Vol.34 アシート試作テスト

 

お正月気分も終わり、本年度もあとわずかということで皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の「知って得するインソールの豆知識」はアシートの通常製品を少し変更した試作品をテストしてみた結果をご紹介したいと思います。

長年ご好評頂いているアシートですが、多くの方から「そのままの製品を販売し続けてほしい」という声がある一方、細かな改良のご要望を頂くこともあります。
今回はその中でもアシートの履き心地や変形(折れ等)に関わっている波形の向きについて試作してみました。

 

●テスト内容

通常アシートは真横から見て波目が見えるようになっています。これを段ボール用語では横方向に段目が入っている等と表現します。

これを斜め(45度)段目にしたものと縦(90度)段目にしたものについて社内テスター3名に2日間履いてもらい、製品版アシートとの比較をしてみました。3名は主に都内を公共交通機関で移動している外回りの営業スタッフにつき使用状況はハードと言えます。

なお試作品は製品版のOタイプと同じ生地を使っていますので、比較もOタイプとの比較になります。使用した万歩計の数値は下記のようになっています。

 

表・テストした歩数(2日間)

 

●テスト結果(写真)

2日間装着してテストしてみた写真が下記となります。通常使用でもOタイプは1日程度での取替えが基本ですので、かなりの酷使と言えます。

 

斜め45度段目(女性スタッフA)

 

斜め45度段目(男性スタッフB)

 

斜め45度段目(男性スタッフC)

 

縦段目(女性スタッフA)

 

縦段目(男性スタッフB)

 

縦段目(男性スタッフC)

 

 

●テスト結果(官能検査)

次に4つの指標、①履き心地、②すべり具合、③折れ、④耐久性(持ち)について3名各々評価してもらいました。

●● ①履き心地 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:サラッとした履き心地を感じ通常品より爽やかな感じがした。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:特に違いは感じない。

●縦段目●
女性スタッフA:サラッとした履き心地を感じ、特に足裏に刺さるような気持ちいい感触。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:特に違いは感じないが、履き始めに段目の間にかかとが挟まる感じがあった。

 

斜め・縦ともに概ね変わりがないということのようですが、女性スタッフは製品版より爽やかな感覚ということです。これは男性のビジネスシューズと違いヒール高があるのが関係しているのでしょうか。

 

●● ②すべり具合 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:少し滑りやすい。

男性スタッフB:靴の中で横に滑る感覚(遊ぶ感覚)が多少ある。歩行時からストップした際、特に感じた。

男性スタッフC:特に違いは感じない。

●縦段目●
女性スタッフA:かなり滑る。履いた直後から滑るのを感じ歩きづらかった。

男性スタッフB:通常品と比較し、滑りやすい為違和感があり。使用している内に靴前方にずれてくる(画像の通り、前方がずれにより丸みをおびている)。

男性スタッフC:靴を履くときにスルッと履けた。歩いているときは少し前に滑るような感覚を感じた。

 

これはどちらも滑りやすいということで、特に縦段目については想像通りかなり滑るようです。滑りやすいが故に靴に足を入れる際は相当履きやすいことを筆者も履いたところ体感しました。

 

●● ③折れ ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:折れにくい。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:足の付け根の下あたりの折れが通常アシートよりも大きく広がった。

●縦段目●
女性スタッフA:折れにくい。

男性スタッフB:折れやすい印象。

男性スタッフC:かかとを上げるかたちでしゃがんだ時にパキッと折れる音があった。

 

折れについては段ボールは段目方向によって折れやすさが変化するためやはり違いはあるようですが、縦段目のスタッフCのように音を立てて折れるというのは、おそらく履いた当初のまだアシートが湿気を吸収していない硬い状態でしゃがんだのではないでしょうか。しばらく使って適度に吸湿すると、アシートは段目に直角に曲げても折れずにしなって曲がってくれます。

 

●● ④耐久性(持ち) ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:通常品よりも良く感じた。

男性スタッフB:段のツブレ具合等から持たない印象。1日で裏面のカスが出始めた。

男性スタッフC:折れた部分からの傷みが激しく、紙くずの発生が早い印象。

●縦段目●
女性スタッフA:あまり耐久性がない感じ。1日目で結構潰れた。

男性スタッフB:耐久性はない。段のツブレ具合や、破けが1日目で生じていた為。

男性スタッフC:しゃがんだ時に折れた為か、歩いているとそこから傷みが広がりやすく、紙くずの発生が多かった印象。

 

斜め段目については女性と男性で印象が違うようです。それ以外については概ね製品版より損傷が早く紙くずの発生が進みやすいようです。

 

●● ⑤総合評価 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:履き心地も悪くなく折れにくいのが良かった(通常品だとヒールを履いていると真中から折れて切れてしまうことがある)。
若干滑りやすく感じたので斜めの角度がもう少しゆるい方がいい気がした。

男性スタッフB:通常品と比べ、使用時の差はたいして感じられなかったが、使用後の裏面のカスの出方が通常品より激しい点が気になった(靴の中のカスを落とす際の量でも認識)。

男性スタッフC:履き心地においては通常アシートとあまり変わらない印象であったが、折れや紙くずは、発生しやすい。

●縦段目●
女性スタッフA:かなり滑る感じで歩きづらくヒールには向かない。またすぐに潰れてしまった印象がある。

男性スタッフB:靴の中で滑る事で同時にインソールも上下運動する為、通常品に比べ耐久性に差が生じるのではないかと思われる。傾斜のあるヒールなどは特に適さない印象。

男性スタッフC:段目の気持ち良さは通常アシートの方が感じることが出来た。縦の場合は靴の脱ぎ履きがしやすい。しゃがんだ際にはアシートが折れてしまうのでそこから傷みやすい気がした。

 

斜め段目については女性スタッフには好評のようです。男性スタッフには製品版と特に変わらない一方、損傷や紙くずの発生が早いという評価をもらいました。

縦段目については女性・男性ともにすべりが大きく不評のようです。男性スタッフCの挙げた靴を履きやすいというメリットは確かにあるため惜しいところです。

 

 

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以上、今回は段目方向の試作品をテストするということでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。アシートではこれ以外にも様々な試作テストを繰り返しており、今後の製品へ活かしていきたいと考えています。

次回「知って得するインソールの豆知識」2018年2月号はアシートの販売実績などについてお送りする予定です。お楽しみに。

 

Vol.33 段ボールの生い立ち

 

今回はアシート、SUASIの大きな特徴である使い捨て・吸汗・足裏刺激を実現している立役者である「段ボール」の生い立ちについてお送りしたいと思います。
身の回りにあふれ、現代産業を支える名脇役とも言われる段ボールはどのようにして誕生し発展していったのでしょうか。

 

●「段」の誕生

段ボールの原型が生まれたのは1850年代のイギリスにおいて波形に加工した紙の特許が取得され、帽子の内側の素材として使われたのが始まりです。

この時は現代のような平面の紙でサンドイッチしたシート状の段ボールシートではなく波形の1枚の紙単体でした。段ボール業界ではこのようなナミナミの紙を「段」と呼ぶことがあります。

この段が19世紀に英国紳士が被っていたシルクハットの内側の通気性の確保と汗取り用に用いられたわけですが、160年前のこのお話はまさに現代私たちが靴の内側の通気性と汗取りのために使っているアシートそっくりで驚きます。

 

1850年代のイギリス(1851年 ロンドンで世界初の万国博覧会)
1850年代のイギリス(1851年 ロンドンで世界初の万国博覧会)

 

●段ボールの発明

その後、ガラス製品などの緩衝材として用いられるなどして、1870年代には段に平面上の紙を貼り合せて2層構造とした「片面段ボール」が生まれました。この時をもって段ボールが誕生したという見方もあるのではないでしょうか。

片面段ボールは現在でもロール状にした「巻段ボール」としてホームセンターの資材売り場などでよく見かけます。片面段ボールになると緩衝用だけではなく包装用途としても用いられるようになりました。

その後、段の両面を紙でサンドイッチしたシート状の「両面段ボール」が生まれ、1890年代には現代と同じようなミカン箱タイプの段ボールケースが作られるようになりました。

 

ミカン箱タイプの段ボールケース(JIS 0201形)
ミカン箱タイプの段ボールケース(JIS 0201形)

 

●日本での段ボールの発展

日本においては、第二次大戦後の復興期にそれまで輸送用途に使われていた木箱の素材(木材資源)が確保しにくくなったことが段ボールが発展するきっかけとなりました。戦後復興に必要な建築資材の木材需要が急増したためです。

 

木箱
木箱

 

また段ボール箱は木箱に比較して様々な利点を持っていることが段ボール箱が急速に広まった要因でもあります。

木箱と比較した段ボール箱の利点:
・製造が簡単・・・機械で迅速にオーダーメイドサイズで生産可能。
・保管効率がいい・・・段ボールは畳んでコンパクトに大量に輸送し保管できる。
・組立てが簡単・・・木箱は金づちでの釘打ちが必要だが、のり付け、テープ止めで手軽に組立て可能。
・緩衝性がある・・・内容品の衝撃を吸収する柔軟性を持つ。
・小型・軽量・・・同じ箱内寸法でも外側の寸法が小さく、重量は木箱の3分の1程度。

 

また高度経済成長期には新3種の神器と言われた家電製品の普及や国民の生活レベルの向上、経済活動の活発化によって段ボールも大量消費されるようになり、消費・物流の面から段ボール箱は日本の経済発展の一翼を担ったといっても過言ではないでしょう。

 

新・3種の神器の一つ(カラーテレビ)
新・3種の神器の一つ(カラーテレビ)

 

●最近の段ボールの活躍

現在、段ボールは商品保護や輸送のためだけではなく様々な使われ方をしています。

例えば輸送後に店舗での展示販売にもそのまま使える輸送兼展示箱SRP(シェルフレディパッケージ)や、大規模災害時に避難所で使用される簡易ベッドや間仕切りなどといった形でも段ボールは活躍しています。

 

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以上、段ボールの生い立ちについてお送りしましたがいかがでしょうか。段ボール誕生時の目的がまさにアシートと同じだったなんて、とても素敵なエピソードです!

次回「知って得するインソールの豆知識」新年号は、アシートを少し改造?した試作品をテストしてみます。お楽しみに。

 

Vol.25 ブーツのお手入れと収納

 

今回は冬も終わり春本番ということで、「ブーツのお手入れと収納」についてアンケートを募集しました。
冬の間に活躍していたブーツをしまおうと玄関の隅に置いてある方もいるかと思います。
そんな方の参考になれば幸いです。

なお2016年2月号(Vol.11)でも「ブーツについて」ということでお送りしていますが、今回は特にお手入れと収納にクローズアップしてお送りしたいと思います。

 

ブーツ

 

 

●●ブーツの所有数●●

まずブーツをどのくらい所有しているかというアンケートが下記グラフとなります。

最多は1~2足ということで約半数を占めています。次に多いのが3~4足で約3割となっています。これら1~4足以内で全体の7割になります。

続いて5~6足が約1割、7~8足3%、9~10足1%となっています。

11足以上も1%(4名)いて、これは9~10足の2名より多くなっています。10足近くのブーツとなるとお手入れも収納もさぞかし大変だと思われます。

ちなみにブーツを持っていない人も6%程度いて、今回は性別の回答欄はありませんでしたが、おそらく男性の比率が高いのではないでしょうか。

 

ブーツの所有数

 

 

●●ブーツの平均寿命●●

次にブーツをどのくらい使うか(寿命)について聞いてみました。ブーツと言えばやはり本革製が多く長寿命だと思われるのですが、何年くらい使えるものなのでしょうか??

最多は3~4年で約半数、次点で5~6年で約3割、次に1~2年の約1割、以上で全体の95%を占めます。回答者全員の平均を計算してみたところ、平均寿命=4.7年という結果が出ました。

この数字をどう思われるでしょうか? 個人的には靴の平均寿命が5年以上?のような気がして、ブーツにしてはそれほど長持ちしていない数字のように感じましたがいかがでしょうか?

ただ高額なブーツばかりではなく、場合によっては2、3千円で買えるブーツもあるようですので、そういった廉価な使い捨て感覚のブーツが平均を押し下げているかもしれません。試しに「ブーツ 最安値」で検索してみると1000円以下のものもあるようですね。

担当の周りでも「(安いのを)1シーズンで履きつぶす」「何の手入れもせずに2~3年でボロくなったら新しいのに替える」「(物理的な寿命はもっと長いけど)古びたら3~4年で廃棄」という意見がありました。

また寿命が延びない要因の一つには女性物の流行も大きく関係しているのではないかと思います。

 

ブーツの平均寿命

 

 

●●ブーツの所有数別の平均寿命●●

以上の2つのアンケート結果を複合してみて所有数と平均寿命に何らかの関係があるのかどうか見てみたいと思います。

下のグラフに平均寿命の分布を表にし、それを色分けして棒グラフで構成比を図示してみました。なお表の下には所有数別の平均寿命を、サンプル数を乗じた加重平均として算出してみました。

これらを見ると所有数と平均寿命の間にはあまり相関関係はないようですが、7~8足所有のグループのみが平均寿命7.0年となっており、他のグループの平均4.2年の約1.7倍の長寿命となっています。

要因は不明ですが、サンプル数が10名(全体の6%)ということもあり、統計的にバラツキが出てしまった可能性があります。

 

ブーツの所有数別の平均寿命

 

 

●●ブーツの普段のお手入れ方法●●

次に普段どのようなお手入れをしているのかを選択肢を設け、複数回答で挙げて頂きました。

選択肢としては「布・ブラシ等による汚れ落とし」「消臭・除菌スプレーを使用」「クリーム・オイル等の塗布」「防水スプレーを使用」「その他」の5つです。

こちらは手間はかかりますが基本と言える「布・ブラシ等による汚れ落とし」がトップとなっています。やはり拭き掃除・ブラッシングなくしてお手入れとは言い難いような気がします。

次に多いのは「消臭・除菌スプレーを使用」で、ムレやすく臭いやバイ菌も繁殖しやすいブーツのお手入れとしては欠かせないですね。ブラッシングほど手間をかけず手を汚さずできる手軽さも得票数が多い理由ではないでしょうか。

次に「クリーム・オイル等の塗布」で、革の乾燥・ひび割れなどを防止するために油分の補給も大事ですね。ただし過剰に塗るとカビの栄養分になってメンテナンス前よりカビ易くなるという話もあるようですので、余分な油脂はカラ拭きでよく拭き取るようにしましょう。

次に「防水スプレーを使用」で、これは雨天での使用はもとより普段から使用しておくことで防汚効果が期待できるので愛用している方も多いのではないでしょうか。特に汚れが付きやすいバックスキン・ムートン系のブーツには効果が高いのではないでしょうか。

以上が代表的な普段のお手入れと言えると思いますが、普段のお手入れは「特にしない」方も多く、90名(全体の27%)いらっしゃいます。ちなみにお手入れをしない方々のブーツの平均寿命はやはり低いのかと思い計算してみましたが、全体平均とほとんど一緒という結果になりました。普段のお手入れと寿命は関係しないのでしょうか??

なお上記の普段お手入れをしない90名を除いた人数で延べ回答数の574を割ると一人当たり平均2.4個の方法でお手入れをしているということになります。

 

ブーツの普段のお手入れ方法

 

 

●●シーズンオフ等の収納・保管方法●●

次に今がまさにその時期だとは思いますが、シーズンオフ等の収納や保管方法について選択肢を7つ挙げ、複数回答で選んで頂きました。

選択肢は「下駄箱・クローゼット等に裸で保管」「購入時の箱に入れる」「新聞紙・乾燥剤等を入れる」「不織布ケースに入れる」「シューキーパーを使用する」「ブーツ専用ケースに入れる」「その他」となります。

これは全体の約4割(39%)の方が「下駄箱・クローゼット等に裸で保管」を挙げており、収納・保管にそれほど手間をかけないのが主流なのだと分かります。

次に「購入時の箱に入れる」(17%)、「新聞紙・乾燥剤等を入れる」(15%)、が続き、こちらもコストがかからず比較的手軽な保管方法と言えます。

その後には少数派ではありますが「不織布ケースに入れる」(8%)、「シューキーパーを使用する」(8%)、「ブーツ専用ケースに入れる」(3%)となります。これらは価格に差はあれどコストのかかる保管方法となります。

また特別な収納・保管はしないという方も全体の10%いて、これは玄関の隅などにそのまま露出して置いておくということだと思われます。ブーツを一年中履く場合もそのような形になると思われます。

 

シーズンオフ等の収納・保管方法

 

 

●●ブーツのお手入れ・収納に関する体験談●●

最後にブーツのお手入れや収納に関する体験談をご紹介します。

また、ブーツと言えば?ニオイですが、ニオイに関するものとカビに関するものは件数が多い関係で、ほぼ省略させて頂きましたのでご了承ください。

 

「定期的に陰干ししています。」
「天日干ししたら革が痛んだり色が抜けてしまった。」
「乾燥剤を下駄箱に数個、上・中・下と入れてます。」

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「購入した箱を捨ててしまうと保管するときに頭を痛めるので、靴やブーツの箱は必ず貰うようにしています。ブーツを捨てるときに箱も捨てています。」
「収納箱のフタが透明なら取り出しやすいのにと毎年思います。」
「とにかくシーズンオフでも様子を見なければだめですね。」

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「4年履いている牛革のお気に入りのブーツがあります。購入時は3万円程度。靴の中にシートを敷いたり日々のメンテナンスもしています。大切に履いているのですが、ソールの減りやベルトのへたりが目立つため今年は4千円程度かけて修理に出しました。」
「収納術を参考に突っ張り棒に洗濯バサミを使って収納したら前後で2倍吊るせるようになりスペースを節約できました。」
「ブーツキーパーの替わりにダンボールを切って丸めて入れてます。」
「新聞紙をぎゅうぎゅうに詰めすぎてつま先のところから取れなくなってしまって困ったことがありました。」

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「買ってきたお手入れ用のクリームの色が自分のブーツの色に合わず、ブーツ全体の色目が変わってしまった経験があります。」
「数回使用しただけのブーツを久々に使用しようとしたら、表はきれいなのに裏地がボロボロとはがれていることがある。」
「友人の勧めで100円ショップのブーツスタンドを使うようになり、とてもスペース効率よく収納できるようになりました。」

+–+–+–+–+–+–+–+–+–+
「とにかく夏の間の収納と使用後の臭い消しに苦慮している。(妻が)」
「玄関にオープンタイプの下駄箱がありそこで保管しています。玄関は来客があるとき、いい匂いにしていたいので保管にはものすごく気を使ってます。大変です。」
「カビやにおいが気になるので靴箱の扉を開けて風通しを良くするよう心掛けています。」

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「消臭スプレーと防水スプレーをこまめに使用している。」
「いつも消臭スプレーをシューってやって終わりです。」
「良くカビますが、使うときにきれいにします。」

「毎回シーズンが過ぎたらクリーニングに出して収納しています。」
「収納している時に型崩れをしてしまう。」
「正解がわからない。」

 

 

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以上、ブーツのお手入れと収納についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。ブーツを長持ちさせるコツはなるべく汚さず・汚れを貯めずに風通し良く保管することのようですね。

連休明けの次回はアシートのデモ販売(実演販売)についてお送りする予定です。お楽しみに。

 

 

Vol.15 長靴・レインブーツについて

 

今回は昨年お送りした「ブーツ」に引き続き、靴の種類シリーズ第2弾ということで「長靴・レインブーツ」についてです。
ちなみに長靴と書いて「ちょうか」と読み、いわゆるブーツのことを指すこともあるようですが、今回は梅雨の時期ということもあり雨用・作業用などのゴム長靴についてお送りします。

今週東北地方でも梅雨入りし、北海道を除く日本列島は梅雨の真っ只中ですので大変タイムリーですね。

 

●アシート発祥

長靴は実はアシートが生まれたきっかけになった靴でもあります。今から28年ほど前、九州のとある青果市場で働く方から、仕事で使う長靴の中が蒸れて匂いがしてしまうという声を頂いたのがきっかけです。この当時のエピソードについてはまた日を改めてご紹介したいと思います。

 

長靴
長靴

 

 

●長靴・レインブーツ所有に関するアンケート

今回もあらかじめ募集したアンケート内容を見ていきたいと思います。まずアンケート回答者はアシートや中敷きの使用者とは限らない一般の方々423名様となります。男女比はほぼ半々の結果となりました。

 

アンケート回答者数
アンケート回答者数

 

また長靴・レインブーツをどのくらい持っているかということも聞いてみました。

これによると、持っていない方(0足)が1割程度いますが、9割の方がいわゆるブーツでない雨天または作業用などの長靴類を持っているということです。大半は1足のみということですが、中には4足、5足以上持っている方も少数とはいえいます。これはおしゃれなレインブーツをいくつも持っているのか、あるいは仕事や作業に合わせて数種持っているのか興味があるところです。

なお所有数に関して男女による違い、例えば女性の方がたくさん持っている等の有意な差はありませんでした。

 

長靴・レインブーツの所有数
長靴・レインブーツの所有数

 

 

●長靴・レインブーツを履く理由

次に9割の長靴・レインブーツ所有者の方の「履く理由」について複数選択式で答えてもらいました。合計得票数(延べ人数の合計)は624名となります。

こちらはやはり「雨天のため」が過半数の57%を占めるに至りました。続いて「仕事等の作業のため」15%、「趣味等の作業のため」13%、「防寒のため」11%となり拮抗しています。「おしゃれ・ファッション」は延べ人数26名ということで全体の票数の4%に過ぎないのが意外でしたが、理由として挙げるほどまでは昨今のおしゃれ長靴ブームも盛り上がっていないということでしょうか。

なお「おしゃれ・ファッション」を長靴・レインブーツを履く唯一の理由として挙げた方も僅かながら(3名)存在します。これは全体の0.5%にあたります。

 

長靴・レインブーツを履く理由
長靴・レインブーツを履く理由

 

 

●長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

これは次章の経験談で具体的なエピソードを紹介していますが、やはり総ゴム製が基本の長靴・レインブーツは相当に蒸れやすくニオイを発しやすいという弱点を持っています。今まで使用してきてニオイが気になったことがあるか聞いてみたのが下のグラフです。

83%の方がニオイが気になったことがあると答えていますが、意外と少ないと思いませんか? きっとニオイが気になったことがない17%の方は滅多に長靴を履くことがないライトユーザーの方なのだと推測されますが、いかがでしょうか。

 

長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか
長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

 

 

●長靴・レインブーツに関する経験談・失敗談

今回もテーマに関連した経験談などを教えて頂きました。定番のニオイ関連がやはり多くなっていますね。

○ニオイに関する経験談○

雨で足がぬれたまま、上司と座敷のランチに連れて行ってもらった時は、本当に最悪でした。。。(女性・所有数1足)
レインブーツで雨の中歩いて家に帰ると、中からこもった臭いが漂ってきました。女性として悲しくなった記憶があります。(女性・所有数1足)
去年の梅雨の時期に、一足しか持っていなかったレインブーツを連日履き続けたところ、気づいた時にはとてつもない臭いを放つようになっていて・・・捨てるしかありませんでした。(女性・所有数1足)
私はとにかく汗っかきで足も相当臭いです。仕事で長靴を履いた日には、自分でも引く程臭いです。。(女性・所有数1足)
よく晴れた日の土いじり、家に入るために脱いだ長靴から強烈な臭いが・・・ 土いじりの度に、長靴の天日干しも作業の一つになっています。(女性・所有数2足)
メンテしないと湿気や雑菌で呼吸困難になりそうなほど臭くなり、家族だけでなく仕事関係でもクレームが。(男性・所有数2足)
雨のお呼ばれの日、雨靴で行きましたが足のニオイが気になって上がれず、玄関口で帰るハメに。昔の話ですが、忘れることができません。(男性・所有数2足)
仕事で一日中長靴を履いていて、帰って飼い猫が足の匂いをかいだら一目散に逃げた。(男性・所有数2足)
子供との学校行事で畑作業に参加。そのあとママ友の家でお茶のお誘いが・・・まさかそんなお誘いがあるとは・・・長靴の中は汗もかいたし悪臭が・・・そんな足でお邪魔するわけにもいかず、嘘をついて断りました。(男性・所有数2足)

○違うニオイの経験談○

消臭スプレーを使ったら、変な匂いになってしまいました。(女性・所有数1足)
ゴムっぽい臭いがいつも気になります。通気性が無い為、汗で靴下が湿ります。(女性・所有数1足)
ズボンにゴムの匂いがついてとれない。(男性・所有数2足)

○雨上がり○

出かけるときは降っていたが、雨がすぐあがって気が付くと長靴なのは自分だけだったとき。(女性・所有数3足)
雨が降っているときに履いて家を出ても、途中で雨があがってしまうと履いているのが恥ずかしいし暑い。(女性・所有数2足)

○長靴の置き場所○

職場に徒歩で通っていたとき、荒天時に履いていました。しかし仕事場は革靴を着用・・・履いて行った長靴を置いておく場所がなくて、しょうがなく・・・職場内の片隅に置いていました。(男性・所有数1足)
でかすぎて収納できない。(女性・所有数1足)
長靴を買ったら、しまう場所に困った。(女性・所有数2足)

○その他○

雪国では、雪靴という、長靴よりも通常の靴の形態で、水に強い(水深4~5cmまで等)タイプが一般的ですね。(男性・所有数0足)
レインブーツを履いても中の方まで結局濡れてしまうので、中が濡れてもすぐ乾くものがあったらいいなぁと思います。レインブーツは外側は強いけど、中側は濡れるとなかなか乾かないので・・・(女性・所有数1足)
長靴は蒸れるのを知らず、長靴なのに雨が入ってきてしまう・・・不良品かと思っていましたが、蒸れて自分の足汗だったようです。(女性・所有数1足)
おしゃれな長靴は高いのでやっぱり買えません。(女性・所有数0足)
大雪の日に駅まで行けなくて、嫁のピンクで駅まで行った。(男性・所有数0足)
2歳になった息子が私の長靴を履きたがり、履いては転ぶの繰り返し。危ないのでしまってほとんど使えていない。次はショートのレインブーツを買う。(女性・所有数1足)
水が入るとなかなか乾かなくて、ストーブの近くに置いて乾かそうとしたら、レインブーツがしわしわになったこと。(女性・所有数1足)
主人の長靴にムカデが入っていたことがありました。知らずに履いた主人が何かゴソゴソするので長靴を逆さにして振ってみたら立派なムカデが落ちてきてびっくり。そこからの慌て方がすごかったです。でも噛まれないで良かった!(女性・所有数2足)
消防団で使っていた長靴が履きやすく大好きでした。(男性・所有数1足)
ぬぎにくいとか。(女性・所有数1足)
ゴムの音がキュッキュとなってうるさい。(女性・所有数1足)
大人になってからは履いていないからわからない。(男性・所有数0足)

 

 

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以上、今月は梅雨の時期に相応しいテーマでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。沖縄以外は7月中旬以降まで梅雨は続くようですので、嫌なニオイに悩まされずに過ごしたいものです。失敗談を見ていると普通の靴と同じように、同じ靴を使わずにローテーションしてよく乾燥させることが重要のようですね。

来月はVol.13でお送りしたユーザーインタビューの続編(男性編)の予定です。お楽しみに。

 

Vol.12 インソールの種類と効果

 

「知って得するインソールの豆知識」も最終回となりましたが、今回はインソールにはどのような種類があり、またそれぞれの種類のインソールの効果がどの程度あるのか調べてみたいと思います。

インソール(靴の中敷き)の歴史は定かではないのですが、革靴(洋靴)が普及してからのはずですから、日本では幕末~明治以降となるのでしょうか。庶民は草履や下駄がまだ多かったと思いますが、軍隊では早くから洋靴(ブーツ)を着用していたということです。

ちなみに1991年にイタリアの氷河で発見された約5300年前のミイラは毛皮を縫製した革靴を履いていて、中には防寒用に枯草が敷かれていたそうです。これもインソール?でしょうか。

 

●インソールの目的・用途

では街でインソールとして売られている物を下記に分類してみました。

◯緩衝用・痛み防止向け
これはおそらく一番多いタイプで、体重がかかるカカトや女性がヒールを履く際の指の付け根などを衝撃吸収材で緩衝するタイプのものです。スポーツ用途向けのハイテク素材を使ったものなども多いです。

◯疲労軽減用
これは意外と知られていないのですが、足裏の荷重を適度にインソールで受け止めると体全体の疲れが軽減することがあるようです。緩衝用と似ています。

◯吸湿・防臭用
これはアシートもそうなのですが、足汗を吸収・放散することによって臭いを防止するものです。この機能単独で販売されているものの他に各種インソールの機能として謳われていることも多いです。

◯保温・防寒用
これも防臭用や消臭用と同じくらいポピュラーなタイプですが、冬にお世話になる方も多いのではないでしょうか。フェルトやハイテク発熱素材、中にはボアムートンなどのぶ厚いものもあります。あまり厚みがあると靴サイズを普段とは区別しなければいけなくなるかもしれませんね。

◯防汚用
これはこの機能単独で販売していることはほとんどないと思いますが、長く使いたい靴などが汗などでシミができたり汚れてしまわないように保護するためのものです。
部分型でなく足全体型のインソール全てに備わっているという見方もできますね。意外とこの目的でアシートを購入されている方もいるんですよ。

◯防滑用
これはハイヒールなどで足がどんどん前側に押し付けられて指が痛くなることを防止するためで、斜面部分などに装着(貼付け等)するものです。ジェルタイプなど、素材に工夫がされています。
また履き代の浅いパンプスなどで使うようですが、かかとの上側(背面部分)に付けて靴が脱げてしまわないようにするものなどもあります。

◯靴サイズ調整用
これは買った靴が大き目の場合に使うテクニック?で、靴内を狭くすることによって快適に履けるようにするものです。厚みが2mm足らずのアシートではちょっと難しいかもしれませんね。

◯身長アップ用
これは通販サイトなどを見ると売上トップを独走していたりすることもあるポピュラー?なもので、根強い支持があるようです。靴で工夫することもできますが、インソールと併用することで夢の10cmアップも可能かもしれません。なおブーツに入れる場合はかなり大胆な使用(積み重ね?)もするようです。

◯治療向け
こちらは外反母趾・足底筋膜炎・モートン病などの疾病を直すべく、サポーター形状やギプス形状で足を保護・治療するタイプのものです。靴底形状から大きく発展した立体形状が多いですね。

◯矯正用
これは偏平足などの矯正、または下腿の骨格(X脚やO脚)の矯正用のもので、足の内側と外側に高さの変化をつけたものなどがあります。

◯踏抜き防止用
これはまた毛色の違うタイプですが、主に建築現場や災害現場などで安全靴的な機能として使うもので、薄い鉄板が入っていたりします。踏抜き性能については安全靴の先芯と同じようにJISに規定されています。

筆者の独断では売れ筋商品は1位 緩衝用、2位 身長アップ用、3位 疲労軽減用の順ではないでしょうか。アシートの主目的の吸湿・消臭機能タイプは意外と主流ではなく、その次あたりに位置しているように思われます。

 

●インソールのアンケート概要

今回もインソールに関するアンケートを募集しました。対象はアシートやインソールユーザーに限定せず、一般の539名の方に答えていただきました。男女比は約47:53でほぼ半々となっています。まずインソール自体使うかどうか聞いた結果が下記です。

 

インソール(靴の中敷き)は使いますか?
インソール(靴の中敷き)は使いますか?

 

これは筆者には意外だったのですが、使う人の方が多数派でした。また臭いやエチケットに敏感と思われる女性より男性の使用割合の方が高い結果となりました。男性では使う人は全体の76%、女性では約68%の方が使うと答えています。ただインソールメーカーとしてはもっともっとインソールの良さを知って使っていただきたいところですね!

 

●どのようなインソールを使うか

次に使っているインソールの種類を聞いてみました。こちらは複数回答ですので、回答総数778件を上のグラフで挙げたインソールを使う男女387名で割り算すると、一人当たり平均2.0種類のインソールを使っているということになります。

 

どのような種類のインソールを使っていますか?
どのような種類のインソールを使っていますか?

 

トップは消臭用で、痛み防止(衝撃吸収)、サイズ調整と続きますが、上で挙げた「売れ筋」の身長アップは実際はユーザーは少ないようです。アンケート期間が2月下旬~3月初旬であったことを考えると、厳寒期にも関わらず保温用が少ないのも意外ですね。

 

●インソールの効果の有無

次に使っているインソールの効果があるのか聞いてみました。これは大方良い効果が出ているようで、「とても効果がある」と「やや効果がある」を足すと66%の方が効果ありという結果になります。

 

使っているインソールの効果はありますか?
使っているインソールの効果はありますか?

 

 

●インソールの効果についての体験談

今回も体験談としてインソールの効果について今までの経験や失敗談などを書いて頂きました。下に紹介します。

 

【インソールの効果あり】

テニスをしています。インソールをかえると足の疲れが違います。 (女性,とても効果がある)

インソールを入れるのと入れてないのだと履き心地が全然違うことに気づいて以来、インソールを愛用するようになりました。特に旅行の時に重宝しています。 (女性,やや効果がある)

インソールを使用する前、臭いや足の痛みに悩まされていましたが、使用してから今ではに臭いも痛みも軽減されました。ずっと靴を履いた立ち仕事をしておりますので、インソールにはとても助けられています。 (男性,とても効果がある)

インソール無しだと何だか気持ちが悪いので。 (男性,あまり効果はない)

安全靴のため以前は足ムレがひどく困ったがインソールの使用により軽減された。 (男性,とても効果がある)

脱いだ時に足元をかわいく演出できる。 (女性,やや効果がある)

力仕事をやっていて安全靴にインソールを使用しています。クッション性もありますが、やはり防臭効果が1番です。とても重宝してます。 (男性,やや効果がある)

ヒールを履くので指の付け根にタコができてしまい、歩くのもつらい状態になったのですが、インソールを使ったら痛みも緩和されてとても楽になりました。 (女性,とても効果がある)

季節に合わせたインソールを使用しております。夏は網目で涼しく、冬は綿のようにふっくら暖かく、優しく足の裏を守ってくれます。抗菌・防臭効果にも期待しているので、年中手放せません。使用することで、女性としての気分が上がります!!あまり人目に付くことは無いですが、良い仕事をしてくれます。 (女性,やや効果がある)

 

【効果なしまたは否定的な経験談】

100円ショップで何足分か買って、1日毎に洗濯をしては入れ替えての毎日です。しかし、洗濯するたび中敷きは痛むし、洗う手間も一向に省けないし、、、もう少しニオイ対策が上手にできたらいいなと思っています。 (男性,あまり効果はない)

ぴったりした靴がなかなかなくてインソールを工夫して入れてみても、ずれたりして結局なんの意味もない事が多いです。 (女性,あまり効果はない)

一応入れていますが、サイズ調節のためにはよい効果が得られますが、消臭効果はぜんぜんありませんね。毎日スーツを着てパンプスを履いているので結構臭いは気にしてますが、一度臭くなるとなかなかパンプスから臭いがとれなくて正直困っています。 (女性,あまり効果はない)

劣化が激しく、なかなか定着しない。 (女性,あまり効果はない)

100均のスニーカー用をブーツやパンプスに入れてます。衝撃吸収用ですがすぐにダメになります。 (女性,やや効果がある)

使っていくうちにだんだん体重に負けて小さくなってしまう気がしてしまうので丈夫で足が痛くならないインソールがほしいところです! (女性,やや効果がある)

自衛隊在職時にブーツの中に使用していたが、耐久性が悪くダメなやつが多い。 (男性,あまり効果はない)

靴のサイズに合わせて切るタイプは合わせられない。 (男性,あまり効果はない)

衝撃吸収効果と消臭は両立しない。 (男性,あまり効果はない)

靴を脱いだ時にインソールがくっついてきて、使い込んだインソールだったので焦った。 (男性,やや効果がある)

いままで使ってきたどの用途のインソールでも言えるのですが、やはり使っているうちにズレてくる、靴を脱ぐときにインソールが出てくる、靴を履くときに折れるのが気になります。痛み防止、保温、身長アップ、それぞれの効果は実感できるのですが・・・ (女性,やや効果がある)

 

【サイズ調整】

足が小さく、サイズの合う靴がなかなかないのでこれがないと靴が履きづらいです。 (男性,やや効果がある)

元々足の甲の厚みがあまりないので、パンプスのようなタイプはインソールなしでは脱げてしまいます。インソール歴かなり長いです。 (女性,やや効果がある)

サイズがぶかぶかだったパンプスが、中敷を入れたらぴったりになった! (女性,とても効果がある)

 

【保温・防寒に対して】

靴を購入したままの状態で道を歩くと足が冷たくなり、最終的には体全体が冷えるということがありましたが、インソールを敷いたら履き心地も良く、体も快調です。 (女性,やや効果がある)

雪国なので、歩いた時に冷たさを感じにくいのは助かる。 (女性,やや効果がある)

保温用のインソールを買って使用した時、インソールの厚みがありすぎて長靴が履けなくなり、せっかく購入したばかりのインソールを捨てたことがあります。厚みがありすぎるのも問題だなと実感した出来事でした。 (女性,やや効果がある)

 

 

●おわりに

以上、インソールの種類と効果ということでお送りしましたが、今回で「知って得するインソールの豆知識」ブログは最終回、、、となるはずでしたが、好評につき来年度も続行することになりました! 今年度以上にインソールを広く深く理解できるような内容をお届けしようと考えていますので、ご期待ください。1年間ご愛読いただき誠にありがとうございました。

 

 

Vol.11 ブーツについて

 

「知って得するインソールの豆知識」ブログも残すところあと2回となりました。
今回は靴の種類の一つである「ブーツ」にスポットをあててみたいと思います。

ブーツの種類はかなりあるようで、ロングブーツ、ショートブーツ、ブーティ―、ムートンブーツ、エンジニアブーツ、その他いろいろあり、スキー、バイク等の特定用途向けを入れると無数?に分類できてしまいますが、今回は大まかにブーツとひとまとめにしています。

今回のアンケート調査はアシート購入歴のある91名様に答えていただいており、男女比はアシートユーザー層を反映して3:7で女性多数となっています。

 

●ブーツ所有数

まず所有するブーツの数について答えていただきました。グラフを見ると2足が最多となっています。
男性はやはり少な目で1足という方が多いですね。ただし0足(持っていない)と答えた方は2名とも女性でした。

グラフから、アシートの利用者という言わば身だしなみに気を使っている皆様の印象からすると、所有数は意外と少な目といった印象でしょうか。

 

 ブーツ所有数
ブーツ所有数

 

●ブーツを履く理由

次にブーツを履く理由について伺いました。こちらは選択肢の中から該当するものを複数選んでいただきました。

 

ブーツを履く理由(複数選択回答)
ブーツを履く理由(複数選択回答)

 

圧倒的なのは「おしゃれ・ファッション」と「防寒のため」ということで、この2つで全体の82%を占めています。
おしゃれ・ファッションは王道として、防寒は季節柄もありますね。

3位にランクインしているのが「歩きやすいから」ということで、これは担当には意外だったのですが、例えばムートンブーツなどのようにかかとが低くてフラットなタイプの場合は歩きやすそうですね。

また足首部分を拘束することによる捻挫保護や、足の保護もあり、ブーツは機能的な部分も見逃せないですね。

その他「脚がきれいに見えるから」「流行りだから」となりますが、最後の選択肢の「異性を意識して」は担当の予想が外れてしまい、勘繰りすぎの選択肢だったと反省しています・・・

 

●ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

次に「ブーツの臭いが気になったことがあるか」ということで答えていただきました。

全体の88%の方が「気になったことがある」ということで、やはりブーツは保温性が良い代わりに蒸れやすく臭いを発しやすいのが実情のようです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

 

下のグラフは冒頭で紹介したブーツ所有数別にこの結果をまとめたものとなります。

0足(ブーツを持っていない)にも関わらず臭いが気になるという方が多いのは他の人のブーツの臭いが気になる方がいかに多いかということですね。
また5足以上持っている方で「気になったことがない」と答えた方はゼロでした。

とりあえずブーツの臭いは自分だけでなく他人の目(鼻)にも届いていると思った方が良さそうです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)

 

●ブーツに関する体験談

最後にブーツに関して体験談・失敗談などを募集しました。下記にご紹介します。

 

○お手入れ編

あまり磨いたりせずに片付けたら次のシーズンに皮がひび割れた。ソールも悪くなっていて駅で思いっきり転倒。それ以来手入れをして片付けることにしている。(女性・所有数3足)

カビが生えた。(女性・所有数4足)

低反発の分厚い中敷きを敷いていた際、長期間歩いたあと中敷きを取らずに一晩放置したことがあるのですが、においがひどくてなかなか取れず、結局そのブーツは捨てるはめになってしまいました。以後、中敷きは使い捨てに徹底するようにしています。(女性・所有数3足)

使い捨て中敷きということでぜひアシートをお使いいただきたいと思います。低反発は機能はいいのですが、場合により蒸れやすいことがありますね。担当は中敷きではないのですが、低反発枕でカビを経験したことがあります。

○恥ずかしい思い

靴を脱ぐ場所でデザインが良くない靴下を履いていた事に気づいた事。ブーツだとよくある失敗談。(女性・所有数5足以上)

茶道のお稽古にブーツを履いて行ってしまいました。お稽古は、お座敷に正座。正座や立ち上がるたびに足の臭いが漂い、お稽古中ずっと恥ずかしい思いをしてしまいました。(女性・所有数5足以上)

先日新潟に出張した時に、「雪国だからブーツでしょう。」と勝手な思い込みでブーツを履いて行ったところ、駅を降りたら路面が乾いていて、パンプスを履いた女性までいました。行く先々で言い訳をして、とても恥ずかしい思いをしました。(男性・所有数1足)

○ブーツが履けない

海外旅行の時、機内でロングブーツを脱いで過ごし、到着した時にはブーツのファスナーが全くあがらなかった。以来、ロングフライトの時にはロングブーツは避けている。(女性・所有数4足)

宴会でブーツを脱ぎお座敷で飲食をした後、帰ろうとしたら足がむくんでブーツのファスナーが上がらず焦り、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。それからは事前に確認してその日の靴を決めています。(女性・所有数5足以上)

飲み会でストレッチ抜群のブーツできめたらお座敷。酔っぱらった後なかなか履けず恥ずかしかった(女性・所有数5足以上)

これは履く人にしか分からない経験談ですね。最後のストレッチブーツについては浮腫んで履けなかったというより酔いが回って手元がおぼつかない状況だったのでしょうか。

○定番のお座敷

飲み会でお座席に通されてしまい、急遽ブーツを脱がなくてはならず、脚の臭いがかなり気になった事あり(女性・所有数2足)

飲み会で出かけたものの、テーブル席がいっぱいでお座敷しかなく、しかたなくその席に入るときにブーツを履いていたことで臭いが気になりヒヤヒヤしたことがあります。(女性・所有数5足以上)

居酒屋へ彼女と行った際、足が臭うためかブーツを脱ぎたくないと思っていた彼女の気持ちを察してあげられず、お座敷の居酒屋へ行き、彼女に怒られました。(男性・所有数2足)

こちらは定番のお座敷エピソードですが、上記以外にも数名挙げられていました。

○脱ブーツ

蒸れるのに洗えないし不衛生のため、ブーツを履くのをやめました。(女性・所有数0足)

ブーツは特にムレ対策に中敷きを入れるとサイズがきつくなりやすい。洗えないし蒸れるしでほとんど履かなくなりました(女性・所有数1足)

こちらはブーツを履かない選択をした方々です。サイズがきつくなりやすい件は、薄型中敷きのアシートがお役に立てそうです。

○アシート

飲み会で靴を脱ぐお座敷だと足の臭いが気になり、事前に汗拭きシートで拭くようにしている。アシートを使用するようになり、拭くタイミングを逃しても焦る必要が無くなった。(女性・所有数3足)

積雪寒冷地である札幌ではブーツは必需品です。知人宅を訪問した際、足のにおいが気になったことがあります。アシートを使う前には、ありとあらゆる中敷きをためしました。(女性・所有数5足以上)

どんなに足をキレイに洗っていても、ブーツを履いているとだんだんと必ず臭ってくるその自分の足の臭さに驚きました。いろんな消臭スプレーやパウダーを試しましたが、効果は少しだけ。色々調べて、自分の足から出る大量の汗が原因なんだとわかりました。そこで口コミが良かったアシートを試したところ、足の汗をぐんぐん吸収し、それでもブーツは汗で少し湿っぽくなってしまうものの、臭いも近くで一生懸命嗅がない限りは気にならないほどです。とても大きな効果を感じました。(女性・所有数4足)

ブ-ツではないのですが・・・先日の大寒波で足を骨折し初めてのギプス生活中です。ギプスの中(約2週間目)がムレて不快でしたが、アシ-トを使用すると大変快適です。靴の時同様、においも気にならず、診察の時も安心です。(女性・所有数4足)

こちらは手前味噌ではありますが、アシートに関するエピソードです。最後のギプスの中に使用する話は担当は初めて聞きました。使用には担当医さんの理解?が必要かもしれませんね。

 

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以上、靴の種類の一つをピックアップする今月号でしたがいかがでしたでしょうか。来月はいよいよ最終号となりますが、インソールの種類についてとりあげる予定です。お楽しみに。

 

 

Vol.10 アシートと季節の関係

 

少々遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年も「知って得するインソールの豆知識」ブログをよろしくお願い致します。さて豆知識ブログも残すところあと3回となり、新年最初は弊社製品のアシートと季節との関わりを見ていきたいと思います。

 

●アンケート回答

今回も記事を進めるにあたってあらかじめアンケートに答えていただきました。回答者は119名様で、基本的にすべてアシートのユーザー様となります。年齢・職業の内訳としては下記グラフとなります。

 

回答者の年齢
回答者の年齢

 

職業分布
職業分布

 

年齢層については10代こそゼロですが、割と幅広い方々にお答えいただきました。その中でも50代が圧倒的で全体の約4割に迫る勢いです。

職業についても伺いましたが、アシートのユーザー様の分布としてサービス業が多い中、事務員さんが最多の26%となっています。

なお職業「その他」の内訳としては、フリーライター、ヘアメイク、教員、議員、鉄道乗務員の方などがいらっしゃいました。

 

●アシートを知ったきっかけ

アシートと季節に関するアンケートの前に、アシートをどこで知って使うようになったのか聞いてみたのが下のグラフです。「友人・家族等の紹介」以下6つの選択肢を選ぶか「その他」として具体的に記述して頂きました。グラフでは年齢別に色で分けてみました。

 

アシートを知ったきっかけ
アシートを知ったきっかけ

 

1点気づくのは、20代の場合は「店頭で商品を見た」と「店頭デモ販売で知った」がともにゼロということです。若い方は友人・職場などの口コミ・つながりやネット等に偏っているということでしょうか。

ちなみに店頭デモ販売とはアシートのスタッフが薬局や販売店の売り場にアシートブースを設置して、来店客様にサンプル品を手渡したり、サイズフィッティングを行う実演販売形態のことです。

最も多いのは「友人・家族等の紹介」ですが、3位の「職場で知った」を合わせると、口コミの影響力はやはり大きいですね。

「店頭で商品を見た」が2位に入っているのは、実店舗での販売が現状まだまだ多くはないことを思えば健闘したと言えるのではないでしょうか。

「テレビで見た」が3名いますが、こちらはバラエティ番組などで取り上げられたことがありまして、放送回数と回答者数の比で見ますと、テレビの宣伝力はやはりすごいと言えます。

「その他」としては「もう何10年も使用、忘れた」「あまり前で忘れた」等とあり、遠い記憶のかなたに行ってしまったということで、販売する側としては感無量です。

なお唯一の70代の方は「友人・家族等の紹介」ということでした。

 

●アシートをあまり使わない時期

次にアシートと季節の関係性を計るうえで、アシートを使う時期ではなくあえて「使わない」時期をお答えいただきました。回答方法は4月から3月まで使わない月を複数回答にて選んでいただきました。

まず回答いただいたのは全119名中21名だけということで、残りの82%の方々は基本的には年中使うものと思われます。

 

アシートをあまり「使わない」時期
アシートをあまり「使わない」時期

 

こちらのグラフは割と分かりやすい分布が出ました。

最も使わないのは晩秋から冬にかけて、寒い時期に使わないということになります。

理由は下記のようなものが挙げられました。

 

「あまり汗をかかないから」(12~2月に使わない・40代・事務)
「寒さで足が汗をかいたり蒸れることが少ないため」(1月に使わない・20代・接客業)

 

やはり寒ければ汗をかかないということですね。違った理由を挙げる方もいます。

 

「出勤が少ない事と、乾燥しているのでアシートの持ちが良い」(1月に使わない・50代・営業)

 

また厳冬期と思われる2月、3月の票がそれほど伸びていないのは恐らく寒いためブーツを着用し、結果蒸れるためアシートを使う方が出てくるのではないでしょうか。

最も「使わない」回答が少なかったのは6月=梅雨時ですが、アシートは湿気ではなく明らかに濡れてしまうと寿命が一気に縮まります(というより即交換が必要となります)ので、注意が必要です。

その他の「使わない」理由は下記のようなものがありました。

 

「サンダル・ハイヒールパンプスを履く事が多いため」(4~10月に使わない・40代・事務)
「基本的にはブーツ・フラットシューズに利用する事が多い為」(同)
「サンダルを履くから」(7~9月に使わない・40代・事務)
「オープントウの靴に敷いて履くと、前から見えてしまうので」(7~8月に使わない・50代・教員)
「ファッションで裸足で靴を履く時期に使います」(11~4月に使わない・40代・ヘアメイク)

 

●アシートが売れる時期

では上記の皆さんの「使わない時期」とアシートの販売が連動しているのかちょっと調べてみました。下記がアシートの販売数の年間の変動です。

 

販売足数の変動
販売足数の変動

 

これはある年度の販売量の推移を表していますが、念のため男女で色分けしてみました。
なお、箱入りの販売単位ではなく、徳用パックなども含め全て1足単位にバラして積み上げてみたグラフですのでご了承ください。

アンケート結果の「使わない時期」である冬に大きな落ち込みがあるかと思いきや、それほど大きくありません。

アシートは徳用パックだけでなく、化粧箱入りの通常パッケージ品でもそれなりにまとまった入数であるため、需要期と販売ピークが必ずしも一致しないということでしょうか。

ちなみにこのグラフからも分かるように、アシートの販売サイズの男女比率は4:6で女性用サイズの方が多く売れています。

 

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以上アシートと季節の関係について見てみましたがいかがでしょうか。

本記事は当初「インソールと季節の関係」について特集する予定でしたが、季節によるインソールの種類を調べているうちに、インソール自体様々な種類があることが分かり、別立てでそれについてはお届けすることにし、今月はアシートに的を絞ってみました。

Vol.9 冷え性と冬のインソール

 

年の瀬も本格的になってきまして、皆様の会社、ご家庭も師走ムードなのではないでしょうか。
担当のいる事業所では段ボール箱の製造で連日フル稼働です。忙しいとはいえ仕事があるということは大変ありがたいことですね!

さて「知って得するインソールの豆知識」も本年最終号となりまして、冬本番になりつつあるこの時期ですので、多くの女性がお悩みの「冷え性」についてお送りしたいと思います。またアシート(インソール)が冷え性に果たす役割などについてもお伝えできたらと思います。

 

●冷え性とは

まず冷え性とは、体の一部、特に末端が継続的に寒く感じる症状ということなのですが、冷え性と似た症状の「低体温症」が深部体温含め体全体の体温が下がることに比べると、「部分的に寒い」この点が冷え性の大きな特徴と言えます。

原因としては様々なものがあるようですが、直接的には冷えの部分の血行不良で体温が行き渡っていないということが挙げられ、その要因としてストレス等の様々なものがあるようです。血流のコントロールは脳(自律神経系)で行われているため、メンタルの状態によりコントロールに支障をきたすということですね。

血行不良=血液の流れが悪い、となれば体の表面に近い部分は熱を空気中に放散するだけで、新たな熱が運ばれてきません。そうなるとその部分が冷えていくというのは確かに理解できます。

 

●「冷え」以外の弊害

ちなみに冷え性(血行不良)ということは、冷えること以外にも様々な不具合が起きてしまいます。血液は体温以外にも酸素や栄養を体の隅々に届け(赤血球の働き)、また二酸化炭素や老廃物を回収する(血漿の働き)という大きな役割があります。また体に侵入してきたバイ菌などの異物を攻撃(白血球の働き)してくれるのも他でもない血液なのです。

このような働きが弱まってしまえば、単なる「冷え」に留まらず、様々な弊害が出ます。免疫力が弱まるため、できものや腫瘍などができやすくなるという怖い話もあるんですね。

 

●血行不良の対策

ではどのような対策があるのでしょうか。一般的にはアンケート結果にあるように様々な対策があり、皆様ご自分に合った対策を行っているようです。その中で一つ確からしいのは、血液の停滞を解消するには「筋肉をつけると良い」ということのようです。

筋肉は熱を発生し、また血液は多くが筋肉を通り、筋肉のポンプ作用によって血の巡りが良くなります。

筋肉のポンプ作用とは、通常心臓で発生した血圧はそれだけでは体全体に血を行き渡らせることが難しく、筋肉の収縮による補助によって静脈の血を心臓に戻しているということだそうです(下の模式図参照)。

 

静脈弁模式図
静脈弁模式図

 

図の上が弁のないただのホース、下が弁のあるホースです。ホースを圧縮すると弁がある方では水の移動に方向性があり、片側は水がせき止められる様子が分かると思います。このように静脈には弁(静脈弁)があるため、ただ単に静脈を圧縮するだけできちんと心臓方向に戻る血流が生まれるということなのです。このことからふくらはぎの筋肉は第2の心臓などと呼ばれたりします。

下のアンケート結果でもわかるように冷える部分というのは「足」が多いため、足の中でも心臓から遠く重力的にも不利なふくらはぎの筋肉を鍛えることが重要になってきます。

最近、貧乏ゆすりは健康につながるという説がありますが、筋肉のポンプ作用を活発にし、冷え解消にも効果的ではないでしょうか。

 

●冷え性に関するアンケート

では予備知識はこの程度にしまして、冷え性に関するアンケートを見ていきましょう。
今回は回答総数221名様となり、前回同様アンケート対象は一般の皆様となり、特にアシートユーザー様や冷え性で悩んでいる方に限定はしていません。

まずご自身が冷え性であるかどうか聞いてみた結果が下記となります。

 

あなたは冷え性ですか?
あなたは冷え性ですか?

 

冷え性ではないと断言できる方は全体の12%、27名に留まり、約9割近い方が冷え性であると答えています。さらにその中の3割近い方は冷え性で特に困っているということです。これは冷え性でない担当(男)からすると驚きの数字です。これほど多いのですね。

ちなみに便秘で悩んでいる日本人は約4割だそうです。

 

●体のどの部位が冷えるか

次に体のどこが冷えるのかをアンケートしてみました。これもまた少し興味深い結果となっています。
グラフ左から回答の多い順となりますが、160名が「足」を第一に挙げています。これは全体の73%にあたります。

次点の「手」が27名(12%)ということを考えると圧倒的です。ちなみに手は足よりも動かしていることが多いということも、手が冷え性で悩む人が少ない要因だそうです。確かにデスクワークだとしても手はそこそこ動いていますね。

 

体のどの部位が特に冷えますか?
体のどの部位が特に冷えますか?

 

●いつ冷えるか

ではいつ冷えるか、一日の時間帯別に複数回答可にて答えていただきました。
こちらはいたって自然?と言いますか、日中はガクンと票が少なく、朝・夜が冷えるという結果になりました。就寝している時間帯(0時~6時)では若干割合が低くなっているのは布団で温まっているということでしょうか。だとするともう少し低くてもいいと思いますが・・・

 

一日のうちでどの時間帯が冷えますか?(複数回答可)
一日のうちでどの時間帯が冷えますか?(複数回答可)

 

●冷え性の代表的な対策

次に冷え性に対して行っている対策を代表的なものをこちらで挙げて複数回答可にて選択していただきました。
これは結構な割合の方(45%)が1つだけ票を入れ、残りの55%の方は複数の対策を選択しました。

 

どのような対策をしていますか?(複数回答可)
どのような対策をしていますか?(複数回答可)

 

左から「保温・防寒」ということで、これは基本とも言え全得票数460票の3割を占めます。2位の「風呂につかる・足湯」というのは、かなり強制的?な対処で、短時間で効果も高いと思われます。

次のストレッチ・運動も割と多い回答数となっていて、75票と16%ほどの得票数となっています。さらに「食事に気を付ける」「靴にインソールを敷く」「ツボ押し」「漢方薬・通院等」と続きます。本格的に通院加療を行っている方はさすがに少ないようです(9名で全体の2%)。これはあまり重度の冷え性の方は少ないということだと思われます。

 

●効果的だった冷え性対策と効果の薄かった冷え性対策

次に自由記述で今まで試した冷え性対策の中で効果的だったもの、逆に効果の薄かったものについて教えていただきました。

効果的だったものは先ほど挙げた中にほとんど含まれていますが、下記のようなものもありました。

●効果的だった対策
「靴下の重ねばき」
「寝るときも靴下を履くこと」
「室内専用のスリッパ・靴下で頑張ってます^^」
「ヒートテックを着る」
「カイロを2個使う」
「デスクの足元にヒーターを置く」
「薄手の手袋をしながらPCをいじる」
「腹巻をする」
「ホットヨガ、夏でも冷たい飲み物は飲まない。体を冷やす食べ物はたべない」
「ヨモギ蒸し、岩盤浴」
「空腹にならないようにする」
「お風呂につかったあとにマッサージをして血行をよくする」
「首の裏を温めると良いと聞き、やってみるとすごく暖かかったです!」
「しょうが湯を飲んでから、すぐに布団の中に入ること」
「しょうがはちみつ湯などをコップ1杯飲むと身体の血行が良くなりぽかぽかする」

ヒートテックというワードも多かったのですが、靴下を重ねて履くというお答えがかなり多く全体の1割程度挙げられていました。履ける靴が限られるような気もしますが、かなり効果的なのですね。

次に効果が薄かったものを挙げて頂きましたが、これは効果的だった対策に挙げられたものを「効果が薄い」として挙げる方が多かったです。つまり個人差や相性というものがあり、先に挙げた対策が全ての方に効くわけではないということになります。下記に一例を紹介します。

●効果が薄かった対策
「手袋やひざかけ、靴下はその時だけだったので効果が感じられなかった」
「靴下の重ね履き」
「寝るときに靴下をはく」
「靴下。履いても中の足は冷たいままです」
「風呂と足湯はダメだった」
「足湯はしばらくは温かいが時間経過で冷えが増していく感じがします」
「保温剤を手に塗ること」
「着込みすぎると空気を通さず寒かったです」
「お風呂から上がってすぐに寝ないと結局湯冷めして寒い」
「漢方薬を試したが身体に合わなく止めた」
「食事だけでは効果が無かったと思います」
「しょうがを食べる」
「身体を温めるという食事」
「熱燗を飲む」
「温かい飲み物をとったりしましたが足は冷えたままでした」
「基本的に、どれも…靴下2枚履きしても冷えますね…」
「なにをしてもずーっと冷えてていつも足は紫色です!」
「これと言って効果の感じたものはない」
「どれもよく分からなかった」

どうでしょうか。上の効果的だった対策と似通っているのがお分かり頂けますでしょうか。
「着込みすぎると空気を通さず寒かった」というのは湿気がこもって水滴化してそれが体温を奪ってしまうということだと思われます。冬場等でも適度な通気性(透湿性)は必要ですね。

 

●アシートと冷え性

ここまでほぼアシートの話はありませんが、上の主な対策の中で「靴にインソールを敷く」を挙げている方が37名(全体の8%)いることを考えると、アシートとしても何かお役に立てるのではないかと考えます。

基本的にインソールで冷え性対策を行っているということは、地面からの冷え防止のためだと思いますが、その観点ではアシートは厚さが他のインソールに比較し薄く不利ではありますが、ナミナミの空気層が効果的に断熱効果を発揮しています。またナミナミが足裏を適度に刺激して足ツボ刺激・血行促進効果につながるものと考えています。

 

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以上冷え性についてでしたが、いかがでしたでしょうか。なお担当も今回初めて知ったのですが「冷え性」と「冷え症」の2通りの表記があって、場合により区別されているようです。本ブログでは一般的な「冷え性」の方を使わせていただきました。

次回年明け号ではインソールと季節との関係を取り上げてみたいと思います。お楽しみに。

 

Vol.8 足の悩みの対策と体験談

 

日ごとに寒さが本格化する今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
人によっては足のムレとも来シーズンまでお別れという方もいるとは思いますが、意外と冬こそ足がムレるという方も多いものです。日頃の足ケア・靴ケアが大事ですね!

今月の豆知識ブログは、職種別の足の悩みの傾向を取り上げようと思っておりましたが、アンケートを取ってみると、あまり職種にはよらず皆様同様に苦労されているのだと改めて知ることができました。そこで足の悩みや、その対策、経験談、失敗談などについて広くご紹介していこうと思います。

まずは回答者様の総数は357名様となり、下記のグラフのような構成となります。

勤務中は座っている姿勢が多いという方が44%、同歩いている21%、立っている34%となっています。

 

勤務中の主な姿勢
勤務中の主な姿勢

 

回答者の職種別の姿勢分布
回答者の職種別の姿勢分布

 

職種では事務職の方が90名と最も多く、サービス業、主婦、と続きます。アンケートの選択肢には、経験上アシートの利用者様に多い職種を挙げて選択していただきましたが、「その他」を選ばれた方も多く、全体の18%に上りました。

職種別に見た勤務中の主な姿勢の比率は下記のグラフとなり、こちらは事務職は座り姿勢が圧倒的で、営業職は歩き姿勢が多く、飲食業は立っていることが多いということで、おおむね想定内の結果となっています。

 

勤務中の主な姿勢(職種別の比率)
勤務中の主な姿勢(職種別の比率)

 

足に関する悩み

足に関してどのような悩みを持っているか、複数回答可にてお答えいただきました。トップ3は拮抗していますが、「疲れ」「ムレ」「臭い」の順となりました。疲れに関しては多くの方が悩まれているようで、全体の72%の258名が挙げています。またムレも同様に68%の244名が挙げています。

 

 足に関する悩み(複数回答可)
足に関する悩み(複数回答可)

 

上位3つから大きく差を開けられて4位以下、「ひび割れ・かさつき」「靴ずれ」「水虫」「外反母趾」「たこ・魚の目」と続きます。

ひび割れ・かさつきは乾燥する冬はやはり目立ってきますので、アンケート時期があと1ケ月遅かったらもっと増えていたと思われます。外反母趾は筆者の予想ではもっと多くの方が悩んでいるのかと思っていましたが、それほどでもないようですね。全体の14%(49名)が挙げたに過ぎませんでした。またタコ・魚の目ももっと多いと思いきや、たった2名様でした。最近魚の目で悩む方は少ないのでしょうか?!

また魚の目と同様に局部的に痛くなるものとして「足の裏の角質(皮膚)が部分的に厚くなる」というものがあり、同様の主旨の症状を挙げる方が数名いらっしゃいました。これもたこの一種と言えるようです。

 

足の悩みに関して行っている工夫・対策・体験談

ではアンケートでお答えいただいた足の悩みに関して行っている工夫や対策、または経験談・失敗談について見ていきましょう。

臭い対策に靴下

「(臭いに対して)靴下は冬しか履かない」
(サービス業、座り姿勢)

これは意見が分かれるところだと思いますが、むしろ臭い(ムレ)防止のために靴下を履くということが現在のムレ対策の主流のようですね。下記2名はそのような方です。

「なるべく靴下を履くようにしている」
(その他業種、立ち姿勢)

「蒸れないように薄い靴下を履きます」
(その他業種、立ち姿勢)

ストッキングを履いたことのない筆者(男性)にはわからないのですが、やはりストッキングは保温性が良く吸湿性がないため蒸れるようですね。

臭いの混合

「臭いが気になったので足に香水をふったら余計に臭くなった」
(サービス業、座り姿勢)

「靴の匂いなのか足の匂いなのかまざってどちらも臭いです」
(その他業種、座り姿勢)

「靴に臭いを消す消臭スプレーを振っておいたのですが、臭いがさらにキツくなり、えげつない臭いを靴と足からはなち大変恥ずかしく、嫌な思いを致しました」
(事務職、座り姿勢)

このように、足の嫌なニオイとその他の固有のニオイが混ざるととんでもない臭いを発するというのはよく聞く話ですね。気を付けたいものです。。。

汗っかき系

「夏冬問わず、汗っかきで、ムレすぎて中敷がすぐだめになります。自分でもびっくりします」
(事務職、座り姿勢)

「足にたくさんの汗をかいてしまい、靴下が濡れてしまってそのまま、お宅に上がることのなった時のきまずさが、思いだします」
(事務職、座り姿勢)

「靴下が汗でびっしょりで、座敷に行く廊下に足跡がついて恥ずかしかった」
(販売員、歩き姿勢)

「汗っかきなんです、とても・・・こまってます」
(その他業種、歩き姿勢)

足が蒸れていると靴下がしっとりしてしまってフローリングに足跡が。。。なんて経験をした方は他にもいるのではないでしょうか。ちなみにアシートは臭いはもとより汗を吸収してポイ捨てできますので、ぜひ使っていただきたいです。

民間療法・治療系

「数か月に一回、足の裏のぶ厚くなった部分の皮膚をカッターで削る」
(サービス業、歩き姿勢)

ヒールを履いている女性でこの作業を行っている方はけっこう多いのではと思いますがいかがでしょうか。

「においがキツいので1日履いた靴に重曹を直に投入してます。でも次に履いたら皮がボロボロに剥けます」
(事務職、座り姿勢)

何やら大変そうです。。。

「(ひび割れ・かさつき、水虫に)お湯を張った桶にアロマオイルを垂らして、そこに足を浸けています」
(飲食業、立ち姿勢)

「臭いは酢洗い」
(飲食業、立ち姿勢)

民間療法というのでしょうか、個人差・相性などあるとは思いますが、効果があれば嬉しいですね。

「(魚の目を)週1回通院し削ってもらい、液体窒素で治療中」
(営業職、座り姿勢)

「(外反母趾, 変形性膝関節症で)定期的に整形外科に通っています」
(事務職、座り姿勢)

このように本格的に通院治療している方もいらっしゃいます。

激臭・異臭系

「革靴を履いたままな時間が長いため、帰宅後靴を脱ぐと靴下から恐ろしい匂いがする」
(営業業、立ち姿勢)

「ナイロン系の靴下と革靴で相当な臭いに悩まされた事がある。ブーツを長時間履いてとんでもない臭いになった」
(事務職、座り姿勢)

「短大時代にショートブーツを長時間履きっぱなしで汗とムレと臭いで最悪でした」
(サービス業、座り姿勢)

「ブーツを履いてショッピングしてそのままカラオケに行くことになり、靴を脱ぐお部屋で・・・地獄でした。何歌ったのか記憶がありません」
(事務職、座り姿勢)

「車の中でついいつもの癖で靴を脱ぐと、助手席の部下(女性)に咳きこまれ、窓を開けられました。すぐ靴を履きましたが悪いことをしたなぁ・・・と思いました」
(サービス業、立ち姿勢)

かなり身につまされる経験談ばかりで読んでいるこちらもツラくなってきますね。。。
次は宴会やお座敷に関してのエピソードですが、アンケートで挙げられた実数はこの3倍程度ありました。

宴会・座敷系

「ブーツで蒸れているときに限って友達の予約した店が靴をぬいで上がる店」
(飲食業、立ち姿勢)

「宴会で靴を脱いだらめっちゃ臭かった」
(事務職、座り姿勢)

「予想外に足が臭くて居酒屋の座敷に上がれず帰った」
(飲食業、立ち姿勢)

「夜に飲食店で靴を脱いだら、異臭が漂ってしまったこと」
(その他業種、歩き姿勢)

「靴を脱ぐ食事のお店の時に、自分の匂いが気になっておいしく食べられなかった」
(主婦、座り姿勢)

飲み会などの会場がお座敷で・・・というエピソードはアシートの広告の文句にも使っているくらい臭いの気になる定番シチュエーションですので、やはり皆さん苦労?!しているようですね。

その他

「靴擦れでの流血で、靴下や靴が赤く染まってしまった」
(事務職、座り姿勢)

「長時間の勤務で外反母趾がとても痛くなり、帰宅の途中で靴を脱いではだしで歩いて帰ったこともあります」
(医療・介護職、立ち姿勢)

「つま先が細くてヒールのある靴で1日立ち仕事をした時に、帰りの電車で座れずに立っていたら、あと10分で着くくらいの所でつま先の激痛で座り込んでしまったことがあります。わりと混んでる車内で恥ずかしかったです」
(事務職、座り姿勢)

我慢できないほどの痛みということで、本当につらい状況だったのでしょうね。

「履きなれてないハイヒールで出かけて痛くて血まみれ」
(主婦、座り姿勢)

「タコがひどくて歩きすぎるともうだめ」
(その他業種、立ち姿勢)

「靴ずれが酷いまま放置していたら熱が出た」
(営業職、歩き姿勢)

「我慢してたらえぐれてた」
(サービス業、歩き姿勢)

簡潔な経験談ですが、相当な苦労が伺えるエピソードばかりです。これらはインソールだけでは防ぎようがないのですが、ムレ・臭い関係に関しては、少しでもお役に立てていれば幸いですね。

 

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以上、皆様の体験談をご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか。
このアンケート内容はアシートユーザー様に限らず、広く一般の方々にお答え頂いているため、臭いのトラブルに関してはやはり多発している傾向にあるようでした。これからの季節、飲み会なども増えてきますので、足のお悩み・トラブル対策は今から準備しておくと良いかもしれませんね。

次回はアシートと冷え性の関係についてご紹介しようと思っています。お楽しみに。

Vol.7 玄関・下駄箱のニオイと消臭

 

10月も中旬となり過ごしやすい日が続いている関東地方ですが、いかがお過ごしでしょうか。ちなみに一昨日北海道では初雪が降り、太平洋上では台風25号が発生したそうです。視野を広げてみると少し慌ただしい気候のようですね。

さて連載第7回目の今月はインソール → 靴 → 玄関、ということで、お家の中のニオイ発生スポットの一つである玄関周りに着目してみたいと思います。では事前にアンケートで募集した玄関・下駄箱周りの質問回答内容を見ていきましょう。

 

アンケート回答者内訳

アンケート回答者は計486名様です。玄関周りのニオイは使用頻度が関係すると思われますので、まず世帯人数をお答えいただきました。

 

世帯人数
世帯人数

 

グラフを見ると2人、3人、4人の世帯で8割近くを占めました。一人暮らしの方は予想より?少なく32名(7%)、最も多い人数では7人のご家庭が1名いらっしゃいました。単純平均は3.2人となり、昨年の日本の平均世帯人数が2.49人(※)ということなので、内訳を比較すると単身世帯が少ないのが今回のアンケートの特徴と言えます。
単身世帯回答者が少ないのはおそらく高齢者の方の回答者が少ないことが予想されます。

※出典:厚生労働省HP「平成26年 国民生活基礎調査の概況」より
URL:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/
PDF:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/dl/02.pdf

 

玄関に常に出ている靴の数

まず、下駄箱等に収納せずに玄関に常に出ている靴の数はどのくらいか、という質問にお答えいただきました。担当の率直な感想は意外?と皆様整理整頓しているなと感じました。

 

玄関に常に出ている靴の数
玄関に常に出ている靴の数

 

この結果を見ますと世帯人数+1足程度しか出ていないように見えます。単純計算によりますと平均足数は4.4足となり、上でご紹介した平均世帯人数が3.2人ですので、ほぼそのとおり、人数+1足程度しか出ていないようです。この数字は各ご家庭の整理整頓の度合が大いに反映されていると思われますが、物理的な制限(収納できる下駄箱の大きさ、または出しておける玄関の大きさ)も関係するのではないでしょうか。

 

玄関の掃除をする頻度

次に、汚れひいてはニオイにも関係してくるかもしれない掃除の頻度について伺いました。こちらは回答の選択肢に「毎日」がなかったのですが、「2~3日に1回」の回答者数を見ますと、毎日掃除している方も一定数いると思われます。

 

玄関の掃除をする頻度
玄関の掃除をする頻度

 

ただ不思議なのは上でご紹介した玄関に出ている靴の数と掃除の頻度とはあまり関連がないようです。たくさん出ている家庭ではそれだけ汚れやすくて掃除が多いというわけでもなく、また少ししか出ていないから掃除をせずに済むというわけでもなさそうです。こちらは各家庭の方針如何によるものだと思われます。

ちなみに世帯人数との関連も薄いようです。下記に各世帯別の最も多い掃除頻度の1位と2位を列記します。

    単身世帯: ①週に1回  ②月に1回
    2人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    3人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    4人世帯: ①週に1回  ②月に1回
    5人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    6人世帯: ①2~3日に1回  ②週に1回

 

他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか

次に自分の家の玄関ではなく他人の家の玄関のニオイについて、気になったことがあるかという質問にYes/Noで答えて頂きました。

 

他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか
他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか

 

これは8割の方が「ある」と答えていますが、中には自分の家と違う匂いという意味で「ある」とお答えいただいた方もいるかも知れません。人の家の匂いはまず玄関のドアを開けた瞬間に気づきますから。ともあれ玄関のニオイに人は敏感だということには間違いなさそうです。

 

下駄箱の中のニオイ対策

次に選択肢ではなく記述式で「下駄箱の中のニオイを軽減するために何か行っていることはあるか」ということで答えて頂きました。

こちらは王道といえるものから変わったものまで、様々な対策が行われているということが分かりました。回答者486名中、コメントがなかったのは60名様(12%)で、9割近くの方に何らかの対策法を記入して頂きました。

対策法を個々にご紹介しても良いのですが、基本的にはよく知られた手法が多いため、ここではそれぞれの回答文中に現れたワードを集約してみることにしました。それが下のグラフです。

 

下駄箱の中のニオイ対策の出現ワード
下駄箱の中のニオイ対策の出現ワード

 

最も多いのが王道と言える「消臭剤」で120回登場しました。これには具体的な商品名も含めました。こちらはいい匂いを発するタイプではなくニオイを消すタイプのものですね。商品としても300~600円程度で買えますから、これで効果があれば手軽でいいですね。ユーザーが多いのも頷けます。

次は炭や竹炭、備長炭といった炭に関する語句が83回となっています。こちらは炭入り消臭剤などの市販のものと、隅っこに竹炭を置いたり砕いた炭をティーバッグに入れたりする自家製のものに大別され、意外と自家製の消臭剤を作っている方が多いようです。ホームセンターなどのキャンプ用品売り場で燃料用の炭が2kg入り数百円で売っていますからコストパフォーマンスは大きいですね。

以下「スプレー」「芳香剤」と続きますが、芳香剤は登場回数30回と消臭剤の1/4に留まり、2012年以降に見られた洗濯用柔軟剤の香り付けブームとは違い少数派のようです。なお消臭剤メーカーによっては「消臭芳香剤」ということで悪臭を消してなおかつ香り付けを両立する(芳香成分を消臭しない)ものもあるようです。

その次には「換気」「乾燥」「除湿」といった下駄箱の状態に関するワードが並びます。3者を足すと60回超となり、炭類に続く高頻度となります。なお同じように湿度を下げることでニオイを発生しにくくする方法として「脱いだ靴をすぐに下駄箱に入れない」ということを挙げられている方がかなり多くいました(約20名程度)。

さらに「新聞紙」「シート類」「重曹」「コーヒー」等と臭い対策の具体的品名が並び、市販の消臭剤ではなく古来から伝承?されてきた手法が多くなっています。

なお新聞紙に関しては下駄箱に敷く手法と、丸めて隅っこに置く、または靴の中に入れるという手法に分かれます。「コーヒー」はコーヒーの出し殻を捨てずに乾燥させてティーバッグ(100均などで安価に入手可能)に入れて置くなどします。「ヒノキ」は天然の香り付けという意味合いとシューキーパーの材質としても登場しました。

変わったものとしては「下駄箱1段につき1個トイレットペーパーを置く」というものもありました。確かにトイレットペーパーは吸湿量が多そうです。その他少数意見として下記のようなものがありました。

    「リンゴ・柑橘類の皮を容器に入れて置く」(効果絶大とのこと)
    「使用済みの使い捨てカイロを靴の中に入れる」
    「重曹にアロマオイルを少しかけて、時々かき混ぜる」
    「新しい10円玉を置く」(新しいとイオンが活発?)
    「におい玉を置いています!!」
    「無臭だ」(商品名?)

また「下駄箱がありません」という回答も数名あり、確かにワンルームなどで下駄箱がない場合もありますね。

 

試作品「アシート消臭巾着」 10名様にプレゼント!

なお上記対策の中にアシートの効能を書いてくださる方もいて、アシートを普段から使っていれば靴が湿気ず臭わないので、玄関も下駄箱も臭わないという大変嬉しいお言葉を頂きました。

そこで下駄箱内の消臭にアシートを別の形で利用できないかということで、下の写真のようなものを作ってみました。

 

「アシート消臭巾着」お試し品
「アシート消臭巾着」お試し品

 

こちらはアシートの原反を短冊状に切り、丸めて少し見栄えがするように袋詰めしたものです。少し発想が単純すぎたようで、社内テストの結果残念ながら下駄箱の消臭にはやや力不足のようでした。下駄箱の空間には消臭材の表面積が小さかったようです。靴箱などの小さい空間にはそれなりに使えるのではないかと思います。

ちなみにこのアシート原反は市販されていない特別仕様(ピンク色)のものでレアです。袋はオーガンジーというウェディングドレスなどに使われるおしゃれな素材でできています。

この「アシート消臭巾着」お試し品ですが、お試しになりたい方にはお分けしますので、【住所】【お名前】【電話番号】【本ブログの感想】をお書き添えの上、Eメールにて下記までご連絡下さい。

 

*** 応募期間は終了しました ***

 

注意事項:

 ・消臭効果、その他効能を保証するものではありませんのでご了承ください。

 ・10名以上ご応募のあった場合には抽選のうえ発送させていただきます。

 ・当選発表は発送をもって替えさせて頂きますのでご了承ください。

 

 

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以上、今回はお家の中のニオイ発生スポットである玄関周りに注目してみましたがいかがでしたでしょうか。次回はアシートと職業の関わりについてご紹介する予定です。