Vol.36 インソールによる足裏リフレ

 

今回は脱臭、吸汗などと並びアシートの主な機能の一つである足裏への刺激について取り上げてみたいと思います。

アシートはウェーブ構造(ナミナミ)が足裏を刺激することにより、ほどよい心地良さと共にリフレッシュ感をもたらします。

ただし刺激に対する心地よさ、逆に言うと痛みと感じる許容度には個人差があるためアシートでは柔らかめのBタイプ、標準的な硬さのKタイプ、硬めのOタイプというように3種類をラインナップしています。

今回はアシートとSUASI(やや硬め)について普段アシートを使っていない被験者に試してもらい、どのような変化があったのか評価してもらいます。数値に基づかない主観的な評価にはなりますが、どのような足、ひいては脚全体の変化があったのでしょうか・・・

※本テスト結果は個人の主観であり、使用した際の効果・効能を保証するものではありませんのでご了承ください。

 

ウェーブ構造
ウェーブ構造

 

テスト方法

アシートおよびグループ会社(段ボールメーカー)のスタッフの中からアシートを使っていない20代~30代の女性2名、男性1名を選び、アシートまたはSUASIを2月下旬から3月上旬にかけて1週間使用してもらいました。期間中は交換時期が来たら適宜交換(使い捨て)してもらっています。

スタッフの勤務形態は事務職2名および製造現場(品質管理業務を含む)1名となります。

 

テスター1(事務職 女性 Bタイプ使用)

まず最初のテスターはほぼ1日中PCに向かって仕事をしている事務職の女性です。使用したのは通勤(徒歩1時間)および日中の勤務中でパンプスでの評価となります。

評価項目:

●足の疲労の軽減●
足への衝撃の緩和は実感した。

●むくみの改善●
使用開始前とその後のふくらはぎ回りを測ったが期間が短かったこともあり特に変化はなかった。

●冷え・血行の改善●
特になし。

●その他の変化●
「病は気から」ということわざがありますが、アシートが足を消臭しているという意識が心理的に良く作用している実感がありました。

 

○全体的に変化はないと捉えていい結果だと思いますが、疲労の軽減とまではいかなくてもやはり1.5mmの厚みでも衝撃緩和能力はあるんだと改めて感心します。

 

事務職(イメージ)
事務職(イメージ)

 

 

テスター2(事務職 女性 SUASI使用)

次は同じく事務職の女性ですが、業務中に部署横断的な折衝が多くフロアを歩き回る頻度が多いスタッフです。通勤(徒歩30分)はブーツにて、日中の勤務中はナースシューズのようなサンダルでの使用です。なおアシート・SUASIはサンダルでは通常使用できませんが、無理を言って履いてもらいました。

●足の疲労の軽減●
特になし。

●むくみの改善●
感覚的にだが少しむくみが減った印象がある。

●冷え・血行の改善●
もともと冷え性ではないので特に効果は感じない。

●その他の変化●
季節柄足の裏が温かく快適だった。ナミナミの刺激が少し強く、痛いと感じることがあった。

 

○徒歩30分の通勤にブーツを使用ということでかなりアシート・SUASIをお勧めしたいシチュエーションですが、むくみの低下をやや実感して頂いたようです。ただしタイプ選びは失敗したようで、「やや硬め」のSUASIを履いたところ少し痛かったということで、KタイプまたはBタイプを今後はお勧めしたいところです。

 

製造現場(イメージ)
製造現場(イメージ)

 

テスター3(製造オペレーター/品質管理業務 男性 Oタイプ使用)

次は製造現場で機械オペレーターをしながらデスクワークをする男性に最も足裏への刺激の強いOタイプを使ってもらいました。日中のみ使用で靴の種類は安全靴となります。

●足の疲労の軽減●
特になし。

●むくみの改善●
特になし。

●冷え・血行の改善●
特になし。

●その他の変化●
保温性があり暖かく良かった。

 

○期待する効果は特になかったという結果ですが、上の女性と同様に保温性があり良かったということです。製造現場のフロアはコンクリートのタタキにつき、底冷えしますから少しでも効果があったとしたら幸いです。

 

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以上、インソールによる足裏リフレについてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。
予想より効果があったのか、なかったのか、被験者も少なく難しい所ですが、やはり消臭・吸汗がアシートの本領発揮と言ったところでしょうか。なおリフレとまではいかなくても気持ちいいという意味では皆さん同意して頂きました。

今年度の「知って得するインソールの豆知識」は今月で最後です。ご愛読ありがとうございました。来年度も引き続きよろしくお願いします。

 

 

Vol.34 アシート試作テスト

 

お正月気分も終わり、本年度もあとわずかということで皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の「知って得するインソールの豆知識」はアシートの通常製品を少し変更した試作品をテストしてみた結果をご紹介したいと思います。

長年ご好評頂いているアシートですが、多くの方から「そのままの製品を販売し続けてほしい」という声がある一方、細かな改良のご要望を頂くこともあります。
今回はその中でもアシートの履き心地や変形(折れ等)に関わっている波形の向きについて試作してみました。

 

●テスト内容

通常アシートは真横から見て波目が見えるようになっています。これを段ボール用語では横方向に段目が入っている等と表現します。

これを斜め(45度)段目にしたものと縦(90度)段目にしたものについて社内テスター3名に2日間履いてもらい、製品版アシートとの比較をしてみました。3名は主に都内を公共交通機関で移動している外回りの営業スタッフにつき使用状況はハードと言えます。

なお試作品は製品版のOタイプと同じ生地を使っていますので、比較もOタイプとの比較になります。使用した万歩計の数値は下記のようになっています。

 

表・テストした歩数(2日間)

 

●テスト結果(写真)

2日間装着してテストしてみた写真が下記となります。通常使用でもOタイプは1日程度での取替えが基本ですので、かなりの酷使と言えます。

 

斜め45度段目(女性スタッフA)

 

斜め45度段目(男性スタッフB)

 

斜め45度段目(男性スタッフC)

 

縦段目(女性スタッフA)

 

縦段目(男性スタッフB)

 

縦段目(男性スタッフC)

 

 

●テスト結果(官能検査)

次に4つの指標、①履き心地、②すべり具合、③折れ、④耐久性(持ち)について3名各々評価してもらいました。

●● ①履き心地 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:サラッとした履き心地を感じ通常品より爽やかな感じがした。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:特に違いは感じない。

●縦段目●
女性スタッフA:サラッとした履き心地を感じ、特に足裏に刺さるような気持ちいい感触。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:特に違いは感じないが、履き始めに段目の間にかかとが挟まる感じがあった。

 

斜め・縦ともに概ね変わりがないということのようですが、女性スタッフは製品版より爽やかな感覚ということです。これは男性のビジネスシューズと違いヒール高があるのが関係しているのでしょうか。

 

●● ②すべり具合 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:少し滑りやすい。

男性スタッフB:靴の中で横に滑る感覚(遊ぶ感覚)が多少ある。歩行時からストップした際、特に感じた。

男性スタッフC:特に違いは感じない。

●縦段目●
女性スタッフA:かなり滑る。履いた直後から滑るのを感じ歩きづらかった。

男性スタッフB:通常品と比較し、滑りやすい為違和感があり。使用している内に靴前方にずれてくる(画像の通り、前方がずれにより丸みをおびている)。

男性スタッフC:靴を履くときにスルッと履けた。歩いているときは少し前に滑るような感覚を感じた。

 

これはどちらも滑りやすいということで、特に縦段目については想像通りかなり滑るようです。滑りやすいが故に靴に足を入れる際は相当履きやすいことを筆者も履いたところ体感しました。

 

●● ③折れ ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:折れにくい。

男性スタッフB:特に違いは感じない。

男性スタッフC:足の付け根の下あたりの折れが通常アシートよりも大きく広がった。

●縦段目●
女性スタッフA:折れにくい。

男性スタッフB:折れやすい印象。

男性スタッフC:かかとを上げるかたちでしゃがんだ時にパキッと折れる音があった。

 

折れについては段ボールは段目方向によって折れやすさが変化するためやはり違いはあるようですが、縦段目のスタッフCのように音を立てて折れるというのは、おそらく履いた当初のまだアシートが湿気を吸収していない硬い状態でしゃがんだのではないでしょうか。しばらく使って適度に吸湿すると、アシートは段目に直角に曲げても折れずにしなって曲がってくれます。

 

●● ④耐久性(持ち) ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:通常品よりも良く感じた。

男性スタッフB:段のツブレ具合等から持たない印象。1日で裏面のカスが出始めた。

男性スタッフC:折れた部分からの傷みが激しく、紙くずの発生が早い印象。

●縦段目●
女性スタッフA:あまり耐久性がない感じ。1日目で結構潰れた。

男性スタッフB:耐久性はない。段のツブレ具合や、破けが1日目で生じていた為。

男性スタッフC:しゃがんだ時に折れた為か、歩いているとそこから傷みが広がりやすく、紙くずの発生が多かった印象。

 

斜め段目については女性と男性で印象が違うようです。それ以外については概ね製品版より損傷が早く紙くずの発生が進みやすいようです。

 

●● ⑤総合評価 ●●

●斜め45度段目●
女性スタッフA:履き心地も悪くなく折れにくいのが良かった(通常品だとヒールを履いていると真中から折れて切れてしまうことがある)。
若干滑りやすく感じたので斜めの角度がもう少しゆるい方がいい気がした。

男性スタッフB:通常品と比べ、使用時の差はたいして感じられなかったが、使用後の裏面のカスの出方が通常品より激しい点が気になった(靴の中のカスを落とす際の量でも認識)。

男性スタッフC:履き心地においては通常アシートとあまり変わらない印象であったが、折れや紙くずは、発生しやすい。

●縦段目●
女性スタッフA:かなり滑る感じで歩きづらくヒールには向かない。またすぐに潰れてしまった印象がある。

男性スタッフB:靴の中で滑る事で同時にインソールも上下運動する為、通常品に比べ耐久性に差が生じるのではないかと思われる。傾斜のあるヒールなどは特に適さない印象。

男性スタッフC:段目の気持ち良さは通常アシートの方が感じることが出来た。縦の場合は靴の脱ぎ履きがしやすい。しゃがんだ際にはアシートが折れてしまうのでそこから傷みやすい気がした。

 

斜め段目については女性スタッフには好評のようです。男性スタッフには製品版と特に変わらない一方、損傷や紙くずの発生が早いという評価をもらいました。

縦段目については女性・男性ともにすべりが大きく不評のようです。男性スタッフCの挙げた靴を履きやすいというメリットは確かにあるため惜しいところです。

 

 

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以上、今回は段目方向の試作品をテストするということでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。アシートではこれ以外にも様々な試作テストを繰り返しており、今後の製品へ活かしていきたいと考えています。

次回「知って得するインソールの豆知識」2018年2月号はアシートの販売実績などについてお送りする予定です。お楽しみに。

 

Vol.23 安全靴について

 

今回の「知って得するインソールの豆知識」は1年前のVol.11「ブーツについて」に続く靴の種類シリーズ第2弾ということで、安全靴について取り上げてみたいと思います。

安全靴は厳密に名称が規定されているわけではありませんが、一般的にはJIS規格を満たしているものを安全靴と呼んでいます。

また外観がより一般的な靴に近く軽快な「プロテクティブスニーカー」と呼ばれる作業靴も広義の安全靴と言えるでしょう。

なお筆者の勤務する段ボール工場でも現場で作業をする機械オペレーターの方々は当然安全靴を履いています。製造している物が軽い段ボールとはいえ、機械メンテナンスやフォークリフトでの搬送など、足が危険にさらされることは少なくないため必須とのことです。

ではまず安全靴の成立ちについて見ていきましょう。

安全靴

●安全靴の成立ち

日本における安全靴の発祥は戦後の労働者が自分の身を守るために手持ちの草履の先にお手製の鉄板を取り付け、靴底には進駐軍払い下げのタイヤを貼付けたものだったそうです。

ベースが草履というなんとも情けない?安全靴ですが、現代の安全靴の2大機能(つま先保護と防滑)と同じ点に着目していた点に注目したいところです。当時の労働者の作業環境も現代とそれほど違わなかったということでしょうか。

その後、アメリカから持ち返られた安全靴を研究するなどして初期の安全靴のJIS規格がJIS S 5028として制定されました。戦後12年が経過した昭和32年(1957年)のことです。

昭和40年(1965年)には安全靴の業者団体である日本安全靴工業会が設立され、以後JISにおいて種々の規格(※1)が制定され、その後現在の「安全靴 JIS T 8101」に統合されます。

現在では工場・倉庫だけでなく軽作業をするパートの奥様までもがファッショナブルな安全靴・作業靴を履き安全に作業しています。

※1 例えば、ゴム長靴タイプの安全靴、静電気帯電防止靴、足甲部保護タイプ、発泡ポリウレタン靴底の安全靴等の規格。

工場

 

●安全靴の規格

では安全靴の規格について見てみましょう。安全靴はJIS規格(JIS T 8101)により要件が規定されており、これらの基準を満たす安全靴にはJISマークが表示されています。下記に要約してみましょう。

○性能

安全靴の基本である耐衝撃性・耐圧迫性について、数値によって規定されています。

下記は耐衝撃性や圧迫性以外の機能を謳う場合に求められる性能です。これらについても具体的な数値が求められます。

・革製の場合の靴底の剥離抵抗
・耐踏抜き性
・かかと部の衝撃エネルギー吸収性
・防滑性
・甲部分プロテクタの耐衝撃性
・気密性(ゴム製の場合)

○構造

次のような構造が規定されています。先芯については形状について具体的な数値で指定されています。

・先芯の取付け方法と保護性
・靴底の滑り止め形状
・先芯等のガード部分から足を保護する構造
・軽量、ムレ防止などに配慮したもの

○材料

各部の素材についても下記のような規定があります。

・甲・・・革またはゴム
・底・・・ゴム、発泡ポリウレタンまたは重層組合せ

○取扱説明書

下記のような事柄について取説を添付または表示することも規定されています。

・著しく損傷した場合は速やかに交換する
・一度衝撃や圧迫を受けた安全靴やプロテクタは速やかに交換する
・発泡ポリウレタン素材の分解性などについての注意

 

 

●種類・分類・機能

安全靴はJISにより下記のように分類されています。

○作業区分による分類

・重作業用(記号 H)
・普通作業用(記号 S)
・軽作業用(記号 L)

○甲皮による分類

・革製
・総ゴム製(耐油性ゴムまたは非耐油性ゴム)

○付加的性能

・耐踏抜き性能(記号 P)
・かかと部の衝撃エネルギー吸収性(記号 E)
・足甲プロテクタの耐衝撃性(記号 M)
・耐滑性(記号 F)

また謳われる機能としては下記のようなものがあります。

・防滑性
・耐踏抜き性
・電気絶縁性
・静電気防止性
・耐熱性
・防寒性
・耐油、耐薬品性

静電気防止性は石油プラントやコンビナートなどでの静電気放電による爆発などを防止する目的として挙げられるほか、電子部品工場などでの製品破損防止などにも用いられます。倉庫

 

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以上、安全靴について大まかにお送りしましたがいかがでしたでしょうか。

安全靴と言えば実はアシートとは相性が良いようで、アシートの箱詰めなどを行っているアシート工房のスタッフもほぼ全員が安全靴とアシートの組み合わせを実践しています。やはり堅強な作りである安全靴は蒸れやすいため、一度アシートを使ってしまうとやみつきになってしまうとのことです。

来月は今年度最後の「豆知識」ですが、再びアシート販売店様へ取材する予定です。お楽しみに。

 

Vol.21 SUASIブランドサイトと取扱い説明動画の紹介

 

「知って得するインソールの豆知識」の本年最終回は今春から発売中の新製品SUASIについてお送りします。

SUASIは現在ドラッグストア等を中心に取扱店舗を拡大中ですが、このたび公式サイトを立ち上げ、ネットショッピングも可能になりました。

この「SUASIブランドサイト」と、まだまだ知名度の点ではアシートに及ばないSUASIの普及?を狙って取扱い説明書ならぬ取扱い説明動画を作成しましたので、こちらも併せてご紹介します。

 

SUASIブランドサイトURL:  https://suasi.jp/

 

●SUASIブランドサイト

ブランドサイトは全体的にパララックス(視差効果)という手法を用いて作成されており、画面をスクロールしていくと写真やテキスト等の要素が異なるスピードで現れ、奥行き感を感じて頂けるようになっています。

今回のサイトは使用シーンやユーザーズボイスなどを盛り込み、全体的にストーリー性を持たせるためにパララックスを採用しました。

 

SUASIブランドサイト イメージ
SUASIブランドサイト イメージ

 

○CONCEPT

こちらはSUASIのコンセプトですが、一言でいうと「かわいい」中敷きがSUASIということですね。

写真の11足の靴はSUASIのユーザー層ひいては世界観を簡潔に表現しています。ブーツ・パンプス・スニーカーといろんなジャンルの「かわいい」靴がSUASIを待っています。実はロングブーツやレインブーツも入れたかったのですが、写真配置のバランス上今回は除外しました。

 

ブランドサイト CONCEPT
ブランドサイト CONCEPT

 

○FUNCTION

こちらはSUASIの主な機能6点についての紹介です。アシートという信頼のバックボーンにホタテパウダーというエコ脱臭・抗菌剤を新たに採用し、独自の「+1パッケージ」で包装資材の減容=リデュースを推し進めました。

 

ブランドサイト FUNCTION
ブランドサイト FUNCTION

 

○USE SCENE

こちらはSUASIの使用イメージをOLさんの1週間になぞらえ、平日の出勤前、日中の会議、アフターファイブ、週末の余暇をストーリー仕立てでご紹介しています。

こちらもパララックスが発揮されていて、特に最初のスクロールで全体的なモノクロのイラストが徐々に彩色されると同時に画面半分がイラストから写真に切り替わって行きます。

 

ブランドサイト USE SCENE
ブランドサイト USE SCENE

 

○USER’S VOICE

こちらはSUASIを愛用してくれている4名の女性の方に、実際にインタビューした内容を元に構成したもので、立ち仕事の多い女性の声を代弁してくれています。

 

ブランドサイト USER'S VOICE
ブランドサイト USER’S VOICE

 

○PRODUCT

こちらは商品の価格や仕様についての記述です。現状は女性用の2サイズだけとなっています。なお靴サイズ23.5cmの方は、24cmのSUASIが適合することがほとんどのため24cmをお求めください。

 

ブランドサイト PRODUCT
ブランドサイト PRODUCT

 

○OTHER

こちらは本家アシートのサイトへの導線となります。クリックしていただくとおなじみのアシートトップページへと遷移します。

 

ブランドサイト OTHER
ブランドサイト OTHER

 

 

●SUASIオンラインショップ

ブランドサイトで常に画面右側に出ている「STORE」マークをクリックすると公式ネットショッピングへジャンプします。

お試しでとりあえず1セットの購入でもメール便発送であれば送料無料でお届けします。また5セット以上のご購入であれば合計金額が¥3,000を超えるため宅配便でも送料無料でお届けします。

またオンラインショップでは会員登録してのご購入をおすすめしていますが、お名前・配送先等をその都度入力するゲスト購入も可能ですので、お好みに合わせてご利用ください。

商品の発送スケジュールはアシートと同じく平日午前中のご注文で翌営業日の発送となります。

 

SUASIオンラインショップ イメージ
SUASIオンラインショップ イメージ

 

 

●SUASI取扱い説明動画

次にSUASIの取り扱いに関して説明した動画をご紹介します。

こちらはアシート・コバシ本社会議室にて営業有志により撮影されたものとなり、若干お見苦し点等ありますが、ご容赦ください。

内容としては冒頭に登場するホワイトボードにも記載されていますが、下記の4部構成となっています。

 

  1. SUASIについて
  2. 使用上の注意
  3.  “+1パッケージ”の使い方
  4. 保管上の注意

 

 

SUASIブランドサイトURL:  https://suasi.jp/

 

以上、今回はアシート第二のブランドであるSUASIの公式サイトと取扱い動画についてご紹介しました。来月はアシートの取扱い店舗についてご紹介する予定です。

本年もアシート・SUASIをご愛顧頂き、また「知って得するインソールの豆知識」ブログをご覧頂きありがとうございました。よいお年を!

 

 

Vol.15 長靴・レインブーツについて

 

今回は昨年お送りした「ブーツ」に引き続き、靴の種類シリーズ第2弾ということで「長靴・レインブーツ」についてです。
ちなみに長靴と書いて「ちょうか」と読み、いわゆるブーツのことを指すこともあるようですが、今回は梅雨の時期ということもあり雨用・作業用などのゴム長靴についてお送りします。

今週東北地方でも梅雨入りし、北海道を除く日本列島は梅雨の真っ只中ですので大変タイムリーですね。

 

●アシート発祥

長靴は実はアシートが生まれたきっかけになった靴でもあります。今から28年ほど前、九州のとある青果市場で働く方から、仕事で使う長靴の中が蒸れて匂いがしてしまうという声を頂いたのがきっかけです。この当時のエピソードについてはまた日を改めてご紹介したいと思います。

 

長靴
長靴

 

 

●長靴・レインブーツ所有に関するアンケート

今回もあらかじめ募集したアンケート内容を見ていきたいと思います。まずアンケート回答者はアシートや中敷きの使用者とは限らない一般の方々423名様となります。男女比はほぼ半々の結果となりました。

 

アンケート回答者数
アンケート回答者数

 

また長靴・レインブーツをどのくらい持っているかということも聞いてみました。

これによると、持っていない方(0足)が1割程度いますが、9割の方がいわゆるブーツでない雨天または作業用などの長靴類を持っているということです。大半は1足のみということですが、中には4足、5足以上持っている方も少数とはいえいます。これはおしゃれなレインブーツをいくつも持っているのか、あるいは仕事や作業に合わせて数種持っているのか興味があるところです。

なお所有数に関して男女による違い、例えば女性の方がたくさん持っている等の有意な差はありませんでした。

 

長靴・レインブーツの所有数
長靴・レインブーツの所有数

 

 

●長靴・レインブーツを履く理由

次に9割の長靴・レインブーツ所有者の方の「履く理由」について複数選択式で答えてもらいました。合計得票数(延べ人数の合計)は624名となります。

こちらはやはり「雨天のため」が過半数の57%を占めるに至りました。続いて「仕事等の作業のため」15%、「趣味等の作業のため」13%、「防寒のため」11%となり拮抗しています。「おしゃれ・ファッション」は延べ人数26名ということで全体の票数の4%に過ぎないのが意外でしたが、理由として挙げるほどまでは昨今のおしゃれ長靴ブームも盛り上がっていないということでしょうか。

なお「おしゃれ・ファッション」を長靴・レインブーツを履く唯一の理由として挙げた方も僅かながら(3名)存在します。これは全体の0.5%にあたります。

 

長靴・レインブーツを履く理由
長靴・レインブーツを履く理由

 

 

●長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

これは次章の経験談で具体的なエピソードを紹介していますが、やはり総ゴム製が基本の長靴・レインブーツは相当に蒸れやすくニオイを発しやすいという弱点を持っています。今まで使用してきてニオイが気になったことがあるか聞いてみたのが下のグラフです。

83%の方がニオイが気になったことがあると答えていますが、意外と少ないと思いませんか? きっとニオイが気になったことがない17%の方は滅多に長靴を履くことがないライトユーザーの方なのだと推測されますが、いかがでしょうか。

 

長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか
長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

 

 

●長靴・レインブーツに関する経験談・失敗談

今回もテーマに関連した経験談などを教えて頂きました。定番のニオイ関連がやはり多くなっていますね。

○ニオイに関する経験談○

雨で足がぬれたまま、上司と座敷のランチに連れて行ってもらった時は、本当に最悪でした。。。(女性・所有数1足)
レインブーツで雨の中歩いて家に帰ると、中からこもった臭いが漂ってきました。女性として悲しくなった記憶があります。(女性・所有数1足)
去年の梅雨の時期に、一足しか持っていなかったレインブーツを連日履き続けたところ、気づいた時にはとてつもない臭いを放つようになっていて・・・捨てるしかありませんでした。(女性・所有数1足)
私はとにかく汗っかきで足も相当臭いです。仕事で長靴を履いた日には、自分でも引く程臭いです。。(女性・所有数1足)
よく晴れた日の土いじり、家に入るために脱いだ長靴から強烈な臭いが・・・ 土いじりの度に、長靴の天日干しも作業の一つになっています。(女性・所有数2足)
メンテしないと湿気や雑菌で呼吸困難になりそうなほど臭くなり、家族だけでなく仕事関係でもクレームが。(男性・所有数2足)
雨のお呼ばれの日、雨靴で行きましたが足のニオイが気になって上がれず、玄関口で帰るハメに。昔の話ですが、忘れることができません。(男性・所有数2足)
仕事で一日中長靴を履いていて、帰って飼い猫が足の匂いをかいだら一目散に逃げた。(男性・所有数2足)
子供との学校行事で畑作業に参加。そのあとママ友の家でお茶のお誘いが・・・まさかそんなお誘いがあるとは・・・長靴の中は汗もかいたし悪臭が・・・そんな足でお邪魔するわけにもいかず、嘘をついて断りました。(男性・所有数2足)

○違うニオイの経験談○

消臭スプレーを使ったら、変な匂いになってしまいました。(女性・所有数1足)
ゴムっぽい臭いがいつも気になります。通気性が無い為、汗で靴下が湿ります。(女性・所有数1足)
ズボンにゴムの匂いがついてとれない。(男性・所有数2足)

○雨上がり○

出かけるときは降っていたが、雨がすぐあがって気が付くと長靴なのは自分だけだったとき。(女性・所有数3足)
雨が降っているときに履いて家を出ても、途中で雨があがってしまうと履いているのが恥ずかしいし暑い。(女性・所有数2足)

○長靴の置き場所○

職場に徒歩で通っていたとき、荒天時に履いていました。しかし仕事場は革靴を着用・・・履いて行った長靴を置いておく場所がなくて、しょうがなく・・・職場内の片隅に置いていました。(男性・所有数1足)
でかすぎて収納できない。(女性・所有数1足)
長靴を買ったら、しまう場所に困った。(女性・所有数2足)

○その他○

雪国では、雪靴という、長靴よりも通常の靴の形態で、水に強い(水深4~5cmまで等)タイプが一般的ですね。(男性・所有数0足)
レインブーツを履いても中の方まで結局濡れてしまうので、中が濡れてもすぐ乾くものがあったらいいなぁと思います。レインブーツは外側は強いけど、中側は濡れるとなかなか乾かないので・・・(女性・所有数1足)
長靴は蒸れるのを知らず、長靴なのに雨が入ってきてしまう・・・不良品かと思っていましたが、蒸れて自分の足汗だったようです。(女性・所有数1足)
おしゃれな長靴は高いのでやっぱり買えません。(女性・所有数0足)
大雪の日に駅まで行けなくて、嫁のピンクで駅まで行った。(男性・所有数0足)
2歳になった息子が私の長靴を履きたがり、履いては転ぶの繰り返し。危ないのでしまってほとんど使えていない。次はショートのレインブーツを買う。(女性・所有数1足)
水が入るとなかなか乾かなくて、ストーブの近くに置いて乾かそうとしたら、レインブーツがしわしわになったこと。(女性・所有数1足)
主人の長靴にムカデが入っていたことがありました。知らずに履いた主人が何かゴソゴソするので長靴を逆さにして振ってみたら立派なムカデが落ちてきてびっくり。そこからの慌て方がすごかったです。でも噛まれないで良かった!(女性・所有数2足)
消防団で使っていた長靴が履きやすく大好きでした。(男性・所有数1足)
ぬぎにくいとか。(女性・所有数1足)
ゴムの音がキュッキュとなってうるさい。(女性・所有数1足)
大人になってからは履いていないからわからない。(男性・所有数0足)

 

 

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以上、今月は梅雨の時期に相応しいテーマでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。沖縄以外は7月中旬以降まで梅雨は続くようですので、嫌なニオイに悩まされずに過ごしたいものです。失敗談を見ていると普通の靴と同じように、同じ靴を使わずにローテーションしてよく乾燥させることが重要のようですね。

来月はVol.13でお送りしたユーザーインタビューの続編(男性編)の予定です。お楽しみに。

 

Vol.14 新製品紹介 ~SUASI~

 

「知って得するインソールの豆知識」今月号は、先月新たにアシートファミリーに加わった新商品をご紹介したいと思います。

 

●待望の新製品「SUASI」登場!

新製品は「SUASI」(読み:すあし)という商品名で、現在のアシートが持つ各種利点はそのままに、より女性へアピールするものとなっています。

アシートWebサイト上ではまだご紹介していないため知らない方が殆どだと思いますが、4月中旬から一部店舗で販売を開始しており、まだまだ販売網が追いついていないため今後拡充予定です。

 

新製品「SUASI」
新製品「SUASI」
左より:23cmパッケージ、24cmパッケージ、製品本体
入数:5足入り 価格:¥680(税8%込)

 

SUASIの基本的なポリシーはアシートと同様に、ペーパー素材による手軽な交換(使い捨て)と爽快感です。アシートをご愛用中の方には特に抵抗なく使っていただけるものと思います。手に取っていただけると分かると思いますが、厚みや形状はアシートと同じで、馴染みのあるウェーブ構造(片面段ボール構造)です。また大きく違うのは入数が5足入りということですね。

では次にSUASIの特徴を見ていきましょう。

 

●SUASIだけの・・・ ~従来にないビジュアル~

今まで寄せられたアシートについての要望の一つに「見た目が良くない」というものがありました。「段ボール的」「人前で靴を脱ぎにくい」といった声に対する一つの提案がこのデザイン(色)なのです。

下の写真はパッケージ外観と製品本体を太陽光に近い環境で撮影した画像ですが、ビビッドなパッケージと優しい印象の製品本体の「SUASIカラー」となっています。試作段階では微妙に異なる数種類の候補から、テストを重ねてこのカラーに決定致しました。

今までのアシートの外観からは随分と「派手」になったと感じるかもしれませんが、インソールを使っていることを隠す必要がなく、人に見られても気にならない、ひいてはおしゃれなグッズの一つとして積極的にアピールしていただきたいという願いが込められています。

また、アシートのOタイプではシャンデリア柄の黒色の小さな模様がウェーブ構造を視覚的に和らげ、段ボール感を無くすことに貢献していますが、SUASIではもう少し離れて見た場合でもボーダー柄を認識できるため、より上手に隠してくれているように思いませんか??

 

SUASI外観
SUASI外観

 

 

●SUASIだけの・・・ ~斬新な製品兼用パッケージ~

アシートでは通常の化粧箱パッケージと、お徳用の段ボール入りという、ある意味一般的なパッケージでしたが、SUASIではそのどちらも超越?した斬新なものになりました。「裸パッケージ」と呼んでいますが、製品側面が露出し、製品を覆う台紙部分も製品同様にインソール形として「使える」ようにしました。

つまりこの「SUASI」と書かれた台紙の上下の連結部分をハサミで切ることにより、そのまま左右一組のインソールとして使えてしまいます(台紙もウェーブ構造なのです)。なお表面の印刷色が靴に移ってしまう場合があるため、その点だけ注意して頂きたいと思います。

またこの台紙部分は、ウェーブ部分に接着された通常の裏紙部分にさらに厚紙を貼り合わせているもので、印刷業界では合紙(ごうし)と呼ばれる手法です。

よって入数は製品5足+1足という言い方ができるのではないかと思っています。

このような製品兼用パッケージを採用することにより、アシートOタイプの通常品と比較して1足あたりのパッケージ重量を92%減少させることができました。

 

吊り下げ陳列例
吊り下げ陳列例

 

 

●SUASIだけの・・・ ~安心のエコ素材、ホタテパウダー~

アシートでは「クリスライト」という天然鉱物の粉末を添加することによって脱臭力を発揮していましたが、SUASIではこの部分も大きく変わりました。脱臭能力とともに、新たに抗菌性も持つ「ホタテパウダー」を採用しています。

ホタテパウダーは食用ホタテなどの生産の際に生まれる大量の廃棄貝殻を加工したものです。ホタテの産地でうず高く積み上げられている貝殻の山(丘?)をご覧になったことがある方もいるのではないでしょうか?

ホタテの産地の東北・北海道ではこの廃棄貝殻の処理が一つの悩みどころでありました。ほとんどは不燃性の廃棄物として埋め立て等より費用をかけて処理せざるを得ないのが現状ですが、一部はチョークや浸透性舗装の材料になるなど、その機能から近年注目されている素材です。

今まで廃棄されていたものを機能性材料として活用することで、地球にやさしく、しかもアシート同等の脱臭力に加え抗菌力を備えることができました。またホタテパウダーは野菜や果物の洗浄剤としても使われている安心のエコ材料なのです。

 

ホタテ貝殻(イメージ)
ホタテ貝殻(イメージ)

 

 

●おわりに

このようにSUASIはアシートの利点はそのままにファッション性やエコロジー的観点を付加して、さらには目を引くパッケージと初期導入しやすい価格により、より幅広いユーザーに向けた製品となっています。「やむを得ず使う」から「かわいいから進んで使う」インソールになることを願っています。

現在は女性用23cmと24cmという限られたラインナップですが、今後はラインナップを拡大していきたいところですね!

 

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以上、今月号は新製品についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。ぜひパッケージを手に取って今までのインソールにはない「かわいさ」を実感して頂きたいと思います。

来月はVol.11のブーツの回に続いて靴の種類シリーズ第2弾ということで、「長靴・レインブーツ」について調べてみたいと思います。お楽しみに。

 

Vol.12 インソールの種類と効果

 

「知って得するインソールの豆知識」も最終回となりましたが、今回はインソールにはどのような種類があり、またそれぞれの種類のインソールの効果がどの程度あるのか調べてみたいと思います。

インソール(靴の中敷き)の歴史は定かではないのですが、革靴(洋靴)が普及してからのはずですから、日本では幕末~明治以降となるのでしょうか。庶民は草履や下駄がまだ多かったと思いますが、軍隊では早くから洋靴(ブーツ)を着用していたということです。

ちなみに1991年にイタリアの氷河で発見された約5300年前のミイラは毛皮を縫製した革靴を履いていて、中には防寒用に枯草が敷かれていたそうです。これもインソール?でしょうか。

 

●インソールの目的・用途

では街でインソールとして売られている物を下記に分類してみました。

◯緩衝用・痛み防止向け
これはおそらく一番多いタイプで、体重がかかるカカトや女性がヒールを履く際の指の付け根などを衝撃吸収材で緩衝するタイプのものです。スポーツ用途向けのハイテク素材を使ったものなども多いです。

◯疲労軽減用
これは意外と知られていないのですが、足裏の荷重を適度にインソールで受け止めると体全体の疲れが軽減することがあるようです。緩衝用と似ています。

◯吸湿・防臭用
これはアシートもそうなのですが、足汗を吸収・放散することによって臭いを防止するものです。この機能単独で販売されているものの他に各種インソールの機能として謳われていることも多いです。

◯保温・防寒用
これも防臭用や消臭用と同じくらいポピュラーなタイプですが、冬にお世話になる方も多いのではないでしょうか。フェルトやハイテク発熱素材、中にはボアムートンなどのぶ厚いものもあります。あまり厚みがあると靴サイズを普段とは区別しなければいけなくなるかもしれませんね。

◯防汚用
これはこの機能単独で販売していることはほとんどないと思いますが、長く使いたい靴などが汗などでシミができたり汚れてしまわないように保護するためのものです。
部分型でなく足全体型のインソール全てに備わっているという見方もできますね。意外とこの目的でアシートを購入されている方もいるんですよ。

◯防滑用
これはハイヒールなどで足がどんどん前側に押し付けられて指が痛くなることを防止するためで、斜面部分などに装着(貼付け等)するものです。ジェルタイプなど、素材に工夫がされています。
また履き代の浅いパンプスなどで使うようですが、かかとの上側(背面部分)に付けて靴が脱げてしまわないようにするものなどもあります。

◯靴サイズ調整用
これは買った靴が大き目の場合に使うテクニック?で、靴内を狭くすることによって快適に履けるようにするものです。厚みが2mm足らずのアシートではちょっと難しいかもしれませんね。

◯身長アップ用
これは通販サイトなどを見ると売上トップを独走していたりすることもあるポピュラー?なもので、根強い支持があるようです。靴で工夫することもできますが、インソールと併用することで夢の10cmアップも可能かもしれません。なおブーツに入れる場合はかなり大胆な使用(積み重ね?)もするようです。

◯治療向け
こちらは外反母趾・足底筋膜炎・モートン病などの疾病を直すべく、サポーター形状やギプス形状で足を保護・治療するタイプのものです。靴底形状から大きく発展した立体形状が多いですね。

◯矯正用
これは偏平足などの矯正、または下腿の骨格(X脚やO脚)の矯正用のもので、足の内側と外側に高さの変化をつけたものなどがあります。

◯踏抜き防止用
これはまた毛色の違うタイプですが、主に建築現場や災害現場などで安全靴的な機能として使うもので、薄い鉄板が入っていたりします。踏抜き性能については安全靴の先芯と同じようにJISに規定されています。

筆者の独断では売れ筋商品は1位 緩衝用、2位 身長アップ用、3位 疲労軽減用の順ではないでしょうか。アシートの主目的の吸湿・消臭機能タイプは意外と主流ではなく、その次あたりに位置しているように思われます。

 

●インソールのアンケート概要

今回もインソールに関するアンケートを募集しました。対象はアシートやインソールユーザーに限定せず、一般の539名の方に答えていただきました。男女比は約47:53でほぼ半々となっています。まずインソール自体使うかどうか聞いた結果が下記です。

 

インソール(靴の中敷き)は使いますか?
インソール(靴の中敷き)は使いますか?

 

これは筆者には意外だったのですが、使う人の方が多数派でした。また臭いやエチケットに敏感と思われる女性より男性の使用割合の方が高い結果となりました。男性では使う人は全体の76%、女性では約68%の方が使うと答えています。ただインソールメーカーとしてはもっともっとインソールの良さを知って使っていただきたいところですね!

 

●どのようなインソールを使うか

次に使っているインソールの種類を聞いてみました。こちらは複数回答ですので、回答総数778件を上のグラフで挙げたインソールを使う男女387名で割り算すると、一人当たり平均2.0種類のインソールを使っているということになります。

 

どのような種類のインソールを使っていますか?
どのような種類のインソールを使っていますか?

 

トップは消臭用で、痛み防止(衝撃吸収)、サイズ調整と続きますが、上で挙げた「売れ筋」の身長アップは実際はユーザーは少ないようです。アンケート期間が2月下旬~3月初旬であったことを考えると、厳寒期にも関わらず保温用が少ないのも意外ですね。

 

●インソールの効果の有無

次に使っているインソールの効果があるのか聞いてみました。これは大方良い効果が出ているようで、「とても効果がある」と「やや効果がある」を足すと66%の方が効果ありという結果になります。

 

使っているインソールの効果はありますか?
使っているインソールの効果はありますか?

 

 

●インソールの効果についての体験談

今回も体験談としてインソールの効果について今までの経験や失敗談などを書いて頂きました。下に紹介します。

 

【インソールの効果あり】

テニスをしています。インソールをかえると足の疲れが違います。 (女性,とても効果がある)

インソールを入れるのと入れてないのだと履き心地が全然違うことに気づいて以来、インソールを愛用するようになりました。特に旅行の時に重宝しています。 (女性,やや効果がある)

インソールを使用する前、臭いや足の痛みに悩まされていましたが、使用してから今ではに臭いも痛みも軽減されました。ずっと靴を履いた立ち仕事をしておりますので、インソールにはとても助けられています。 (男性,とても効果がある)

インソール無しだと何だか気持ちが悪いので。 (男性,あまり効果はない)

安全靴のため以前は足ムレがひどく困ったがインソールの使用により軽減された。 (男性,とても効果がある)

脱いだ時に足元をかわいく演出できる。 (女性,やや効果がある)

力仕事をやっていて安全靴にインソールを使用しています。クッション性もありますが、やはり防臭効果が1番です。とても重宝してます。 (男性,やや効果がある)

ヒールを履くので指の付け根にタコができてしまい、歩くのもつらい状態になったのですが、インソールを使ったら痛みも緩和されてとても楽になりました。 (女性,とても効果がある)

季節に合わせたインソールを使用しております。夏は網目で涼しく、冬は綿のようにふっくら暖かく、優しく足の裏を守ってくれます。抗菌・防臭効果にも期待しているので、年中手放せません。使用することで、女性としての気分が上がります!!あまり人目に付くことは無いですが、良い仕事をしてくれます。 (女性,やや効果がある)

 

【効果なしまたは否定的な経験談】

100円ショップで何足分か買って、1日毎に洗濯をしては入れ替えての毎日です。しかし、洗濯するたび中敷きは痛むし、洗う手間も一向に省けないし、、、もう少しニオイ対策が上手にできたらいいなと思っています。 (男性,あまり効果はない)

ぴったりした靴がなかなかなくてインソールを工夫して入れてみても、ずれたりして結局なんの意味もない事が多いです。 (女性,あまり効果はない)

一応入れていますが、サイズ調節のためにはよい効果が得られますが、消臭効果はぜんぜんありませんね。毎日スーツを着てパンプスを履いているので結構臭いは気にしてますが、一度臭くなるとなかなかパンプスから臭いがとれなくて正直困っています。 (女性,あまり効果はない)

劣化が激しく、なかなか定着しない。 (女性,あまり効果はない)

100均のスニーカー用をブーツやパンプスに入れてます。衝撃吸収用ですがすぐにダメになります。 (女性,やや効果がある)

使っていくうちにだんだん体重に負けて小さくなってしまう気がしてしまうので丈夫で足が痛くならないインソールがほしいところです! (女性,やや効果がある)

自衛隊在職時にブーツの中に使用していたが、耐久性が悪くダメなやつが多い。 (男性,あまり効果はない)

靴のサイズに合わせて切るタイプは合わせられない。 (男性,あまり効果はない)

衝撃吸収効果と消臭は両立しない。 (男性,あまり効果はない)

靴を脱いだ時にインソールがくっついてきて、使い込んだインソールだったので焦った。 (男性,やや効果がある)

いままで使ってきたどの用途のインソールでも言えるのですが、やはり使っているうちにズレてくる、靴を脱ぐときにインソールが出てくる、靴を履くときに折れるのが気になります。痛み防止、保温、身長アップ、それぞれの効果は実感できるのですが・・・ (女性,やや効果がある)

 

【サイズ調整】

足が小さく、サイズの合う靴がなかなかないのでこれがないと靴が履きづらいです。 (男性,やや効果がある)

元々足の甲の厚みがあまりないので、パンプスのようなタイプはインソールなしでは脱げてしまいます。インソール歴かなり長いです。 (女性,やや効果がある)

サイズがぶかぶかだったパンプスが、中敷を入れたらぴったりになった! (女性,とても効果がある)

 

【保温・防寒に対して】

靴を購入したままの状態で道を歩くと足が冷たくなり、最終的には体全体が冷えるということがありましたが、インソールを敷いたら履き心地も良く、体も快調です。 (女性,やや効果がある)

雪国なので、歩いた時に冷たさを感じにくいのは助かる。 (女性,やや効果がある)

保温用のインソールを買って使用した時、インソールの厚みがありすぎて長靴が履けなくなり、せっかく購入したばかりのインソールを捨てたことがあります。厚みがありすぎるのも問題だなと実感した出来事でした。 (女性,やや効果がある)

 

 

●おわりに

以上、インソールの種類と効果ということでお送りしましたが、今回で「知って得するインソールの豆知識」ブログは最終回、、、となるはずでしたが、好評につき来年度も続行することになりました! 今年度以上にインソールを広く深く理解できるような内容をお届けしようと考えていますので、ご期待ください。1年間ご愛読いただき誠にありがとうございました。

 

 

Vol.11 ブーツについて

 

「知って得するインソールの豆知識」ブログも残すところあと2回となりました。
今回は靴の種類の一つである「ブーツ」にスポットをあててみたいと思います。

ブーツの種類はかなりあるようで、ロングブーツ、ショートブーツ、ブーティ―、ムートンブーツ、エンジニアブーツ、その他いろいろあり、スキー、バイク等の特定用途向けを入れると無数?に分類できてしまいますが、今回は大まかにブーツとひとまとめにしています。

今回のアンケート調査はアシート購入歴のある91名様に答えていただいており、男女比はアシートユーザー層を反映して3:7で女性多数となっています。

 

●ブーツ所有数

まず所有するブーツの数について答えていただきました。グラフを見ると2足が最多となっています。
男性はやはり少な目で1足という方が多いですね。ただし0足(持っていない)と答えた方は2名とも女性でした。

グラフから、アシートの利用者という言わば身だしなみに気を使っている皆様の印象からすると、所有数は意外と少な目といった印象でしょうか。

 

 ブーツ所有数
ブーツ所有数

 

●ブーツを履く理由

次にブーツを履く理由について伺いました。こちらは選択肢の中から該当するものを複数選んでいただきました。

 

ブーツを履く理由(複数選択回答)
ブーツを履く理由(複数選択回答)

 

圧倒的なのは「おしゃれ・ファッション」と「防寒のため」ということで、この2つで全体の82%を占めています。
おしゃれ・ファッションは王道として、防寒は季節柄もありますね。

3位にランクインしているのが「歩きやすいから」ということで、これは担当には意外だったのですが、例えばムートンブーツなどのようにかかとが低くてフラットなタイプの場合は歩きやすそうですね。

また足首部分を拘束することによる捻挫保護や、足の保護もあり、ブーツは機能的な部分も見逃せないですね。

その他「脚がきれいに見えるから」「流行りだから」となりますが、最後の選択肢の「異性を意識して」は担当の予想が外れてしまい、勘繰りすぎの選択肢だったと反省しています・・・

 

●ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

次に「ブーツの臭いが気になったことがあるか」ということで答えていただきました。

全体の88%の方が「気になったことがある」ということで、やはりブーツは保温性が良い代わりに蒸れやすく臭いを発しやすいのが実情のようです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

 

下のグラフは冒頭で紹介したブーツ所有数別にこの結果をまとめたものとなります。

0足(ブーツを持っていない)にも関わらず臭いが気になるという方が多いのは他の人のブーツの臭いが気になる方がいかに多いかということですね。
また5足以上持っている方で「気になったことがない」と答えた方はゼロでした。

とりあえずブーツの臭いは自分だけでなく他人の目(鼻)にも届いていると思った方が良さそうです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)

 

●ブーツに関する体験談

最後にブーツに関して体験談・失敗談などを募集しました。下記にご紹介します。

 

○お手入れ編

あまり磨いたりせずに片付けたら次のシーズンに皮がひび割れた。ソールも悪くなっていて駅で思いっきり転倒。それ以来手入れをして片付けることにしている。(女性・所有数3足)

カビが生えた。(女性・所有数4足)

低反発の分厚い中敷きを敷いていた際、長期間歩いたあと中敷きを取らずに一晩放置したことがあるのですが、においがひどくてなかなか取れず、結局そのブーツは捨てるはめになってしまいました。以後、中敷きは使い捨てに徹底するようにしています。(女性・所有数3足)

使い捨て中敷きということでぜひアシートをお使いいただきたいと思います。低反発は機能はいいのですが、場合により蒸れやすいことがありますね。担当は中敷きではないのですが、低反発枕でカビを経験したことがあります。

○恥ずかしい思い

靴を脱ぐ場所でデザインが良くない靴下を履いていた事に気づいた事。ブーツだとよくある失敗談。(女性・所有数5足以上)

茶道のお稽古にブーツを履いて行ってしまいました。お稽古は、お座敷に正座。正座や立ち上がるたびに足の臭いが漂い、お稽古中ずっと恥ずかしい思いをしてしまいました。(女性・所有数5足以上)

先日新潟に出張した時に、「雪国だからブーツでしょう。」と勝手な思い込みでブーツを履いて行ったところ、駅を降りたら路面が乾いていて、パンプスを履いた女性までいました。行く先々で言い訳をして、とても恥ずかしい思いをしました。(男性・所有数1足)

○ブーツが履けない

海外旅行の時、機内でロングブーツを脱いで過ごし、到着した時にはブーツのファスナーが全くあがらなかった。以来、ロングフライトの時にはロングブーツは避けている。(女性・所有数4足)

宴会でブーツを脱ぎお座敷で飲食をした後、帰ろうとしたら足がむくんでブーツのファスナーが上がらず焦り、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。それからは事前に確認してその日の靴を決めています。(女性・所有数5足以上)

飲み会でストレッチ抜群のブーツできめたらお座敷。酔っぱらった後なかなか履けず恥ずかしかった(女性・所有数5足以上)

これは履く人にしか分からない経験談ですね。最後のストレッチブーツについては浮腫んで履けなかったというより酔いが回って手元がおぼつかない状況だったのでしょうか。

○定番のお座敷

飲み会でお座席に通されてしまい、急遽ブーツを脱がなくてはならず、脚の臭いがかなり気になった事あり(女性・所有数2足)

飲み会で出かけたものの、テーブル席がいっぱいでお座敷しかなく、しかたなくその席に入るときにブーツを履いていたことで臭いが気になりヒヤヒヤしたことがあります。(女性・所有数5足以上)

居酒屋へ彼女と行った際、足が臭うためかブーツを脱ぎたくないと思っていた彼女の気持ちを察してあげられず、お座敷の居酒屋へ行き、彼女に怒られました。(男性・所有数2足)

こちらは定番のお座敷エピソードですが、上記以外にも数名挙げられていました。

○脱ブーツ

蒸れるのに洗えないし不衛生のため、ブーツを履くのをやめました。(女性・所有数0足)

ブーツは特にムレ対策に中敷きを入れるとサイズがきつくなりやすい。洗えないし蒸れるしでほとんど履かなくなりました(女性・所有数1足)

こちらはブーツを履かない選択をした方々です。サイズがきつくなりやすい件は、薄型中敷きのアシートがお役に立てそうです。

○アシート

飲み会で靴を脱ぐお座敷だと足の臭いが気になり、事前に汗拭きシートで拭くようにしている。アシートを使用するようになり、拭くタイミングを逃しても焦る必要が無くなった。(女性・所有数3足)

積雪寒冷地である札幌ではブーツは必需品です。知人宅を訪問した際、足のにおいが気になったことがあります。アシートを使う前には、ありとあらゆる中敷きをためしました。(女性・所有数5足以上)

どんなに足をキレイに洗っていても、ブーツを履いているとだんだんと必ず臭ってくるその自分の足の臭さに驚きました。いろんな消臭スプレーやパウダーを試しましたが、効果は少しだけ。色々調べて、自分の足から出る大量の汗が原因なんだとわかりました。そこで口コミが良かったアシートを試したところ、足の汗をぐんぐん吸収し、それでもブーツは汗で少し湿っぽくなってしまうものの、臭いも近くで一生懸命嗅がない限りは気にならないほどです。とても大きな効果を感じました。(女性・所有数4足)

ブ-ツではないのですが・・・先日の大寒波で足を骨折し初めてのギプス生活中です。ギプスの中(約2週間目)がムレて不快でしたが、アシ-トを使用すると大変快適です。靴の時同様、においも気にならず、診察の時も安心です。(女性・所有数4足)

こちらは手前味噌ではありますが、アシートに関するエピソードです。最後のギプスの中に使用する話は担当は初めて聞きました。使用には担当医さんの理解?が必要かもしれませんね。

 

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以上、靴の種類の一つをピックアップする今月号でしたがいかがでしたでしょうか。来月はいよいよ最終号となりますが、インソールの種類についてとりあげる予定です。お楽しみに。

 

 

Vol.10 アシートと季節の関係

 

少々遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年も「知って得するインソールの豆知識」ブログをよろしくお願い致します。さて豆知識ブログも残すところあと3回となり、新年最初は弊社製品のアシートと季節との関わりを見ていきたいと思います。

 

●アンケート回答

今回も記事を進めるにあたってあらかじめアンケートに答えていただきました。回答者は119名様で、基本的にすべてアシートのユーザー様となります。年齢・職業の内訳としては下記グラフとなります。

 

回答者の年齢
回答者の年齢

 

職業分布
職業分布

 

年齢層については10代こそゼロですが、割と幅広い方々にお答えいただきました。その中でも50代が圧倒的で全体の約4割に迫る勢いです。

職業についても伺いましたが、アシートのユーザー様の分布としてサービス業が多い中、事務員さんが最多の26%となっています。

なお職業「その他」の内訳としては、フリーライター、ヘアメイク、教員、議員、鉄道乗務員の方などがいらっしゃいました。

 

●アシートを知ったきっかけ

アシートと季節に関するアンケートの前に、アシートをどこで知って使うようになったのか聞いてみたのが下のグラフです。「友人・家族等の紹介」以下6つの選択肢を選ぶか「その他」として具体的に記述して頂きました。グラフでは年齢別に色で分けてみました。

 

アシートを知ったきっかけ
アシートを知ったきっかけ

 

1点気づくのは、20代の場合は「店頭で商品を見た」と「店頭デモ販売で知った」がともにゼロということです。若い方は友人・職場などの口コミ・つながりやネット等に偏っているということでしょうか。

ちなみに店頭デモ販売とはアシートのスタッフが薬局や販売店の売り場にアシートブースを設置して、来店客様にサンプル品を手渡したり、サイズフィッティングを行う実演販売形態のことです。

最も多いのは「友人・家族等の紹介」ですが、3位の「職場で知った」を合わせると、口コミの影響力はやはり大きいですね。

「店頭で商品を見た」が2位に入っているのは、実店舗での販売が現状まだまだ多くはないことを思えば健闘したと言えるのではないでしょうか。

「テレビで見た」が3名いますが、こちらはバラエティ番組などで取り上げられたことがありまして、放送回数と回答者数の比で見ますと、テレビの宣伝力はやはりすごいと言えます。

「その他」としては「もう何10年も使用、忘れた」「あまり前で忘れた」等とあり、遠い記憶のかなたに行ってしまったということで、販売する側としては感無量です。

なお唯一の70代の方は「友人・家族等の紹介」ということでした。

 

●アシートをあまり使わない時期

次にアシートと季節の関係性を計るうえで、アシートを使う時期ではなくあえて「使わない」時期をお答えいただきました。回答方法は4月から3月まで使わない月を複数回答にて選んでいただきました。

まず回答いただいたのは全119名中21名だけということで、残りの82%の方々は基本的には年中使うものと思われます。

 

アシートをあまり「使わない」時期
アシートをあまり「使わない」時期

 

こちらのグラフは割と分かりやすい分布が出ました。

最も使わないのは晩秋から冬にかけて、寒い時期に使わないということになります。

理由は下記のようなものが挙げられました。

 

「あまり汗をかかないから」(12~2月に使わない・40代・事務)
「寒さで足が汗をかいたり蒸れることが少ないため」(1月に使わない・20代・接客業)

 

やはり寒ければ汗をかかないということですね。違った理由を挙げる方もいます。

 

「出勤が少ない事と、乾燥しているのでアシートの持ちが良い」(1月に使わない・50代・営業)

 

また厳冬期と思われる2月、3月の票がそれほど伸びていないのは恐らく寒いためブーツを着用し、結果蒸れるためアシートを使う方が出てくるのではないでしょうか。

最も「使わない」回答が少なかったのは6月=梅雨時ですが、アシートは湿気ではなく明らかに濡れてしまうと寿命が一気に縮まります(というより即交換が必要となります)ので、注意が必要です。

その他の「使わない」理由は下記のようなものがありました。

 

「サンダル・ハイヒールパンプスを履く事が多いため」(4~10月に使わない・40代・事務)
「基本的にはブーツ・フラットシューズに利用する事が多い為」(同)
「サンダルを履くから」(7~9月に使わない・40代・事務)
「オープントウの靴に敷いて履くと、前から見えてしまうので」(7~8月に使わない・50代・教員)
「ファッションで裸足で靴を履く時期に使います」(11~4月に使わない・40代・ヘアメイク)

 

●アシートが売れる時期

では上記の皆さんの「使わない時期」とアシートの販売が連動しているのかちょっと調べてみました。下記がアシートの販売数の年間の変動です。

 

販売足数の変動
販売足数の変動

 

これはある年度の販売量の推移を表していますが、念のため男女で色分けしてみました。
なお、箱入りの販売単位ではなく、徳用パックなども含め全て1足単位にバラして積み上げてみたグラフですのでご了承ください。

アンケート結果の「使わない時期」である冬に大きな落ち込みがあるかと思いきや、それほど大きくありません。

アシートは徳用パックだけでなく、化粧箱入りの通常パッケージ品でもそれなりにまとまった入数であるため、需要期と販売ピークが必ずしも一致しないということでしょうか。

ちなみにこのグラフからも分かるように、アシートの販売サイズの男女比率は4:6で女性用サイズの方が多く売れています。

 

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以上アシートと季節の関係について見てみましたがいかがでしょうか。

本記事は当初「インソールと季節の関係」について特集する予定でしたが、季節によるインソールの種類を調べているうちに、インソール自体様々な種類があることが分かり、別立てでそれについてはお届けすることにし、今月はアシートに的を絞ってみました。

Vol.9 冷え性と冬のインソール

 

年の瀬も本格的になってきまして、皆様の会社、ご家庭も師走ムードなのではないでしょうか。
担当のいる事業所では段ボール箱の製造で連日フル稼働です。忙しいとはいえ仕事があるということは大変ありがたいことですね!

さて「知って得するインソールの豆知識」も本年最終号となりまして、冬本番になりつつあるこの時期ですので、多くの女性がお悩みの「冷え性」についてお送りしたいと思います。またアシート(インソール)が冷え性に果たす役割などについてもお伝えできたらと思います。

 

●冷え性とは

まず冷え性とは、体の一部、特に末端が継続的に寒く感じる症状ということなのですが、冷え性と似た症状の「低体温症」が深部体温含め体全体の体温が下がることに比べると、「部分的に寒い」この点が冷え性の大きな特徴と言えます。

原因としては様々なものがあるようですが、直接的には冷えの部分の血行不良で体温が行き渡っていないということが挙げられ、その要因としてストレス等の様々なものがあるようです。血流のコントロールは脳(自律神経系)で行われているため、メンタルの状態によりコントロールに支障をきたすということですね。

血行不良=血液の流れが悪い、となれば体の表面に近い部分は熱を空気中に放散するだけで、新たな熱が運ばれてきません。そうなるとその部分が冷えていくというのは確かに理解できます。

 

●「冷え」以外の弊害

ちなみに冷え性(血行不良)ということは、冷えること以外にも様々な不具合が起きてしまいます。血液は体温以外にも酸素や栄養を体の隅々に届け(赤血球の働き)、また二酸化炭素や老廃物を回収する(血漿の働き)という大きな役割があります。また体に侵入してきたバイ菌などの異物を攻撃(白血球の働き)してくれるのも他でもない血液なのです。

このような働きが弱まってしまえば、単なる「冷え」に留まらず、様々な弊害が出ます。免疫力が弱まるため、できものや腫瘍などができやすくなるという怖い話もあるんですね。

 

●血行不良の対策

ではどのような対策があるのでしょうか。一般的にはアンケート結果にあるように様々な対策があり、皆様ご自分に合った対策を行っているようです。その中で一つ確からしいのは、血液の停滞を解消するには「筋肉をつけると良い」ということのようです。

筋肉は熱を発生し、また血液は多くが筋肉を通り、筋肉のポンプ作用によって血の巡りが良くなります。

筋肉のポンプ作用とは、通常心臓で発生した血圧はそれだけでは体全体に血を行き渡らせることが難しく、筋肉の収縮による補助によって静脈の血を心臓に戻しているということだそうです(下の模式図参照)。

 

静脈弁模式図
静脈弁模式図

 

図の上が弁のないただのホース、下が弁のあるホースです。ホースを圧縮すると弁がある方では水の移動に方向性があり、片側は水がせき止められる様子が分かると思います。このように静脈には弁(静脈弁)があるため、ただ単に静脈を圧縮するだけできちんと心臓方向に戻る血流が生まれるということなのです。このことからふくらはぎの筋肉は第2の心臓などと呼ばれたりします。

下のアンケート結果でもわかるように冷える部分というのは「足」が多いため、足の中でも心臓から遠く重力的にも不利なふくらはぎの筋肉を鍛えることが重要になってきます。

最近、貧乏ゆすりは健康につながるという説がありますが、筋肉のポンプ作用を活発にし、冷え解消にも効果的ではないでしょうか。

 

●冷え性に関するアンケート

では予備知識はこの程度にしまして、冷え性に関するアンケートを見ていきましょう。
今回は回答総数221名様となり、前回同様アンケート対象は一般の皆様となり、特にアシートユーザー様や冷え性で悩んでいる方に限定はしていません。

まずご自身が冷え性であるかどうか聞いてみた結果が下記となります。

 

あなたは冷え性ですか?
あなたは冷え性ですか?

 

冷え性ではないと断言できる方は全体の12%、27名に留まり、約9割近い方が冷え性であると答えています。さらにその中の3割近い方は冷え性で特に困っているということです。これは冷え性でない担当(男)からすると驚きの数字です。これほど多いのですね。

ちなみに便秘で悩んでいる日本人は約4割だそうです。

 

●体のどの部位が冷えるか

次に体のどこが冷えるのかをアンケートしてみました。これもまた少し興味深い結果となっています。
グラフ左から回答の多い順となりますが、160名が「足」を第一に挙げています。これは全体の73%にあたります。

次点の「手」が27名(12%)ということを考えると圧倒的です。ちなみに手は足よりも動かしていることが多いということも、手が冷え性で悩む人が少ない要因だそうです。確かにデスクワークだとしても手はそこそこ動いていますね。

 

体のどの部位が特に冷えますか?
体のどの部位が特に冷えますか?

 

●いつ冷えるか

ではいつ冷えるか、一日の時間帯別に複数回答可にて答えていただきました。
こちらはいたって自然?と言いますか、日中はガクンと票が少なく、朝・夜が冷えるという結果になりました。就寝している時間帯(0時~6時)では若干割合が低くなっているのは布団で温まっているということでしょうか。だとするともう少し低くてもいいと思いますが・・・

 

一日のうちでどの時間帯が冷えますか?(複数回答可)
一日のうちでどの時間帯が冷えますか?(複数回答可)

 

●冷え性の代表的な対策

次に冷え性に対して行っている対策を代表的なものをこちらで挙げて複数回答可にて選択していただきました。
これは結構な割合の方(45%)が1つだけ票を入れ、残りの55%の方は複数の対策を選択しました。

 

どのような対策をしていますか?(複数回答可)
どのような対策をしていますか?(複数回答可)

 

左から「保温・防寒」ということで、これは基本とも言え全得票数460票の3割を占めます。2位の「風呂につかる・足湯」というのは、かなり強制的?な対処で、短時間で効果も高いと思われます。

次のストレッチ・運動も割と多い回答数となっていて、75票と16%ほどの得票数となっています。さらに「食事に気を付ける」「靴にインソールを敷く」「ツボ押し」「漢方薬・通院等」と続きます。本格的に通院加療を行っている方はさすがに少ないようです(9名で全体の2%)。これはあまり重度の冷え性の方は少ないということだと思われます。

 

●効果的だった冷え性対策と効果の薄かった冷え性対策

次に自由記述で今まで試した冷え性対策の中で効果的だったもの、逆に効果の薄かったものについて教えていただきました。

効果的だったものは先ほど挙げた中にほとんど含まれていますが、下記のようなものもありました。

●効果的だった対策
「靴下の重ねばき」
「寝るときも靴下を履くこと」
「室内専用のスリッパ・靴下で頑張ってます^^」
「ヒートテックを着る」
「カイロを2個使う」
「デスクの足元にヒーターを置く」
「薄手の手袋をしながらPCをいじる」
「腹巻をする」
「ホットヨガ、夏でも冷たい飲み物は飲まない。体を冷やす食べ物はたべない」
「ヨモギ蒸し、岩盤浴」
「空腹にならないようにする」
「お風呂につかったあとにマッサージをして血行をよくする」
「首の裏を温めると良いと聞き、やってみるとすごく暖かかったです!」
「しょうが湯を飲んでから、すぐに布団の中に入ること」
「しょうがはちみつ湯などをコップ1杯飲むと身体の血行が良くなりぽかぽかする」

ヒートテックというワードも多かったのですが、靴下を重ねて履くというお答えがかなり多く全体の1割程度挙げられていました。履ける靴が限られるような気もしますが、かなり効果的なのですね。

次に効果が薄かったものを挙げて頂きましたが、これは効果的だった対策に挙げられたものを「効果が薄い」として挙げる方が多かったです。つまり個人差や相性というものがあり、先に挙げた対策が全ての方に効くわけではないということになります。下記に一例を紹介します。

●効果が薄かった対策
「手袋やひざかけ、靴下はその時だけだったので効果が感じられなかった」
「靴下の重ね履き」
「寝るときに靴下をはく」
「靴下。履いても中の足は冷たいままです」
「風呂と足湯はダメだった」
「足湯はしばらくは温かいが時間経過で冷えが増していく感じがします」
「保温剤を手に塗ること」
「着込みすぎると空気を通さず寒かったです」
「お風呂から上がってすぐに寝ないと結局湯冷めして寒い」
「漢方薬を試したが身体に合わなく止めた」
「食事だけでは効果が無かったと思います」
「しょうがを食べる」
「身体を温めるという食事」
「熱燗を飲む」
「温かい飲み物をとったりしましたが足は冷えたままでした」
「基本的に、どれも…靴下2枚履きしても冷えますね…」
「なにをしてもずーっと冷えてていつも足は紫色です!」
「これと言って効果の感じたものはない」
「どれもよく分からなかった」

どうでしょうか。上の効果的だった対策と似通っているのがお分かり頂けますでしょうか。
「着込みすぎると空気を通さず寒かった」というのは湿気がこもって水滴化してそれが体温を奪ってしまうということだと思われます。冬場等でも適度な通気性(透湿性)は必要ですね。

 

●アシートと冷え性

ここまでほぼアシートの話はありませんが、上の主な対策の中で「靴にインソールを敷く」を挙げている方が37名(全体の8%)いることを考えると、アシートとしても何かお役に立てるのではないかと考えます。

基本的にインソールで冷え性対策を行っているということは、地面からの冷え防止のためだと思いますが、その観点ではアシートは厚さが他のインソールに比較し薄く不利ではありますが、ナミナミの空気層が効果的に断熱効果を発揮しています。またナミナミが足裏を適度に刺激して足ツボ刺激・血行促進効果につながるものと考えています。

 

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以上冷え性についてでしたが、いかがでしたでしょうか。なお担当も今回初めて知ったのですが「冷え性」と「冷え症」の2通りの表記があって、場合により区別されているようです。本ブログでは一般的な「冷え性」の方を使わせていただきました。

次回年明け号ではインソールと季節との関係を取り上げてみたいと思います。お楽しみに。