Vol.41 登山とアシートPart② ~夏山編~

8月も暑い日が続いていますね。

最近は外に出るだけで汗が噴き出てきます。

皆さまもお出掛けの際などは水分補給をしっかり行って熱中症などにはお気を付けください。

 

さて、今回の「知って得するインソールの豆知識」は登山とアシートPart②ということで、夏の「筑波山」に登ってきました。

日にちは世間が今年一番の暑さといっていた三連休の中日の7月15日(日)です。

まずは電車とバスを使って筑波山神社を目指します。

バスはつくば駅から8時の筑波山神社直行便でしたが、補助席までいっぱいとなり、次のバス待ちの方も大勢な状態。筑波山結構な人気です。

(駅写真)

(神社2)

神社でアシートを装備(Oタイプを使用)。

 

(靴アシート)

今回は暑さもあり、登りはケーブルカーで山頂付近まで移動し、男山山頂と女山山頂を登り下山するコースにしました。

 

  (ケーブルカー)

ケーブルカーで「つくば山山頂駅」まで上がると涼しくびっくりしました!気温23度です。ただ湿度も高く登山中は暑くなってしまいました。

 

(山頂駅)

 

筑波山は登りやすいイメージがあったのですが、結構岩場が多く少し大変でした。すれ違う人も登りやすいイメージがあったのか何度か「あとどれくらいで山頂着きますか?」と聞かれる事が多かったです。

 

(登山風景)

(登山風景石)

男山山頂はガスっていてあまり景色を見ることは出来ず少し残念でした。女山山頂はガスも少し晴れて景色も見る事が出来ました。

 

(男体山山頂)

(男体山山頂風景)

(女体山山頂)

(女体山山頂風景)

最後は蕎麦を食べて帰ってきました。

 

(そば)

さてアシートはどうだったのかというと、足汗をしっかり吸収してくれていた為、かなり暑い日でしたが、靴ムレを感じることはなく登山を終えることが出来ました。

ただ、アシートの状態はと言うと結構なダメージがありました。今回は岩場が多く、下りが多かった為か破けや折れが目立ちました。足場の少し悪い急な下りの時は靴の中で少し滑る感じもありました。

 

(靴アシート使用後)

(靴アシート使用後裏)

 

最後に

今回のテーマいかがだったでしょうか。

夏の登山ということでかなり暑かったのですが、山頂付近は平地に比べるとだいぶ涼しく楽しく登山が出来ました。まだこれから夏休みという方もいると思います。皆さんもアシートを履いて登山に出かけてみてはどうでしょうか?

Vol.37 スニーカー通勤

春風の心地よい季節となりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

新年度になり気分を新たに色々と状況が変化する時期となりますね。

さて、新年度1発目の知って得する豆知識のテーマはズバリ!

 

「スニーカー通勤について」

 

スポーツ庁でも推奨しているだけあって、電車内でもスニーカー通勤の方をチラホラ見かけるようになりました。ただ、実際スニーカー通勤に対してみなさんがどの様に考えているのか、実態はどうなのか、とても気になりませんか?そこで我々はアンケートを募集して調べてみました。今回はその結果をお伝えしたいと思います。

 

では早速、あらかじめ募集したアンケート内容を見ていきたいと思います。まず、アンケート回答者はアシートや中敷きの使用者とは限らない10代から60代以上の一般の方々301名様となっております。

 

 

多種多様な職種の方に回答してもらっております。

 

 

ではでは、いったいどれくらいの方々がスニーカー通勤をしているのか?本格的に中身を見ていきましょう。結果はこの様になっています。

 

 

なんと、半数以上の方がスニーカーで通勤している事がわかりました。これは正直意外な結果でしたが、みなさんはどう感じましたか?続いて、そもそもスニーカー通勤自体しても大丈夫なのか?勤め先で規制があれば自然とスニーカー通勤ができなくなりますがはたして結果は・・・。このようになりました。

 

 

70%以上の方がスニーカー通勤可能という結果でした。政府の方針もあるからなのかそこまで規制などがなく自由な事がわかりました。ではスニーカー通勤のメリットはいったい何でしょうか?

 

 

機能面や履き心地が良いという回答が多数を占める結果となりました。たしかに実際、革靴やパンプスは足が疲れたりムレたりするので動きやすくて履き心地が快適なスニーカーの方が通勤時の実用性は高いのはうなずけますね。

 

最後に、スニーカー通勤に対してどのような印象があるか一部ご紹介しますね。

 

「窮屈でなく自由な感じがする。」

「出勤時から軽く運動ができる。」

「楽で良い。もっと広まったり、会社で推進されてほしい。」

「満員電車でも踏ん張れるし、パンプスより歩きやすいです。」

「健康的で、今の時代に合っていると思います。」

「やろうと思えばできるが、周りの反応が気になる。」

「足が痛くならないのが大変ありがたいところなので、もっと世の中に浸透していってほしいと願っています。」

「最近オフィスカジュアルが流行っているので、スニーカー通勤大賛成。」

「運動性があって良いと思います。通勤では無いですが外出時はほぼスニーカーなので足が蒸れないのは助かりますね。」

「楽。職場でビジネスシューズに履き替えれば問題ないので良いと思う。」

「動きやすくて良いと思う反面、外回りや来客などの時は履き替えが面倒ではある。」

「羨ましい。体にもいいし、気持ちもさわやかな気分になれそう。」

「天気のいい日はウォーキングを兼ねて通勤できるので、羨ましいです。」

「数十年前はスニーカー通勤なんて考えられなかったが、最近はおしゃれなスニーカーがあって、通勤靴としていいとおもいます。」

「男性の場合、まだまだ一般的に少ないので躊躇する。」

「現在 定年退職しましたが、現役時代はスニーカー通勤をしていました。軽快で動きもスムーズなおかげでいつも若々しくすごせました。知人や後輩にも事あるごとに勧めています。」

 

以上の様に非常にスニーカー通勤に対して前向きな意見が多かったです。このブログを見て、明日からスニーカー通勤にしてみようと思う方も増えるかもしれませんね。

Vol.33 段ボールの生い立ち

 

今回はアシート、SUASIの大きな特徴である使い捨て・吸汗・足裏刺激を実現している立役者である「段ボール」の生い立ちについてお送りしたいと思います。
身の回りにあふれ、現代産業を支える名脇役とも言われる段ボールはどのようにして誕生し発展していったのでしょうか。

 

●「段」の誕生

段ボールの原型が生まれたのは1850年代のイギリスにおいて波形に加工した紙の特許が取得され、帽子の内側の素材として使われたのが始まりです。

この時は現代のような平面の紙でサンドイッチしたシート状の段ボールシートではなく波形の1枚の紙単体でした。段ボール業界ではこのようなナミナミの紙を「段」と呼ぶことがあります。

この段が19世紀に英国紳士が被っていたシルクハットの内側の通気性の確保と汗取り用に用いられたわけですが、160年前のこのお話はまさに現代私たちが靴の内側の通気性と汗取りのために使っているアシートそっくりで驚きます。

 

1850年代のイギリス(1851年 ロンドンで世界初の万国博覧会)
1850年代のイギリス(1851年 ロンドンで世界初の万国博覧会)

 

●段ボールの発明

その後、ガラス製品などの緩衝材として用いられるなどして、1870年代には段に平面上の紙を貼り合せて2層構造とした「片面段ボール」が生まれました。この時をもって段ボールが誕生したという見方もあるのではないでしょうか。

片面段ボールは現在でもロール状にした「巻段ボール」としてホームセンターの資材売り場などでよく見かけます。片面段ボールになると緩衝用だけではなく包装用途としても用いられるようになりました。

その後、段の両面を紙でサンドイッチしたシート状の「両面段ボール」が生まれ、1890年代には現代と同じようなミカン箱タイプの段ボールケースが作られるようになりました。

 

ミカン箱タイプの段ボールケース(JIS 0201形)
ミカン箱タイプの段ボールケース(JIS 0201形)

 

●日本での段ボールの発展

日本においては、第二次大戦後の復興期にそれまで輸送用途に使われていた木箱の素材(木材資源)が確保しにくくなったことが段ボールが発展するきっかけとなりました。戦後復興に必要な建築資材の木材需要が急増したためです。

 

木箱
木箱

 

また段ボール箱は木箱に比較して様々な利点を持っていることが段ボール箱が急速に広まった要因でもあります。

木箱と比較した段ボール箱の利点:
・製造が簡単・・・機械で迅速にオーダーメイドサイズで生産可能。
・保管効率がいい・・・段ボールは畳んでコンパクトに大量に輸送し保管できる。
・組立てが簡単・・・木箱は金づちでの釘打ちが必要だが、のり付け、テープ止めで手軽に組立て可能。
・緩衝性がある・・・内容品の衝撃を吸収する柔軟性を持つ。
・小型・軽量・・・同じ箱内寸法でも外側の寸法が小さく、重量は木箱の3分の1程度。

 

また高度経済成長期には新3種の神器と言われた家電製品の普及や国民の生活レベルの向上、経済活動の活発化によって段ボールも大量消費されるようになり、消費・物流の面から段ボール箱は日本の経済発展の一翼を担ったといっても過言ではないでしょう。

 

新・3種の神器の一つ(カラーテレビ)
新・3種の神器の一つ(カラーテレビ)

 

●最近の段ボールの活躍

現在、段ボールは商品保護や輸送のためだけではなく様々な使われ方をしています。

例えば輸送後に店舗での展示販売にもそのまま使える輸送兼展示箱SRP(シェルフレディパッケージ)や、大規模災害時に避難所で使用される簡易ベッドや間仕切りなどといった形でも段ボールは活躍しています。

 

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以上、段ボールの生い立ちについてお送りしましたがいかがでしょうか。段ボール誕生時の目的がまさにアシートと同じだったなんて、とても素敵なエピソードです!

次回「知って得するインソールの豆知識」新年号は、アシートを少し改造?した試作品をテストしてみます。お楽しみに。

 

Vol.32 汗についての基礎知識

 

秋も深まり11月も半ば過ぎとなりましたが、インソールの冬の需要を控えてアシートの注目度も上がってくる季節になりました。

今回はインソールの消臭機能と切っても切れない関係にある「汗」について、基礎的なことを学んでみたいと思います。

 

 

●汗とは

まず汗とは何かですが、汗は哺乳類にしか備わっていないもので、汗腺から出る液体のことです。汗の主成分は血液中の水分(血しょう由来)となります。ですから汗をかいて水分補給をしないままでいると血液がドロドロになると言いますね。

汗をかく哺乳類の中でも、まとまった量の汗をかくのは人間や馬など非常に限られた生物だけで、後述するように大量の汗を放出することによって体の冷却の役割を担っています

 

血管(イメージ)
血管(イメージ)

 

●汗の役割

汗の役割は体温調節ですが、もう少し具体的に言うと体の冷却となります。汗が体表から蒸発するときに気化熱という膨大な量の熱を奪うことで体表の温度を下げます。

水1ccを蒸発させるために必要なエネルギーは2.43kJ(キロジュール)ということで、細かい条件を無視して人間の比熱などを計算していくと、汗を100ccかいてそれが効率的に蒸発して体温を奪ったとすれば、体温は1度下がるそうです。

例えばスポーツなどをして筋肉が熱を生み出したら、それを排出しない限り体温が上がっていってしまいますが、人間がフルマラソンを走り切れるのも、汗という効率的な冷却機構あってのものなのです。

通常の哺乳類は走り続けても数分~数十分が限度で、それは体温が上がりきってしまい、脳(運動中枢)の限界が来るからなのです。

 

 

またスーパーコンピューターのCPUが莫大な量の熱を発生し巨大な冷却装置が必要なように、生物界で最も発達した脳を持つ人間にも効率的な冷却システムが必要になったということなのです。

 

その他の役割として下記のようなものもあります。

○保湿・・・汗は尿素などの保湿成分を含有しています。
○生体防御・・・皮膚の細菌バランスを整えます。
○抗原抑制・・・ダニなどの抗原のもつ分泌酵素を抑えます。

 

ただし汗を放置すると上記の機能を上回るデメリット(雑菌の繁殖)があるのは言うまでもありません。

 

 

●哺乳類の体温調節

犬にも汗腺がありますが、それは足の裏など一部だけです。よって体温調節は難しいので、舌を出しハァハァと浅い息をすることによって体温を逃がします。

象は耳に血管が密集していて、耳をパタパタとあおぐことによって熱を放散させています。

 

 

●3種類の発汗メカニズム

汗には3種類の発汗の「引き金」があります。

【温熱性発汗】
これは汗本来の目的である体温調節を目的としたものです。気温や体温上昇をきっかけとして発汗します。

【精神性発汗】
これは人間にしかないものですが、精神的・情緒的な感情をきかっけとして発汗するもので、主に手のひら、足の裏、わきの下などに汗をかくとされていますが、部位は個人差があるようです。この汗の目的は、その昔狩猟民族だった頃に獲物を射止める瞬間に弓矢を引く手や踏ん張っている足の裏の摩擦を増すために備わったと言われています。

【味覚性発汗】
これは酸っぱいもの、辛いものなどの味覚刺激による交感神経の反射により発汗します。その目的はよくわかっていません。

 

 

●2種類の汗の出口

汗の出口は次の2種類に分けられます。

【エクリン汗腺】
これは全身に分布する汗腺で、ここから出る汗は99%が水で無臭です。ほんのわずかに塩分などのミネラルが含まれています。なお上の3種類の発汗メカニズムは全てエクリン汗腺から出る汗となります。

【アポクリン汗腺】
これは脇汗に代表されるもので、毛穴の中にある汗腺で、脇など体毛の分布しているところに存在します。80%が水ですが、残りはタンパク質や脂質などの有機物やアンモニアなどが含まれており、それ自身に臭いがあります。

これはいわゆるフェロモンと言われる類のもので、人間では機能しませんが犬や猫など、動物界では縄張りやマーキングなどにも利用される物です。

また有機成分を多く含むため、皮膚の常在菌に分解されると悪臭の素となります。

 

 

●良い汗、悪い汗

さてこのようなメカニズムによって出る汗ですが、適切に発汗する習慣があると汗腺が老廃物でつまったりせず、水分の多い「良い汗」をかけるようになります。また汗をかく指令が出たときにタイミングよく汗をかけるようになります。

逆に1年中エアコンの効いた快適な部屋で過ごしていたり、汗をかく機会が少ないと、体の求めるタイミングで発汗することが出来ず、汗をかいても水分以外のミネラル分の多いベタベタした「悪い汗」をかくようになります。

 

 

 

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以上、汗についての基礎知識でしたがいかがでしたでしょうか。汗が血液の成分を除いた血漿からできているということは、主成分は尿と同じということになるのですね。

次回豆知識年末号はアシートの原料である「段ボール」の基礎知識についてご紹介する予定です。お楽しみに。

 

Vol.31 アシート耐久テスト~運動検証~

 

10月に入り、朝晩もだんだんと寒くなってだいぶ秋めいてきましたね!秋には「食欲の秋」「読書の秋」「運動の秋」等様々な楽しみ方がありますが、みなさんは何か秋を満喫していますか?
さて、今回のテーマは「アシート耐久テスト~運動検証~」ということで、日頃の運動不足の身体に鞭打ちながら運動でアシートが使用できるかテストしてみました。以前からアシートは激しい運動にはあまり適していないとしておりましたが、実際はどうなのか。今回はあえてのテストです。

テストでは履き心地固めのOタイプを使用。4種の運動を行い、その結果をまとめました。

 

①バスケットボール

天候:晴れ
試験時間:10分アップ+10分クウォーター×4+10分ダウンの計1時間
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面はスニーカー内のクッション性によりナミナミの潰れに影響はなし。ただし、ダッシュを行うと靴の中でアシートが動く為多少の滑る感覚がある。それが裏面に現れ、左右とも破れが生じた。紙くずは殆どなし。

※30分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

バスケットボール使用靴
バスケットボール使用靴
バスケットボール使用/表面
バスケットボール使用/表面
バスケットボール使用/裏面
バスケットボール使用/裏面

 

②縄跳び

天候:晴れ
試験時間:1時間(30分実施+10分休憩+30分実施)
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面はジャンプし続けている分普段一般的に使用するより踵付近のナミナミの潰れが早い印象だが、1時間では大きな変化は見られず。裏面は感覚的には感じなかったが、靴の中でアシートが動いた影響からか破れが多少生じていた。紙くずは殆どなし。

※30分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

縄跳び使用靴
縄跳び使用靴
縄跳び使用/表面
縄跳び使用/表面
縄跳び使用/裏面
縄跳び使用/裏面

 

③ランニング

天候:晴れ
試験時間:ランニング+ウォーキングの計1.5時間
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面は通常使用している時とほぼ変わらず。しかし親指の付け根部分などの潰れ方は早い印象。1.5時間で裏面の小指付け根部分に破れが生じていたが紙くずなどは殆どなし。

※45分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

ランニング使用靴
ランニング使用靴
ランニング使用/表面
ランニング使用/表面
ランニング使用/裏面
ランニング使用/裏面

 

④ボウリング

天候:晴れ
使用時間:2ゲーム計1時間
使用靴:ボウリングシューズ(レンタル)
使用状況:見た目について、表面はほぼ変化なし。しかし履いた時にシューズがフラットな為か靴中でパカパカ浮く感じはあったが、履いているとその感覚は無くなった。投げている時なども違和感はほぼなかった。擦れなどもほぼなく、紙くずは生じていない。

※1ゲーム(30分)使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

ボウリング使用靴
ボウリング使用靴
ボウリング使用/表面
ボウリング使用/表面
ボウリング使用/裏面
ボウリング使用/裏面

 

 

上記4種の運動では表面的な変化はあまり感じませんでした。しかし、運動量の多いバスケットボールでは靴の中で滑る感じがあるとの担当者からの報告でした。また、ボウリング以外の運動では裏面に破けが生じる結果となりました。そのため今回の結果からは30分程度の運動であれば使用感に変化はないが、1時間経過すると運動量に応じて、裏面に小~中程度の破れ等が生じる為、長時間の使用には注意が必要かと思われます。

 

今回のテーマはいかがでしたか?
テストということで久しぶりに運動をしましたが、膝の痛みと筋肉痛になり、日頃の運動の大切さを痛感致しました。

次回は、「汗について」です。お楽しみに。

 

 

Vol.30 私だけが知っているアシート活用法

 

9月も半ばとなり朝は冷え込むことも多くなりましたがいかがお過ごしでしょうか。

Vol.30という節目にあたる今月の「知って得するインソールの豆知識」は、アシートユーザーの皆様の独自(?)活用法についてご紹介したいと思います。
普段お使いのアシートがちょっとした工夫でもっと手放せなくなるかもしれませんね。

 

性別

 

上のグラフは参考までに今回アンケートに回答して頂いた方々の男女比で、半々に分かれています。下のグラフはアシートの使用歴となります。

こちらを見ると使用しだして3年から5年程度の中堅(?)ユーザー様が今回のアンケートでは多いことが分かります。20年以上のキャリアを持つ方々も全体の14%いらっしゃいます。

 

アシートの使用歴

 

下のグラフは主に使用するアシートのタイプとなります。万遍なく分かれており、抗菌タイプのOタイプと標準タイプのKタイプが拮抗し、柔らか目のBタイプがそれぞれの半分程度の割合となっています。

内訳としては、5年以下の使用歴の方はほとんどがOタイプまたはKタイプを使用し、Bタイプを使用しているのは使用歴5~10年の方でほぼ占められていました。

また柔らか目のBタイプは体重が軽く肌もデリケートな女性に多いと思われがちですが、男女差は全くありませんでした。

 

主に使用するアシートのタイプ

 

次にアシートの取替え期間をまとめたのが下のグラフとなります。

アシートの大きな特徴である「使い捨て」の期間と独自活用の間に何らかの相関関係があるのでしょうか??

多くの方が推奨交換期間で交換して頂いており、全体の54%を占めます。あまりアシートに負担のかからない使用状態の方は推奨期間の3~4倍または5~6倍長く使ってもまだ使用できると思いますが、くれぐれもアシートが破れて靴下や靴の中が紙粉(紙くず)で汚れてしまうことのないようにご注意下さい。

 

アシートの取替え期間

 

最後に本アンケートのメインである「独自活用」に関して皆様の活用法をご紹介します。

※これらはあくまで各個人様の様々な使用状況に応じて編み出された活用法につき、実践する場合は十分にご注意ください。

 

「マラソンシューズの中敷きの上に追加してクッション性を向上させて使用しています。」 

(男性, 使用歴3~5年, 交換期間:概ね推奨期間で交換)

「サンダルなどには少し小さく切って両面テープで貼って使用している。」 

(女性, 使用歴1年未満, 交換期間:1.5~2倍長く使う)

「新品のきついパンプスの時には中敷きが入らないので半分に切って使用しています。」 

(女性, 使用歴5~10年, 交換期間:推奨期間より早く交換する)

「地下足袋を履いていますが、夏は足袋の中がプール?になるくらいなので3枚重ねにしています。」 

(男性, 使用歴1~3年, 交換期間:推奨期間より早く交換する)

「硬めなOタイプですが裏面がどうしても弱いので、裏面同士くっつけるかたちで2枚重ねて使用しています。捨てる前に一度ひっくり返して使用するもよし、上の一枚だけを交換するもよし。とてもおすすめです。」 

(女性, 使用歴3~5年, 交換期間:5~6倍長く使う)

「ちょっと緩めの靴では、2~3日使ったアシートの上に新しいアシートを入れて、それで2~3日使ったら下の古いのを捨てて、また新しいアシートを入れる。靴底の厚みが増して足の負担が軽減される。」 

(男性, 使用歴20年以上, 交換期間:1.5~2倍長く使う)

「靴を履く時ではなく、しばらく履かない靴をしまう時等に湿気取りとして新聞紙と一緒に入れています。」

 (女性, 使用歴10~15年, 交換期間:1.5~2倍長く使う)

「長靴や蒸れた靴に、まだ使えそうなアシートを入れて湿気と抗菌対策に使う。」 「長期保管の際の革靴のカビ対策に新しいアシートを入れる。」 

(女性, 使用歴3~5年, 交換期間:1.5~2倍長く使う)

「母は運動会などで裸足になるとき、砂のついた足で靴を履くのが嫌でアシートを入れているそうです。また日ごろストッキング派ですが、夏は素足にアシート。気持ちいいし、中敷きの傷みを気にしなくて良いとのこと。」 

(女性, 使用歴1~3年, 交換期間:概ね推奨期間で交換)

「アシート装着前に足用スプレーをしておくと、汗をたくさんかいても気にならない。」 

(女性, 使用歴3~5年, 交換期間:概ね推奨期間で交換)

 

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以上、「私だけが知っているアシート活用法」についてお送りしましたがいかがでしょうか。
重ね合わせる使い方をしている方が複数いて興味深いですね。。。

次号は「アシート限界テスト」ということで、アシートが過酷な使用にどのくらい耐えることが出来るのか、チェックしてみたいと思います。お楽しみに。

 

Vol.25 ブーツのお手入れと収納

 

今回は冬も終わり春本番ということで、「ブーツのお手入れと収納」についてアンケートを募集しました。
冬の間に活躍していたブーツをしまおうと玄関の隅に置いてある方もいるかと思います。
そんな方の参考になれば幸いです。

なお2016年2月号(Vol.11)でも「ブーツについて」ということでお送りしていますが、今回は特にお手入れと収納にクローズアップしてお送りしたいと思います。

 

ブーツ

 

 

●●ブーツの所有数●●

まずブーツをどのくらい所有しているかというアンケートが下記グラフとなります。

最多は1~2足ということで約半数を占めています。次に多いのが3~4足で約3割となっています。これら1~4足以内で全体の7割になります。

続いて5~6足が約1割、7~8足3%、9~10足1%となっています。

11足以上も1%(4名)いて、これは9~10足の2名より多くなっています。10足近くのブーツとなるとお手入れも収納もさぞかし大変だと思われます。

ちなみにブーツを持っていない人も6%程度いて、今回は性別の回答欄はありませんでしたが、おそらく男性の比率が高いのではないでしょうか。

 

ブーツの所有数

 

 

●●ブーツの平均寿命●●

次にブーツをどのくらい使うか(寿命)について聞いてみました。ブーツと言えばやはり本革製が多く長寿命だと思われるのですが、何年くらい使えるものなのでしょうか??

最多は3~4年で約半数、次点で5~6年で約3割、次に1~2年の約1割、以上で全体の95%を占めます。回答者全員の平均を計算してみたところ、平均寿命=4.7年という結果が出ました。

この数字をどう思われるでしょうか? 個人的には靴の平均寿命が5年以上?のような気がして、ブーツにしてはそれほど長持ちしていない数字のように感じましたがいかがでしょうか?

ただ高額なブーツばかりではなく、場合によっては2、3千円で買えるブーツもあるようですので、そういった廉価な使い捨て感覚のブーツが平均を押し下げているかもしれません。試しに「ブーツ 最安値」で検索してみると1000円以下のものもあるようですね。

担当の周りでも「(安いのを)1シーズンで履きつぶす」「何の手入れもせずに2~3年でボロくなったら新しいのに替える」「(物理的な寿命はもっと長いけど)古びたら3~4年で廃棄」という意見がありました。

また寿命が延びない要因の一つには女性物の流行も大きく関係しているのではないかと思います。

 

ブーツの平均寿命

 

 

●●ブーツの所有数別の平均寿命●●

以上の2つのアンケート結果を複合してみて所有数と平均寿命に何らかの関係があるのかどうか見てみたいと思います。

下のグラフに平均寿命の分布を表にし、それを色分けして棒グラフで構成比を図示してみました。なお表の下には所有数別の平均寿命を、サンプル数を乗じた加重平均として算出してみました。

これらを見ると所有数と平均寿命の間にはあまり相関関係はないようですが、7~8足所有のグループのみが平均寿命7.0年となっており、他のグループの平均4.2年の約1.7倍の長寿命となっています。

要因は不明ですが、サンプル数が10名(全体の6%)ということもあり、統計的にバラツキが出てしまった可能性があります。

 

ブーツの所有数別の平均寿命

 

 

●●ブーツの普段のお手入れ方法●●

次に普段どのようなお手入れをしているのかを選択肢を設け、複数回答で挙げて頂きました。

選択肢としては「布・ブラシ等による汚れ落とし」「消臭・除菌スプレーを使用」「クリーム・オイル等の塗布」「防水スプレーを使用」「その他」の5つです。

こちらは手間はかかりますが基本と言える「布・ブラシ等による汚れ落とし」がトップとなっています。やはり拭き掃除・ブラッシングなくしてお手入れとは言い難いような気がします。

次に多いのは「消臭・除菌スプレーを使用」で、ムレやすく臭いやバイ菌も繁殖しやすいブーツのお手入れとしては欠かせないですね。ブラッシングほど手間をかけず手を汚さずできる手軽さも得票数が多い理由ではないでしょうか。

次に「クリーム・オイル等の塗布」で、革の乾燥・ひび割れなどを防止するために油分の補給も大事ですね。ただし過剰に塗るとカビの栄養分になってメンテナンス前よりカビ易くなるという話もあるようですので、余分な油脂はカラ拭きでよく拭き取るようにしましょう。

次に「防水スプレーを使用」で、これは雨天での使用はもとより普段から使用しておくことで防汚効果が期待できるので愛用している方も多いのではないでしょうか。特に汚れが付きやすいバックスキン・ムートン系のブーツには効果が高いのではないでしょうか。

以上が代表的な普段のお手入れと言えると思いますが、普段のお手入れは「特にしない」方も多く、90名(全体の27%)いらっしゃいます。ちなみにお手入れをしない方々のブーツの平均寿命はやはり低いのかと思い計算してみましたが、全体平均とほとんど一緒という結果になりました。普段のお手入れと寿命は関係しないのでしょうか??

なお上記の普段お手入れをしない90名を除いた人数で延べ回答数の574を割ると一人当たり平均2.4個の方法でお手入れをしているということになります。

 

ブーツの普段のお手入れ方法

 

 

●●シーズンオフ等の収納・保管方法●●

次に今がまさにその時期だとは思いますが、シーズンオフ等の収納や保管方法について選択肢を7つ挙げ、複数回答で選んで頂きました。

選択肢は「下駄箱・クローゼット等に裸で保管」「購入時の箱に入れる」「新聞紙・乾燥剤等を入れる」「不織布ケースに入れる」「シューキーパーを使用する」「ブーツ専用ケースに入れる」「その他」となります。

これは全体の約4割(39%)の方が「下駄箱・クローゼット等に裸で保管」を挙げており、収納・保管にそれほど手間をかけないのが主流なのだと分かります。

次に「購入時の箱に入れる」(17%)、「新聞紙・乾燥剤等を入れる」(15%)、が続き、こちらもコストがかからず比較的手軽な保管方法と言えます。

その後には少数派ではありますが「不織布ケースに入れる」(8%)、「シューキーパーを使用する」(8%)、「ブーツ専用ケースに入れる」(3%)となります。これらは価格に差はあれどコストのかかる保管方法となります。

また特別な収納・保管はしないという方も全体の10%いて、これは玄関の隅などにそのまま露出して置いておくということだと思われます。ブーツを一年中履く場合もそのような形になると思われます。

 

シーズンオフ等の収納・保管方法

 

 

●●ブーツのお手入れ・収納に関する体験談●●

最後にブーツのお手入れや収納に関する体験談をご紹介します。

また、ブーツと言えば?ニオイですが、ニオイに関するものとカビに関するものは件数が多い関係で、ほぼ省略させて頂きましたのでご了承ください。

 

「定期的に陰干ししています。」
「天日干ししたら革が痛んだり色が抜けてしまった。」
「乾燥剤を下駄箱に数個、上・中・下と入れてます。」

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「購入した箱を捨ててしまうと保管するときに頭を痛めるので、靴やブーツの箱は必ず貰うようにしています。ブーツを捨てるときに箱も捨てています。」
「収納箱のフタが透明なら取り出しやすいのにと毎年思います。」
「とにかくシーズンオフでも様子を見なければだめですね。」

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「4年履いている牛革のお気に入りのブーツがあります。購入時は3万円程度。靴の中にシートを敷いたり日々のメンテナンスもしています。大切に履いているのですが、ソールの減りやベルトのへたりが目立つため今年は4千円程度かけて修理に出しました。」
「収納術を参考に突っ張り棒に洗濯バサミを使って収納したら前後で2倍吊るせるようになりスペースを節約できました。」
「ブーツキーパーの替わりにダンボールを切って丸めて入れてます。」
「新聞紙をぎゅうぎゅうに詰めすぎてつま先のところから取れなくなってしまって困ったことがありました。」

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「買ってきたお手入れ用のクリームの色が自分のブーツの色に合わず、ブーツ全体の色目が変わってしまった経験があります。」
「数回使用しただけのブーツを久々に使用しようとしたら、表はきれいなのに裏地がボロボロとはがれていることがある。」
「友人の勧めで100円ショップのブーツスタンドを使うようになり、とてもスペース効率よく収納できるようになりました。」

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「とにかく夏の間の収納と使用後の臭い消しに苦慮している。(妻が)」
「玄関にオープンタイプの下駄箱がありそこで保管しています。玄関は来客があるとき、いい匂いにしていたいので保管にはものすごく気を使ってます。大変です。」
「カビやにおいが気になるので靴箱の扉を開けて風通しを良くするよう心掛けています。」

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「消臭スプレーと防水スプレーをこまめに使用している。」
「いつも消臭スプレーをシューってやって終わりです。」
「良くカビますが、使うときにきれいにします。」

「毎回シーズンが過ぎたらクリーニングに出して収納しています。」
「収納している時に型崩れをしてしまう。」
「正解がわからない。」

 

 

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以上、ブーツのお手入れと収納についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。ブーツを長持ちさせるコツはなるべく汚さず・汚れを貯めずに風通し良く保管することのようですね。

連休明けの次回はアシートのデモ販売(実演販売)についてお送りする予定です。お楽しみに。

 

 

Vol.21 SUASIブランドサイトと取扱い説明動画の紹介

 

「知って得するインソールの豆知識」の本年最終回は今春から発売中の新製品SUASIについてお送りします。

SUASIは現在ドラッグストア等を中心に取扱店舗を拡大中ですが、このたび公式サイトを立ち上げ、ネットショッピングも可能になりました。

この「SUASIブランドサイト」と、まだまだ知名度の点ではアシートに及ばないSUASIの普及?を狙って取扱い説明書ならぬ取扱い説明動画を作成しましたので、こちらも併せてご紹介します。

 

SUASIブランドサイトURL:  https://suasi.jp/

 

●SUASIブランドサイト

ブランドサイトは全体的にパララックス(視差効果)という手法を用いて作成されており、画面をスクロールしていくと写真やテキスト等の要素が異なるスピードで現れ、奥行き感を感じて頂けるようになっています。

今回のサイトは使用シーンやユーザーズボイスなどを盛り込み、全体的にストーリー性を持たせるためにパララックスを採用しました。

 

SUASIブランドサイト イメージ
SUASIブランドサイト イメージ

 

○CONCEPT

こちらはSUASIのコンセプトですが、一言でいうと「かわいい」中敷きがSUASIということですね。

写真の11足の靴はSUASIのユーザー層ひいては世界観を簡潔に表現しています。ブーツ・パンプス・スニーカーといろんなジャンルの「かわいい」靴がSUASIを待っています。実はロングブーツやレインブーツも入れたかったのですが、写真配置のバランス上今回は除外しました。

 

ブランドサイト CONCEPT
ブランドサイト CONCEPT

 

○FUNCTION

こちらはSUASIの主な機能6点についての紹介です。アシートという信頼のバックボーンにホタテパウダーというエコ脱臭・抗菌剤を新たに採用し、独自の「+1パッケージ」で包装資材の減容=リデュースを推し進めました。

 

ブランドサイト FUNCTION
ブランドサイト FUNCTION

 

○USE SCENE

こちらはSUASIの使用イメージをOLさんの1週間になぞらえ、平日の出勤前、日中の会議、アフターファイブ、週末の余暇をストーリー仕立てでご紹介しています。

こちらもパララックスが発揮されていて、特に最初のスクロールで全体的なモノクロのイラストが徐々に彩色されると同時に画面半分がイラストから写真に切り替わって行きます。

 

ブランドサイト USE SCENE
ブランドサイト USE SCENE

 

○USER’S VOICE

こちらはSUASIを愛用してくれている4名の女性の方に、実際にインタビューした内容を元に構成したもので、立ち仕事の多い女性の声を代弁してくれています。

 

ブランドサイト USER'S VOICE
ブランドサイト USER’S VOICE

 

○PRODUCT

こちらは商品の価格や仕様についての記述です。現状は女性用の2サイズだけとなっています。なお靴サイズ23.5cmの方は、24cmのSUASIが適合することがほとんどのため24cmをお求めください。

 

ブランドサイト PRODUCT
ブランドサイト PRODUCT

 

○OTHER

こちらは本家アシートのサイトへの導線となります。クリックしていただくとおなじみのアシートトップページへと遷移します。

 

ブランドサイト OTHER
ブランドサイト OTHER

 

 

●SUASIオンラインショップ

ブランドサイトで常に画面右側に出ている「STORE」マークをクリックすると公式ネットショッピングへジャンプします。

お試しでとりあえず1セットの購入でもメール便発送であれば送料無料でお届けします。また5セット以上のご購入であれば合計金額が¥3,000を超えるため宅配便でも送料無料でお届けします。

またオンラインショップでは会員登録してのご購入をおすすめしていますが、お名前・配送先等をその都度入力するゲスト購入も可能ですので、お好みに合わせてご利用ください。

商品の発送スケジュールはアシートと同じく平日午前中のご注文で翌営業日の発送となります。

 

SUASIオンラインショップ イメージ
SUASIオンラインショップ イメージ

 

 

●SUASI取扱い説明動画

次にSUASIの取り扱いに関して説明した動画をご紹介します。

こちらはアシート・コバシ本社会議室にて営業有志により撮影されたものとなり、若干お見苦し点等ありますが、ご容赦ください。

内容としては冒頭に登場するホワイトボードにも記載されていますが、下記の4部構成となっています。

 

  1. SUASIについて
  2. 使用上の注意
  3.  “+1パッケージ”の使い方
  4. 保管上の注意

 

 

SUASIブランドサイトURL:  https://suasi.jp/

 

以上、今回はアシート第二のブランドであるSUASIの公式サイトと取扱い動画についてご紹介しました。来月はアシートの取扱い店舗についてご紹介する予定です。

本年もアシート・SUASIをご愛顧頂き、また「知って得するインソールの豆知識」ブログをご覧頂きありがとうございました。よいお年を!

 

 

Vol.15 長靴・レインブーツについて

 

今回は昨年お送りした「ブーツ」に引き続き、靴の種類シリーズ第2弾ということで「長靴・レインブーツ」についてです。
ちなみに長靴と書いて「ちょうか」と読み、いわゆるブーツのことを指すこともあるようですが、今回は梅雨の時期ということもあり雨用・作業用などのゴム長靴についてお送りします。

今週東北地方でも梅雨入りし、北海道を除く日本列島は梅雨の真っ只中ですので大変タイムリーですね。

 

●アシート発祥

長靴は実はアシートが生まれたきっかけになった靴でもあります。今から28年ほど前、九州のとある青果市場で働く方から、仕事で使う長靴の中が蒸れて匂いがしてしまうという声を頂いたのがきっかけです。この当時のエピソードについてはまた日を改めてご紹介したいと思います。

 

長靴
長靴

 

 

●長靴・レインブーツ所有に関するアンケート

今回もあらかじめ募集したアンケート内容を見ていきたいと思います。まずアンケート回答者はアシートや中敷きの使用者とは限らない一般の方々423名様となります。男女比はほぼ半々の結果となりました。

 

アンケート回答者数
アンケート回答者数

 

また長靴・レインブーツをどのくらい持っているかということも聞いてみました。

これによると、持っていない方(0足)が1割程度いますが、9割の方がいわゆるブーツでない雨天または作業用などの長靴類を持っているということです。大半は1足のみということですが、中には4足、5足以上持っている方も少数とはいえいます。これはおしゃれなレインブーツをいくつも持っているのか、あるいは仕事や作業に合わせて数種持っているのか興味があるところです。

なお所有数に関して男女による違い、例えば女性の方がたくさん持っている等の有意な差はありませんでした。

 

長靴・レインブーツの所有数
長靴・レインブーツの所有数

 

 

●長靴・レインブーツを履く理由

次に9割の長靴・レインブーツ所有者の方の「履く理由」について複数選択式で答えてもらいました。合計得票数(延べ人数の合計)は624名となります。

こちらはやはり「雨天のため」が過半数の57%を占めるに至りました。続いて「仕事等の作業のため」15%、「趣味等の作業のため」13%、「防寒のため」11%となり拮抗しています。「おしゃれ・ファッション」は延べ人数26名ということで全体の票数の4%に過ぎないのが意外でしたが、理由として挙げるほどまでは昨今のおしゃれ長靴ブームも盛り上がっていないということでしょうか。

なお「おしゃれ・ファッション」を長靴・レインブーツを履く唯一の理由として挙げた方も僅かながら(3名)存在します。これは全体の0.5%にあたります。

 

長靴・レインブーツを履く理由
長靴・レインブーツを履く理由

 

 

●長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

これは次章の経験談で具体的なエピソードを紹介していますが、やはり総ゴム製が基本の長靴・レインブーツは相当に蒸れやすくニオイを発しやすいという弱点を持っています。今まで使用してきてニオイが気になったことがあるか聞いてみたのが下のグラフです。

83%の方がニオイが気になったことがあると答えていますが、意外と少ないと思いませんか? きっとニオイが気になったことがない17%の方は滅多に長靴を履くことがないライトユーザーの方なのだと推測されますが、いかがでしょうか。

 

長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか
長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

 

 

●長靴・レインブーツに関する経験談・失敗談

今回もテーマに関連した経験談などを教えて頂きました。定番のニオイ関連がやはり多くなっていますね。

○ニオイに関する経験談○

雨で足がぬれたまま、上司と座敷のランチに連れて行ってもらった時は、本当に最悪でした。。。(女性・所有数1足)
レインブーツで雨の中歩いて家に帰ると、中からこもった臭いが漂ってきました。女性として悲しくなった記憶があります。(女性・所有数1足)
去年の梅雨の時期に、一足しか持っていなかったレインブーツを連日履き続けたところ、気づいた時にはとてつもない臭いを放つようになっていて・・・捨てるしかありませんでした。(女性・所有数1足)
私はとにかく汗っかきで足も相当臭いです。仕事で長靴を履いた日には、自分でも引く程臭いです。。(女性・所有数1足)
よく晴れた日の土いじり、家に入るために脱いだ長靴から強烈な臭いが・・・ 土いじりの度に、長靴の天日干しも作業の一つになっています。(女性・所有数2足)
メンテしないと湿気や雑菌で呼吸困難になりそうなほど臭くなり、家族だけでなく仕事関係でもクレームが。(男性・所有数2足)
雨のお呼ばれの日、雨靴で行きましたが足のニオイが気になって上がれず、玄関口で帰るハメに。昔の話ですが、忘れることができません。(男性・所有数2足)
仕事で一日中長靴を履いていて、帰って飼い猫が足の匂いをかいだら一目散に逃げた。(男性・所有数2足)
子供との学校行事で畑作業に参加。そのあとママ友の家でお茶のお誘いが・・・まさかそんなお誘いがあるとは・・・長靴の中は汗もかいたし悪臭が・・・そんな足でお邪魔するわけにもいかず、嘘をついて断りました。(男性・所有数2足)

○違うニオイの経験談○

消臭スプレーを使ったら、変な匂いになってしまいました。(女性・所有数1足)
ゴムっぽい臭いがいつも気になります。通気性が無い為、汗で靴下が湿ります。(女性・所有数1足)
ズボンにゴムの匂いがついてとれない。(男性・所有数2足)

○雨上がり○

出かけるときは降っていたが、雨がすぐあがって気が付くと長靴なのは自分だけだったとき。(女性・所有数3足)
雨が降っているときに履いて家を出ても、途中で雨があがってしまうと履いているのが恥ずかしいし暑い。(女性・所有数2足)

○長靴の置き場所○

職場に徒歩で通っていたとき、荒天時に履いていました。しかし仕事場は革靴を着用・・・履いて行った長靴を置いておく場所がなくて、しょうがなく・・・職場内の片隅に置いていました。(男性・所有数1足)
でかすぎて収納できない。(女性・所有数1足)
長靴を買ったら、しまう場所に困った。(女性・所有数2足)

○その他○

雪国では、雪靴という、長靴よりも通常の靴の形態で、水に強い(水深4~5cmまで等)タイプが一般的ですね。(男性・所有数0足)
レインブーツを履いても中の方まで結局濡れてしまうので、中が濡れてもすぐ乾くものがあったらいいなぁと思います。レインブーツは外側は強いけど、中側は濡れるとなかなか乾かないので・・・(女性・所有数1足)
長靴は蒸れるのを知らず、長靴なのに雨が入ってきてしまう・・・不良品かと思っていましたが、蒸れて自分の足汗だったようです。(女性・所有数1足)
おしゃれな長靴は高いのでやっぱり買えません。(女性・所有数0足)
大雪の日に駅まで行けなくて、嫁のピンクで駅まで行った。(男性・所有数0足)
2歳になった息子が私の長靴を履きたがり、履いては転ぶの繰り返し。危ないのでしまってほとんど使えていない。次はショートのレインブーツを買う。(女性・所有数1足)
水が入るとなかなか乾かなくて、ストーブの近くに置いて乾かそうとしたら、レインブーツがしわしわになったこと。(女性・所有数1足)
主人の長靴にムカデが入っていたことがありました。知らずに履いた主人が何かゴソゴソするので長靴を逆さにして振ってみたら立派なムカデが落ちてきてびっくり。そこからの慌て方がすごかったです。でも噛まれないで良かった!(女性・所有数2足)
消防団で使っていた長靴が履きやすく大好きでした。(男性・所有数1足)
ぬぎにくいとか。(女性・所有数1足)
ゴムの音がキュッキュとなってうるさい。(女性・所有数1足)
大人になってからは履いていないからわからない。(男性・所有数0足)

 

 

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以上、今月は梅雨の時期に相応しいテーマでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。沖縄以外は7月中旬以降まで梅雨は続くようですので、嫌なニオイに悩まされずに過ごしたいものです。失敗談を見ていると普通の靴と同じように、同じ靴を使わずにローテーションしてよく乾燥させることが重要のようですね。

来月はVol.13でお送りしたユーザーインタビューの続編(男性編)の予定です。お楽しみに。

 

Vol.14 新製品紹介 ~SUASI~

 

「知って得するインソールの豆知識」今月号は、先月新たにアシートファミリーに加わった新商品をご紹介したいと思います。

 

●待望の新製品「SUASI」登場!

新製品は「SUASI」(読み:すあし)という商品名で、現在のアシートが持つ各種利点はそのままに、より女性へアピールするものとなっています。

アシートWebサイト上ではまだご紹介していないため知らない方が殆どだと思いますが、4月中旬から一部店舗で販売を開始しており、まだまだ販売網が追いついていないため今後拡充予定です。

 

新製品「SUASI」
新製品「SUASI」
左より:23cmパッケージ、24cmパッケージ、製品本体
入数:5足入り 価格:¥680(税8%込)

 

SUASIの基本的なポリシーはアシートと同様に、ペーパー素材による手軽な交換(使い捨て)と爽快感です。アシートをご愛用中の方には特に抵抗なく使っていただけるものと思います。手に取っていただけると分かると思いますが、厚みや形状はアシートと同じで、馴染みのあるウェーブ構造(片面段ボール構造)です。また大きく違うのは入数が5足入りということですね。

では次にSUASIの特徴を見ていきましょう。

 

●SUASIだけの・・・ ~従来にないビジュアル~

今まで寄せられたアシートについての要望の一つに「見た目が良くない」というものがありました。「段ボール的」「人前で靴を脱ぎにくい」といった声に対する一つの提案がこのデザイン(色)なのです。

下の写真はパッケージ外観と製品本体を太陽光に近い環境で撮影した画像ですが、ビビッドなパッケージと優しい印象の製品本体の「SUASIカラー」となっています。試作段階では微妙に異なる数種類の候補から、テストを重ねてこのカラーに決定致しました。

今までのアシートの外観からは随分と「派手」になったと感じるかもしれませんが、インソールを使っていることを隠す必要がなく、人に見られても気にならない、ひいてはおしゃれなグッズの一つとして積極的にアピールしていただきたいという願いが込められています。

また、アシートのOタイプではシャンデリア柄の黒色の小さな模様がウェーブ構造を視覚的に和らげ、段ボール感を無くすことに貢献していますが、SUASIではもう少し離れて見た場合でもボーダー柄を認識できるため、より上手に隠してくれているように思いませんか??

 

SUASI外観
SUASI外観

 

 

●SUASIだけの・・・ ~斬新な製品兼用パッケージ~

アシートでは通常の化粧箱パッケージと、お徳用の段ボール入りという、ある意味一般的なパッケージでしたが、SUASIではそのどちらも超越?した斬新なものになりました。「裸パッケージ」と呼んでいますが、製品側面が露出し、製品を覆う台紙部分も製品同様にインソール形として「使える」ようにしました。

つまりこの「SUASI」と書かれた台紙の上下の連結部分をハサミで切ることにより、そのまま左右一組のインソールとして使えてしまいます(台紙もウェーブ構造なのです)。なお表面の印刷色が靴に移ってしまう場合があるため、その点だけ注意して頂きたいと思います。

またこの台紙部分は、ウェーブ部分に接着された通常の裏紙部分にさらに厚紙を貼り合わせているもので、印刷業界では合紙(ごうし)と呼ばれる手法です。

よって入数は製品5足+1足という言い方ができるのではないかと思っています。

このような製品兼用パッケージを採用することにより、アシートOタイプの通常品と比較して1足あたりのパッケージ重量を92%減少させることができました。

 

吊り下げ陳列例
吊り下げ陳列例

 

 

●SUASIだけの・・・ ~安心のエコ素材、ホタテパウダー~

アシートでは「クリスライト」という天然鉱物の粉末を添加することによって脱臭力を発揮していましたが、SUASIではこの部分も大きく変わりました。脱臭能力とともに、新たに抗菌性も持つ「ホタテパウダー」を採用しています。

ホタテパウダーは食用ホタテなどの生産の際に生まれる大量の廃棄貝殻を加工したものです。ホタテの産地でうず高く積み上げられている貝殻の山(丘?)をご覧になったことがある方もいるのではないでしょうか?

ホタテの産地の東北・北海道ではこの廃棄貝殻の処理が一つの悩みどころでありました。ほとんどは不燃性の廃棄物として埋め立て等より費用をかけて処理せざるを得ないのが現状ですが、一部はチョークや浸透性舗装の材料になるなど、その機能から近年注目されている素材です。

今まで廃棄されていたものを機能性材料として活用することで、地球にやさしく、しかもアシート同等の脱臭力に加え抗菌力を備えることができました。またホタテパウダーは野菜や果物の洗浄剤としても使われている安心のエコ材料なのです。

 

ホタテ貝殻(イメージ)
ホタテ貝殻(イメージ)

 

 

●おわりに

このようにSUASIはアシートの利点はそのままにファッション性やエコロジー的観点を付加して、さらには目を引くパッケージと初期導入しやすい価格により、より幅広いユーザーに向けた製品となっています。「やむを得ず使う」から「かわいいから進んで使う」インソールになることを願っています。

現在は女性用23cmと24cmという限られたラインナップですが、今後はラインナップを拡大していきたいところですね!

 

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以上、今月号は新製品についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。ぜひパッケージを手に取って今までのインソールにはない「かわいさ」を実感して頂きたいと思います。

来月はVol.11のブーツの回に続いて靴の種類シリーズ第2弾ということで、「長靴・レインブーツ」について調べてみたいと思います。お楽しみに。