Vol.12 インソールの種類と効果

 

「知って得するインソールの豆知識」も最終回となりましたが、今回はインソールにはどのような種類があり、またそれぞれの種類のインソールの効果がどの程度あるのか調べてみたいと思います。

インソール(靴の中敷き)の歴史は定かではないのですが、革靴(洋靴)が普及してからのはずですから、日本では幕末~明治以降となるのでしょうか。庶民は草履や下駄がまだ多かったと思いますが、軍隊では早くから洋靴(ブーツ)を着用していたということです。

ちなみに1991年にイタリアの氷河で発見された約5300年前のミイラは毛皮を縫製した革靴を履いていて、中には防寒用に枯草が敷かれていたそうです。これもインソール?でしょうか。

 

●インソールの目的・用途

では街でインソールとして売られている物を下記に分類してみました。

◯緩衝用・痛み防止向け
これはおそらく一番多いタイプで、体重がかかるカカトや女性がヒールを履く際の指の付け根などを衝撃吸収材で緩衝するタイプのものです。スポーツ用途向けのハイテク素材を使ったものなども多いです。

◯疲労軽減用
これは意外と知られていないのですが、足裏の荷重を適度にインソールで受け止めると体全体の疲れが軽減することがあるようです。緩衝用と似ています。

◯吸湿・防臭用
これはアシートもそうなのですが、足汗を吸収・放散することによって臭いを防止するものです。この機能単独で販売されているものの他に各種インソールの機能として謳われていることも多いです。

◯保温・防寒用
これも防臭用や消臭用と同じくらいポピュラーなタイプですが、冬にお世話になる方も多いのではないでしょうか。フェルトやハイテク発熱素材、中にはボアムートンなどのぶ厚いものもあります。あまり厚みがあると靴サイズを普段とは区別しなければいけなくなるかもしれませんね。

◯防汚用
これはこの機能単独で販売していることはほとんどないと思いますが、長く使いたい靴などが汗などでシミができたり汚れてしまわないように保護するためのものです。
部分型でなく足全体型のインソール全てに備わっているという見方もできますね。意外とこの目的でアシートを購入されている方もいるんですよ。

◯防滑用
これはハイヒールなどで足がどんどん前側に押し付けられて指が痛くなることを防止するためで、斜面部分などに装着(貼付け等)するものです。ジェルタイプなど、素材に工夫がされています。
また履き代の浅いパンプスなどで使うようですが、かかとの上側(背面部分)に付けて靴が脱げてしまわないようにするものなどもあります。

◯靴サイズ調整用
これは買った靴が大き目の場合に使うテクニック?で、靴内を狭くすることによって快適に履けるようにするものです。厚みが2mm足らずのアシートではちょっと難しいかもしれませんね。

◯身長アップ用
これは通販サイトなどを見ると売上トップを独走していたりすることもあるポピュラー?なもので、根強い支持があるようです。靴で工夫することもできますが、インソールと併用することで夢の10cmアップも可能かもしれません。なおブーツに入れる場合はかなり大胆な使用(積み重ね?)もするようです。

◯治療向け
こちらは外反母趾・足底筋膜炎・モートン病などの疾病を直すべく、サポーター形状やギプス形状で足を保護・治療するタイプのものです。靴底形状から大きく発展した立体形状が多いですね。

◯矯正用
これは偏平足などの矯正、または下腿の骨格(X脚やO脚)の矯正用のもので、足の内側と外側に高さの変化をつけたものなどがあります。

◯踏抜き防止用
これはまた毛色の違うタイプですが、主に建築現場や災害現場などで安全靴的な機能として使うもので、薄い鉄板が入っていたりします。踏抜き性能については安全靴の先芯と同じようにJISに規定されています。

筆者の独断では売れ筋商品は1位 緩衝用、2位 身長アップ用、3位 疲労軽減用の順ではないでしょうか。アシートの主目的の吸湿・消臭機能タイプは意外と主流ではなく、その次あたりに位置しているように思われます。

 

●インソールのアンケート概要

今回もインソールに関するアンケートを募集しました。対象はアシートやインソールユーザーに限定せず、一般の539名の方に答えていただきました。男女比は約47:53でほぼ半々となっています。まずインソール自体使うかどうか聞いた結果が下記です。

 

インソール(靴の中敷き)は使いますか?
インソール(靴の中敷き)は使いますか?

 

これは筆者には意外だったのですが、使う人の方が多数派でした。また臭いやエチケットに敏感と思われる女性より男性の使用割合の方が高い結果となりました。男性では使う人は全体の76%、女性では約68%の方が使うと答えています。ただインソールメーカーとしてはもっともっとインソールの良さを知って使っていただきたいところですね!

 

●どのようなインソールを使うか

次に使っているインソールの種類を聞いてみました。こちらは複数回答ですので、回答総数778件を上のグラフで挙げたインソールを使う男女387名で割り算すると、一人当たり平均2.0種類のインソールを使っているということになります。

 

どのような種類のインソールを使っていますか?
どのような種類のインソールを使っていますか?

 

トップは消臭用で、痛み防止(衝撃吸収)、サイズ調整と続きますが、上で挙げた「売れ筋」の身長アップは実際はユーザーは少ないようです。アンケート期間が2月下旬~3月初旬であったことを考えると、厳寒期にも関わらず保温用が少ないのも意外ですね。

 

●インソールの効果の有無

次に使っているインソールの効果があるのか聞いてみました。これは大方良い効果が出ているようで、「とても効果がある」と「やや効果がある」を足すと66%の方が効果ありという結果になります。

 

使っているインソールの効果はありますか?
使っているインソールの効果はありますか?

 

 

●インソールの効果についての体験談

今回も体験談としてインソールの効果について今までの経験や失敗談などを書いて頂きました。下に紹介します。

 

【インソールの効果あり】

テニスをしています。インソールをかえると足の疲れが違います。 (女性,とても効果がある)

インソールを入れるのと入れてないのだと履き心地が全然違うことに気づいて以来、インソールを愛用するようになりました。特に旅行の時に重宝しています。 (女性,やや効果がある)

インソールを使用する前、臭いや足の痛みに悩まされていましたが、使用してから今ではに臭いも痛みも軽減されました。ずっと靴を履いた立ち仕事をしておりますので、インソールにはとても助けられています。 (男性,とても効果がある)

インソール無しだと何だか気持ちが悪いので。 (男性,あまり効果はない)

安全靴のため以前は足ムレがひどく困ったがインソールの使用により軽減された。 (男性,とても効果がある)

脱いだ時に足元をかわいく演出できる。 (女性,やや効果がある)

力仕事をやっていて安全靴にインソールを使用しています。クッション性もありますが、やはり防臭効果が1番です。とても重宝してます。 (男性,やや効果がある)

ヒールを履くので指の付け根にタコができてしまい、歩くのもつらい状態になったのですが、インソールを使ったら痛みも緩和されてとても楽になりました。 (女性,とても効果がある)

季節に合わせたインソールを使用しております。夏は網目で涼しく、冬は綿のようにふっくら暖かく、優しく足の裏を守ってくれます。抗菌・防臭効果にも期待しているので、年中手放せません。使用することで、女性としての気分が上がります!!あまり人目に付くことは無いですが、良い仕事をしてくれます。 (女性,やや効果がある)

 

【効果なしまたは否定的な経験談】

100円ショップで何足分か買って、1日毎に洗濯をしては入れ替えての毎日です。しかし、洗濯するたび中敷きは痛むし、洗う手間も一向に省けないし、、、もう少しニオイ対策が上手にできたらいいなと思っています。 (男性,あまり効果はない)

ぴったりした靴がなかなかなくてインソールを工夫して入れてみても、ずれたりして結局なんの意味もない事が多いです。 (女性,あまり効果はない)

一応入れていますが、サイズ調節のためにはよい効果が得られますが、消臭効果はぜんぜんありませんね。毎日スーツを着てパンプスを履いているので結構臭いは気にしてますが、一度臭くなるとなかなかパンプスから臭いがとれなくて正直困っています。 (女性,あまり効果はない)

劣化が激しく、なかなか定着しない。 (女性,あまり効果はない)

100均のスニーカー用をブーツやパンプスに入れてます。衝撃吸収用ですがすぐにダメになります。 (女性,やや効果がある)

使っていくうちにだんだん体重に負けて小さくなってしまう気がしてしまうので丈夫で足が痛くならないインソールがほしいところです! (女性,やや効果がある)

自衛隊在職時にブーツの中に使用していたが、耐久性が悪くダメなやつが多い。 (男性,あまり効果はない)

靴のサイズに合わせて切るタイプは合わせられない。 (男性,あまり効果はない)

衝撃吸収効果と消臭は両立しない。 (男性,あまり効果はない)

靴を脱いだ時にインソールがくっついてきて、使い込んだインソールだったので焦った。 (男性,やや効果がある)

いままで使ってきたどの用途のインソールでも言えるのですが、やはり使っているうちにズレてくる、靴を脱ぐときにインソールが出てくる、靴を履くときに折れるのが気になります。痛み防止、保温、身長アップ、それぞれの効果は実感できるのですが・・・ (女性,やや効果がある)

 

【サイズ調整】

足が小さく、サイズの合う靴がなかなかないのでこれがないと靴が履きづらいです。 (男性,やや効果がある)

元々足の甲の厚みがあまりないので、パンプスのようなタイプはインソールなしでは脱げてしまいます。インソール歴かなり長いです。 (女性,やや効果がある)

サイズがぶかぶかだったパンプスが、中敷を入れたらぴったりになった! (女性,とても効果がある)

 

【保温・防寒に対して】

靴を購入したままの状態で道を歩くと足が冷たくなり、最終的には体全体が冷えるということがありましたが、インソールを敷いたら履き心地も良く、体も快調です。 (女性,やや効果がある)

雪国なので、歩いた時に冷たさを感じにくいのは助かる。 (女性,やや効果がある)

保温用のインソールを買って使用した時、インソールの厚みがありすぎて長靴が履けなくなり、せっかく購入したばかりのインソールを捨てたことがあります。厚みがありすぎるのも問題だなと実感した出来事でした。 (女性,やや効果がある)

 

 

●おわりに

以上、インソールの種類と効果ということでお送りしましたが、今回で「知って得するインソールの豆知識」ブログは最終回、、、となるはずでしたが、好評につき来年度も続行することになりました! 今年度以上にインソールを広く深く理解できるような内容をお届けしようと考えていますので、ご期待ください。1年間ご愛読いただき誠にありがとうございました。

 

 

Vol.11 ブーツについて

 

「知って得するインソールの豆知識」ブログも残すところあと2回となりました。
今回は靴の種類の一つである「ブーツ」にスポットをあててみたいと思います。

ブーツの種類はかなりあるようで、ロングブーツ、ショートブーツ、ブーティ―、ムートンブーツ、エンジニアブーツ、その他いろいろあり、スキー、バイク等の特定用途向けを入れると無数?に分類できてしまいますが、今回は大まかにブーツとひとまとめにしています。

今回のアンケート調査はアシート購入歴のある91名様に答えていただいており、男女比はアシートユーザー層を反映して3:7で女性多数となっています。

 

●ブーツ所有数

まず所有するブーツの数について答えていただきました。グラフを見ると2足が最多となっています。
男性はやはり少な目で1足という方が多いですね。ただし0足(持っていない)と答えた方は2名とも女性でした。

グラフから、アシートの利用者という言わば身だしなみに気を使っている皆様の印象からすると、所有数は意外と少な目といった印象でしょうか。

 

 ブーツ所有数
ブーツ所有数

 

●ブーツを履く理由

次にブーツを履く理由について伺いました。こちらは選択肢の中から該当するものを複数選んでいただきました。

 

ブーツを履く理由(複数選択回答)
ブーツを履く理由(複数選択回答)

 

圧倒的なのは「おしゃれ・ファッション」と「防寒のため」ということで、この2つで全体の82%を占めています。
おしゃれ・ファッションは王道として、防寒は季節柄もありますね。

3位にランクインしているのが「歩きやすいから」ということで、これは担当には意外だったのですが、例えばムートンブーツなどのようにかかとが低くてフラットなタイプの場合は歩きやすそうですね。

また足首部分を拘束することによる捻挫保護や、足の保護もあり、ブーツは機能的な部分も見逃せないですね。

その他「脚がきれいに見えるから」「流行りだから」となりますが、最後の選択肢の「異性を意識して」は担当の予想が外れてしまい、勘繰りすぎの選択肢だったと反省しています・・・

 

●ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

次に「ブーツの臭いが気になったことがあるか」ということで答えていただきました。

全体の88%の方が「気になったことがある」ということで、やはりブーツは保温性が良い代わりに蒸れやすく臭いを発しやすいのが実情のようです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

 

下のグラフは冒頭で紹介したブーツ所有数別にこの結果をまとめたものとなります。

0足(ブーツを持っていない)にも関わらず臭いが気になるという方が多いのは他の人のブーツの臭いが気になる方がいかに多いかということですね。
また5足以上持っている方で「気になったことがない」と答えた方はゼロでした。

とりあえずブーツの臭いは自分だけでなく他人の目(鼻)にも届いていると思った方が良さそうです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)

 

●ブーツに関する体験談

最後にブーツに関して体験談・失敗談などを募集しました。下記にご紹介します。

 

○お手入れ編

あまり磨いたりせずに片付けたら次のシーズンに皮がひび割れた。ソールも悪くなっていて駅で思いっきり転倒。それ以来手入れをして片付けることにしている。(女性・所有数3足)

カビが生えた。(女性・所有数4足)

低反発の分厚い中敷きを敷いていた際、長期間歩いたあと中敷きを取らずに一晩放置したことがあるのですが、においがひどくてなかなか取れず、結局そのブーツは捨てるはめになってしまいました。以後、中敷きは使い捨てに徹底するようにしています。(女性・所有数3足)

使い捨て中敷きということでぜひアシートをお使いいただきたいと思います。低反発は機能はいいのですが、場合により蒸れやすいことがありますね。担当は中敷きではないのですが、低反発枕でカビを経験したことがあります。

○恥ずかしい思い

靴を脱ぐ場所でデザインが良くない靴下を履いていた事に気づいた事。ブーツだとよくある失敗談。(女性・所有数5足以上)

茶道のお稽古にブーツを履いて行ってしまいました。お稽古は、お座敷に正座。正座や立ち上がるたびに足の臭いが漂い、お稽古中ずっと恥ずかしい思いをしてしまいました。(女性・所有数5足以上)

先日新潟に出張した時に、「雪国だからブーツでしょう。」と勝手な思い込みでブーツを履いて行ったところ、駅を降りたら路面が乾いていて、パンプスを履いた女性までいました。行く先々で言い訳をして、とても恥ずかしい思いをしました。(男性・所有数1足)

○ブーツが履けない

海外旅行の時、機内でロングブーツを脱いで過ごし、到着した時にはブーツのファスナーが全くあがらなかった。以来、ロングフライトの時にはロングブーツは避けている。(女性・所有数4足)

宴会でブーツを脱ぎお座敷で飲食をした後、帰ろうとしたら足がむくんでブーツのファスナーが上がらず焦り、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。それからは事前に確認してその日の靴を決めています。(女性・所有数5足以上)

飲み会でストレッチ抜群のブーツできめたらお座敷。酔っぱらった後なかなか履けず恥ずかしかった(女性・所有数5足以上)

これは履く人にしか分からない経験談ですね。最後のストレッチブーツについては浮腫んで履けなかったというより酔いが回って手元がおぼつかない状況だったのでしょうか。

○定番のお座敷

飲み会でお座席に通されてしまい、急遽ブーツを脱がなくてはならず、脚の臭いがかなり気になった事あり(女性・所有数2足)

飲み会で出かけたものの、テーブル席がいっぱいでお座敷しかなく、しかたなくその席に入るときにブーツを履いていたことで臭いが気になりヒヤヒヤしたことがあります。(女性・所有数5足以上)

居酒屋へ彼女と行った際、足が臭うためかブーツを脱ぎたくないと思っていた彼女の気持ちを察してあげられず、お座敷の居酒屋へ行き、彼女に怒られました。(男性・所有数2足)

こちらは定番のお座敷エピソードですが、上記以外にも数名挙げられていました。

○脱ブーツ

蒸れるのに洗えないし不衛生のため、ブーツを履くのをやめました。(女性・所有数0足)

ブーツは特にムレ対策に中敷きを入れるとサイズがきつくなりやすい。洗えないし蒸れるしでほとんど履かなくなりました(女性・所有数1足)

こちらはブーツを履かない選択をした方々です。サイズがきつくなりやすい件は、薄型中敷きのアシートがお役に立てそうです。

○アシート

飲み会で靴を脱ぐお座敷だと足の臭いが気になり、事前に汗拭きシートで拭くようにしている。アシートを使用するようになり、拭くタイミングを逃しても焦る必要が無くなった。(女性・所有数3足)

積雪寒冷地である札幌ではブーツは必需品です。知人宅を訪問した際、足のにおいが気になったことがあります。アシートを使う前には、ありとあらゆる中敷きをためしました。(女性・所有数5足以上)

どんなに足をキレイに洗っていても、ブーツを履いているとだんだんと必ず臭ってくるその自分の足の臭さに驚きました。いろんな消臭スプレーやパウダーを試しましたが、効果は少しだけ。色々調べて、自分の足から出る大量の汗が原因なんだとわかりました。そこで口コミが良かったアシートを試したところ、足の汗をぐんぐん吸収し、それでもブーツは汗で少し湿っぽくなってしまうものの、臭いも近くで一生懸命嗅がない限りは気にならないほどです。とても大きな効果を感じました。(女性・所有数4足)

ブ-ツではないのですが・・・先日の大寒波で足を骨折し初めてのギプス生活中です。ギプスの中(約2週間目)がムレて不快でしたが、アシ-トを使用すると大変快適です。靴の時同様、においも気にならず、診察の時も安心です。(女性・所有数4足)

こちらは手前味噌ではありますが、アシートに関するエピソードです。最後のギプスの中に使用する話は担当は初めて聞きました。使用には担当医さんの理解?が必要かもしれませんね。

 

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以上、靴の種類の一つをピックアップする今月号でしたがいかがでしたでしょうか。来月はいよいよ最終号となりますが、インソールの種類についてとりあげる予定です。お楽しみに。

 

 

Vol.10 アシートと季節の関係

 

少々遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年も「知って得するインソールの豆知識」ブログをよろしくお願い致します。さて豆知識ブログも残すところあと3回となり、新年最初は弊社製品のアシートと季節との関わりを見ていきたいと思います。

 

●アンケート回答

今回も記事を進めるにあたってあらかじめアンケートに答えていただきました。回答者は119名様で、基本的にすべてアシートのユーザー様となります。年齢・職業の内訳としては下記グラフとなります。

 

回答者の年齢
回答者の年齢

 

職業分布
職業分布

 

年齢層については10代こそゼロですが、割と幅広い方々にお答えいただきました。その中でも50代が圧倒的で全体の約4割に迫る勢いです。

職業についても伺いましたが、アシートのユーザー様の分布としてサービス業が多い中、事務員さんが最多の26%となっています。

なお職業「その他」の内訳としては、フリーライター、ヘアメイク、教員、議員、鉄道乗務員の方などがいらっしゃいました。

 

●アシートを知ったきっかけ

アシートと季節に関するアンケートの前に、アシートをどこで知って使うようになったのか聞いてみたのが下のグラフです。「友人・家族等の紹介」以下6つの選択肢を選ぶか「その他」として具体的に記述して頂きました。グラフでは年齢別に色で分けてみました。

 

アシートを知ったきっかけ
アシートを知ったきっかけ

 

1点気づくのは、20代の場合は「店頭で商品を見た」と「店頭デモ販売で知った」がともにゼロということです。若い方は友人・職場などの口コミ・つながりやネット等に偏っているということでしょうか。

ちなみに店頭デモ販売とはアシートのスタッフが薬局や販売店の売り場にアシートブースを設置して、来店客様にサンプル品を手渡したり、サイズフィッティングを行う実演販売形態のことです。

最も多いのは「友人・家族等の紹介」ですが、3位の「職場で知った」を合わせると、口コミの影響力はやはり大きいですね。

「店頭で商品を見た」が2位に入っているのは、実店舗での販売が現状まだまだ多くはないことを思えば健闘したと言えるのではないでしょうか。

「テレビで見た」が3名いますが、こちらはバラエティ番組などで取り上げられたことがありまして、放送回数と回答者数の比で見ますと、テレビの宣伝力はやはりすごいと言えます。

「その他」としては「もう何10年も使用、忘れた」「あまり前で忘れた」等とあり、遠い記憶のかなたに行ってしまったということで、販売する側としては感無量です。

なお唯一の70代の方は「友人・家族等の紹介」ということでした。

 

●アシートをあまり使わない時期

次にアシートと季節の関係性を計るうえで、アシートを使う時期ではなくあえて「使わない」時期をお答えいただきました。回答方法は4月から3月まで使わない月を複数回答にて選んでいただきました。

まず回答いただいたのは全119名中21名だけということで、残りの82%の方々は基本的には年中使うものと思われます。

 

アシートをあまり「使わない」時期
アシートをあまり「使わない」時期

 

こちらのグラフは割と分かりやすい分布が出ました。

最も使わないのは晩秋から冬にかけて、寒い時期に使わないということになります。

理由は下記のようなものが挙げられました。

 

「あまり汗をかかないから」(12~2月に使わない・40代・事務)
「寒さで足が汗をかいたり蒸れることが少ないため」(1月に使わない・20代・接客業)

 

やはり寒ければ汗をかかないということですね。違った理由を挙げる方もいます。

 

「出勤が少ない事と、乾燥しているのでアシートの持ちが良い」(1月に使わない・50代・営業)

 

また厳冬期と思われる2月、3月の票がそれほど伸びていないのは恐らく寒いためブーツを着用し、結果蒸れるためアシートを使う方が出てくるのではないでしょうか。

最も「使わない」回答が少なかったのは6月=梅雨時ですが、アシートは湿気ではなく明らかに濡れてしまうと寿命が一気に縮まります(というより即交換が必要となります)ので、注意が必要です。

その他の「使わない」理由は下記のようなものがありました。

 

「サンダル・ハイヒールパンプスを履く事が多いため」(4~10月に使わない・40代・事務)
「基本的にはブーツ・フラットシューズに利用する事が多い為」(同)
「サンダルを履くから」(7~9月に使わない・40代・事務)
「オープントウの靴に敷いて履くと、前から見えてしまうので」(7~8月に使わない・50代・教員)
「ファッションで裸足で靴を履く時期に使います」(11~4月に使わない・40代・ヘアメイク)

 

●アシートが売れる時期

では上記の皆さんの「使わない時期」とアシートの販売が連動しているのかちょっと調べてみました。下記がアシートの販売数の年間の変動です。

 

販売足数の変動
販売足数の変動

 

これはある年度の販売量の推移を表していますが、念のため男女で色分けしてみました。
なお、箱入りの販売単位ではなく、徳用パックなども含め全て1足単位にバラして積み上げてみたグラフですのでご了承ください。

アンケート結果の「使わない時期」である冬に大きな落ち込みがあるかと思いきや、それほど大きくありません。

アシートは徳用パックだけでなく、化粧箱入りの通常パッケージ品でもそれなりにまとまった入数であるため、需要期と販売ピークが必ずしも一致しないということでしょうか。

ちなみにこのグラフからも分かるように、アシートの販売サイズの男女比率は4:6で女性用サイズの方が多く売れています。

 

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以上アシートと季節の関係について見てみましたがいかがでしょうか。

本記事は当初「インソールと季節の関係」について特集する予定でしたが、季節によるインソールの種類を調べているうちに、インソール自体様々な種類があることが分かり、別立てでそれについてはお届けすることにし、今月はアシートに的を絞ってみました。

Vol.9 冷え性と冬のインソール

 

年の瀬も本格的になってきまして、皆様の会社、ご家庭も師走ムードなのではないでしょうか。
担当のいる事業所では段ボール箱の製造で連日フル稼働です。忙しいとはいえ仕事があるということは大変ありがたいことですね!

さて「知って得するインソールの豆知識」も本年最終号となりまして、冬本番になりつつあるこの時期ですので、多くの女性がお悩みの「冷え性」についてお送りしたいと思います。またアシート(インソール)が冷え性に果たす役割などについてもお伝えできたらと思います。

 

●冷え性とは

まず冷え性とは、体の一部、特に末端が継続的に寒く感じる症状ということなのですが、冷え性と似た症状の「低体温症」が深部体温含め体全体の体温が下がることに比べると、「部分的に寒い」この点が冷え性の大きな特徴と言えます。

原因としては様々なものがあるようですが、直接的には冷えの部分の血行不良で体温が行き渡っていないということが挙げられ、その要因としてストレス等の様々なものがあるようです。血流のコントロールは脳(自律神経系)で行われているため、メンタルの状態によりコントロールに支障をきたすということですね。

血行不良=血液の流れが悪い、となれば体の表面に近い部分は熱を空気中に放散するだけで、新たな熱が運ばれてきません。そうなるとその部分が冷えていくというのは確かに理解できます。

 

●「冷え」以外の弊害

ちなみに冷え性(血行不良)ということは、冷えること以外にも様々な不具合が起きてしまいます。血液は体温以外にも酸素や栄養を体の隅々に届け(赤血球の働き)、また二酸化炭素や老廃物を回収する(血漿の働き)という大きな役割があります。また体に侵入してきたバイ菌などの異物を攻撃(白血球の働き)してくれるのも他でもない血液なのです。

このような働きが弱まってしまえば、単なる「冷え」に留まらず、様々な弊害が出ます。免疫力が弱まるため、できものや腫瘍などができやすくなるという怖い話もあるんですね。

 

●血行不良の対策

ではどのような対策があるのでしょうか。一般的にはアンケート結果にあるように様々な対策があり、皆様ご自分に合った対策を行っているようです。その中で一つ確からしいのは、血液の停滞を解消するには「筋肉をつけると良い」ということのようです。

筋肉は熱を発生し、また血液は多くが筋肉を通り、筋肉のポンプ作用によって血の巡りが良くなります。

筋肉のポンプ作用とは、通常心臓で発生した血圧はそれだけでは体全体に血を行き渡らせることが難しく、筋肉の収縮による補助によって静脈の血を心臓に戻しているということだそうです(下の模式図参照)。

 

静脈弁模式図
静脈弁模式図

 

図の上が弁のないただのホース、下が弁のあるホースです。ホースを圧縮すると弁がある方では水の移動に方向性があり、片側は水がせき止められる様子が分かると思います。このように静脈には弁(静脈弁)があるため、ただ単に静脈を圧縮するだけできちんと心臓方向に戻る血流が生まれるということなのです。このことからふくらはぎの筋肉は第2の心臓などと呼ばれたりします。

下のアンケート結果でもわかるように冷える部分というのは「足」が多いため、足の中でも心臓から遠く重力的にも不利なふくらはぎの筋肉を鍛えることが重要になってきます。

最近、貧乏ゆすりは健康につながるという説がありますが、筋肉のポンプ作用を活発にし、冷え解消にも効果的ではないでしょうか。

 

●冷え性に関するアンケート

では予備知識はこの程度にしまして、冷え性に関するアンケートを見ていきましょう。
今回は回答総数221名様となり、前回同様アンケート対象は一般の皆様となり、特にアシートユーザー様や冷え性で悩んでいる方に限定はしていません。

まずご自身が冷え性であるかどうか聞いてみた結果が下記となります。

 

あなたは冷え性ですか?
あなたは冷え性ですか?

 

冷え性ではないと断言できる方は全体の12%、27名に留まり、約9割近い方が冷え性であると答えています。さらにその中の3割近い方は冷え性で特に困っているということです。これは冷え性でない担当(男)からすると驚きの数字です。これほど多いのですね。

ちなみに便秘で悩んでいる日本人は約4割だそうです。

 

●体のどの部位が冷えるか

次に体のどこが冷えるのかをアンケートしてみました。これもまた少し興味深い結果となっています。
グラフ左から回答の多い順となりますが、160名が「足」を第一に挙げています。これは全体の73%にあたります。

次点の「手」が27名(12%)ということを考えると圧倒的です。ちなみに手は足よりも動かしていることが多いということも、手が冷え性で悩む人が少ない要因だそうです。確かにデスクワークだとしても手はそこそこ動いていますね。

 

体のどの部位が特に冷えますか?
体のどの部位が特に冷えますか?

 

●いつ冷えるか

ではいつ冷えるか、一日の時間帯別に複数回答可にて答えていただきました。
こちらはいたって自然?と言いますか、日中はガクンと票が少なく、朝・夜が冷えるという結果になりました。就寝している時間帯(0時~6時)では若干割合が低くなっているのは布団で温まっているということでしょうか。だとするともう少し低くてもいいと思いますが・・・

 

一日のうちでどの時間帯が冷えますか?(複数回答可)
一日のうちでどの時間帯が冷えますか?(複数回答可)

 

●冷え性の代表的な対策

次に冷え性に対して行っている対策を代表的なものをこちらで挙げて複数回答可にて選択していただきました。
これは結構な割合の方(45%)が1つだけ票を入れ、残りの55%の方は複数の対策を選択しました。

 

どのような対策をしていますか?(複数回答可)
どのような対策をしていますか?(複数回答可)

 

左から「保温・防寒」ということで、これは基本とも言え全得票数460票の3割を占めます。2位の「風呂につかる・足湯」というのは、かなり強制的?な対処で、短時間で効果も高いと思われます。

次のストレッチ・運動も割と多い回答数となっていて、75票と16%ほどの得票数となっています。さらに「食事に気を付ける」「靴にインソールを敷く」「ツボ押し」「漢方薬・通院等」と続きます。本格的に通院加療を行っている方はさすがに少ないようです(9名で全体の2%)。これはあまり重度の冷え性の方は少ないということだと思われます。

 

●効果的だった冷え性対策と効果の薄かった冷え性対策

次に自由記述で今まで試した冷え性対策の中で効果的だったもの、逆に効果の薄かったものについて教えていただきました。

効果的だったものは先ほど挙げた中にほとんど含まれていますが、下記のようなものもありました。

●効果的だった対策
「靴下の重ねばき」
「寝るときも靴下を履くこと」
「室内専用のスリッパ・靴下で頑張ってます^^」
「ヒートテックを着る」
「カイロを2個使う」
「デスクの足元にヒーターを置く」
「薄手の手袋をしながらPCをいじる」
「腹巻をする」
「ホットヨガ、夏でも冷たい飲み物は飲まない。体を冷やす食べ物はたべない」
「ヨモギ蒸し、岩盤浴」
「空腹にならないようにする」
「お風呂につかったあとにマッサージをして血行をよくする」
「首の裏を温めると良いと聞き、やってみるとすごく暖かかったです!」
「しょうが湯を飲んでから、すぐに布団の中に入ること」
「しょうがはちみつ湯などをコップ1杯飲むと身体の血行が良くなりぽかぽかする」

ヒートテックというワードも多かったのですが、靴下を重ねて履くというお答えがかなり多く全体の1割程度挙げられていました。履ける靴が限られるような気もしますが、かなり効果的なのですね。

次に効果が薄かったものを挙げて頂きましたが、これは効果的だった対策に挙げられたものを「効果が薄い」として挙げる方が多かったです。つまり個人差や相性というものがあり、先に挙げた対策が全ての方に効くわけではないということになります。下記に一例を紹介します。

●効果が薄かった対策
「手袋やひざかけ、靴下はその時だけだったので効果が感じられなかった」
「靴下の重ね履き」
「寝るときに靴下をはく」
「靴下。履いても中の足は冷たいままです」
「風呂と足湯はダメだった」
「足湯はしばらくは温かいが時間経過で冷えが増していく感じがします」
「保温剤を手に塗ること」
「着込みすぎると空気を通さず寒かったです」
「お風呂から上がってすぐに寝ないと結局湯冷めして寒い」
「漢方薬を試したが身体に合わなく止めた」
「食事だけでは効果が無かったと思います」
「しょうがを食べる」
「身体を温めるという食事」
「熱燗を飲む」
「温かい飲み物をとったりしましたが足は冷えたままでした」
「基本的に、どれも…靴下2枚履きしても冷えますね…」
「なにをしてもずーっと冷えてていつも足は紫色です!」
「これと言って効果の感じたものはない」
「どれもよく分からなかった」

どうでしょうか。上の効果的だった対策と似通っているのがお分かり頂けますでしょうか。
「着込みすぎると空気を通さず寒かった」というのは湿気がこもって水滴化してそれが体温を奪ってしまうということだと思われます。冬場等でも適度な通気性(透湿性)は必要ですね。

 

●アシートと冷え性

ここまでほぼアシートの話はありませんが、上の主な対策の中で「靴にインソールを敷く」を挙げている方が37名(全体の8%)いることを考えると、アシートとしても何かお役に立てるのではないかと考えます。

基本的にインソールで冷え性対策を行っているということは、地面からの冷え防止のためだと思いますが、その観点ではアシートは厚さが他のインソールに比較し薄く不利ではありますが、ナミナミの空気層が効果的に断熱効果を発揮しています。またナミナミが足裏を適度に刺激して足ツボ刺激・血行促進効果につながるものと考えています。

 

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以上冷え性についてでしたが、いかがでしたでしょうか。なお担当も今回初めて知ったのですが「冷え性」と「冷え症」の2通りの表記があって、場合により区別されているようです。本ブログでは一般的な「冷え性」の方を使わせていただきました。

次回年明け号ではインソールと季節との関係を取り上げてみたいと思います。お楽しみに。

 

Vol.8 足の悩みの対策と体験談

 

日ごとに寒さが本格化する今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
人によっては足のムレとも来シーズンまでお別れという方もいるとは思いますが、意外と冬こそ足がムレるという方も多いものです。日頃の足ケア・靴ケアが大事ですね!

今月の豆知識ブログは、職種別の足の悩みの傾向を取り上げようと思っておりましたが、アンケートを取ってみると、あまり職種にはよらず皆様同様に苦労されているのだと改めて知ることができました。そこで足の悩みや、その対策、経験談、失敗談などについて広くご紹介していこうと思います。

まずは回答者様の総数は357名様となり、下記のグラフのような構成となります。

勤務中は座っている姿勢が多いという方が44%、同歩いている21%、立っている34%となっています。

 

勤務中の主な姿勢
勤務中の主な姿勢

 

回答者の職種別の姿勢分布
回答者の職種別の姿勢分布

 

職種では事務職の方が90名と最も多く、サービス業、主婦、と続きます。アンケートの選択肢には、経験上アシートの利用者様に多い職種を挙げて選択していただきましたが、「その他」を選ばれた方も多く、全体の18%に上りました。

職種別に見た勤務中の主な姿勢の比率は下記のグラフとなり、こちらは事務職は座り姿勢が圧倒的で、営業職は歩き姿勢が多く、飲食業は立っていることが多いということで、おおむね想定内の結果となっています。

 

勤務中の主な姿勢(職種別の比率)
勤務中の主な姿勢(職種別の比率)

 

足に関する悩み

足に関してどのような悩みを持っているか、複数回答可にてお答えいただきました。トップ3は拮抗していますが、「疲れ」「ムレ」「臭い」の順となりました。疲れに関しては多くの方が悩まれているようで、全体の72%の258名が挙げています。またムレも同様に68%の244名が挙げています。

 

 足に関する悩み(複数回答可)
足に関する悩み(複数回答可)

 

上位3つから大きく差を開けられて4位以下、「ひび割れ・かさつき」「靴ずれ」「水虫」「外反母趾」「たこ・魚の目」と続きます。

ひび割れ・かさつきは乾燥する冬はやはり目立ってきますので、アンケート時期があと1ケ月遅かったらもっと増えていたと思われます。外反母趾は筆者の予想ではもっと多くの方が悩んでいるのかと思っていましたが、それほどでもないようですね。全体の14%(49名)が挙げたに過ぎませんでした。またタコ・魚の目ももっと多いと思いきや、たった2名様でした。最近魚の目で悩む方は少ないのでしょうか?!

また魚の目と同様に局部的に痛くなるものとして「足の裏の角質(皮膚)が部分的に厚くなる」というものがあり、同様の主旨の症状を挙げる方が数名いらっしゃいました。これもたこの一種と言えるようです。

 

足の悩みに関して行っている工夫・対策・体験談

ではアンケートでお答えいただいた足の悩みに関して行っている工夫や対策、または経験談・失敗談について見ていきましょう。

臭い対策に靴下

「(臭いに対して)靴下は冬しか履かない」
(サービス業、座り姿勢)

これは意見が分かれるところだと思いますが、むしろ臭い(ムレ)防止のために靴下を履くということが現在のムレ対策の主流のようですね。下記2名はそのような方です。

「なるべく靴下を履くようにしている」
(その他業種、立ち姿勢)

「蒸れないように薄い靴下を履きます」
(その他業種、立ち姿勢)

ストッキングを履いたことのない筆者(男性)にはわからないのですが、やはりストッキングは保温性が良く吸湿性がないため蒸れるようですね。

臭いの混合

「臭いが気になったので足に香水をふったら余計に臭くなった」
(サービス業、座り姿勢)

「靴の匂いなのか足の匂いなのかまざってどちらも臭いです」
(その他業種、座り姿勢)

「靴に臭いを消す消臭スプレーを振っておいたのですが、臭いがさらにキツくなり、えげつない臭いを靴と足からはなち大変恥ずかしく、嫌な思いを致しました」
(事務職、座り姿勢)

このように、足の嫌なニオイとその他の固有のニオイが混ざるととんでもない臭いを発するというのはよく聞く話ですね。気を付けたいものです。。。

汗っかき系

「夏冬問わず、汗っかきで、ムレすぎて中敷がすぐだめになります。自分でもびっくりします」
(事務職、座り姿勢)

「足にたくさんの汗をかいてしまい、靴下が濡れてしまってそのまま、お宅に上がることのなった時のきまずさが、思いだします」
(事務職、座り姿勢)

「靴下が汗でびっしょりで、座敷に行く廊下に足跡がついて恥ずかしかった」
(販売員、歩き姿勢)

「汗っかきなんです、とても・・・こまってます」
(その他業種、歩き姿勢)

足が蒸れていると靴下がしっとりしてしまってフローリングに足跡が。。。なんて経験をした方は他にもいるのではないでしょうか。ちなみにアシートは臭いはもとより汗を吸収してポイ捨てできますので、ぜひ使っていただきたいです。

民間療法・治療系

「数か月に一回、足の裏のぶ厚くなった部分の皮膚をカッターで削る」
(サービス業、歩き姿勢)

ヒールを履いている女性でこの作業を行っている方はけっこう多いのではと思いますがいかがでしょうか。

「においがキツいので1日履いた靴に重曹を直に投入してます。でも次に履いたら皮がボロボロに剥けます」
(事務職、座り姿勢)

何やら大変そうです。。。

「(ひび割れ・かさつき、水虫に)お湯を張った桶にアロマオイルを垂らして、そこに足を浸けています」
(飲食業、立ち姿勢)

「臭いは酢洗い」
(飲食業、立ち姿勢)

民間療法というのでしょうか、個人差・相性などあるとは思いますが、効果があれば嬉しいですね。

「(魚の目を)週1回通院し削ってもらい、液体窒素で治療中」
(営業職、座り姿勢)

「(外反母趾, 変形性膝関節症で)定期的に整形外科に通っています」
(事務職、座り姿勢)

このように本格的に通院治療している方もいらっしゃいます。

激臭・異臭系

「革靴を履いたままな時間が長いため、帰宅後靴を脱ぐと靴下から恐ろしい匂いがする」
(営業業、立ち姿勢)

「ナイロン系の靴下と革靴で相当な臭いに悩まされた事がある。ブーツを長時間履いてとんでもない臭いになった」
(事務職、座り姿勢)

「短大時代にショートブーツを長時間履きっぱなしで汗とムレと臭いで最悪でした」
(サービス業、座り姿勢)

「ブーツを履いてショッピングしてそのままカラオケに行くことになり、靴を脱ぐお部屋で・・・地獄でした。何歌ったのか記憶がありません」
(事務職、座り姿勢)

「車の中でついいつもの癖で靴を脱ぐと、助手席の部下(女性)に咳きこまれ、窓を開けられました。すぐ靴を履きましたが悪いことをしたなぁ・・・と思いました」
(サービス業、立ち姿勢)

かなり身につまされる経験談ばかりで読んでいるこちらもツラくなってきますね。。。
次は宴会やお座敷に関してのエピソードですが、アンケートで挙げられた実数はこの3倍程度ありました。

宴会・座敷系

「ブーツで蒸れているときに限って友達の予約した店が靴をぬいで上がる店」
(飲食業、立ち姿勢)

「宴会で靴を脱いだらめっちゃ臭かった」
(事務職、座り姿勢)

「予想外に足が臭くて居酒屋の座敷に上がれず帰った」
(飲食業、立ち姿勢)

「夜に飲食店で靴を脱いだら、異臭が漂ってしまったこと」
(その他業種、歩き姿勢)

「靴を脱ぐ食事のお店の時に、自分の匂いが気になっておいしく食べられなかった」
(主婦、座り姿勢)

飲み会などの会場がお座敷で・・・というエピソードはアシートの広告の文句にも使っているくらい臭いの気になる定番シチュエーションですので、やはり皆さん苦労?!しているようですね。

その他

「靴擦れでの流血で、靴下や靴が赤く染まってしまった」
(事務職、座り姿勢)

「長時間の勤務で外反母趾がとても痛くなり、帰宅の途中で靴を脱いではだしで歩いて帰ったこともあります」
(医療・介護職、立ち姿勢)

「つま先が細くてヒールのある靴で1日立ち仕事をした時に、帰りの電車で座れずに立っていたら、あと10分で着くくらいの所でつま先の激痛で座り込んでしまったことがあります。わりと混んでる車内で恥ずかしかったです」
(事務職、座り姿勢)

我慢できないほどの痛みということで、本当につらい状況だったのでしょうね。

「履きなれてないハイヒールで出かけて痛くて血まみれ」
(主婦、座り姿勢)

「タコがひどくて歩きすぎるともうだめ」
(その他業種、立ち姿勢)

「靴ずれが酷いまま放置していたら熱が出た」
(営業職、歩き姿勢)

「我慢してたらえぐれてた」
(サービス業、歩き姿勢)

簡潔な経験談ですが、相当な苦労が伺えるエピソードばかりです。これらはインソールだけでは防ぎようがないのですが、ムレ・臭い関係に関しては、少しでもお役に立てていれば幸いですね。

 

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以上、皆様の体験談をご覧いただきましたがいかがでしたでしょうか。
このアンケート内容はアシートユーザー様に限らず、広く一般の方々にお答え頂いているため、臭いのトラブルに関してはやはり多発している傾向にあるようでした。これからの季節、飲み会なども増えてきますので、足のお悩み・トラブル対策は今から準備しておくと良いかもしれませんね。

次回はアシートと冷え性の関係についてご紹介しようと思っています。お楽しみに。

Vol.7 玄関・下駄箱のニオイと消臭

 

10月も中旬となり過ごしやすい日が続いている関東地方ですが、いかがお過ごしでしょうか。ちなみに一昨日北海道では初雪が降り、太平洋上では台風25号が発生したそうです。視野を広げてみると少し慌ただしい気候のようですね。

さて連載第7回目の今月はインソール → 靴 → 玄関、ということで、お家の中のニオイ発生スポットの一つである玄関周りに着目してみたいと思います。では事前にアンケートで募集した玄関・下駄箱周りの質問回答内容を見ていきましょう。

 

アンケート回答者内訳

アンケート回答者は計486名様です。玄関周りのニオイは使用頻度が関係すると思われますので、まず世帯人数をお答えいただきました。

 

世帯人数
世帯人数

 

グラフを見ると2人、3人、4人の世帯で8割近くを占めました。一人暮らしの方は予想より?少なく32名(7%)、最も多い人数では7人のご家庭が1名いらっしゃいました。単純平均は3.2人となり、昨年の日本の平均世帯人数が2.49人(※)ということなので、内訳を比較すると単身世帯が少ないのが今回のアンケートの特徴と言えます。
単身世帯回答者が少ないのはおそらく高齢者の方の回答者が少ないことが予想されます。

※出典:厚生労働省HP「平成26年 国民生活基礎調査の概況」より
URL:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/
PDF:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/dl/02.pdf

 

玄関に常に出ている靴の数

まず、下駄箱等に収納せずに玄関に常に出ている靴の数はどのくらいか、という質問にお答えいただきました。担当の率直な感想は意外?と皆様整理整頓しているなと感じました。

 

玄関に常に出ている靴の数
玄関に常に出ている靴の数

 

この結果を見ますと世帯人数+1足程度しか出ていないように見えます。単純計算によりますと平均足数は4.4足となり、上でご紹介した平均世帯人数が3.2人ですので、ほぼそのとおり、人数+1足程度しか出ていないようです。この数字は各ご家庭の整理整頓の度合が大いに反映されていると思われますが、物理的な制限(収納できる下駄箱の大きさ、または出しておける玄関の大きさ)も関係するのではないでしょうか。

 

玄関の掃除をする頻度

次に、汚れひいてはニオイにも関係してくるかもしれない掃除の頻度について伺いました。こちらは回答の選択肢に「毎日」がなかったのですが、「2~3日に1回」の回答者数を見ますと、毎日掃除している方も一定数いると思われます。

 

玄関の掃除をする頻度
玄関の掃除をする頻度

 

ただ不思議なのは上でご紹介した玄関に出ている靴の数と掃除の頻度とはあまり関連がないようです。たくさん出ている家庭ではそれだけ汚れやすくて掃除が多いというわけでもなく、また少ししか出ていないから掃除をせずに済むというわけでもなさそうです。こちらは各家庭の方針如何によるものだと思われます。

ちなみに世帯人数との関連も薄いようです。下記に各世帯別の最も多い掃除頻度の1位と2位を列記します。

    単身世帯: ①週に1回  ②月に1回
    2人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    3人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    4人世帯: ①週に1回  ②月に1回
    5人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    6人世帯: ①2~3日に1回  ②週に1回

 

他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか

次に自分の家の玄関ではなく他人の家の玄関のニオイについて、気になったことがあるかという質問にYes/Noで答えて頂きました。

 

他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか
他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか

 

これは8割の方が「ある」と答えていますが、中には自分の家と違う匂いという意味で「ある」とお答えいただいた方もいるかも知れません。人の家の匂いはまず玄関のドアを開けた瞬間に気づきますから。ともあれ玄関のニオイに人は敏感だということには間違いなさそうです。

 

下駄箱の中のニオイ対策

次に選択肢ではなく記述式で「下駄箱の中のニオイを軽減するために何か行っていることはあるか」ということで答えて頂きました。

こちらは王道といえるものから変わったものまで、様々な対策が行われているということが分かりました。回答者486名中、コメントがなかったのは60名様(12%)で、9割近くの方に何らかの対策法を記入して頂きました。

対策法を個々にご紹介しても良いのですが、基本的にはよく知られた手法が多いため、ここではそれぞれの回答文中に現れたワードを集約してみることにしました。それが下のグラフです。

 

下駄箱の中のニオイ対策の出現ワード
下駄箱の中のニオイ対策の出現ワード

 

最も多いのが王道と言える「消臭剤」で120回登場しました。これには具体的な商品名も含めました。こちらはいい匂いを発するタイプではなくニオイを消すタイプのものですね。商品としても300~600円程度で買えますから、これで効果があれば手軽でいいですね。ユーザーが多いのも頷けます。

次は炭や竹炭、備長炭といった炭に関する語句が83回となっています。こちらは炭入り消臭剤などの市販のものと、隅っこに竹炭を置いたり砕いた炭をティーバッグに入れたりする自家製のものに大別され、意外と自家製の消臭剤を作っている方が多いようです。ホームセンターなどのキャンプ用品売り場で燃料用の炭が2kg入り数百円で売っていますからコストパフォーマンスは大きいですね。

以下「スプレー」「芳香剤」と続きますが、芳香剤は登場回数30回と消臭剤の1/4に留まり、2012年以降に見られた洗濯用柔軟剤の香り付けブームとは違い少数派のようです。なお消臭剤メーカーによっては「消臭芳香剤」ということで悪臭を消してなおかつ香り付けを両立する(芳香成分を消臭しない)ものもあるようです。

その次には「換気」「乾燥」「除湿」といった下駄箱の状態に関するワードが並びます。3者を足すと60回超となり、炭類に続く高頻度となります。なお同じように湿度を下げることでニオイを発生しにくくする方法として「脱いだ靴をすぐに下駄箱に入れない」ということを挙げられている方がかなり多くいました(約20名程度)。

さらに「新聞紙」「シート類」「重曹」「コーヒー」等と臭い対策の具体的品名が並び、市販の消臭剤ではなく古来から伝承?されてきた手法が多くなっています。

なお新聞紙に関しては下駄箱に敷く手法と、丸めて隅っこに置く、または靴の中に入れるという手法に分かれます。「コーヒー」はコーヒーの出し殻を捨てずに乾燥させてティーバッグ(100均などで安価に入手可能)に入れて置くなどします。「ヒノキ」は天然の香り付けという意味合いとシューキーパーの材質としても登場しました。

変わったものとしては「下駄箱1段につき1個トイレットペーパーを置く」というものもありました。確かにトイレットペーパーは吸湿量が多そうです。その他少数意見として下記のようなものがありました。

    「リンゴ・柑橘類の皮を容器に入れて置く」(効果絶大とのこと)
    「使用済みの使い捨てカイロを靴の中に入れる」
    「重曹にアロマオイルを少しかけて、時々かき混ぜる」
    「新しい10円玉を置く」(新しいとイオンが活発?)
    「におい玉を置いています!!」
    「無臭だ」(商品名?)

また「下駄箱がありません」という回答も数名あり、確かにワンルームなどで下駄箱がない場合もありますね。

 

試作品「アシート消臭巾着」 10名様にプレゼント!

なお上記対策の中にアシートの効能を書いてくださる方もいて、アシートを普段から使っていれば靴が湿気ず臭わないので、玄関も下駄箱も臭わないという大変嬉しいお言葉を頂きました。

そこで下駄箱内の消臭にアシートを別の形で利用できないかということで、下の写真のようなものを作ってみました。

 

「アシート消臭巾着」お試し品
「アシート消臭巾着」お試し品

 

こちらはアシートの原反を短冊状に切り、丸めて少し見栄えがするように袋詰めしたものです。少し発想が単純すぎたようで、社内テストの結果残念ながら下駄箱の消臭にはやや力不足のようでした。下駄箱の空間には消臭材の表面積が小さかったようです。靴箱などの小さい空間にはそれなりに使えるのではないかと思います。

ちなみにこのアシート原反は市販されていない特別仕様(ピンク色)のものでレアです。袋はオーガンジーというウェディングドレスなどに使われるおしゃれな素材でできています。

この「アシート消臭巾着」お試し品ですが、お試しになりたい方にはお分けしますので、【住所】【お名前】【電話番号】【本ブログの感想】をお書き添えの上、Eメールにて下記までご連絡下さい。

 

*** 応募期間は終了しました ***

 

注意事項:

 ・消臭効果、その他効能を保証するものではありませんのでご了承ください。

 ・10名以上ご応募のあった場合には抽選のうえ発送させていただきます。

 ・当選発表は発送をもって替えさせて頂きますのでご了承ください。

 

 

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以上、今回はお家の中のニオイ発生スポットである玄関周りに注目してみましたがいかがでしたでしょうか。次回はアシートと職業の関わりについてご紹介する予定です。

 

 

 

Vol.6 秋のアシート推奨シチュエーション

 

猛暑もあっという間に過ぎ去って残暑がほとんどない今年の秋ですがいかがお過ごしでしょうか。

意外に思われるかもしれませんが、アシートは季節によって販売数に結構な変動がある商品であることをご存じでしょうか。
通常の中敷きですと、靴底のクッション性向上や靴サイズ調整といった役割が大きなものとしてあると思いますが、アシートの場合はムレ防止・快適性向上などに特化している関係で季節によって変動があり、足の蒸れない・臭いにくい季節は需要が落ち着きます。

今年の涼しい秋も同様ですが、そんな中、年間通してアシートを使っていただいているユーザーの皆様から「秋のアシート推奨シチュエーション」ということで、ご意見を伺ってきましたので、以下にご紹介したいと思います。

 

●スポーツの秋

秋と言ったらスポーツを連想することも多いと思います。熱中症の心配も少ない秋はスポーツをするにも観戦するにももってこいです! ただし、スポーツにアシートを使用するシチュエーションは少ないかもしれません。スポーツシューズ・スニーカーなどに入れて激しい運動をすると、おそらくアシートの交換時期はすぐやってくるでしょう。

視野を少し変えますと、秋は運動会シーズンということで、レジャーシートを敷いて観覧する際は靴を脱ぐのではないでしょうか? アシートの広告の文句に「飲み会のお座敷でも堂々と靴を脱げます」というのがありますが、運動会でも同様ですね。

 

運動会のレジャーシートにも堂々と上がれます!
運動会のレジャーシートにも堂々と上がれます!

 

●行楽の秋

次に行楽の秋ですが、辞書によると行楽とは「山野に行き、遊び楽しむこと」だそうです。つまり本来の意味からするとお出掛け全般が行楽ではなくて、自然(山野)に限られるということなんですね。

アシートと行楽の結びつきというと、ハイキング、ピクニックなどで足に汗をかき、蒸れてしまうシチュエーションが浮かびます。ご紹介した通り、ハードなスポーツでの使用には適さない場合があるのですが、ハイキング等でしたら充分役割を果たしてくれるのではないでしょうか。歩くたびに波形加工の「エアダクト」効果(※)を感じられるかもしれません。ただし長距離を歩くことになりますので、替えのアシートを2~3足持って行くと良いでしょう。

※エアダクト効果とはアシートの主要な機能の一つで、波形で構成される空間を靴内の空気が循環することによって、ムレを効果的に排出する機能です。

また、ハイキング等でも運動会と同じくレジャーシートを敷いてお弁当を囲む機会があるかもしれませんね。

 

ピクニック・ハイキングでも足汗を効果的に吸収!
ピクニック・ハイキングでも足汗を効果的に吸収!

 

●芸術の秋

次にやはり芸術の秋を忘れるわけにはいかないでしょう。ちなみに芸術もスポーツと同じくやるだけでなく見る(鑑賞する)のにも適しているようです。著名な公募美術展である日展、院展、二科展などは全て秋に開催されているのですね。

芸術鑑賞の際に訪れる美術館・博物館などは順路が工夫されているとはいえ、総延長距離は数キロになるのではないでしょうか。そんなときは足ツボを刺激してリフレ効果をもたらすアシートが活躍しそうです。使いたい時に使い、使いたくないときは使わないという選択がしやすいのもアシートの特徴の一つです。厚さ約1.5mmと大変薄いので、靴サイズの変更の心配がありません。

 

快適な芸術鑑賞にアシートを1足どうぞ
快適な芸術鑑賞にアシートを1足どうぞ

 

●食欲の秋

秋といえば「食欲の秋」も外せないですね。夏の暑い時期は食欲が進まないし、冬の冬眠前で数十万年前の祖先の記憶で食いだめしてしまうのか、秋は食欲が盛んということになっています。科学的には日照時間の低下によるセロトニンの作用だとか、気温低下による基礎代謝の増加などもあるようですが・・・

食欲の秋でアシートが活躍するシチュエーションといえば食べ物屋さんのお座敷でしょう。居酒屋などはお店が中規模以上になると座敷率が異様に高くなりますね。ちなみに座敷の中でも難易度が高いのは「下駄箱」がある飲み屋さんではないでしょうか。靴を脱ぐだけでなく、その靴を割と高い位置にまで持ち上げる必要があるので、臭いがバレてしまう危険が高まります。

 

アシートを使っていて良かったと思える瞬間
アシートを使っていて良かったと思える瞬間

 

●ファッションの秋

女性にとってはファッションの秋も欠かせないのではないでしょうか。先ほど触れましたようにアシートの需要期の一つである冬は女性のブーツ着用によるものと推測されますが、秋に増えるショートブーツもやはりムレに悩まされることがあると思います。最近流行りのサイドゴアブーツにもアシートが活躍しますよ!

 

秋のファッションにもアシート
秋のファッションにもアシート

 

●その他

その他、紅葉狩りでドライブなどに出かける際も狭い車内空間での臭い防止に効果的でしょう。同乗者に急に窓を開けられたらショックですよね?!

 

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以上アシートを使用する「秋の推奨シチュエーション」を追ってきましたがいかがでしたでしょうか。次回はお家の中の臭い対策をスポット的にご紹介する予定です。ちょっと興味深いプレゼントがあるかもしれません・・・お楽しみに!

 

 

Vol.5 アシート限界?!テスト

お盆休みも終わってしまい、仕事モードへの切り替えは皆様済みましたでしょうか?
連載記事「知って得するインソールの豆知識」は第5回ということで、そろそろ折り返し地点に差しかかってきました。

今回はちょっと趣向を変えまして、アシートおよび関連会社の営業さんに「実証テスト」ということで、アシートの使用テストをしてもらいました。
テスト内容はアシートの使用による劣化を見る「耐久テスト」と、水分(汗)を吸った量を簡易的に測定する「吸汗量チェック」の2つです。

「耐久テスト」の方は、アシートの使用上の注意として「毎日交換」(Oタイプは2~3日で交換)という大事な注意点があるのですが、百聞は一見にしかずということで、それ以上使った場合にどうなるのか、写真でお見せしようというわけです。

「吸汗量チェック」の方は簡易的ではありますが汗を吸った量を数値化してみようという試みとなります。

※なおこれらのテストは限られた条件における特定のサンプルによるテスト結果であり、内容を保証できるものではありませんので、その点ご了承下さい。

 

●耐久テストその1 ~アシート営業 20代・女性~

まずこちらは弊社の外回り担当営業(20代・女性)の結果となります。
スマホの万歩計アプリによる測定結果では、日によってばらつきがあるものの客先訪問(主に都内公共交通機関利用)によって平均13,100歩/日程度歩行し、距離にすると約8km~10km程度歩いている営業さんです。一貫して同じ靴を使用して頂いて、ヒール高は約3cmとなります。

使用した靴
使用した靴

 

テスト結果(Bタイプ)
テスト結果(Bタイプ)

 

Bタイプを見ますと、初日でつま先、かかとの広い面積に渡ってけっこうな面積のナミナミ(段)が潰れていることがわかります。2日目~3日目でさらに潰れは顕著になり広範囲に及びます。裏面は二日目で右足親指のあたりに黒っぽい汚れのようなものが点在するようになり、荒れています。これは靴が黒っぽい物であったため、靴の繊維などが擦れたものと思われます。3日目は段の状態を見る限り、実物はクタクタで、片手で持つとどこからか切れる(崩壊する)状態だと思われます。3日目の裏面は左右共に土踏まずのあたりから切れ目が走っています。

やはりBタイプの「毎日交換」は体重の軽い女性でも必須と言えるのではないでしょうか。

 

テスト結果(Kタイプ)
テスト結果(Kタイプ)

 

次にKタイプですが、こちらはBタイプと比較するとかなりいい状態を保っていると言えます。3日目の段の潰れ具合を見てもBタイプの初日以下のため、頑張ればもう1日いけるかもしれませんね。

 

テスト結果(Oタイプ)
テスト結果(Oタイプ)

 

最後にOタイプですが、こちらは無理を言って5日間履いてもらいました。初日に投入(初期ならし)に失敗したようで、いきなり折れ目がついてしまっています(右足つま先とかかと、左足中央部)。つま先はその後平坦になりましたが、折れた部分は日を追うごとに状態が悪化し、そこから切れ・破れが発生しているのがよく分かります。またこの営業さんの特徴としては表面の右足外側に顕著なスレがあるのが分かります。この状況から歩行・重心のかかり方を想像することができます。3日目では裏の右足かかとの切れ・破れ具合がかなり悪化し、靴内には結構な量の紙屑が発生しているものと思われます。よってこの状況ではOタイプでも2日ないし3日が限度のようです。

(補足)上記ではKタイプよりOタイプの消耗が激しくなっていますが、この週は店頭でのアシートのデモ販売があったため、普段より過酷な使用状況であったということです。一般的にはKタイプよりOタイプの方が長持ちします。

 

●耐久テストその2 ~アシート営業 30代・男性~

次に男性の営業マンのテスト結果を見てみましょう。上記女性テスターと同じく都内近郊の外回りの営業さんです(公共交通機関利用)。万歩計の数値もほぼ同等で平均約12,500歩/日ほど、ただし体重はかなり違うため、使用状況としては女性よりかなり過酷と言えます。

 

使用した靴
使用した靴

 

テスト結果(Kタイプ)
テスト結果(Kタイプ)

 

まずKタイプを見てみましょう。

こちらは裏面の切れ・破れを見て分かるように、初日でかなりの消耗、というより損傷が現れています。表面の段の潰れは初日は指先などに集中していますが、3日目では土踏まず以外のほぼ全域で潰れているのが分かります。これではアシートの特徴の一つの段(ナミナミ)によるエアダクト効果は望めませんので、完全に寿命を全うしたと言えるでしょう。裏面の状態の悪さから、交換時期はズバリ1日未満です。カバンの中に予備のアシートを入れておき、昼休みなどに交換すべきでしょう。

 

テスト結果(Oタイプ)
テスト結果(Oタイプ)

 

次にOタイプですが、こちらも消耗度合はほぼKタイプと同様で、初日に裏面にかなりのスレ・破損が現れていて、Oタイプでもこの営業さんの使用状況には耐えられないようです。本人曰く普段使っているのもOタイプで半日で交換しているということなので、納得です。

なおBタイプのテスト結果がないのは上記のこともあり、かなりの損傷(靴下への繊維の付着等)が予想されるため割愛させていただきました。男性の外回りの営業さんの靴内の状況はかなり過酷のようですね。なお上記テストは女性・男性どちらも7月末から8月頭にかけての記録的猛暑の中で行われたことも付け加えておきます。

 

●吸汗量チェック

次に限界テストではありませんが、アシートの5大機能「脱臭・吸汗・刺激・抗菌・使い捨て」のうちの一つ、吸汗についてチェックしてみたいと思います。

吸汗量の測定は新品状態(使用前)のアシートの重量と、使用後のアシートの重量を精密に測定し、引き算すれば汗を吸って重くなった分が算出されるというものです。測定には1/100グラムまで測定可能なデジタル秤量計を使用しました。

※抗菌はOタイプのみとなります。

 

●吸汗量その1 ~靴下履きと裸足での違い~

ここではまず靴下を履いている場合と履いていない場合(裸足)で、吸汗に関してどのような違いが出てくるのかを見てみましょう。男性・女性問わず、裸足でアシートを使用して頂いているユーザー様が一定数いるのですが、何か違いがあるとすれば興味深いところですね。またバレエなどの特定のスポーツなどでも裸足使用の需要があるようです。

このグラフは延べ3名の関連会社(段ボール製造メーカー)の営業マンにアシートを使用して1日営業活動してもらい、活動前(朝)と帰社後(夕方)にアシートの重量を測りました。なお片方の足はいつも通り靴下を履き、もう片方の足は裸足(!)で営業活動をしてもらいました。これで条件はほぼ同等に測定可能ということになります。

 

靴下履きと裸足での吸汗量の違い

 

被験者は20代男性2名と40代男性1名です。使用したアシートはどちらも標準的な硬さのKタイプとなります。結果は40代男性の吸汗量が20代男性に比べて半分以下という点が目立ちますが、こちらは個人差や新陳代謝の違いとして、肝心の靴下履きと裸足の違いについては3名ともそれほど大きな違いがないようです。1名は裸足の方が吸汗量が多く、2名は靴下履きの方が多い結果となりましたが、どちらも圧倒的な差ではなさそうです。

もう少し統計的なデータを取りたいところですが、片足が裸足というスタイルでの営業活動もそれほど長期間続けられないため、残念ながら裸足でのテストはここまでとなります。ご了承ください。

 

●吸汗量その2 ~アシートの吸汗機能の高さ~

次にアシート自慢の紙による吸汗機能の高さを実証するべく、僭越ながら他社様の中敷きとの比較テストをしてみました。手元にあった他社5銘柄をそれぞれ1日限りのテストですので、断定的なことは言えませんが比較してみましょう。なお他社様のものはどれも化成品(ファブリックタイプ)となります。

測定期間は平日の1週間(5日間)を左足にアシートKタイプ(毎日交換)、右足に他社製中敷き(毎日他銘柄に交換)を使用して営業活動を行うというもので、毎日朝と夕方に重量測定をしてもらい、吸汗量を算出しています。被験者は前出の段ボールメーカー営業20代男性となります。

 

吸汗量の比較

 

グラフを見ますと、概ねアシートの吸汗量が勝っていて、5日間の平均吸汗量は約1.58グラムとなります。他社5銘柄の平均は約1.03グラムですので、約5割増しの量の汗をアシートは吸収できたということが言えます。なおアシートが唯一下回る4日目の他社様中敷きは、他4銘柄が厚み約3~4mm程度であるところ、6mm程度の厚さですので、体積が大きい分吸汗性能も高かったものと推測されます。アシートは厚さ約1.5mmでしかも中空構造なので、4日目もアシートは健闘したと言っていいのではないでしょうか。

ちなみに4日目は中敷きの厚みが左足1.5mmと右足6mmで結構な違いがあり、単純な高さもそうですが、靴内(甲部分)が狭くなり歩きにくかったと営業さんは言っていました。靴サイズを大きくせず、普段通りのサイズのまま中敷きを使えるということもアシートのメリットの一つとなります。

 

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以上、アシートの実証テストをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。普段見慣れている「毎日交換」「使い捨て」「吸汗機能」なども写真と数字で改めて示されるとよく理解できるのではないでしょうか。次回は9月ということで、一気に秋らしくいきたいと思っていますので、お楽しみに。

 

 

Vol.4 足の臭い対策と食事について

「知って得するインソールの豆知識」第4回は、足の臭い対策についてと毎日の食事が足の臭いに影響を与えるのか、与えるとしたらどのような影響なのか?という内容について見ていきたいと思います。

※これらのデータは先月末~今月にかけて行われた一般消費者の419件のアンケート回答データをもとにしています。回答者の皆様は特にアシートや中敷きユーザーに限ったわけではなく、それらを含めたごく一般の方々が対象です。

 

●「靴の」臭い対策

まず臭い対策のうち、靴に限定して皆様の行っている対策について見てみます。従来より定評のある手法を5つ挙げ、行っている対策を複数回答可で選んでもらいました。

 

 

まず消臭スプレーが一番多く、全体の43%を占めます。これは靴に限らず家庭用消臭スプレーは最近競争が激しく新製品が続々と出ていますので、手軽に使えて効果も高いという理由でしょう。芳香するタイプのスプレーは足の臭いと混ざって違う臭いの原因になってしまうため、無香性のスプレーを使いたいところです。

次に多いのは天日干しとなり、乾燥させることで繁殖した雑菌の増殖を食い止め、さらには太陽光で紫外線殺菌もできます。昨今の酷暑・猛暑では1時間も干せば雑菌には相当なダメージを与えることができるのではないでしょうか?

次は「同じ靴を履かない」ということでこれはちょっと毛色の違う対策と言えるでしょう。臭っている靴への対処ではなく臭わないような靴の運用ということで、コストさえ許せばお手軽で効果も高いですね。玄関や下駄箱に置いておくだけでも、一晩だけでなく丸1日乾燥させることができれば、靴の水分量のアベレージは随分と抑えられるのではないでしょうか?

また靴をローテーションさせることは臭い対策だけでなく、靴そのものの長持ちの秘訣でもあります。

その他「10円玉を入れる」「ミョウバン水」とありますが、10円玉については銅イオンの関係でバクテリア・雑菌の増殖を抑止するということですが、キッチンのシンクの水切りカゴが銅でできている場合があるように、一定の効果があるようですね。人によっては片足に数枚?入れたりするそうですが・・・ 走ると土踏まずのあたりから飛び出さないか心配です。

 

●「足の」臭い対策

次は靴ではなく足の臭い対策について見ていきましょう。こちらも定評があると思われる手法をこちらで挙げ、行っている対策を複数回答可で選んでもらいました。

 

 

こちらは票がほぼ3つに分かれた靴の対策とは違い、ダントツで足を「良く洗う」という回答が多かったです。全体の半分強の得票数となります。これはちょっと意外でしたが、単独で足を洗うのは手間がかかりますが、お風呂の際に足を良く洗えばそれほど面倒でもないですね!

次に多いのは「液体・スプレー」となりますが、これはその次の「クリーム」と同種とみなすことができ、足に直接何らかのケミカル類を塗布するということになります。足の臭い対策としては中敷きに比較してより直接的な臭いの発生源に何らかの作用をさせるということで、中敷きと同様かそれ以上にポピュラーな方法と言えます。

スプレー・クリーム類に続くのは「角質ケア」「足湯」となります。少数派ではありますが、それぞれ割合としては12%、7%と一定数は得票しています。これらは細菌のエサとなる古い角質を除去し、保湿することによって、臭いの繁殖の土壌を断つということで、論理的なやりかたと言えるでしょう。

 

●食事によって足の臭いは変わるのか

次に臭い対策とはまた違った視点から、食事と足の臭いの関係について見ていきましょう。まず下の円グラフが回答者419名の「食事によって足の臭いは変わるか」の問いに対する答えの内訳です。

ほとんどの方、9割近くが食事によって足の臭いは変わらないと答えており、ある意味安心?しますが、変わると実感している12%(51名)の方の意見を下で見ていきましょう。

 

 

まず予想通りと言いますか、肉食の翌日は足の臭いがきつい、という意見が多数あり、これは多くの人が実感していることでしょう。次に多いのがニンニクに関してですが、ニンニクは口臭のイメージが強いのですが、足の臭いもそうなのですね。用心したいものです。

以下脂っこい食べ物も同様に多かったです。意外な食べ物としてはラーメン、チーズ、芋焼酎と言ったものを挙げる方もいました。その他として「冷たいものばかり飲むと臭い」(女性)や「パセリを食べた時」(男性)というものもありましたが、実はパセリには消臭成分であるクロロフィルが含まれているはずなんですが、人により相性もあるのでしょうか。

共通しているのは足の臭いがきつくなると体臭も同様にきついということのようです。人により口臭もリンクするようで、なんとか臭いを抑える方向で努力してみたいものです。

逆に臭いを抑える食事としては「野菜を中心に食べた方が臭いがなくなると思います」(女性)や、「野菜や魚料理の翌日は臭いを感じないと思います」(男性)、「野菜を多く採ると臭いが少ない」(男性)というように、肉食の反対である野菜中心の食事で臭いが抑えられる証言がいくつかありますが、圧倒的意見というわけではないようです。

その他の意見として「動物性蛋白質を避けるようになって臭いが薄くなった」(男性)という声もあります。動物性蛋白質とは肉に限らず、魚、牛乳、卵などになります。

下に、参考までにコメント中に現れたキーワードをカウントしたものをグラフにしてみました。体臭に関して言及するコメントも多かったですね。

 

 

●臭いの気になる季節

次はそれらの足の臭いが気になる季節は一体いつなのか、ということについても同様にアンケートがあります。臭いの気になる月を複数回答可にて選択してもらいました。419名の方に平均4.2か月を選択してもらっています。

 

 

まず夏に大きなピークがあり、徐々に秋にかけ減り、冬にも小さいピークがあるようです。夏は7月、8月に比べると9月がガクッと落ちますが、筆者の感覚では最近の9月は8月並に暑いため、若干意外な印象です。6月が真夏並なのはやはり梅雨ですね。

夏のピークの半分以下ではありますが、冬にもちょっとした盛り上がりがあります。冬は冬で厚着をして足にもブーツなどを履くため、蒸れて臭いが発生しやすいということだと思われます。人により違いがあるようですが、統計的にはやはり臭いの本番は冬より真夏ということになります。

実は入社・入学シーズンの4月、5月あたりも票が集まるかなと思っていましたが、そうでもないようです。

 

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以上、「足の臭い対策」と「食事と足の臭いの関連性」「臭いの気になる季節」の3つのテーマについてアンケートを元に見てみましたがいかがでしたでしょうか。アンケート項目には限りがあり、実際にみなさんの行っている臭い対策は多岐に渡ると予想されますが、定番と思われるものに絞って多数決のような形で募ってみました。このような形ではありますが、400名以上の統計情報となりますとそれなりに参考になる部分があると思います。

アシートでは定期的に(ほぼ2か月に一度)アンケートを募集しておりますので、ぜひご協力のほどよろしくお願い致します。

 

Vol.3 抗菌とは ~除菌・殺菌・滅菌・減菌・制菌・静菌??~

「知って得するインソールの豆知識」も第3回となり、梅雨の季節が訪れました。梅雨時は足も蒸れるしアシートの出番・・・ですが、ここでちょっと気を付けてください。アシートは湿気は吸いますが、完全に浸水するとやはり紙であるため、簡単に破れてしまいます。よって雨の多いこの季節は普段より早めに交換する、雨に濡れたらすぐ取替える等の気遣いが必要だということをお忘れにならないようお願いします。

では今月はアシートOタイプでも謳われている「抗菌」さらには除菌や殺菌などといった言葉の意味するところについて見ていきたいと思います。

●アシートの抗菌タイプ

アシートは現行3タイプあるうちのOタイプにだけ抗菌が謳われています。B、Kタイプとも脱臭効果のある「クリスライト」は使われていますが、抗菌ではありません。

Oタイプの抗菌は表面にごくわずかに塗布しているニス的な塗料の中に抗菌剤を配合することにより実現しています。抗菌剤は銀イオン系のもので、家庭用品などでもよく「Ag+」などという表記を見ることがありますね。+というのは金属イオンのことで、銀そのものよりイオン化状態の方が抗菌効果が高いということなのです。

アシートでは抗菌タイプの開発段階においてインクメーカーと共にこの抗菌剤を塗布する手法に着目し、以後皆様にご愛顧頂いています。

●銀について

アシートの抗菌剤は銀イオン系ということなのですが、銀とはどういう物質なのでしょうか?

銀は歴史が古く、古代では金より装飾性が高いとされていたこともあるそうです。また安全性についても歴史が古く、銀食器、歯の詰め物、食品添加物などでの実績が永くあり、人類は銀を直接口に入れてきたとも言えます。その他、写真感光剤や銀貨、目薬などにも利用されてきました。また金属中で最も熱伝導率と電気伝導率が良いのも銀ということです。

このように人類は銀をうまく利用してきており、なじみのある金属だと言えます。

ただし、抗菌作用を持つ金属として銀が注目されだしたのは実はつい最近で、20世紀後半になって現代人の清潔志向の高まりやO-157などの感染症・食中毒が蔓延したりといった社会的な背景があってのことでした。

なお銀(silver)と似た名称の金属として水銀(mercury)がありますが、これはたまたま日本語の名前が似ているだけで、全く違う性質を持つ金属です。水銀は銀とは違い、非常に毒性が強い金属(常温で液体の金属)として知られています。

●抗菌とは

ではその銀が持つ抗菌性、そもそも抗菌とはいったい何なのでしょうか? 抗菌は「菌の増殖を抑える」ことであると言えます。菌は一定条件下で増殖していきますが、その増殖スピードを抑制するという意味になります。ですから必ずしも菌が減るとは限らず、「増え方を抑える」概念なのです。

なお混同されやすい「抗菌」の類似語句を下記に記します。

「殺菌」
殺菌は「菌を殺す」ことですが、どの程度殺すかという概念は入らないとされ、一部でも殺せば「殺菌」になるとされています。ですから石鹸で手を軽ーく洗っても「殺菌」と言えます(石鹸は細菌の細胞膜を破壊します)。

「滅菌」
滅菌は「菌を全て死滅または除去する」ことを意味し、最も清潔な状態と言えます。医療器具などのパッケージに「殺菌済み」ではなく「滅菌済み」とあるのもこのような理由からです。なお「全て死滅」とはいえ本当に100%除去は困難なので、例えば1ppm(100万分の1の濃度)などといったように基準値が設けられたりします。

「除菌」
除菌は菌を殺すというより「取り除く」ことを意味し、流水で菌を流したり、フィルターで菌を分離除去したりする方法を言います。完璧に除菌すれば「滅菌」と言えるでしょう。

その他、制菌・静菌・減菌・消毒などといった言葉もありますが、それはまた別の機会にしましょう・・・

●抗菌のグローバル化

直接銀イオンの抗菌性とは離れますが、抗菌が世の中に広まった頃は誇大表示や安全性に問題があったりといった粗悪な抗菌製品が蔓延し、規格化が急がれたこともあり、当時日本の産業界がまず抗菌製品に関する業界団体を設立しました。そしてガイドラインを制定し、その後2000年にJIS規格(JIS Z 2801)として国家規格となりました。

そして抗菌製品の製造・販売のグローバル化に伴い必然的に国際規格化のニーズが高まり、JISをほぼそのまま踏襲する形でISO(国際標準化機構)の規格(ISO 22196:2007)として定められたのが2007年のことです。このように日本は抗菌の分野では世界のトップランナーと言えるでしょう。

JISがそのままISOに採用されるという例はかなり稀なことだそうです。参考までに抗菌以外では家電製品などのボタンを押したときに鳴る「ピッ」などの「報知音」に関するJISがISOにそのまま採用されていたりするそうです。

●脱臭と消臭

抗菌に関連してアシートに使われているクリスライトの「脱臭剤」という言葉についても調べてみました。
脱臭と消臭、似ていますが、どのように違うのでしょうか? 下記の区分けが参考になります。

脱臭剤・・・臭気を物理的作用等で除去又は緩和するもの
消臭剤・・・臭気を化学的作用又は感覚的作用等で除去又は緩和するもの
芳香剤・・・空間に芳香を付与するもの
防臭剤・・・他の物質を添加して臭気の発生や発散を防ぐもの

(厚生労働省管轄:芳香消臭脱臭剤協議会「一般消費者用芳香・消臭・脱臭剤の自主基準」より)

アシートでは天然鉱物のクリスライトの無数の穴による臭気成分の吸着作用で臭いを物理的に除去していますので「脱臭」となります。

 

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以上、若干言葉遊び的な側面もありますが、いかがでしたでしょうか。今回関連語句を調査していくうちにホームページ上のこれまでの宣伝文句が正しいことを再確認?でき、個人的にほっとしています。また類似語句では曖昧な表現が多いことを知ることができ、大変参考になりました。