Vol.19 アシートの歴史

今回の「知って得するインソールの豆知識」はアシートの歴史について、開発者へインタビューした内容も交え、ご紹介していきたいと思います。

 

アシート誕生の話

アシートは、熊本県の青果市場で働いている方の一言から始まりました。「長靴をはいていると足がムレるとたい・・・」話を聴くと市場で働く人たちは、長靴に新聞紙を詰めて靴の中の水分を取っていたそうです。しかし、新聞紙の色が染みてしまったり、長時間履いていると、グチャグチャになってしまったりと悩みを抱えていたそうです。そこで、吸水性・耐久性の面で優れているダンボールを使ってみてはどうだろう?からスタートしアシートの歴史が動き出しました。

 

「これだけでは靴にダンボールを入れただけ・・・」商品としては押しが弱いと悩んでいたそんな時にたまたま新聞記事で桃の出荷用段ボール箱にクリスライトを使用した紙が素材として使われているとの記事を目にしたそうです。その記事には、クリスライト紙が水分や臭いを吸着することが書かれており「これは使えるんじゃないか」と思ったそうです。当時インターネットが世間に広まっていない時代でしたので様々な所へ足を運び、クリスライト紙の製造元を突き止め、クリスライト紙のサンプルを手に入れたとのことです。これがアシートとクリスライトの出会いでした。

しかし、いざクリスライト紙を足型に加工しようとすると、もともと桃などの青果用に作られた紙の為、強度が弱くすぐにボロボロになってしまうなど様々な問題が発生したそうです。開発者の方は問題発生のその都度、クリスライト紙のメーカーと試行錯誤を繰り返し、アシートオリジナルのクリスライト紙を作り上げ、現在の形「Kタイプの原型」が出来上がりました。

 

 

ネーミングの話

まず、開発者の方に話を聞いていて驚いたのが、アシートには最初名前が無かったそうです!上記のアシート誕生後は、青果市場などへの商品販売だけだった為、特に名前はなく「ダンボール製の中敷き」というそのままの名前だったそうです。その後、青果市場だけでなく一般消費者の方にも使用してもらえるようにとの考えになり、「一般のお客さまが使うものだから一般のお客さまの意見を名前に反映しよう」との考えから、新聞紙上で一般公募を実施したそうです。1,000件を超える応募の中から「足」と「シート」の合成語の「アシート」が選ばれ今日に至ります。この名前は当時の熊本の大学生が考えたものだったそうです。

当時の大学生の方も自分で考えた名前が現在も使われているというのはうれしいでしょうね^^

 

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Oタイプの絵柄の話

皆さん、Oタイプの絵柄が何だかわかりますか?正解は「シャンデリア」です。ご存じでしたか?実はOタイプがこの絵柄に決まった事にも裏話があるそうです。Oタイプ発売前は無地のタイプで「靴を脱いだとき、ダンボールをカットして入れているみたいで嫌だ」と言う声が多く、絵柄を入れることにしました。当時、絵柄も様々な種類を試したそうです。マーブリング(水面にインクを流したような不規則模様)や、ベタ塗りなどを試しましたが、ナミナミが目立つ上に色移りが出てしまい失敗。そこで試したのが細かい絵柄を入れたモノでした。そうするとナミナミが目立たなくなり、ダンボール感が薄くなり細かい絵柄に決定したそうです。

なぜシャンデリアかというと高級感があったからだそうです。

 

 

最後に

今回アシートの歴史についてをお送りいたしました。いかがだったでしょうか?開発者の方との話を聞くと壁にぶつかりながらも一つ一つ試行錯誤しながら今のアシートを作り上げていったというのが分かりました。私も今後アシートをより良いものにしていく為、頑張ろうと気合が入りましたっ!

皆様今後もよろしくお願い致しますっ!!

 

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