の古いのを捨てて、また新しいアシートを入れる。靴底の厚みが増して足の負担が軽減される。」 

(男性, 使用歴20年以上, 交換期間:1.5~2倍長く使う)

「靴を履く時ではなく、しばらく履かない靴をしまう時等に湿気取りとして新聞紙と一緒に入れています。」

 (女性, 使用歴10~15年, 交換期間:1.5~2倍長く使う)

「長靴や蒸れた靴に、まだ使えそうなアシートを入れて湿気と抗菌対策に使う。」 「長期保管の際の革靴のカビ対策に新しいアシートを入れる。」 

(女性, 使用歴3~5年, 交換期間:1.5~2倍長く使う)

「母は運動会などで裸足になるとき、砂のついた足で靴を履くのが嫌でアシートを入れているそうです。また日ごろストッキング派ですが、夏は素足にアシート。気持ちいいし、中敷きの傷みを気にしなくて良いとのこと。」 

(女性, 使用歴1~3年, 交換期間:概ね推奨期間で交換)

「アシート装着前に足用スプレーをしておくと、汗をたくさんかいても気にならない。」 

(女性, 使用歴3~5年, 交換期間:概ね推奨期間で交換)

 

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以上、「私だけが知っているアシート活用法」についてお送りしましたがいかがでしょうか。
重ね合わせる使い方をしている方が複数いて興味深いですね。。。

次号は「アシート限界テスト」ということで、アシートが過酷な使用にどのくらい耐えることが出来るのか、チェックしてみたいと思います。お楽しみに。

 

Vol.15 長靴・レインブーツについて

 

今回は昨年お送りした「ブーツ」に引き続き、靴の種類シリーズ第2弾ということで「長靴・レインブーツ」についてです。
ちなみに長靴と書いて「ちょうか」と読み、いわゆるブーツのことを指すこともあるようですが、今回は梅雨の時期ということもあり雨用・作業用などのゴム長靴についてお送りします。

今週東北地方でも梅雨入りし、北海道を除く日本列島は梅雨の真っ只中ですので大変タイムリーですね。

 

●アシート発祥

長靴は実はアシートが生まれたきっかけになった靴でもあります。今から28年ほど前、九州のとある青果市場で働く方から、仕事で使う長靴の中が蒸れて匂いがしてしまうという声を頂いたのがきっかけです。この当時のエピソードについてはまた日を改めてご紹介したいと思います。

 

長靴
長靴

 

 

●長靴・レインブーツ所有に関するアンケート

今回もあらかじめ募集したアンケート内容を見ていきたいと思います。まずアンケート回答者はアシートや中敷きの使用者とは限らない一般の方々423名様となります。男女比はほぼ半々の結果となりました。

 

アンケート回答者数
アンケート回答者数

 

また長靴・レインブーツをどのくらい持っているかということも聞いてみました。

これによると、持っていない方(0足)が1割程度いますが、9割の方がいわゆるブーツでない雨天または作業用などの長靴類を持っているということです。大半は1足のみということですが、中には4足、5足以上持っている方も少数とはいえいます。これはおしゃれなレインブーツをいくつも持っているのか、あるいは仕事や作業に合わせて数種持っているのか興味があるところです。

なお所有数に関して男女による違い、例えば女性の方がたくさん持っている等の有意な差はありませんでした。

 

長靴・レインブーツの所有数
長靴・レインブーツの所有数

 

 

●長靴・レインブーツを履く理由

次に9割の長靴・レインブーツ所有者の方の「履く理由」について複数選択式で答えてもらいました。合計得票数(延べ人数の合計)は624名となります。

こちらはやはり「雨天のため」が過半数の57%を占めるに至りました。続いて「仕事等の作業のため」15%、「趣味等の作業のため」13%、「防寒のため」11%となり拮抗しています。「おしゃれ・ファッション」は延べ人数26名ということで全体の票数の4%に過ぎないのが意外でしたが、理由として挙げるほどまでは昨今のおしゃれ長靴ブームも盛り上がっていないということでしょうか。

なお「おしゃれ・ファッション」を長靴・レインブーツを履く唯一の理由として挙げた方も僅かながら(3名)存在します。これは全体の0.5%にあたります。

 

長靴・レインブーツを履く理由
長靴・レインブーツを履く理由

 

 

●長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

これは次章の経験談で具体的なエピソードを紹介していますが、やはり総ゴム製が基本の長靴・レインブーツは相当に蒸れやすくニオイを発しやすいという弱点を持っています。今まで使用してきてニオイが気になったことがあるか聞いてみたのが下のグラフです。

83%の方がニオイが気になったことがあると答えていますが、意外と少ないと思いませんか? きっとニオイが気になったことがない17%の方は滅多に長靴を履くことがないライトユーザーの方なのだと推測されますが、いかがでしょうか。

 

長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか
長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

 

 

●長靴・レインブーツに関する経験談・失敗談

今回もテーマに関連した経験談などを教えて頂きました。定番のニオイ関連がやはり多くなっていますね。

○ニオイに関する経験談○

雨で足がぬれたまま、上司と座敷のランチに連れて行ってもらった時は、本当に最悪でした。。。(女性・所有数1足)
レインブーツで雨の中歩いて家に帰ると、中からこもった臭いが漂ってきました。女性として悲しくなった記憶があります。(女性・所有数1足)
去年の梅雨の時期に、一足しか持っていなかったレインブーツを連日履き続けたところ、気づいた時にはとてつもない臭いを放つようになっていて・・・捨てるしかありませんでした。(女性・所有数1足)
私はとにかく汗っかきで足も相当臭いです。仕事で長靴を履いた日には、自分でも引く程臭いです。。(女性・所有数1足)
よく晴れた日の土いじり、家に入るために脱いだ長靴から強烈な臭いが・・・ 土いじりの度に、長靴の天日干しも作業の一つになっています。(女性・所有数2足)
メンテしないと湿気や雑菌で呼吸困難になりそうなほど臭くなり、家族だけでなく仕事関係でもクレームが。(男性・所有数2足)
雨のお呼ばれの日、雨靴で行きましたが足のニオイが気になって上がれず、玄関口で帰るハメに。昔の話ですが、忘れることができません。(男性・所有数2足)
仕事で一日中長靴を履いていて、帰って飼い猫が足の匂いをかいだら一目散に逃げた。(男性・所有数2足)
子供との学校行事で畑作業に参加。そのあとママ友の家でお茶のお誘いが・・・まさかそんなお誘いがあるとは・・・長靴の中は汗もかいたし悪臭が・・・そんな足でお邪魔するわけにもいかず、嘘をついて断りました。(男性・所有数2足)

○違うニオイの経験談○

消臭スプレーを使ったら、変な匂いになってしまいました。(女性・所有数1足)
ゴムっぽい臭いがいつも気になります。通気性が無い為、汗で靴下が湿ります。(女性・所有数1足)
ズボンにゴムの匂いがついてとれない。(男性・所有数2足)

○雨上がり○

出かけるときは降っていたが、雨がすぐあがって気が付くと長靴なのは自分だけだったとき。(女性・所有数3足)
雨が降っているときに履いて家を出ても、途中で雨があがってしまうと履いているのが恥ずかしいし暑い。(女性・所有数2足)

○長靴の置き場所○

職場に徒歩で通っていたとき、荒天時に履いていました。しかし仕事場は革靴を着用・・・履いて行った長靴を置いておく場所がなくて、しょうがなく・・・職場内の片隅に置いていました。(男性・所有数1足)
でかすぎて収納できない。(女性・所有数1足)
長靴を買ったら、しまう場所に困った。(女性・所有数2足)

○その他○

雪国では、雪靴という、長靴よりも通常の靴の形態で、水に強い(水深4~5cmまで等)タイプが一般的ですね。(男性・所有数0足)
レインブーツを履いても中の方まで結局濡れてしまうので、中が濡れてもすぐ乾くものがあったらいいなぁと思います。レインブーツは外側は強いけど、中側は濡れるとなかなか乾かないので・・・(女性・所有数1足)
長靴は蒸れるのを知らず、長靴なのに雨が入ってきてしまう・・・不良品かと思っていましたが、蒸れて自分の足汗だったようです。(女性・所有数1足)
おしゃれな長靴は高いのでやっぱり買えません。(女性・所有数0足)
大雪の日に駅まで行けなくて、嫁のピンクで駅まで行った。(男性・所有数0足)
2歳になった息子が私の長靴を履きたがり、履いては転ぶの繰り返し。危ないのでしまってほとんど使えていない。次はショートのレインブーツを買う。(女性・所有数1足)
水が入るとなかなか乾かなくて、ストーブの近くに置いて乾かそうとしたら、レインブーツがしわしわになったこと。(女性・所有数1足)
主人の長靴にムカデが入っていたことがありました。知らずに履いた主人が何かゴソゴソするので長靴を逆さにして振ってみたら立派なムカデが落ちてきてびっくり。そこからの慌て方がすごかったです。でも噛まれないで良かった!(女性・所有数2足)
消防団で使っていた長靴が履きやすく大好きでした。(男性・所有数1足)
ぬぎにくいとか。(女性・所有数1足)
ゴムの音がキュッキュとなってうるさい。(女性・所有数1足)
大人になってからは履いていないからわからない。(男性・所有数0足)

 

 

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以上、今月は梅雨の時期に相応しいテーマでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。沖縄以外は7月中旬以降まで梅雨は続くようですので、嫌なニオイに悩まされずに過ごしたいものです。失敗談を見ていると普通の靴と同じように、同じ靴を使わずにローテーションしてよく乾燥させることが重要のようですね。

来月はVol.13でお送りしたユーザーインタビューの続編(男性編)の予定です。お楽しみに。

 

Vol.14 新製品紹介 ~SUASI~

 

「知って得するインソールの豆知識」今月号は、先月新たにアシートファミリーに加わった新商品をご紹介したいと思います。

 

●待望の新製品「SUASI」登場!

新製品は「SUASI」(読み:すあし)という商品名で、現在のアシートが持つ各種利点はそのままに、より女性へアピールするものとなっています。

アシートWebサイト上ではまだご紹介していないため知らない方が殆どだと思いますが、4月中旬から一部店舗で販売を開始しており、まだまだ販売網が追いついていないため今後拡充予定です。

 

新製品「SUASI」
新製品「SUASI」
左より:23cmパッケージ、24cmパッケージ、製品本体
入数:5足入り 価格:¥680(税8%込)

 

SUASIの基本的なポリシーはアシートと同様に、ペーパー素材による手軽な交換(使い捨て)と爽快感です。アシートをご愛用中の方には特に抵抗なく使っていただけるものと思います。手に取っていただけると分かると思いますが、厚みや形状はアシートと同じで、馴染みのあるウェーブ構造(片面段ボール構造)です。また大きく違うのは入数が5足入りということですね。

では次にSUASIの特徴を見ていきましょう。

 

●SUASIだけの・・・ ~従来にないビジュアル~

今まで寄せられたアシートについての要望の一つに「見た目が良くない」というものがありました。「段ボール的」「人前で靴を脱ぎにくい」といった声に対する一つの提案がこのデザイン(色)なのです。

下の写真はパッケージ外観と製品本体を太陽光に近い環境で撮影した画像ですが、ビビッドなパッケージと優しい印象の製品本体の「SUASIカラー」となっています。試作段階では微妙に異なる数種類の候補から、テストを重ねてこのカラーに決定致しました。

今までのアシートの外観からは随分と「派手」になったと感じるかもしれませんが、インソールを使っていることを隠す必要がなく、人に見られても気にならない、ひいてはおしゃれなグッズの一つとして積極的にアピールしていただきたいという願いが込められています。

また、アシートのOタイプではシャンデリア柄の黒色の小さな模様がウェーブ構造を視覚的に和らげ、段ボール感を無くすことに貢献していますが、SUASIではもう少し離れて見た場合でもボーダー柄を認識できるため、より上手に隠してくれているように思いませんか??

 

SUASI外観
SUASI外観

 

 

●SUASIだけの・・・ ~斬新な製品兼用パッケージ~

アシートでは通常の化粧箱パッケージと、お徳用の段ボール入りという、ある意味一般的なパッケージでしたが、SUASIではそのどちらも超越?した斬新なものになりました。「裸パッケージ」と呼んでいますが、製品側面が露出し、製品を覆う台紙部分も製品同様にインソール形として「使える」ようにしました。

つまりこの「SUASI」と書かれた台紙の上下の連結部分をハサミで切ることにより、そのまま左右一組のインソールとして使えてしまいます(台紙もウェーブ構造なのです)。なお表面の印刷色が靴に移ってしまう場合があるため、その点だけ注意して頂きたいと思います。

またこの台紙部分は、ウェーブ部分に接着された通常の裏紙部分にさらに厚紙を貼り合わせているもので、印刷業界では合紙(ごうし)と呼ばれる手法です。

よって入数は製品5足+1足という言い方ができるのではないかと思っています。

このような製品兼用パッケージを採用することにより、アシートOタイプの通常品と比較して1足あたりのパッケージ重量を92%減少させることができました。

 

吊り下げ陳列例
吊り下げ陳列例

 

 

●SUASIだけの・・・ ~安心のエコ素材、ホタテパウダー~

アシートでは「クリスライト」という天然鉱物の粉末を添加することによって脱臭力を発揮していましたが、SUASIではこの部分も大きく変わりました。脱臭能力とともに、新たに抗菌性も持つ「ホタテパウダー」を採用しています。

ホタテパウダーは食用ホタテなどの生産の際に生まれる大量の廃棄貝殻を加工したものです。ホタテの産地でうず高く積み上げられている貝殻の山(丘?)をご覧になったことがある方もいるのではないでしょうか?

ホタテの産地の東北・北海道ではこの廃棄貝殻の処理が一つの悩みどころでありました。ほとんどは不燃性の廃棄物として埋め立て等より費用をかけて処理せざるを得ないのが現状ですが、一部はチョークや浸透性舗装の材料になるなど、その機能から近年注目されている素材です。

今まで廃棄されていたものを機能性材料として活用することで、地球にやさしく、しかもアシート同等の脱臭力に加え抗菌力を備えることができました。またホタテパウダーは野菜や果物の洗浄剤としても使われている安心のエコ材料なのです。

 

ホタテ貝殻(イメージ)
ホタテ貝殻(イメージ)

 

 

●おわりに

このようにSUASIはアシートの利点はそのままにファッション性やエコロジー的観点を付加して、さらには目を引くパッケージと初期導入しやすい価格により、より幅広いユーザーに向けた製品となっています。「やむを得ず使う」から「かわいいから進んで使う」インソールになることを願っています。

現在は女性用23cmと24cmという限られたラインナップですが、今後はラインナップを拡大していきたいところですね!

 

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以上、今月号は新製品についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。ぜひパッケージを手に取って今までのインソールにはない「かわいさ」を実感して頂きたいと思います。

来月はVol.11のブーツの回に続いて靴の種類シリーズ第2弾ということで、「長靴・レインブーツ」について調べてみたいと思います。お楽しみに。

 

Vol.13 インソールインタビューについて(女性編)

 

今回の「知って得するインソールの豆知識」はインソールインタビューを行いました。急遽「知って得するインソールの豆知識」を執筆することになり、ネタに困って出た結論が、困ったときはインタビュー!!との結論に至り、今回のテーマ「インソールインタビューについて(女性編)」となりました。インタビューを作ること自体が初めてとなり、質問の多いいわゆる「面倒くさいインタビュー」となってしまいましたが、お得意先の場所をお借りして筆者自身も店頭に立ち、行ったインタビューでは男女合わせて72名の方に回答して頂きました!本当にありがとうございました。その中でも今回は36名の女性インタビューの結果を見ていきたいと思います。(男性編は後日やる予定です)

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問:使い捨てインソールについてどう思うか?

回答:

・とても良いと思う

・便利で靴が清潔に保てる感じがする。

・(使い捨て)そこが良いと思う

・珍しくて面白い

 

予想以上に使い捨てインソールイイねっ!というコメントが多くてびっくりです。取り換えるのが面倒という人が多いのかと思っていましたが、取り換えることで清潔感があると感じる人が多いようですね。たしかに、ずっと靴にインソール入れっぱなしだと大変なことになってしまいますからね・・・。あなたのインソール大丈夫ですか(笑)

 

問:今後アシートを使ってみたいと思いますか?

回答:

・ニオイがマシになるので使う

・心地よいから使用したい

・長時間靴を履くので脱臭や吸汗に役立つと思うので使用したい

・脱臭効果もあり靴を長持ちさせてくれるため

・使い捨てで臭いもとってくれて便利だから

 

インタビューを行ってみてびっくりしたのはほとんどの人が使ってみたいというコメントでした。「こんなにうれしいことはない!!」って感じです。本当にありがとうございます。コメントを見ると回答者が女性との事もあってかニオイを気にされる方が多い印象です。これから暑くなってくるのでニオイ対策は万全にしたいですものねっ!

 

最後に

今回はインソールインタビューについてお送りいたしましが、いかがだったでしょうか。お気づきの方もいたと思いますが、今回は筆者が変わっております!はじめして。皆様。今回執筆致しましたKと申します。今回、インタビューの項目作成からインタビュー実施、回収から集計まではやるのだろうなぁと思っていましたがまさか原稿まで作成するとは・・・。

上司にしてやられましたね。しかし、不慣れな私ですが今後も執筆することが(多々)あると思います。なにとぞよろしくお願い致します。

 

また私の相棒を紹介します!

 

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私の靴(27cm)が小さく見えますねぇ。

アシート実演販売ある所にデカアシートありっ!

実演販売を行いながらこのサイズのアシートを履ける方を探し続ける日々を過ごしております。(笑)

もしこの「デカアシート」見かけたら気軽に触ったりしてみてくださいねっ!触るとあなたに幸せが訪れるかも?しれませんよ!

 

 

以上、インソールインタビューについてでした。今回のインタビューについては女性限定のインタビューでしたが今後、同じ内容のインタビューを男性Verとして掲載する予定ですが、次号はなんとアシートからついに発売された新製品について詳しく紹介いたします。お楽しみに。

 

 

Vol.12 インソールの種類と効果

 

「知って得するインソールの豆知識」も最終回となりましたが、今回はインソールにはどのような種類があり、またそれぞれの種類のインソールの効果がどの程度あるのか調べてみたいと思います。

インソール(靴の中敷き)の歴史は定かではないのですが、革靴(洋靴)が普及してからのはずですから、日本では幕末~明治以降となるのでしょうか。庶民は草履や下駄がまだ多かったと思いますが、軍隊では早くから洋靴(ブーツ)を着用していたということです。

ちなみに1991年にイタリアの氷河で発見された約5300年前のミイラは毛皮を縫製した革靴を履いていて、中には防寒用に枯草が敷かれていたそうです。これもインソール?でしょうか。

 

●インソールの目的・用途

では街でインソールとして売られている物を下記に分類してみました。

◯緩衝用・痛み防止向け
これはおそらく一番多いタイプで、体重がかかるカカトや女性がヒールを履く際の指の付け根などを衝撃吸収材で緩衝するタイプのものです。スポーツ用途向けのハイテク素材を使ったものなども多いです。

◯疲労軽減用
これは意外と知られていないのですが、足裏の荷重を適度にインソールで受け止めると体全体の疲れが軽減することがあるようです。緩衝用と似ています。

◯吸湿・防臭用
これはアシートもそうなのですが、足汗を吸収・放散することによって臭いを防止するものです。この機能単独で販売されているものの他に各種インソールの機能として謳われていることも多いです。

◯保温・防寒用
これも防臭用や消臭用と同じくらいポピュラーなタイプですが、冬にお世話になる方も多いのではないでしょうか。フェルトやハイテク発熱素材、中にはボアムートンなどのぶ厚いものもあります。あまり厚みがあると靴サイズを普段とは区別しなければいけなくなるかもしれませんね。

◯防汚用
これはこの機能単独で販売していることはほとんどないと思いますが、長く使いたい靴などが汗などでシミができたり汚れてしまわないように保護するためのものです。
部分型でなく足全体型のインソール全てに備わっているという見方もできますね。意外とこの目的でアシートを購入されている方もいるんですよ。

◯防滑用
これはハイヒールなどで足がどんどん前側に押し付けられて指が痛くなることを防止するためで、斜面部分などに装着(貼付け等)するものです。ジェルタイプなど、素材に工夫がされています。
また履き代の浅いパンプスなどで使うようですが、かかとの上側(背面部分)に付けて靴が脱げてしまわないようにするものなどもあります。

◯靴サイズ調整用
これは買った靴が大き目の場合に使うテクニック?で、靴内を狭くすることによって快適に履けるようにするものです。厚みが2mm足らずのアシートではちょっと難しいかもしれませんね。

◯身長アップ用
これは通販サイトなどを見ると売上トップを独走していたりすることもあるポピュラー?なもので、根強い支持があるようです。靴で工夫することもできますが、インソールと併用することで夢の10cmアップも可能かもしれません。なおブーツに入れる場合はかなり大胆な使用(積み重ね?)もするようです。

◯治療向け
こちらは外反母趾・足底筋膜炎・モートン病などの疾病を直すべく、サポーター形状やギプス形状で足を保護・治療するタイプのものです。靴底形状から大きく発展した立体形状が多いですね。

◯矯正用
これは偏平足などの矯正、または下腿の骨格(X脚やO脚)の矯正用のもので、足の内側と外側に高さの変化をつけたものなどがあります。

◯踏抜き防止用
これはまた毛色の違うタイプですが、主に建築現場や災害現場などで安全靴的な機能として使うもので、薄い鉄板が入っていたりします。踏抜き性能については安全靴の先芯と同じようにJISに規定されています。

筆者の独断では売れ筋商品は1位 緩衝用、2位 身長アップ用、3位 疲労軽減用の順ではないでしょうか。アシートの主目的の吸湿・消臭機能タイプは意外と主流ではなく、その次あたりに位置しているように思われます。

 

●インソールのアンケート概要

今回もインソールに関するアンケートを募集しました。対象はアシートやインソールユーザーに限定せず、一般の539名の方に答えていただきました。男女比は約47:53でほぼ半々となっています。まずインソール自体使うかどうか聞いた結果が下記です。

 

インソール(靴の中敷き)は使いますか?
インソール(靴の中敷き)は使いますか?

 

これは筆者には意外だったのですが、使う人の方が多数派でした。また臭いやエチケットに敏感と思われる女性より男性の使用割合の方が高い結果となりました。男性では使う人は全体の76%、女性では約68%の方が使うと答えています。ただインソールメーカーとしてはもっともっとインソールの良さを知って使っていただきたいところですね!

 

●どのようなインソールを使うか

次に使っているインソールの種類を聞いてみました。こちらは複数回答ですので、回答総数778件を上のグラフで挙げたインソールを使う男女387名で割り算すると、一人当たり平均2.0種類のインソールを使っているということになります。

 

どのような種類のインソールを使っていますか?
どのような種類のインソールを使っていますか?

 

トップは消臭用で、痛み防止(衝撃吸収)、サイズ調整と続きますが、上で挙げた「売れ筋」の身長アップは実際はユーザーは少ないようです。アンケート期間が2月下旬~3月初旬であったことを考えると、厳寒期にも関わらず保温用が少ないのも意外ですね。

 

●インソールの効果の有無

次に使っているインソールの効果があるのか聞いてみました。これは大方良い効果が出ているようで、「とても効果がある」と「やや効果がある」を足すと66%の方が効果ありという結果になります。

 

使っているインソールの効果はありますか?
使っているインソールの効果はありますか?

 

 

●インソールの効果についての体験談

今回も体験談としてインソールの効果について今までの経験や失敗談などを書いて頂きました。下に紹介します。

 

【インソールの効果あり】

テニスをしています。インソールをかえると足の疲れが違います。 (女性,とても効果がある)

インソールを入れるのと入れてないのだと履き心地が全然違うことに気づいて以来、インソールを愛用するようになりました。特に旅行の時に重宝しています。 (女性,やや効果がある)

インソールを使用する前、臭いや足の痛みに悩まされていましたが、使用してから今ではに臭いも痛みも軽減されました。ずっと靴を履いた立ち仕事をしておりますので、インソールにはとても助けられています。 (男性,とても効果がある)

インソール無しだと何だか気持ちが悪いので。 (男性,あまり効果はない)

安全靴のため以前は足ムレがひどく困ったがインソールの使用により軽減された。 (男性,とても効果がある)

脱いだ時に足元をかわいく演出できる。 (女性,やや効果がある)

力仕事をやっていて安全靴にインソールを使用しています。クッション性もありますが、やはり防臭効果が1番です。とても重宝してます。 (男性,やや効果がある)

ヒールを履くので指の付け根にタコができてしまい、歩くのもつらい状態になったのですが、インソールを使ったら痛みも緩和されてとても楽になりました。 (女性,とても効果がある)

季節に合わせたインソールを使用しております。夏は網目で涼しく、冬は綿のようにふっくら暖かく、優しく足の裏を守ってくれます。抗菌・防臭効果にも期待しているので、年中手放せません。使用することで、女性としての気分が上がります!!あまり人目に付くことは無いですが、良い仕事をしてくれます。 (女性,やや効果がある)

 

【効果なしまたは否定的な経験談】

100円ショップで何足分か買って、1日毎に洗濯をしては入れ替えての毎日です。しかし、洗濯するたび中敷きは痛むし、洗う手間も一向に省けないし、、、もう少しニオイ対策が上手にできたらいいなと思っています。 (男性,あまり効果はない)

ぴったりした靴がなかなかなくてインソールを工夫して入れてみても、ずれたりして結局なんの意味もない事が多いです。 (女性,あまり効果はない)

一応入れていますが、サイズ調節のためにはよい効果が得られますが、消臭効果はぜんぜんありませんね。毎日スーツを着てパンプスを履いているので結構臭いは気にしてますが、一度臭くなるとなかなかパンプスから臭いがとれなくて正直困っています。 (女性,あまり効果はない)

劣化が激しく、なかなか定着しない。 (女性,あまり効果はない)

100均のスニーカー用をブーツやパンプスに入れてます。衝撃吸収用ですがすぐにダメになります。 (女性,やや効果がある)

使っていくうちにだんだん体重に負けて小さくなってしまう気がしてしまうので丈夫で足が痛くならないインソールがほしいところです! (女性,やや効果がある)

自衛隊在職時にブーツの中に使用していたが、耐久性が悪くダメなやつが多い。 (男性,あまり効果はない)

靴のサイズに合わせて切るタイプは合わせられない。 (男性,あまり効果はない)

衝撃吸収効果と消臭は両立しない。 (男性,あまり効果はない)

靴を脱いだ時にインソールがくっついてきて、使い込んだインソールだったので焦った。 (男性,やや効果がある)

いままで使ってきたどの用途のインソールでも言えるのですが、やはり使っているうちにズレてくる、靴を脱ぐときにインソールが出てくる、靴を履くときに折れるのが気になります。痛み防止、保温、身長アップ、それぞれの効果は実感できるのですが・・・ (女性,やや効果がある)

 

【サイズ調整】

足が小さく、サイズの合う靴がなかなかないのでこれがないと靴が履きづらいです。 (男性,やや効果がある)

元々足の甲の厚みがあまりないので、パンプスのようなタイプはインソールなしでは脱げてしまいます。インソール歴かなり長いです。 (女性,やや効果がある)

サイズがぶかぶかだったパンプスが、中敷を入れたらぴったりになった! (女性,とても効果がある)

 

【保温・防寒に対して】

靴を購入したままの状態で道を歩くと足が冷たくなり、最終的には体全体が冷えるということがありましたが、インソールを敷いたら履き心地も良く、体も快調です。 (女性,やや効果がある)

雪国なので、歩いた時に冷たさを感じにくいのは助かる。 (女性,やや効果がある)

保温用のインソールを買って使用した時、インソールの厚みがありすぎて長靴が履けなくなり、せっかく購入したばかりのインソールを捨てたことがあります。厚みがありすぎるのも問題だなと実感した出来事でした。 (女性,やや効果がある)

 

 

●おわりに

以上、インソールの種類と効果ということでお送りしましたが、今回で「知って得するインソールの豆知識」ブログは最終回、、、となるはずでしたが、好評につき来年度も続行することになりました! 今年度以上にインソールを広く深く理解できるような内容をお届けしようと考えていますので、ご期待ください。1年間ご愛読いただき誠にありがとうございました。

 

 

Vol.11 ブーツについて

 

「知って得するインソールの豆知識」ブログも残すところあと2回となりました。
今回は靴の種類の一つである「ブーツ」にスポットをあててみたいと思います。

ブーツの種類はかなりあるようで、ロングブーツ、ショートブーツ、ブーティ―、ムートンブーツ、エンジニアブーツ、その他いろいろあり、スキー、バイク等の特定用途向けを入れると無数?に分類できてしまいますが、今回は大まかにブーツとひとまとめにしています。

今回のアンケート調査はアシート購入歴のある91名様に答えていただいており、男女比はアシートユーザー層を反映して3:7で女性多数となっています。

 

●ブーツ所有数

まず所有するブーツの数について答えていただきました。グラフを見ると2足が最多となっています。
男性はやはり少な目で1足という方が多いですね。ただし0足(持っていない)と答えた方は2名とも女性でした。

グラフから、アシートの利用者という言わば身だしなみに気を使っている皆様の印象からすると、所有数は意外と少な目といった印象でしょうか。

 

 ブーツ所有数
ブーツ所有数

 

●ブーツを履く理由

次にブーツを履く理由について伺いました。こちらは選択肢の中から該当するものを複数選んでいただきました。

 

ブーツを履く理由(複数選択回答)
ブーツを履く理由(複数選択回答)

 

圧倒的なのは「おしゃれ・ファッション」と「防寒のため」ということで、この2つで全体の82%を占めています。
おしゃれ・ファッションは王道として、防寒は季節柄もありますね。

3位にランクインしているのが「歩きやすいから」ということで、これは担当には意外だったのですが、例えばムートンブーツなどのようにかかとが低くてフラットなタイプの場合は歩きやすそうですね。

また足首部分を拘束することによる捻挫保護や、足の保護もあり、ブーツは機能的な部分も見逃せないですね。

その他「脚がきれいに見えるから」「流行りだから」となりますが、最後の選択肢の「異性を意識して」は担当の予想が外れてしまい、勘繰りすぎの選択肢だったと反省しています・・・

 

●ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

次に「ブーツの臭いが気になったことがあるか」ということで答えていただきました。

全体の88%の方が「気になったことがある」ということで、やはりブーツは保温性が良い代わりに蒸れやすく臭いを発しやすいのが実情のようです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

 

下のグラフは冒頭で紹介したブーツ所有数別にこの結果をまとめたものとなります。

0足(ブーツを持っていない)にも関わらず臭いが気になるという方が多いのは他の人のブーツの臭いが気になる方がいかに多いかということですね。
また5足以上持っている方で「気になったことがない」と答えた方はゼロでした。

とりあえずブーツの臭いは自分だけでなく他人の目(鼻)にも届いていると思った方が良さそうです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)

 

●ブーツに関する体験談

最後にブーツに関して体験談・失敗談などを募集しました。下記にご紹介します。

 

○お手入れ編

あまり磨いたりせずに片付けたら次のシーズンに皮がひび割れた。ソールも悪くなっていて駅で思いっきり転倒。それ以来手入れをして片付けることにしている。(女性・所有数3足)

カビが生えた。(女性・所有数4足)

低反発の分厚い中敷きを敷いていた際、長期間歩いたあと中敷きを取らずに一晩放置したことがあるのですが、においがひどくてなかなか取れず、結局そのブーツは捨てるはめになってしまいました。以後、中敷きは使い捨てに徹底するようにしています。(女性・所有数3足)

使い捨て中敷きということでぜひアシートをお使いいただきたいと思います。低反発は機能はいいのですが、場合により蒸れやすいことがありますね。担当は中敷きではないのですが、低反発枕でカビを経験したことがあります。

○恥ずかしい思い

靴を脱ぐ場所でデザインが良くない靴下を履いていた事に気づいた事。ブーツだとよくある失敗談。(女性・所有数5足以上)

茶道のお稽古にブーツを履いて行ってしまいました。お稽古は、お座敷に正座。正座や立ち上がるたびに足の臭いが漂い、お稽古中ずっと恥ずかしい思いをしてしまいました。(女性・所有数5足以上)

先日新潟に出張した時に、「雪国だからブーツでしょう。」と勝手な思い込みでブーツを履いて行ったところ、駅を降りたら路面が乾いていて、パンプスを履いた女性までいました。行く先々で言い訳をして、とても恥ずかしい思いをしました。(男性・所有数1足)

○ブーツが履けない

海外旅行の時、機内でロングブーツを脱いで過ごし、到着した時にはブーツのファスナーが全くあがらなかった。以来、ロングフライトの時にはロングブーツは避けている。(女性・所有数4足)

宴会でブーツを脱ぎお座敷で飲食をした後、帰ろうとしたら足がむくんでブーツのファスナーが上がらず焦り、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。それからは事前に確認してその日の靴を決めています。(女性・所有数5足以上)

飲み会でストレッチ抜群のブーツできめたらお座敷。酔っぱらった後なかなか履けず恥ずかしかった(女性・所有数5足以上)

これは履く人にしか分からない経験談ですね。最後のストレッチブーツについては浮腫んで履けなかったというより酔いが回って手元がおぼつかない状況だったのでしょうか。

○定番のお座敷

飲み会でお座席に通されてしまい、急遽ブーツを脱がなくてはならず、脚の臭いがかなり気になった事あり(女性・所有数2足)

飲み会で出かけたものの、テーブル席がいっぱいでお座敷しかなく、しかたなくその席に入るときにブーツを履いていたことで臭いが気になりヒヤヒヤしたことがあります。(女性・所有数5足以上)

居酒屋へ彼女と行った際、足が臭うためかブーツを脱ぎたくないと思っていた彼女の気持ちを察してあげられず、お座敷の居酒屋へ行き、彼女に怒られました。(男性・所有数2足)

こちらは定番のお座敷エピソードですが、上記以外にも数名挙げられていました。

○脱ブーツ

蒸れるのに洗えないし不衛生のため、ブーツを履くのをやめました。(女性・所有数0足)

ブーツは特にムレ対策に中敷きを入れるとサイズがきつくなりやすい。洗えないし蒸れるしでほとんど履かなくなりました(女性・所有数1足)

こちらはブーツを履かない選択をした方々です。サイズがきつくなりやすい件は、薄型中敷きのアシートがお役に立てそうです。

○アシート

飲み会で靴を脱ぐお座敷だと足の臭いが気になり、事前に汗拭きシートで拭くようにしている。アシートを使用するようになり、拭くタイミングを逃しても焦る必要が無くなった。(女性・所有数3足)

積雪寒冷地である札幌ではブーツは必需品です。知人宅を訪問した際、足のにおいが気になったことがあります。アシートを使う前には、ありとあらゆる中敷きをためしました。(女性・所有数5足以上)

どんなに足をキレイに洗っていても、ブーツを履いているとだんだんと必ず臭ってくるその自分の足の臭さに驚きました。いろんな消臭スプレーやパウダーを試しましたが、効果は少しだけ。色々調べて、自分の足から出る大量の汗が原因なんだとわかりました。そこで口コミが良かったアシートを試したところ、足の汗をぐんぐん吸収し、それでもブーツは汗で少し湿っぽくなってしまうものの、臭いも近くで一生懸命嗅がない限りは気にならないほどです。とても大きな効果を感じました。(女性・所有数4足)

ブ-ツではないのですが・・・先日の大寒波で足を骨折し初めてのギプス生活中です。ギプスの中(約2週間目)がムレて不快でしたが、アシ-トを使用すると大変快適です。靴の時同様、においも気にならず、診察の時も安心です。(女性・所有数4足)

こちらは手前味噌ではありますが、アシートに関するエピソードです。最後のギプスの中に使用する話は担当は初めて聞きました。使用には担当医さんの理解?が必要かもしれませんね。

 

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以上、靴の種類の一つをピックアップする今月号でしたがいかがでしたでしょうか。来月はいよいよ最終号となりますが、インソールの種類についてとりあげる予定です。お楽しみに。

 

 

Vol.10 アシートと季節の関係

 

少々遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年も「知って得するインソールの豆知識」ブログをよろしくお願い致します。さて豆知識ブログも残すところあと3回となり、新年最初は弊社製品のアシートと季節との関わりを見ていきたいと思います。

 

●アンケート回答

今回も記事を進めるにあたってあらかじめアンケートに答えていただきました。回答者は119名様で、基本的にすべてアシートのユーザー様となります。年齢・職業の内訳としては下記グラフとなります。

 

回答者の年齢
回答者の年齢

 

職業分布
職業分布

 

年齢層については10代こそゼロですが、割と幅広い方々にお答えいただきました。その中でも50代が圧倒的で全体の約4割に迫る勢いです。

職業についても伺いましたが、アシートのユーザー様の分布としてサービス業が多い中、事務員さんが最多の26%となっています。

なお職業「その他」の内訳としては、フリーライター、ヘアメイク、教員、議員、鉄道乗務員の方などがいらっしゃいました。

 

●アシートを知ったきっかけ

アシートと季節に関するアンケートの前に、アシートをどこで知って使うようになったのか聞いてみたのが下のグラフです。「友人・家族等の紹介」以下6つの選択肢を選ぶか「その他」として具体的に記述して頂きました。グラフでは年齢別に色で分けてみました。

 

アシートを知ったきっかけ
アシートを知ったきっかけ

 

1点気づくのは、20代の場合は「店頭で商品を見た」と「店頭デモ販売で知った」がともにゼロということです。若い方は友人・職場などの口コミ・つながりやネット等に偏っているということでしょうか。

ちなみに店頭デモ販売とはアシートのスタッフが薬局や販売店の売り場にアシートブースを設置して、来店客様にサンプル品を手渡したり、サイズフィッティングを行う実演販売形態のことです。

最も多いのは「友人・家族等の紹介」ですが、3位の「職場で知った」を合わせると、口コミの影響力はやはり大きいですね。

「店頭で商品を見た」が2位に入っているのは、実店舗での販売が現状まだまだ多くはないことを思えば健闘したと言えるのではないでしょうか。

「テレビで見た」が3名いますが、こちらはバラエティ番組などで取り上げられたことがありまして、放送回数と回答者数の比で見ますと、テレビの宣伝力はやはりすごいと言えます。

「その他」としては「もう何10年も使用、忘れた」「あまり前で忘れた」等とあり、遠い記憶のかなたに行ってしまったということで、販売する側としては感無量です。

なお唯一の70代の方は「友人・家族等の紹介」ということでした。

 

●アシートをあまり使わない時期

次にアシートと季節の関係性を計るうえで、アシートを使う時期ではなくあえて「使わない」時期をお答えいただきました。回答方法は4月から3月まで使わない月を複数回答にて選んでいただきました。

まず回答いただいたのは全119名中21名だけということで、残りの82%の方々は基本的には年中使うものと思われます。

 

アシートをあまり「使わない」時期
アシートをあまり「使わない」時期

 

こちらのグラフは割と分かりやすい分布が出ました。

最も使わないのは晩秋から冬にかけて、寒い時期に使わないということになります。

理由は下記のようなものが挙げられました。

 

「あまり汗をかかないから」(12~2月に使わない・40代・事務)
「寒さで足が汗をかいたり蒸れることが少ないため」(1月に使わない・20代・接客業)

 

やはり寒ければ汗をかかないということですね。違った理由を挙げる方もいます。

 

「出勤が少ない事と、乾燥しているのでアシートの持ちが良い」(1月に使わない・50代・営業)

 

また厳冬期と思われる2月、3月の票がそれほど伸びていないのは恐らく寒いためブーツを着用し、結果蒸れるためアシートを使う方が出てくるのではないでしょうか。

最も「使わない」回答が少なかったのは6月=梅雨時ですが、アシートは湿気ではなく明らかに濡れてしまうと寿命が一気に縮まります(というより即交換が必要となります)ので、注意が必要です。

その他の「使わない」理由は下記のようなものがありました。

 

「サンダル・ハイヒールパンプスを履く事が多いため」(4~10月に使わない・40代・事務)
「基本的にはブーツ・フラットシューズに利用する事が多い為」(同)
「サンダルを履くから」(7~9月に使わない・40代・事務)
「オープントウの靴に敷いて履くと、前から見えてしまうので」(7~8月に使わない・50代・教員)
「ファッションで裸足で靴を履く時期に使います」(11~4月に使わない・40代・ヘアメイク)

 

●アシートが売れる時期

では上記の皆さんの「使わない時期」とアシートの販売が連動しているのかちょっと調べてみました。下記がアシートの販売数の年間の変動です。

 

販売足数の変動
販売足数の変動

 

これはある年度の販売量の推移を表していますが、念のため男女で色分けしてみました。
なお、箱入りの販売単位ではなく、徳用パックなども含め全て1足単位にバラして積み上げてみたグラフですのでご了承ください。

アンケート結果の「使わない時期」である冬に大きな落ち込みがあるかと思いきや、それほど大きくありません。

アシートは徳用パックだけでなく、化粧箱入りの通常パッケージ品でもそれなりにまとまった入数であるため、需要期と販売ピークが必ずしも一致しないということでしょうか。

ちなみにこのグラフからも分かるように、アシートの販売サイズの男女比率は4:6で女性用サイズの方が多く売れています。

 

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以上アシートと季節の関係について見てみましたがいかがでしょうか。

本記事は当初「インソールと季節の関係」について特集する予定でしたが、季節によるインソールの種類を調べているうちに、インソール自体様々な種類があることが分かり、別立てでそれについてはお届けすることにし、今月はアシートに的を絞ってみました。