Vol.44 ニオイとは(メカニズム)

11月に入り、朝晩はだいぶ肌寒くなってきましたね。

通勤の時などもマスクをしている人を多く見かけるようになりました。

皆さまも体調等崩さないように気を付けて下さいね。

 

ということで今回の「知って得するインソールの豆知識」はニオイとは(メカニズム)についてご紹介します。

 

まず、人がニオイを感じるのはどのような仕組みかを紹介いたします。

 

人は鼻からニオイ物質が入ると、ニオイ物質が鼻腔最上部の嗅上皮と呼ばれる特別な粘膜に溶け込み感知されます。すると、嗅上皮にある嗅細胞が電気信号を発生、電気信号が嗅神経、嗅球、脳(大脳辺縁系)へと伝達し、ニオイ感覚が起きると言われています。

 

嗅上皮の粘膜層に広がっている嗅毛には、ニオイをキャッチする嗅覚受容体(ニオイセンサー)があります。一つのニオイ分子に対していくつかの嗅覚受容体が、鍵と鍵穴が合うように反応しニオイを検知します。また、ニオイの濃度が変わると反応する嗅覚受容体の組み合わせが変わり、違うニオイとして感じられます。

 

日常の生活では意識していないときでもずっとニオイは感じていますが、体の中ではこんなにややこしい処理があってニオイとして感じているんですね。驚きです!

 

つぎにニオイの好き嫌いについてご紹介いたします。

先ほどの仕組みの紹介でニオイは大脳辺縁系へと伝達してニオイ感覚が起きるとしていましたが、大脳辺緑系には本能や情緒、記憶を司る扁桃体(へんとうたい)や海馬(かいば)があり、ニオイの好き嫌いには記憶や情動と密接に結びついているといわれています。

 

例えば、ニオイに癖のある納豆やチーズを食べて育った人は、それらを不快なニオイだとは思いませんが、食べずに育った人は不快に感じやすいように、育ってきた環境によって食べ物のニオイに対する好き嫌いが異なります。

また、おなかいっぱいのときは、大好物の香りでも不快に感じたり、好きだった牡蠣にあたってから牡蠣の香りが嫌いになったなど、同じニオイでもニオイをかいだときの状況や記憶、体調によって感じ方が変わります。

このような人のさまざまな経験によってニオイの価値が決まるため、先天的に特定のニオイが「不快なもの」と決まっているわけではありません。だからニオイの好き嫌いには個体差があり、また変化しやすいと言われています。

 

私が知っている中では秋が旬のまつたけですが、日本人は薫り高い高級品ですが、海外の方では革靴のニオイと言って敬遠されるという話を聞いたことがあります。環境等によってニオイの好き嫌いも違ってくるんですね。

 

 

さて、今回の「知って得するインソールの豆知識」いかがだったでしょうか。

次回の「知って得するインソールの豆知識」もお楽しみに。