Vol.58 革靴(メンズ)

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

新しい年が幸多き一年となりますよう 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、新年を迎えまして靴を新調なさった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

服装と同様に靴もTPO(時、場所、場合)に合わせた装いが必要です。

今回は靴の種類の中でも「革靴(メンズ)」についてご紹介いたします。

フォーマルな場面から休日のプライベートまで履く機会のある革靴。

革靴のデザインは、靴紐を通す部分の「羽根」、つま先部分の「トゥ」との組み合わせでその印象が決まります。このデザインの違いによって着用シーンの向き不向きがあります。

そして「ラスト」と呼ばれる木型によって最終的なフォルムが決定されます。

外羽根式:カジュアル(平時のビジネス、普段使い)

紐を通す羽根の部分が外側に縫い付けられた仕様。

羽根が大きく開くため、着脱しやすくフィット感の調整もしやすい。

内羽根式:フォーマル(ビジネス、冠婚葬祭)

紐を通す羽根の部分が内側に縫い付けられた仕様。品格、落ち着き、スマートといったきちとした印象を与える。

 

トゥのデザインと着用シーン

  • ストレートチップ:フォーマル、ビジネス、リクルートまで幅広く活躍

つま先部分に横一文字で切り替えが入っており革靴の中でも最もフォーマル度が高い、スタンダードかつシンプル。

  • プレーントゥ:フォーマル、ビジネス、カジュアルまで幅広く使えて便利

トゥが靴のボディとひと続きで、つま先に切り替えや装飾が入ってなく最もシンプル。装飾がない分、ラストのフォルムにより印象が大きく左右される。一枚革で作られたものはホールカットと呼ばれ、より格調高い印象になる。

  • ウィングチップ:フォーマルな場面ではふさわしくない、ビジネスでは使える

つま先にウイング状の飾り穴が施されたデザイン。カジュアルでファッション性の高い。

  • Uチップ、Vチップ:ビジネスシーンでは不向き

つま先にU字型、またはV字型の切り替え(モカシン縫いと言います)が入っている。

モカシン縫いの特性上、全体的に丸みを帯びた形になるのでカジュアル寄り。ジャケット&パンツスタイルなどが適している。

  • モンクストラップ:冠婚葬祭では履かない方が無難

金具付のストラップで固定する革靴。紐靴よりもカジュアルな雰囲気。ビジネスシーンでも使える。カジュアルなパーティーなどで履くとカッコいいかも!

  • ローファー:カジュアル向き

紐を用いない広い履き口の靴で、室内履きのスリッポンをルーツとしたもの。そのため、気軽に脱ぎ履きが可能でカジュアルな装いやジャケット&パンツスタイルにはマッチする反面、原則としてスーツには合わせる靴ではないとされている。

 

どのシーンでも使える「ストレートチップ、プレーントゥの黒の革靴」はそろえておくと便利です!また、革靴はスニーカーと違ってつま先部分に1~2cm程度の余裕ができるように作られています。そのため、少しきついと感じるサイズのものを選ぶとよいでしょう。

また、1日履いた靴は馬毛ブラシなどで汚れやほこりを落としましょう。定期的にシューズキーパーで形を整えたり、シュークリームを塗って保湿したりと日頃のお手入れをすることで長く愛用できますよ。