Vol.54 ホタテパウダーについて

9月に入りまだまだ残暑が厳しいですね。

9月には3連休が2回もあり、お出かけにはいいチャンスです!!

お出かけの際にはアシートもお忘れなく!

さて、今回の知って得するインソールの豆知識については「ホタテパウダーについて」です。

まずはホタテパウダーが出来るまでを見ていきたいと思います。

ホタテパウダーができるまで

ホタテパウダーの原料はホタテの貝殻です。ホタテ自体はおいしく食べることができますが、貝殻についてはそのまま捨てられていました。特にホタテの産地で有名な北海道、青森などでは年間で数万トンもの廃棄が出て社会問題になっており活用方法が検討されていました。その中で生まれたのが、ホタテの貝殻を1000度以上で焼き微粉末化したホタテパウダーです。このホタテパウダーは強いアルカリ性を持つ特徴があり、現在様々なものに活用されています。このことについては次のホタテパウダーの利用にて説明します。

ホタテパウダーの利用

① 抗菌・除菌効果

ホタテパウダーは強いアルカリ性を持つため、浴室などの掃除に使うと防カビ効果があります。元が天然素材のホタテの貝殻なので洗剤で手が荒れる方なども使用できます。

さらに洗濯の際に使用すると生乾きの臭いなども予防できるほか洗濯槽のカビ取りや防カビ効果もあるようです。

また、ホタテパウダーを水に溶かして包丁や、まな板をつけ置きすると大腸菌などの食中毒菌も除去することが出来るようです。

② 野菜・果物の洗浄

ホタテパウダーを使用した水で野菜・果物をつけ置きし、洗浄することで普通に洗浄するよりも農薬などの不純物を取り除く効果が高いとされています。天然素材のホタテパウダーなので安心して使用が出来るようですね。

③ 消臭効果

ホタテパウダーの持つ強いアルカリ性が菌の増殖を抑え、そこから発生する腐敗臭(アンモニア臭など)も抑制し、強い消臭効果を発揮します。そのためにおいの気になる排水溝などに使用するとにおいを抑えるだけでなくぬめりを取る効果があるそうです。

また、ホタテパウダーを水に溶かしたものをスプレー容器に入れスプレーすることでカーテンやカーペットなどの消臭にも使用できるそうです。

④ 水虫にも効果あり?

ホタテパウダーですが、強力なアルカリ性で抗菌・除菌効果がある事は上記で紹介致しましたが、水虫の原因の白癬菌にも効果がありとのこと。日本ではまだ商品化はされていないようですが、海外ではホタテパウダーを使用した水虫薬が販売されているようです。

さて、ホタテパウダーについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。ホタテは食べておいしいだけでなく貝殻までホタテパウダーとなって食品に使え、水虫等にも効果があるのにはびっくりしますね。

ご存知とは思いますが、当社商品の「SUASI」もホタテパウダーの高い抗菌・消臭効果を利用して作られていますよ。

次回の知って得するインソールの豆知識もおたのしみに。

Vol.46 SUASI

2019年あけましておめでとうございます<(_ _)>

お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?

さて、新年の気になるものとして干支がありますが、2019年は「亥年」です。

年賀状のイラストに使われたり、縁起物としても世の中にたくさんの関連物が現れる時期です。2019年は新元号に変わる年なので、我々日本国民にとっては特別な年になりそうですね。

[亥年の特徴や性格]

とってもお人好しで、たとえ喧嘩になったとしても一切遺恨を残さず、からっと切り替えることができます。自分の主張もきちんと言うため、威圧的に見えますが、とても人間関係を大切にして決して裏切ったりしないタイプです。恋愛面ではとても素直で、一途なタイプだそうです。

新年1発目の「知って得するインソールの豆知識」は豪華2本だてになります(^^♪

①初めてSUASIを利用された方の声

これまでSUASIを知らなかったアシートユーザーの方約30人を対象に、商品に対する率直な感想を聞いてみました。

※アシートとの比較コメントになります。

●主なコメント

・見た目がかわいい

・使用シーンでアシートと使い分けができる

・1,000円しないのでリーズナブル

・おもわず紹介したくなる

この4つのコメントがほとんどでした。

機能面では大きな違いがないので、このような意見が集まっています。

SUASIは靴の中に入れても目立たず、おしゃれでファッションの一部としても可能なカラーです。なかには靴を履いてしまえば隠れちゃうから色合いは気にしないよ、という方もいます。その場合は使用シーン(シチュエーション)でアシートと使い分けをして楽しんでもらえたら幸いです。

また、口コミで紹介していただいたり、価格もリーズナブルなのでプレゼントなんかにもおススメです♪

②取扱い店舗の紹介

最後はアシートシリーズの取扱い店舗のご紹介です。

昨年の秋に店頭販促の一つとして、大阪は梅田の共栄ファーマシー梅田三番街店様で期間限定の特設展開をした画像がこちらです。人通りが多い地下街なので、おもわず足をとめて商品を手に取る方も非常に多かったです。

期間中は実演販売も2日間実施しまして、商品サンプルを試し履きされた方みなさまの反響が大きく、万感の思いでした。

今回のイベントでは店舗様にも大変なご協力をいただきました。ありがとうございました。

今後も取扱いのある店舗様のご協力のもと、商品のPRに努めていきますので、街を歩いてアシートシリーズを見かけた際はよろしくお願いいたします。

今回の特集はいかがだったでしょうか。

今年はご愛顧いただいているユーザー様により近い距離感でこちらのブログを更新できたらと考えています。

今年もよろしくお願い申し上げます。

来月の特集もお楽しみに!(^^)!

Vol.43 SUASI開発秘話

10月になりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今年も残すところあと2ヶ月半になりました。早いですねぇ(^_^;)

気温も下がりだいぶ涼しくなってきましたが、今年の夏は記録的な猛暑や台風が続いたりおかしな気候でしたね。そんなこんなで今年は秋が短かそうですが、季節の変わり目は体調の変化に注意したいところですね。

 

さて、今回の知って得するインソールの豆知識は「SUASI開発秘話」についてです。

過去にこの豆知識でSUASIの情報は発信しましたが、開発の裏話をお伝えするのは実は初めてなのです。SUASIを身近に感じてくれている方もそうでない方も楽しんで読んでもらえると嬉しいかぎりです。

 

 

 

『商品名』

商品名を考えるのはなかなか大変だったと記憶しております。

開発段階でのイメージは・・・

・女性をエンパワーした力強いイメージ

・躍動的で、パッと見た時に名前が活き活きと飛んでくるイメージ

・ヴィーナスとか、使用素材のホタテをイメージ

・ネーミングを強調しつつ、字体はポジティブなイメージ

・ロングセラー商品アシートとの差別化

・周りを気にせず素足でも履けるイメージ

そうそう、素足で靴を履かれるあの方、元祖トレンディ―俳優の石田純一さんをイメージしてみたり笑

 

こんな感じからスタートしましたね。

あと、チリに「スアシ島」という南国の島が実在してたので、デザインともマッチしててネーミングを決める際は非常に参考になりました。

最終的に「SUASI」というシンプルなネーミングとなりましたが、覚えやすくて商品イメージともマッチしててピッタリハマったと思います!

 

 

『本体カラー』

 

 

本体カラーは商品名と並んでブランドイメージにも大きく左右する大事なポイントですが、上の画像をみてもらうと左側はおなじみのSUASIカラー、右側の濃ぉ~いピンク色はというと、実はこれ、SUASI開発初期段階での試作品カラーなのです。

比較するとだいぶイメージが変わりますが、この試作品カラーを参考にしつつ数種類の候補の中から女性ウケがよくておしゃれな色で、実際に靴の中にインして比較してみたり。試行錯誤の末、現在のSUASIカラーにおさまりました。

オンでもオフでも使えて、おもわず靴の中にインしたくなっちゃうインソールカラー、意外と難しかったです。イエロー、薄グレーなんかも候補にあがったんですよ。

 

 

今回の特集はいかがだったでしょうか。開発秘話はわれわれ製造メーカーにしか発信できない情報になるので興味深かった方も多かったのではないでしょうか。私自身も開発に携わった身としてノスタルジックな気分でこのブログ記事をつくっておりました。

もしお店でSUASIを見かけた際は今回の開発秘話を思い出しながら手に取ってもらえると幸いでございます。

 

まだまだお伝えしたいのですが、今回はここまで(^^♪

 

では次回の知って得するインソールの豆知識もお楽しみに!(^^)!

Vol.36 インソールによる足裏リフレ

 

今回は脱臭、吸汗などと並びアシートの主な機能の一つである足裏への刺激について取り上げてみたいと思います。

アシートはウェーブ構造(ナミナミ)が足裏を刺激することにより、ほどよい心地良さと共にリフレッシュ感をもたらします。

ただし刺激に対する心地よさ、逆に言うと痛みと感じる許容度には個人差があるためアシートでは柔らかめのBタイプ、標準的な硬さのKタイプ、硬めのOタイプというように3種類をラインナップしています。

今回はアシートとSUASI(やや硬め)について普段アシートを使っていない被験者に試してもらい、どのような変化があったのか評価してもらいます。数値に基づかない主観的な評価にはなりますが、どのような足、ひいては脚全体の変化があったのでしょうか・・・

※本テスト結果は個人の主観であり、使用した際の効果・効能を保証するものではありませんのでご了承ください。

 

ウェーブ構造
ウェーブ構造

 

テスト方法

アシートおよびグループ会社(段ボールメーカー)のスタッフの中からアシートを使っていない20代~30代の女性2名、男性1名を選び、アシートまたはSUASIを2月下旬から3月上旬にかけて1週間使用してもらいました。期間中は交換時期が来たら適宜交換(使い捨て)してもらっています。

スタッフの勤務形態は事務職2名および製造現場(品質管理業務を含む)1名となります。

 

テスター1(事務職 女性 Bタイプ使用)

まず最初のテスターはほぼ1日中PCに向かって仕事をしている事務職の女性です。使用したのは通勤(徒歩1時間)および日中の勤務中でパンプスでの評価となります。

評価項目:

●足の疲労の軽減●
足への衝撃の緩和は実感した。

●むくみの改善●
使用開始前とその後のふくらはぎ回りを測ったが期間が短かったこともあり特に変化はなかった。

●冷え・血行の改善●
特になし。

●その他の変化●
「病は気から」ということわざがありますが、アシートが足を消臭しているという意識が心理的に良く作用している実感がありました。

 

○全体的に変化はないと捉えていい結果だと思いますが、疲労の軽減とまではいかなくてもやはり1.5mmの厚みでも衝撃緩和能力はあるんだと改めて感心します。

 

事務職(イメージ)
事務職(イメージ)

 

 

テスター2(事務職 女性 SUASI使用)

次は同じく事務職の女性ですが、業務中に部署横断的な折衝が多くフロアを歩き回る頻度が多いスタッフです。通勤(徒歩30分)はブーツにて、日中の勤務中はナースシューズのようなサンダルでの使用です。なおアシート・SUASIはサンダルでは通常使用できませんが、無理を言って履いてもらいました。

●足の疲労の軽減●
特になし。

●むくみの改善●
感覚的にだが少しむくみが減った印象がある。

●冷え・血行の改善●
もともと冷え性ではないので特に効果は感じない。

●その他の変化●
季節柄足の裏が温かく快適だった。ナミナミの刺激が少し強く、痛いと感じることがあった。

 

○徒歩30分の通勤にブーツを使用ということでかなりアシート・SUASIをお勧めしたいシチュエーションですが、むくみの低下をやや実感して頂いたようです。ただしタイプ選びは失敗したようで、「やや硬め」のSUASIを履いたところ少し痛かったということで、KタイプまたはBタイプを今後はお勧めしたいところです。

 

製造現場(イメージ)
製造現場(イメージ)

 

テスター3(製造オペレーター/品質管理業務 男性 Oタイプ使用)

次は製造現場で機械オペレーターをしながらデスクワークをする男性に最も足裏への刺激の強いOタイプを使ってもらいました。日中のみ使用で靴の種類は安全靴となります。

●足の疲労の軽減●
特になし。

●むくみの改善●
特になし。

●冷え・血行の改善●
特になし。

●その他の変化●
保温性があり暖かく良かった。

 

○期待する効果は特になかったという結果ですが、上の女性と同様に保温性があり良かったということです。製造現場のフロアはコンクリートのタタキにつき、底冷えしますから少しでも効果があったとしたら幸いです。

 

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以上、インソールによる足裏リフレについてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。
予想より効果があったのか、なかったのか、被験者も少なく難しい所ですが、やはり消臭・吸汗がアシートの本領発揮と言ったところでしょうか。なおリフレとまではいかなくても気持ちいいという意味では皆さん同意して頂きました。

今年度の「知って得するインソールの豆知識」は今月で最後です。ご愛読ありがとうございました。来年度も引き続きよろしくお願いします。

 

 

Vol.34 アシート試作テスト

 

お正月気分も終わり、本年度もあとわずかということで皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の「知って得するインソールの豆知識」はアシートの通常製品を少し変更した試作品をテストしてみた結果をご紹介したいと思います。

長年ご好評頂いているアシートですが、多くの方から「そのままの製品を販売し続けてほしい」という声がある一方、細かな改良のご要望を頂くこともあります。
今回はその中でもアシートの履き心地や変形(折れ等)に関わっている波形の向きについて試作してみました。

 

●テスト内容

通常アシートは真横から見て波目が見えるようになっています。これを段ボール用語では横方向に段目が入っている等と表現します。

これを斜め(45度)段目にしたものと縦(90度)段目にしたものについて社内テスター3名に2日間履いてもらい、製品版アシートとの比較をしてみました。3名は主に都内を公共交通機関で移動している外回りの営業スタッフにつき使用状況はハードと言えます。

なお試作品は製品版のOタイプと同じ生地を使っていますので、比較もOタイプとの比較になります。使用した万歩計の数値は下記のようになっています。

 

表・テストした歩数(2日間)

 

●テスト結果(写真)

2日間装着してテストしてみた写真が下記となります。通常使用でもOタイプは1日程度での取替えが基本ですので、かなりの酷使と言えます。

 

斜め45度段目(女性スタッフA)

 

斜め45度段目(男性スタッフB)

 

斜め45度段目(男性スタッフC)

 

縦段目(女性スタッフA)

 

縦段目(男性スタッフB)

 

縦段目(男性スタッフC)

 

 

●テスト結果(官能検査)

次に4つの指標、①履き心地、②すべり具合、③折れ、④耐久性(持ち)について3名各々評価してもらいました。

●● ①履き心地 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:サラッとした履き心地を感じ通常品より爽やかな感じがした。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:特に違いは感じない。

●縦段目●
女性スタッフA:サラッとした履き心地を感じ、特に足裏に刺さるような気持ちいい感触。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:特に違いは感じないが、履き始めに段目の間にかかとが挟まる感じがあった。

 

斜め・縦ともに概ね変わりがないということのようですが、女性スタッフは製品版より爽やかな感覚ということです。これは男性のビジネスシューズと違いヒール高があるのが関係しているのでしょうか。

 

●● ②すべり具合 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:少し滑りやすい。

男性スタッフB:靴の中で横に滑る感覚(遊ぶ感覚)が多少ある。歩行時からストップした際、特に感じた。

男性スタッフC:特に違いは感じない。

●縦段目●
女性スタッフA:かなり滑る。履いた直後から滑るのを感じ歩きづらかった。

男性スタッフB:通常品と比較し、滑りやすい為違和感があり。使用している内に靴前方にずれてくる(画像の通り、前方がずれにより丸みをおびている)。

男性スタッフC:靴を履くときにスルッと履けた。歩いているときは少し前に滑るような感覚を感じた。

 

これはどちらも滑りやすいということで、特に縦段目については想像通りかなり滑るようです。滑りやすいが故に靴に足を入れる際は相当履きやすいことを筆者も履いたところ体感しました。

 

●● ③折れ ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:折れにくい。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:足の付け根の下あたりの折れが通常アシートよりも大きく広がった。

●縦段目●
女性スタッフA:折れにくい。

男性スタッフB:折れやすい印象。

男性スタッフC:かかとを上げるかたちでしゃがんだ時にパキッと折れる音があった。

 

折れについては段ボールは段目方向によって折れやすさが変化するためやはり違いはあるようですが、縦段目のスタッフCのように音を立てて折れるというのは、おそらく履いた当初のまだアシートが湿気を吸収していない硬い状態でしゃがんだのではないでしょうか。しばらく使って適度に吸湿すると、アシートは段目に直角に曲げても折れずにしなって曲がってくれます。

 

●● ④耐久性(持ち) ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:通常品よりも良く感じた。

男性スタッフB:段のツブレ具合等から持たない印象。1日で裏面のカスが出始めた。

男性スタッフC:折れた部分からの傷みが激しく、紙くずの発生が早い印象。

●縦段目●
女性スタッフA:あまり耐久性がない感じ。1日目で結構潰れた。

男性スタッフB:耐久性はない。段のツブレ具合や、破けが1日目で生じていた為。

男性スタッフC:しゃがんだ時に折れた為か、歩いているとそこから傷みが広がりやすく、紙くずの発生が多かった印象。

 

斜め段目については女性と男性で印象が違うようです。それ以外については概ね製品版より損傷が早く紙くずの発生が進みやすいようです。

 

●● ⑤総合評価 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:履き心地も悪くなく折れにくいのが良かった(通常品だとヒールを履いていると真中から折れて切れてしまうことがある)。
若干滑りやすく感じたので斜めの角度がもう少しゆるい方がいい気がした。

男性スタッフB:通常品と比べ、使用時の差はたいして感じられなかったが、使用後の裏面のカスの出方が通常品より激しい点が気になった(靴の中のカスを落とす際の量でも認識)。

男性スタッフC:履き心地においては通常アシートとあまり変わらない印象であったが、折れや紙くずは、発生しやすい。

●縦段目●
女性スタッフA:かなり滑る感じで歩きづらくヒールには向かない。またすぐに潰れてしまった印象がある。

男性スタッフB:靴の中で滑る事で同時にインソールも上下運動する為、通常品に比べ耐久性に差が生じるのではないかと思われる。傾斜のあるヒールなどは特に適さない印象。

男性スタッフC:段目の気持ち良さは通常アシートの方が感じることが出来た。縦の場合は靴の脱ぎ履きがしやすい。しゃがんだ際にはアシートが折れてしまうのでそこから傷みやすい気がした。

 

斜め段目については女性スタッフには好評のようです。男性スタッフには製品版と特に変わらない一方、損傷や紙くずの発生が早いという評価をもらいました。

縦段目については女性・男性ともにすべりが大きく不評のようです。男性スタッフCの挙げた靴を履きやすいというメリットは確かにあるため惜しいところです。

 

 

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以上、今回は段目方向の試作品をテストするということでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。アシートではこれ以外にも様々な試作テストを繰り返しており、今後の製品へ活かしていきたいと考えています。

次回「知って得するインソールの豆知識」2018年2月号はアシートの販売実績などについてお送りする予定です。お楽しみに。

 

Vol.33 段ボールの生い立ち

 

今回はアシート、SUASIの大きな特徴である使い捨て・吸汗・足裏刺激を実現している立役者である「段ボール」の生い立ちについてお送りしたいと思います。
身の回りにあふれ、現代産業を支える名脇役とも言われる段ボールはどのようにして誕生し発展していったのでしょうか。

 

●「段」の誕生

段ボールの原型が生まれたのは1850年代のイギリスにおいて波形に加工した紙の特許が取得され、帽子の内側の素材として使われたのが始まりです。

この時は現代のような平面の紙でサンドイッチしたシート状の段ボールシートではなく波形の1枚の紙単体でした。段ボール業界ではこのようなナミナミの紙を「段」と呼ぶことがあります。

この段が19世紀に英国紳士が被っていたシルクハットの内側の通気性の確保と汗取り用に用いられたわけですが、160年前のこのお話はまさに現代私たちが靴の内側の通気性と汗取りのために使っているアシートそっくりで驚きます。

 

1850年代のイギリス(1851年 ロンドンで世界初の万国博覧会)
1850年代のイギリス(1851年 ロンドンで世界初の万国博覧会)

 

●段ボールの発明

その後、ガラス製品などの緩衝材として用いられるなどして、1870年代には段に平面上の紙を貼り合せて2層構造とした「片面段ボール」が生まれました。この時をもって段ボールが誕生したという見方もあるのではないでしょうか。

片面段ボールは現在でもロール状にした「巻段ボール」としてホームセンターの資材売り場などでよく見かけます。片面段ボールになると緩衝用だけではなく包装用途としても用いられるようになりました。

その後、段の両面を紙でサンドイッチしたシート状の「両面段ボール」が生まれ、1890年代には現代と同じようなミカン箱タイプの段ボールケースが作られるようになりました。

 

ミカン箱タイプの段ボールケース(JIS 0201形)
ミカン箱タイプの段ボールケース(JIS 0201形)

 

●日本での段ボールの発展

日本においては、第二次大戦後の復興期にそれまで輸送用途に使われていた木箱の素材(木材資源)が確保しにくくなったことが段ボールが発展するきっかけとなりました。戦後復興に必要な建築資材の木材需要が急増したためです。

 

木箱
木箱

 

また段ボール箱は木箱に比較して様々な利点を持っていることが段ボール箱が急速に広まった要因でもあります。

木箱と比較した段ボール箱の利点:
・製造が簡単・・・機械で迅速にオーダーメイドサイズで生産可能。
・保管効率がいい・・・段ボールは畳んでコンパクトに大量に輸送し保管できる。
・組立てが簡単・・・木箱は金づちでの釘打ちが必要だが、のり付け、テープ止めで手軽に組立て可能。
・緩衝性がある・・・内容品の衝撃を吸収する柔軟性を持つ。
・小型・軽量・・・同じ箱内寸法でも外側の寸法が小さく、重量は木箱の3分の1程度。

 

また高度経済成長期には新3種の神器と言われた家電製品の普及や国民の生活レベルの向上、経済活動の活発化によって段ボールも大量消費されるようになり、消費・物流の面から段ボール箱は日本の経済発展の一翼を担ったといっても過言ではないでしょう。

 

新・3種の神器の一つ(カラーテレビ)
新・3種の神器の一つ(カラーテレビ)

 

●最近の段ボールの活躍

現在、段ボールは商品保護や輸送のためだけではなく様々な使われ方をしています。

例えば輸送後に店舗での展示販売にもそのまま使える輸送兼展示箱SRP(シェルフレディパッケージ)や、大規模災害時に避難所で使用される簡易ベッドや間仕切りなどといった形でも段ボールは活躍しています。

 

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以上、段ボールの生い立ちについてお送りしましたがいかがでしょうか。段ボール誕生時の目的がまさにアシートと同じだったなんて、とても素敵なエピソードです!

次回「知って得するインソールの豆知識」新年号は、アシートを少し改造?した試作品をテストしてみます。お楽しみに。

 

Vol.32 汗についての基礎知識

 

秋も深まり11月も半ば過ぎとなりましたが、インソールの冬の需要を控えてアシートの注目度も上がってくる季節になりました。

今回はインソールの消臭機能と切っても切れない関係にある「汗」について、基礎的なことを学んでみたいと思います。

 

 

●汗とは

まず汗とは何かですが、汗は哺乳類にしか備わっていないもので、汗腺から出る液体のことです。汗の主成分は血液中の水分(血しょう由来)となります。ですから汗をかいて水分補給をしないままでいると血液がドロドロになると言いますね。

汗をかく哺乳類の中でも、まとまった量の汗をかくのは人間や馬など非常に限られた生物だけで、後述するように大量の汗を放出することによって体の冷却の役割を担っています

 

血管(イメージ)
血管(イメージ)

 

●汗の役割

汗の役割は体温調節ですが、もう少し具体的に言うと体の冷却となります。汗が体表から蒸発するときに気化熱という膨大な量の熱を奪うことで体表の温度を下げます。

水1ccを蒸発させるために必要なエネルギーは2.43kJ(キロジュール)ということで、細かい条件を無視して人間の比熱などを計算していくと、汗を100ccかいてそれが効率的に蒸発して体温を奪ったとすれば、体温は1度下がるそうです。

例えばスポーツなどをして筋肉が熱を生み出したら、それを排出しない限り体温が上がっていってしまいますが、人間がフルマラソンを走り切れるのも、汗という効率的な冷却機構あってのものなのです。

通常の哺乳類は走り続けても数分~数十分が限度で、それは体温が上がりきってしまい、脳(運動中枢)の限界が来るからなのです。

 

 

またスーパーコンピューターのCPUが莫大な量の熱を発生し巨大な冷却装置が必要なように、生物界で最も発達した脳を持つ人間にも効率的な冷却システムが必要になったということなのです。

 

その他の役割として下記のようなものもあります。

○保湿・・・汗は尿素などの保湿成分を含有しています。
○生体防御・・・皮膚の細菌バランスを整えます。
○抗原抑制・・・ダニなどの抗原のもつ分泌酵素を抑えます。

 

ただし汗を放置すると上記の機能を上回るデメリット(雑菌の繁殖)があるのは言うまでもありません。

 

 

●哺乳類の体温調節

犬にも汗腺がありますが、それは足の裏など一部だけです。よって体温調節は難しいので、舌を出しハァハァと浅い息をすることによって体温を逃がします。

象は耳に血管が密集していて、耳をパタパタとあおぐことによって熱を放散させています。

 

 

●3種類の発汗メカニズム

汗には3種類の発汗の「引き金」があります。

【温熱性発汗】
これは汗本来の目的である体温調節を目的としたものです。気温や体温上昇をきっかけとして発汗します。

【精神性発汗】
これは人間にしかないものですが、精神的・情緒的な感情をきかっけとして発汗するもので、主に手のひら、足の裏、わきの下などに汗をかくとされていますが、部位は個人差があるようです。この汗の目的は、その昔狩猟民族だった頃に獲物を射止める瞬間に弓矢を引く手や踏ん張っている足の裏の摩擦を増すために備わったと言われています。

【味覚性発汗】
これは酸っぱいもの、辛いものなどの味覚刺激による交感神経の反射により発汗します。その目的はよくわかっていません。

 

 

●2種類の汗の出口

汗の出口は次の2種類に分けられます。

【エクリン汗腺】
これは全身に分布する汗腺で、ここから出る汗は99%が水で無臭です。ほんのわずかに塩分などのミネラルが含まれています。なお上の3種類の発汗メカニズムは全てエクリン汗腺から出る汗となります。

【アポクリン汗腺】
これは脇汗に代表されるもので、毛穴の中にある汗腺で、脇など体毛の分布しているところに存在します。80%が水ですが、残りはタンパク質や脂質などの有機物やアンモニアなどが含まれており、それ自身に臭いがあります。

これはいわゆるフェロモンと言われる類のもので、人間では機能しませんが犬や猫など、動物界では縄張りやマーキングなどにも利用される物です。

また有機成分を多く含むため、皮膚の常在菌に分解されると悪臭の素となります。

 

 

●良い汗、悪い汗

さてこのようなメカニズムによって出る汗ですが、適切に発汗する習慣があると汗腺が老廃物でつまったりせず、水分の多い「良い汗」をかけるようになります。また汗をかく指令が出たときにタイミングよく汗をかけるようになります。

逆に1年中エアコンの効いた快適な部屋で過ごしていたり、汗をかく機会が少ないと、体の求めるタイミングで発汗することが出来ず、汗をかいても水分以外のミネラル分の多いベタベタした「悪い汗」をかくようになります。

 

 

 

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以上、汗についての基礎知識でしたがいかがでしたでしょうか。汗が血液の成分を除いた血漿からできているということは、主成分は尿と同じということになるのですね。

次回豆知識年末号はアシートの原料である「段ボール」の基礎知識についてご紹介する予定です。お楽しみに。

 

Vol.31 アシート耐久テスト~運動検証~

 

10月に入り、朝晩もだんだんと寒くなってだいぶ秋めいてきましたね!秋には「食欲の秋」「読書の秋」「運動の秋」等様々な楽しみ方がありますが、みなさんは何か秋を満喫していますか?
さて、今回のテーマは「アシート耐久テスト~運動検証~」ということで、日頃の運動不足の身体に鞭打ちながら運動でアシートが使用できるかテストしてみました。以前からアシートは激しい運動にはあまり適していないとしておりましたが、実際はどうなのか。今回はあえてのテストです。

テストでは履き心地固めのOタイプを使用。4種の運動を行い、その結果をまとめました。

 

①バスケットボール

天候:晴れ
試験時間:10分アップ+10分クウォーター×4+10分ダウンの計1時間
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面はスニーカー内のクッション性によりナミナミの潰れに影響はなし。ただし、ダッシュを行うと靴の中でアシートが動く為多少の滑る感覚がある。それが裏面に現れ、左右とも破れが生じた。紙くずは殆どなし。

※30分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

バスケットボール使用靴
バスケットボール使用靴

バスケットボール使用/表面
バスケットボール使用/表面

バスケットボール使用/裏面
バスケットボール使用/裏面

 

②縄跳び

天候:晴れ
試験時間:1時間(30分実施+10分休憩+30分実施)
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面はジャンプし続けている分普段一般的に使用するより踵付近のナミナミの潰れが早い印象だが、1時間では大きな変化は見られず。裏面は感覚的には感じなかったが、靴の中でアシートが動いた影響からか破れが多少生じていた。紙くずは殆どなし。

※30分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

縄跳び使用靴
縄跳び使用靴

縄跳び使用/表面
縄跳び使用/表面

縄跳び使用/裏面
縄跳び使用/裏面

 

③ランニング

天候:晴れ
試験時間:ランニング+ウォーキングの計1.5時間
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面は通常使用している時とほぼ変わらず。しかし親指の付け根部分などの潰れ方は早い印象。1.5時間で裏面の小指付け根部分に破れが生じていたが紙くずなどは殆どなし。

※45分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

ランニング使用靴
ランニング使用靴

ランニング使用/表面
ランニング使用/表面

ランニング使用/裏面
ランニング使用/裏面

 

④ボウリング

天候:晴れ
使用時間:2ゲーム計1時間
使用靴:ボウリングシューズ(レンタル)
使用状況:見た目について、表面はほぼ変化なし。しかし履いた時にシューズがフラットな為か靴中でパカパカ浮く感じはあったが、履いているとその感覚は無くなった。投げている時なども違和感はほぼなかった。擦れなどもほぼなく、紙くずは生じていない。

※1ゲーム(30分)使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

ボウリング使用靴
ボウリング使用靴

ボウリング使用/表面
ボウリング使用/表面

ボウリング使用/裏面
ボウリング使用/裏面

 

 

上記4種の運動では表面的な変化はあまり感じませんでした。しかし、運動量の多いバスケットボールでは靴の中で滑る感じがあるとの担当者からの報告でした。また、ボウリング以外の運動では裏面に破けが生じる結果となりました。そのため今回の結果からは30分程度の運動であれば使用感に変化はないが、1時間経過すると運動量に応じて、裏面に小~中程度の破れ等が生じる為、長時間の使用には注意が必要かと思われます。

 

今回のテーマはいかがでしたか?
テストということで久しぶりに運動をしましたが、膝の痛みと筋肉痛になり、日頃の運動の大切さを痛感致しました。

次回は、「汗について」です。お楽しみに。

 

 

Vol.27 濡れた靴のお手入れと臭い対策

 

6月中旬となり関東は梅雨入り後1週間が経ちました。カラ梅雨気味とはいえ、やはりジメジメと鬱陶しい季節になりました。

 

(イメージ写真)

 

さて、「知って得するインソールの豆知識」今月号は「濡れた靴のお手入れと臭い対策」ということで、梅雨の時期を乗り切るための豆知識をお送りしたいと思います。

まずは下記のグラフをご覧ください。今回のアンケートはアシート公式Webサイトをご覧になっている皆様、つまりアシートを使っている、または興味を持って頂いている方々52名様から回答を頂きました。その皆様のアシート(または新製品SUASI)の使用歴となります。

 

アシート(またはSUASI)の使用歴は何年ですか?

 

このグラフからは使用間も無い方から大ベテランまで万遍なくいらっしゃることがわかります。これは中敷きなどの日用品の継続使用率としてはかなり高い方ではないでしょうか。

ちなみに使用歴20年以上ということは、現在アシートを専任で企画・販売等行っているどのスタッフよりもキャリアは上ということになります! 大変ありがたいことです。

10~20年の選択肢を5年刻みにすればもう少しきれいなグラフになったかもしれないですね。

 

●● 雨で靴が濡れそうなとき・・・ ●●

まず雨などで靴が濡れそうなときはどう対策などしているかということを伺いました。

これは多くの方が雨用の靴を履くと答えています。「濡れても差し支えのない靴を履く」(全体の22%)、「レインブーツを履く」(19%)ということで合計で4割を超える方が雨の日に履く靴を用意しているということですね。ちなみに「濡れても差し支えのない靴」というのは女性の場合はサンダルのような靴が該当すると思われます。男性用は見た目は特に変わらずに防水機能を持つ革靴などがありますね。

 

雨などで靴が濡れそうなときは どうしていますか? 〔複数回答〕

 

次点は「防水スプレーを使う」(18%)となり、これも雨が激しくなければ効果的で手軽な対策だと言えます。防水スプレーは汚れ防止にも効果があるという利点がありますね。ちなみに防水スプレーは屋外で使わないと吸い込んだとき吐き気などを起こす場合があるので注意しましょう。

次は「中敷きを入れる(アシートを含む)」(17%)ですが、正直これは発泡スポンジのようなスポーツタイプの中敷きくらいしか防水用途のものはないと思われますがいかがでしょうか。アシートを使う場合は紙の吸水性を見込んで入れて下さると思うのですが、これは慎重に行わないと、濡れたアシートは容易に崩壊して靴の中でバラバラに砕けてしまい汚れてしまいますので、小雨で靴の中の湿気を無くす程度の使用に留めて頂きたいと考えております。

中敷きの次は「出先で(靴を)履き替える」(10%)ということで会社の更衣室や自分のデスクに予備の靴を置いておける方、または勤務中に履くべき靴があるということですね。退社するまでに履いていた靴が乾けば効果的で快適ですね。

「交通手段やルートを変更する」(7%)については、最寄駅まで家族が送迎してくれる方も多いのではないでしょうか。

「その他」(3%)としては「そのまま濡れる」「いつも通り」という意見があり、意外と少ないなと感じましたがいかがでしょうか?

「外出しない」(2%)というのはある意味理想的?ですが、そうも言ってられないので、雨用の靴を履いて普通に通勤、可能なら駅まで車で送ってもらう・・・というのが会社員としての現実でしょうか。

 

(イメージ写真)

 

●● 靴が濡れたときどのように乾かすか ●●

次に、それでも靴が濡れてしまったらということで、乾燥手段について伺いました。

これは直感的に「新聞紙」というワードが頭をよぎりますが、その通りで31%という高い割合で行われています。複数回答につき他の手段も併用しているとは思いますが、やはり内部を新聞紙で吸湿させるのは王道なのですね。

ちなみに筆者宅は新聞をとっていませんが、そのような家庭ではできませんね・・・

 

靴が濡れてしまったときはどのように 乾かしますか? 〔複数回答〕

 

新聞紙で乾燥させるとき、新聞紙を詰めて一昼夜おいておく場合もあるかと思いますが、基本的には長時間に渡り放置しておくと逆に湿気を温存させてしまうことに繋がり、それがカビなどの原因になりうるということで、30分程度で新聞紙を1、2度取替え、寝る前には取り外しておくことが肝要のようです。

また新聞紙のインク移りが気になる場合は、新聞紙をさらにキッチンペーパーなどで包んで詰めると吸湿性も損なわずに靴内部をきれいな状態に保てます。

次に「陰干しする」(21%)、「布等で水分を拭き取る」(20%)ということで、これらも乾燥の基本ですね。陰干しする際は靴用のハンガーなども利用できます。干す場合は低い位置よりは高い位置の方が湿気がたまりにくいため早く乾燥します。理想的には空気が流れる場所でしょうか。

布で拭き取るというのはやはり大事で、革靴などの場合は放っておくと雨染みになることがあります。また雑学ではありますが、摂氏0度における水と水蒸気の体積比は1244倍(!)だそうで、液体の水を取り除くということは何よりも効率的な除湿と言えます。

「中敷きを入れる(アシートを含む)」(11%)は意外だったのですが、結構な方がこの方法をとっています。前章でも触れましたが、アシートで意図的に吸湿させる場合は紙自体の崩壊や紙屑の発生を防ぐよう、十分注意して行って頂くようお願い致します。

これに続くのは「ドライヤーを使う」(6%)、「日向に干す」(4%)、「扇風機を使う」(3%)となり積極的に乾燥させる手段ですが、ドライヤー(温風)と日向での乾燥は過熱により素材の変質などを招く恐れがあるので、お勧めできない乾燥方法となります。特に直射日光では紫外線で靴が大ダメージを受けてしまいます。

「洗濯機を使う」については1名もいませんでした。コインランドリーなどでは靴専用の洗濯機があったりするそうですね。

「その他」としては「除湿機の前に置く」という方が1名いらっしゃいました。たしかに扇風機より断然効果的ですね。

「扇風機を使う」と同じ割合だったのが「特に何もしない」(3%)ということで濡れてもそのまま、自然乾燥ということだと思われます。これは靴にとっても良くないでしょうし、雑菌の繁殖によるニオイの発生待ったなしなので、十分お気を付け下さい。

 

(イメージ写真)

 

●● 靴を乾かした後のお手入れ ●●

次に濡れた靴を乾かした後のお手入れ・ケアについて伺いました。「除菌・消臭スプレーを使用」(34%)という手軽なケアが最も人気のようです。確かに除菌スプレーを靴の中に噴霧した時の満足感?殺菌感??はかなり高いですね。

また「特に何もしない」(25%)という方もかなり多い結果となりました。

 

濡れた靴を乾かした後のお手入れは していますか? 〔複数回答〕

 

「保護クリーム等を塗る」(25%)という方もたくさんいて、手間のかかるケアをされていて感服致します。
「シューキーパーを入れる」(16%)も少なくない方が実践しているのですね。濡れて乾燥した後ということで型崩れが心配ですからシューキーパー、ブーツキーパーなどでぜひとも形状を整えたいものです。

 

(イメージ写真)

 

●● 濡れた靴のお手入れと臭い対策に関する体験談 ●●

最後に濡れた靴のお手入れと臭い対策に関する体験談を伺いました。皆様様々な苦労・工夫をしているものだと実感します。

「雨の天気予報が出ている時は雨用の靴を履いて外出しますが、近年はゲリラ豪雨の様な予測できない大雨も多く、夏場は仕事用の革のパンプスを濡らしてしまうこともよくあります」(使用歴1~3年)

「ドライヤーの強い温風を当てるのは革の劣化が早まるので避けたい。かといって新聞紙を詰めて根気強く陰干ししても、梅雨時のジメジメした気候でなかなか乾かず、しまいには生乾きの嫌な匂いが部屋に充満して不快な気分になる・・・と、特に濡れた革靴お手入れには良い解決法がなく悩みどころです」(同上)

「濡れた靴は放っておくと、においを放ってくるので放っておけません。前は靴乾燥機を使っていたのですが、革靴に使うと皮がこわばった感じになってしまうので、やめてしまいました。 これから梅雨に入るのでとても、心配です」(使用歴10~20年)

「1回履く毎に、簡単な乾燥機にかけて乾燥させている」(使用歴10~20年)

「かつては専用のドライヤーを使っていたが、今は靴を6足用意し毎日変えています」(使用歴10~20年)

「外側の水分はできるだけ布でふき取り、新聞紙を詰めて乾くまでこまめに取り換えて陰干ししています」(使用歴1~3年)

「乾かした後に靴の中に重曹を撒いて掃除機で吸ってニオイをとる」(使用歴5~10年)

「乾燥剤を靴に入れ毎日同じ靴を履かないようにする」(使用歴:使っていない)

「絶対、次の日まで置きません。雑菌が増えるので、とにかくその日のうちに乾かします。いつも除湿器の風の吹き出し口の上に靴を吊るします。翌朝にはすっかり乾いています」(使用歴3~5年)

「除菌アルコールを持ち歩き、消臭している」(使用歴10~20年)

「脱いですぐに消臭スプレーを振るようにしています」(使用歴10~20年)

「中まで濡れていたら水洗いしてから乾かす」(使用歴5~10年)

「中敷きは洗濯し、靴自体は陰干しし除湿脱臭できる炭やヒノキチップを入れる。見た目も可愛いヒノキチップが入った袋もののシューキーパーがあれば嬉しい」(使用歴1~3年)

「靴が濡れる心配があるような場合は、あらかじめ防水性のある靴を履くようにしていますが、途中で雨に降られ靴が濡れてしまった場合は中の濡れたアシートを取り出して、ティッシュやタオルで水分を拭き取った後、陰干しし靴内が乾いてから新しいアシートを入れます。また自分の足は汗をかきやすいため靴下は年中すべて5本指で室内での仕事中はメッシュの靴を年中履いています」(使用歴20年以上)

「妊娠してから汗をかきやすくなり、靴の匂いが非常に気になるようになった。特に雨の日はひどいので自宅や職場に靴用消臭スプレーを常備しています。アシートを使うようになって、匂いへの不安が軽減されました」(使用歴1年未満)

「新聞紙を敷いて置いときます。それでも乾かず旦那は会社を休みました」(使用歴5~10年)

「忙しくてなかなか対策をしていない」(使用歴1年未満)

 

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以上「濡れた靴のお手入れと臭い対策」についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。梅雨時の靴のお手入れの一助になれば幸いです。次回はインソールの購入場所や方法などについてお送りする予定です。お楽しみに。

 

 

 

 

Vol.26 アシートの実演販売について

 

5月になりました!新緑の季節になり、少し暑いぐらいの日も増えてきましたが、お出かけには最適の季節ですね!皆さまの連休はいかがだったでしょうか?

さて今回の「知って得するインソールの豆知識」は「実演販売」についてです。

「アシート販売日記」をご覧の方は知っている方が多いと思いますが、アシートでは取り扱いいただいている店舗での実演販売を行っております。今回はその内容についてご紹介します。

 

まず、実際にスタッフが実演時に使っている道具をご紹介します。

写真の赤いジャンパーを着て実演をします。写真上部のものはマットです。靴を脱いで試着してもらうときに使用しています。

 

次に、エリアについて紹介します。実演販売は、都内を中心に神奈川、千葉、埼玉といったエリアで、月に20か所前後を専門店やホームセンター、ドラッグストアなどの店舗を中心に行っております。

 

そろそろどんな風に実演販売を行っているかが気になる頃だとおもいますので、ご紹介します!アシート取り扱い店舗の一部場所をお借りして、サンプル、POPを手に持ちながら、「靴のニオイやアセをぐんぐん吸い取りますよー」や「靴ムレなど気になりませんかー」のようなお声掛けをしながら、興味を持ってくれたお客様にサンプルを履いてもらうスタイルで実施しています。

やはりアシートは履いてもらって初めて気持ちよさが伝わるので、どんどん試着をしてもらっています。「あっ、気持ちいいー」「面白い感触!」のような反応があるので私たちも実演のやりがいがあります。実際このような声は多いんですよ^^

 

最後に、実演販売の大きなポイントとして、無料でサンプルが試せるだけでなく、実演販売を担当しているのがアシート専門スタッフだという事です。

そのため、履き方のポイントや足のデリケートな悩みなどのアドバイスだけでなく、アシートで気になった質問にもお答えできるので気兼ねなく話しかけてみて下さい。

 

今回のテーマはいかがだったでしょうか。家の近くなどで実演販売があった場合はお気軽にお声掛けください。「アシート販売日記」では実演販売の日程をご紹介することもありますので、合わせてチェックしてみて下さいね。

来月のテーマは「濡れた靴のお手入れと臭い対策」を紹介する予定です。お楽しみに。