Vol.32 汗についての基礎知識

 

秋も深まり11月も半ば過ぎとなりましたが、インソールの冬の需要を控えてアシートの注目度も上がってくる季節になりました。

今回はインソールの消臭機能と切っても切れない関係にある「汗」について、基礎的なことを学んでみたいと思います。

 

 

●汗とは

まず汗とは何かですが、汗は哺乳類にしか備わっていないもので、汗腺から出る液体のことです。汗の主成分は血液中の水分(血しょう由来)となります。ですから汗をかいて水分補給をしないままでいると血液がドロドロになると言いますね。

汗をかく哺乳類の中でも、まとまった量の汗をかくのは人間や馬など非常に限られた生物だけで、後述するように大量の汗を放出することによって体の冷却の役割を担っています

 

血管(イメージ)
血管(イメージ)

 

●汗の役割

汗の役割は体温調節ですが、もう少し具体的に言うと体の冷却となります。汗が体表から蒸発するときに気化熱という膨大な量の熱を奪うことで体表の温度を下げます。

水1ccを蒸発させるために必要なエネルギーは2.43kJ(キロジュール)ということで、細かい条件を無視して人間の比熱などを計算していくと、汗を100ccかいてそれが効率的に蒸発して体温を奪ったとすれば、体温は1度下がるそうです。

例えばスポーツなどをして筋肉が熱を生み出したら、それを排出しない限り体温が上がっていってしまいますが、人間がフルマラソンを走り切れるのも、汗という効率的な冷却機構あってのものなのです。

通常の哺乳類は走り続けても数分~数十分が限度で、それは体温が上がりきってしまい、脳(運動中枢)の限界が来るからなのです。

 

 

またスーパーコンピューターのCPUが莫大な量の熱を発生し巨大な冷却装置が必要なように、生物界で最も発達した脳を持つ人間にも効率的な冷却システムが必要になったということなのです。

 

その他の役割として下記のようなものもあります。

○保湿・・・汗は尿素などの保湿成分を含有しています。
○生体防御・・・皮膚の細菌バランスを整えます。
○抗原抑制・・・ダニなどの抗原のもつ分泌酵素を抑えます。

 

ただし汗を放置すると上記の機能を上回るデメリット(雑菌の繁殖)があるのは言うまでもありません。

 

 

●哺乳類の体温調節

犬にも汗腺がありますが、それは足の裏など一部だけです。よって体温調節は難しいので、舌を出しハァハァと浅い息をすることによって体温を逃がします。

象は耳に血管が密集していて、耳をパタパタとあおぐことによって熱を放散させています。

 

 

●3種類の発汗メカニズム

汗には3種類の発汗の「引き金」があります。

【温熱性発汗】
これは汗本来の目的である体温調節を目的としたものです。気温や体温上昇をきっかけとして発汗します。

【精神性発汗】
これは人間にしかないものですが、精神的・情緒的な感情をきかっけとして発汗するもので、主に手のひら、足の裏、わきの下などに汗をかくとされていますが、部位は個人差があるようです。この汗の目的は、その昔狩猟民族だった頃に獲物を射止める瞬間に弓矢を引く手や踏ん張っている足の裏の摩擦を増すために備わったと言われています。

【味覚性発汗】
これは酸っぱいもの、辛いものなどの味覚刺激による交感神経の反射により発汗します。その目的はよくわかっていません。

 

 

●2種類の汗の出口

汗の出口は次の2種類に分けられます。

【エクリン汗腺】
これは全身に分布する汗腺で、ここから出る汗は99%が水で無臭です。ほんのわずかに塩分などのミネラルが含まれています。なお上の3種類の発汗メカニズムは全てエクリン汗腺から出る汗となります。

【アポクリン汗腺】
これは脇汗に代表されるもので、毛穴の中にある汗腺で、脇など体毛の分布しているところに存在します。80%が水ですが、残りはタンパク質や脂質などの有機物やアンモニアなどが含まれており、それ自身に臭いがあります。

これはいわゆるフェロモンと言われる類のもので、人間では機能しませんが犬や猫など、動物界では縄張りやマーキングなどにも利用される物です。

また有機成分を多く含むため、皮膚の常在菌に分解されると悪臭の素となります。

 

 

●良い汗、悪い汗

さてこのようなメカニズムによって出る汗ですが、適切に発汗する習慣があると汗腺が老廃物でつまったりせず、水分の多い「良い汗」をかけるようになります。また汗をかく指令が出たときにタイミングよく汗をかけるようになります。

逆に1年中エアコンの効いた快適な部屋で過ごしていたり、汗をかく機会が少ないと、体の求めるタイミングで発汗することが出来ず、汗をかいても水分以外のミネラル分の多いベタベタした「悪い汗」をかくようになります。

 

 

 

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以上、汗についての基礎知識でしたがいかがでしたでしょうか。汗が血液の成分を除いた血漿からできているということは、主成分は尿と同じということになるのですね。

次回豆知識年末号はアシートの原料である「段ボール」の基礎知識についてご紹介する予定です。お楽しみに。

 

Vol.31 アシート耐久テスト~運動検証~

 

10月に入り、朝晩もだんだんと寒くなってだいぶ秋めいてきましたね!秋には「食欲の秋」「読書の秋」「運動の秋」等様々な楽しみ方がありますが、みなさんは何か秋を満喫していますか?
さて、今回のテーマは「アシート耐久テスト~運動検証~」ということで、日頃の運動不足の身体に鞭打ちながら運動でアシートが使用できるかテストしてみました。以前からアシートは激しい運動にはあまり適していないとしておりましたが、実際はどうなのか。今回はあえてのテストです。

テストでは履き心地固めのOタイプを使用。4種の運動を行い、その結果をまとめました。

 

①バスケットボール

天候:晴れ
試験時間:10分アップ+10分クウォーター×4+10分ダウンの計1時間
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面はスニーカー内のクッション性によりナミナミの潰れに影響はなし。ただし、ダッシュを行うと靴の中でアシートが動く為多少の滑る感覚がある。それが裏面に現れ、左右とも破れが生じた。紙くずは殆どなし。

※30分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

バスケットボール使用靴
バスケットボール使用靴
バスケットボール使用/表面
バスケットボール使用/表面
バスケットボール使用/裏面
バスケットボール使用/裏面

 

②縄跳び

天候:晴れ
試験時間:1時間(30分実施+10分休憩+30分実施)
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面はジャンプし続けている分普段一般的に使用するより踵付近のナミナミの潰れが早い印象だが、1時間では大きな変化は見られず。裏面は感覚的には感じなかったが、靴の中でアシートが動いた影響からか破れが多少生じていた。紙くずは殆どなし。

※30分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

縄跳び使用靴
縄跳び使用靴
縄跳び使用/表面
縄跳び使用/表面
縄跳び使用/裏面
縄跳び使用/裏面

 

③ランニング

天候:晴れ
試験時間:ランニング+ウォーキングの計1.5時間
使用靴:スニーカー
使用状況:見た目について、表面は通常使用している時とほぼ変わらず。しかし親指の付け根部分などの潰れ方は早い印象。1.5時間で裏面の小指付け根部分に破れが生じていたが紙くずなどは殆どなし。

※45分使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

ランニング使用靴
ランニング使用靴
ランニング使用/表面
ランニング使用/表面
ランニング使用/裏面
ランニング使用/裏面

 

④ボウリング

天候:晴れ
使用時間:2ゲーム計1時間
使用靴:ボウリングシューズ(レンタル)
使用状況:見た目について、表面はほぼ変化なし。しかし履いた時にシューズがフラットな為か靴中でパカパカ浮く感じはあったが、履いているとその感覚は無くなった。投げている時なども違和感はほぼなかった。擦れなどもほぼなく、紙くずは生じていない。

※1ゲーム(30分)使用時アシートの見た目・破れ等の変化見られず。

ボウリング使用靴
ボウリング使用靴
ボウリング使用/表面
ボウリング使用/表面
ボウリング使用/裏面
ボウリング使用/裏面

 

 

上記4種の運動では表面的な変化はあまり感じませんでした。しかし、運動量の多いバスケットボールでは靴の中で滑る感じがあるとの担当者からの報告でした。また、ボウリング以外の運動では裏面に破けが生じる結果となりました。そのため今回の結果からは30分程度の運動であれば使用感に変化はないが、1時間経過すると運動量に応じて、裏面に小~中程度の破れ等が生じる為、長時間の使用には注意が必要かと思われます。

 

今回のテーマはいかがでしたか?
テストということで久しぶりに運動をしましたが、膝の痛みと筋肉痛になり、日頃の運動の大切さを痛感致しました。

次回は、「汗について」です。お楽しみに。

 

 

Vol.14 新製品紹介 ~SUASI~

 

「知って得するインソールの豆知識」今月号は、先月新たにアシートファミリーに加わった新商品をご紹介したいと思います。

 

●待望の新製品「SUASI」登場!

新製品は「SUASI」(読み:すあし)という商品名で、現在のアシートが持つ各種利点はそのままに、より女性へアピールするものとなっています。

アシートWebサイト上ではまだご紹介していないため知らない方が殆どだと思いますが、4月中旬から一部店舗で販売を開始しており、まだまだ販売網が追いついていないため今後拡充予定です。

 

新製品「SUASI」
新製品「SUASI」
左より:23cmパッケージ、24cmパッケージ、製品本体
入数:5足入り 価格:¥680(税8%込)

 

SUASIの基本的なポリシーはアシートと同様に、ペーパー素材による手軽な交換(使い捨て)と爽快感です。アシートをご愛用中の方には特に抵抗なく使っていただけるものと思います。手に取っていただけると分かると思いますが、厚みや形状はアシートと同じで、馴染みのあるウェーブ構造(片面段ボール構造)です。また大きく違うのは入数が5足入りということですね。

では次にSUASIの特徴を見ていきましょう。

 

●SUASIだけの・・・ ~従来にないビジュアル~

今まで寄せられたアシートについての要望の一つに「見た目が良くない」というものがありました。「段ボール的」「人前で靴を脱ぎにくい」といった声に対する一つの提案がこのデザイン(色)なのです。

下の写真はパッケージ外観と製品本体を太陽光に近い環境で撮影した画像ですが、ビビッドなパッケージと優しい印象の製品本体の「SUASIカラー」となっています。試作段階では微妙に異なる数種類の候補から、テストを重ねてこのカラーに決定致しました。

今までのアシートの外観からは随分と「派手」になったと感じるかもしれませんが、インソールを使っていることを隠す必要がなく、人に見られても気にならない、ひいてはおしゃれなグッズの一つとして積極的にアピールしていただきたいという願いが込められています。

また、アシートのOタイプではシャンデリア柄の黒色の小さな模様がウェーブ構造を視覚的に和らげ、段ボール感を無くすことに貢献していますが、SUASIではもう少し離れて見た場合でもボーダー柄を認識できるため、より上手に隠してくれているように思いませんか??

 

SUASI外観
SUASI外観

 

 

●SUASIだけの・・・ ~斬新な製品兼用パッケージ~

アシートでは通常の化粧箱パッケージと、お徳用の段ボール入りという、ある意味一般的なパッケージでしたが、SUASIではそのどちらも超越?した斬新なものになりました。「裸パッケージ」と呼んでいますが、製品側面が露出し、製品を覆う台紙部分も製品同様にインソール形として「使える」ようにしました。

つまりこの「SUASI」と書かれた台紙の上下の連結部分をハサミで切ることにより、そのまま左右一組のインソールとして使えてしまいます(台紙もウェーブ構造なのです)。なお表面の印刷色が靴に移ってしまう場合があるため、その点だけ注意して頂きたいと思います。

またこの台紙部分は、ウェーブ部分に接着された通常の裏紙部分にさらに厚紙を貼り合わせているもので、印刷業界では合紙(ごうし)と呼ばれる手法です。

よって入数は製品5足+1足という言い方ができるのではないかと思っています。

このような製品兼用パッケージを採用することにより、アシートOタイプの通常品と比較して1足あたりのパッケージ重量を92%減少させることができました。

 

吊り下げ陳列例
吊り下げ陳列例

 

 

●SUASIだけの・・・ ~安心のエコ素材、ホタテパウダー~

アシートでは「クリスライト」という天然鉱物の粉末を添加することによって脱臭力を発揮していましたが、SUASIではこの部分も大きく変わりました。脱臭能力とともに、新たに抗菌性も持つ「ホタテパウダー」を採用しています。

ホタテパウダーは食用ホタテなどの生産の際に生まれる大量の廃棄貝殻を加工したものです。ホタテの産地でうず高く積み上げられている貝殻の山(丘?)をご覧になったことがある方もいるのではないでしょうか?

ホタテの産地の東北・北海道ではこの廃棄貝殻の処理が一つの悩みどころでありました。ほとんどは不燃性の廃棄物として埋め立て等より費用をかけて処理せざるを得ないのが現状ですが、一部はチョークや浸透性舗装の材料になるなど、その機能から近年注目されている素材です。

今まで廃棄されていたものを機能性材料として活用することで、地球にやさしく、しかもアシート同等の脱臭力に加え抗菌力を備えることができました。またホタテパウダーは野菜や果物の洗浄剤としても使われている安心のエコ材料なのです。

 

ホタテ貝殻(イメージ)
ホタテ貝殻(イメージ)

 

 

●おわりに

このようにSUASIはアシートの利点はそのままにファッション性やエコロジー的観点を付加して、さらには目を引くパッケージと初期導入しやすい価格により、より幅広いユーザーに向けた製品となっています。「やむを得ず使う」から「かわいいから進んで使う」インソールになることを願っています。

現在は女性用23cmと24cmという限られたラインナップですが、今後はラインナップを拡大していきたいところですね!

 

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以上、今月号は新製品についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。ぜひパッケージを手に取って今までのインソールにはない「かわいさ」を実感して頂きたいと思います。

来月はVol.11のブーツの回に続いて靴の種類シリーズ第2弾ということで、「長靴・レインブーツ」について調べてみたいと思います。お楽しみに。

 

Vol.12 インソールの種類と効果

 

「知って得するインソールの豆知識」も最終回となりましたが、今回はインソールにはどのような種類があり、またそれぞれの種類のインソールの効果がどの程度あるのか調べてみたいと思います。

インソール(靴の中敷き)の歴史は定かではないのですが、革靴(洋靴)が普及してからのはずですから、日本では幕末~明治以降となるのでしょうか。庶民は草履や下駄がまだ多かったと思いますが、軍隊では早くから洋靴(ブーツ)を着用していたということです。

ちなみに1991年にイタリアの氷河で発見された約5300年前のミイラは毛皮を縫製した革靴を履いていて、中には防寒用に枯草が敷かれていたそうです。これもインソール?でしょうか。

 

●インソールの目的・用途

では街でインソールとして売られている物を下記に分類してみました。

◯緩衝用・痛み防止向け
これはおそらく一番多いタイプで、体重がかかるカカトや女性がヒールを履く際の指の付け根などを衝撃吸収材で緩衝するタイプのものです。スポーツ用途向けのハイテク素材を使ったものなども多いです。

◯疲労軽減用
これは意外と知られていないのですが、足裏の荷重を適度にインソールで受け止めると体全体の疲れが軽減することがあるようです。緩衝用と似ています。

◯吸湿・防臭用
これはアシートもそうなのですが、足汗を吸収・放散することによって臭いを防止するものです。この機能単独で販売されているものの他に各種インソールの機能として謳われていることも多いです。

◯保温・防寒用
これも防臭用や消臭用と同じくらいポピュラーなタイプですが、冬にお世話になる方も多いのではないでしょうか。フェルトやハイテク発熱素材、中にはボアムートンなどのぶ厚いものもあります。あまり厚みがあると靴サイズを普段とは区別しなければいけなくなるかもしれませんね。

◯防汚用
これはこの機能単独で販売していることはほとんどないと思いますが、長く使いたい靴などが汗などでシミができたり汚れてしまわないように保護するためのものです。
部分型でなく足全体型のインソール全てに備わっているという見方もできますね。意外とこの目的でアシートを購入されている方もいるんですよ。

◯防滑用
これはハイヒールなどで足がどんどん前側に押し付けられて指が痛くなることを防止するためで、斜面部分などに装着(貼付け等)するものです。ジェルタイプなど、素材に工夫がされています。
また履き代の浅いパンプスなどで使うようですが、かかとの上側(背面部分)に付けて靴が脱げてしまわないようにするものなどもあります。

◯靴サイズ調整用
これは買った靴が大き目の場合に使うテクニック?で、靴内を狭くすることによって快適に履けるようにするものです。厚みが2mm足らずのアシートではちょっと難しいかもしれませんね。

◯身長アップ用
これは通販サイトなどを見ると売上トップを独走していたりすることもあるポピュラー?なもので、根強い支持があるようです。靴で工夫することもできますが、インソールと併用することで夢の10cmアップも可能かもしれません。なおブーツに入れる場合はかなり大胆な使用(積み重ね?)もするようです。

◯治療向け
こちらは外反母趾・足底筋膜炎・モートン病などの疾病を直すべく、サポーター形状やギプス形状で足を保護・治療するタイプのものです。靴底形状から大きく発展した立体形状が多いですね。

◯矯正用
これは偏平足などの矯正、または下腿の骨格(X脚やO脚)の矯正用のもので、足の内側と外側に高さの変化をつけたものなどがあります。

◯踏抜き防止用
これはまた毛色の違うタイプですが、主に建築現場や災害現場などで安全靴的な機能として使うもので、薄い鉄板が入っていたりします。踏抜き性能については安全靴の先芯と同じようにJISに規定されています。

筆者の独断では売れ筋商品は1位 緩衝用、2位 身長アップ用、3位 疲労軽減用の順ではないでしょうか。アシートの主目的の吸湿・消臭機能タイプは意外と主流ではなく、その次あたりに位置しているように思われます。

 

●インソールのアンケート概要

今回もインソールに関するアンケートを募集しました。対象はアシートやインソールユーザーに限定せず、一般の539名の方に答えていただきました。男女比は約47:53でほぼ半々となっています。まずインソール自体使うかどうか聞いた結果が下記です。

 

インソール(靴の中敷き)は使いますか?
インソール(靴の中敷き)は使いますか?

 

これは筆者には意外だったのですが、使う人の方が多数派でした。また臭いやエチケットに敏感と思われる女性より男性の使用割合の方が高い結果となりました。男性では使う人は全体の76%、女性では約68%の方が使うと答えています。ただインソールメーカーとしてはもっともっとインソールの良さを知って使っていただきたいところですね!

 

●どのようなインソールを使うか

次に使っているインソールの種類を聞いてみました。こちらは複数回答ですので、回答総数778件を上のグラフで挙げたインソールを使う男女387名で割り算すると、一人当たり平均2.0種類のインソールを使っているということになります。

 

どのような種類のインソールを使っていますか?
どのような種類のインソールを使っていますか?

 

トップは消臭用で、痛み防止(衝撃吸収)、サイズ調整と続きますが、上で挙げた「売れ筋」の身長アップは実際はユーザーは少ないようです。アンケート期間が2月下旬~3月初旬であったことを考えると、厳寒期にも関わらず保温用が少ないのも意外ですね。

 

●インソールの効果の有無

次に使っているインソールの効果があるのか聞いてみました。これは大方良い効果が出ているようで、「とても効果がある」と「やや効果がある」を足すと66%の方が効果ありという結果になります。

 

使っているインソールの効果はありますか?
使っているインソールの効果はありますか?

 

 

●インソールの効果についての体験談

今回も体験談としてインソールの効果について今までの経験や失敗談などを書いて頂きました。下に紹介します。

 

【インソールの効果あり】

テニスをしています。インソールをかえると足の疲れが違います。 (女性,とても効果がある)

インソールを入れるのと入れてないのだと履き心地が全然違うことに気づいて以来、インソールを愛用するようになりました。特に旅行の時に重宝しています。 (女性,やや効果がある)

インソールを使用する前、臭いや足の痛みに悩まされていましたが、使用してから今ではに臭いも痛みも軽減されました。ずっと靴を履いた立ち仕事をしておりますので、インソールにはとても助けられています。 (男性,とても効果がある)

インソール無しだと何だか気持ちが悪いので。 (男性,あまり効果はない)

安全靴のため以前は足ムレがひどく困ったがインソールの使用により軽減された。 (男性,とても効果がある)

脱いだ時に足元をかわいく演出できる。 (女性,やや効果がある)

力仕事をやっていて安全靴にインソールを使用しています。クッション性もありますが、やはり防臭効果が1番です。とても重宝してます。 (男性,やや効果がある)

ヒールを履くので指の付け根にタコができてしまい、歩くのもつらい状態になったのですが、インソールを使ったら痛みも緩和されてとても楽になりました。 (女性,とても効果がある)

季節に合わせたインソールを使用しております。夏は網目で涼しく、冬は綿のようにふっくら暖かく、優しく足の裏を守ってくれます。抗菌・防臭効果にも期待しているので、年中手放せません。使用することで、女性としての気分が上がります!!あまり人目に付くことは無いですが、良い仕事をしてくれます。 (女性,やや効果がある)

 

【効果なしまたは否定的な経験談】

100円ショップで何足分か買って、1日毎に洗濯をしては入れ替えての毎日です。しかし、洗濯するたび中敷きは痛むし、洗う手間も一向に省けないし、、、もう少しニオイ対策が上手にできたらいいなと思っています。 (男性,あまり効果はない)

ぴったりした靴がなかなかなくてインソールを工夫して入れてみても、ずれたりして結局なんの意味もない事が多いです。 (女性,あまり効果はない)

一応入れていますが、サイズ調節のためにはよい効果が得られますが、消臭効果はぜんぜんありませんね。毎日スーツを着てパンプスを履いているので結構臭いは気にしてますが、一度臭くなるとなかなかパンプスから臭いがとれなくて正直困っています。 (女性,あまり効果はない)

劣化が激しく、なかなか定着しない。 (女性,あまり効果はない)

100均のスニーカー用をブーツやパンプスに入れてます。衝撃吸収用ですがすぐにダメになります。 (女性,やや効果がある)

使っていくうちにだんだん体重に負けて小さくなってしまう気がしてしまうので丈夫で足が痛くならないインソールがほしいところです! (女性,やや効果がある)

自衛隊在職時にブーツの中に使用していたが、耐久性が悪くダメなやつが多い。 (男性,あまり効果はない)

靴のサイズに合わせて切るタイプは合わせられない。 (男性,あまり効果はない)

衝撃吸収効果と消臭は両立しない。 (男性,あまり効果はない)

靴を脱いだ時にインソールがくっついてきて、使い込んだインソールだったので焦った。 (男性,やや効果がある)

いままで使ってきたどの用途のインソールでも言えるのですが、やはり使っているうちにズレてくる、靴を脱ぐときにインソールが出てくる、靴を履くときに折れるのが気になります。痛み防止、保温、身長アップ、それぞれの効果は実感できるのですが・・・ (女性,やや効果がある)

 

【サイズ調整】

足が小さく、サイズの合う靴がなかなかないのでこれがないと靴が履きづらいです。 (男性,やや効果がある)

元々足の甲の厚みがあまりないので、パンプスのようなタイプはインソールなしでは脱げてしまいます。インソール歴かなり長いです。 (女性,やや効果がある)

サイズがぶかぶかだったパンプスが、中敷を入れたらぴったりになった! (女性,とても効果がある)

 

【保温・防寒に対して】

靴を購入したままの状態で道を歩くと足が冷たくなり、最終的には体全体が冷えるということがありましたが、インソールを敷いたら履き心地も良く、体も快調です。 (女性,やや効果がある)

雪国なので、歩いた時に冷たさを感じにくいのは助かる。 (女性,やや効果がある)

保温用のインソールを買って使用した時、インソールの厚みがありすぎて長靴が履けなくなり、せっかく購入したばかりのインソールを捨てたことがあります。厚みがありすぎるのも問題だなと実感した出来事でした。 (女性,やや効果がある)

 

 

●おわりに

以上、インソールの種類と効果ということでお送りしましたが、今回で「知って得するインソールの豆知識」ブログは最終回、、、となるはずでしたが、好評につき来年度も続行することになりました! 今年度以上にインソールを広く深く理解できるような内容をお届けしようと考えていますので、ご期待ください。1年間ご愛読いただき誠にありがとうございました。

 

 

Vol.10 アシートと季節の関係

 

少々遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年も「知って得するインソールの豆知識」ブログをよろしくお願い致します。さて豆知識ブログも残すところあと3回となり、新年最初は弊社製品のアシートと季節との関わりを見ていきたいと思います。

 

●アンケート回答

今回も記事を進めるにあたってあらかじめアンケートに答えていただきました。回答者は119名様で、基本的にすべてアシートのユーザー様となります。年齢・職業の内訳としては下記グラフとなります。

 

回答者の年齢
回答者の年齢

 

職業分布
職業分布

 

年齢層については10代こそゼロですが、割と幅広い方々にお答えいただきました。その中でも50代が圧倒的で全体の約4割に迫る勢いです。

職業についても伺いましたが、アシートのユーザー様の分布としてサービス業が多い中、事務員さんが最多の26%となっています。

なお職業「その他」の内訳としては、フリーライター、ヘアメイク、教員、議員、鉄道乗務員の方などがいらっしゃいました。

 

●アシートを知ったきっかけ

アシートと季節に関するアンケートの前に、アシートをどこで知って使うようになったのか聞いてみたのが下のグラフです。「友人・家族等の紹介」以下6つの選択肢を選ぶか「その他」として具体的に記述して頂きました。グラフでは年齢別に色で分けてみました。

 

アシートを知ったきっかけ
アシートを知ったきっかけ

 

1点気づくのは、20代の場合は「店頭で商品を見た」と「店頭デモ販売で知った」がともにゼロということです。若い方は友人・職場などの口コミ・つながりやネット等に偏っているということでしょうか。

ちなみに店頭デモ販売とはアシートのスタッフが薬局や販売店の売り場にアシートブースを設置して、来店客様にサンプル品を手渡したり、サイズフィッティングを行う実演販売形態のことです。

最も多いのは「友人・家族等の紹介」ですが、3位の「職場で知った」を合わせると、口コミの影響力はやはり大きいですね。

「店頭で商品を見た」が2位に入っているのは、実店舗での販売が現状まだまだ多くはないことを思えば健闘したと言えるのではないでしょうか。

「テレビで見た」が3名いますが、こちらはバラエティ番組などで取り上げられたことがありまして、放送回数と回答者数の比で見ますと、テレビの宣伝力はやはりすごいと言えます。

「その他」としては「もう何10年も使用、忘れた」「あまり前で忘れた」等とあり、遠い記憶のかなたに行ってしまったということで、販売する側としては感無量です。

なお唯一の70代の方は「友人・家族等の紹介」ということでした。

 

●アシートをあまり使わない時期

次にアシートと季節の関係性を計るうえで、アシートを使う時期ではなくあえて「使わない」時期をお答えいただきました。回答方法は4月から3月まで使わない月を複数回答にて選んでいただきました。

まず回答いただいたのは全119名中21名だけということで、残りの82%の方々は基本的には年中使うものと思われます。

 

アシートをあまり「使わない」時期
アシートをあまり「使わない」時期

 

こちらのグラフは割と分かりやすい分布が出ました。

最も使わないのは晩秋から冬にかけて、寒い時期に使わないということになります。

理由は下記のようなものが挙げられました。

 

「あまり汗をかかないから」(12~2月に使わない・40代・事務)
「寒さで足が汗をかいたり蒸れることが少ないため」(1月に使わない・20代・接客業)

 

やはり寒ければ汗をかかないということですね。違った理由を挙げる方もいます。

 

「出勤が少ない事と、乾燥しているのでアシートの持ちが良い」(1月に使わない・50代・営業)

 

また厳冬期と思われる2月、3月の票がそれほど伸びていないのは恐らく寒いためブーツを着用し、結果蒸れるためアシートを使う方が出てくるのではないでしょうか。

最も「使わない」回答が少なかったのは6月=梅雨時ですが、アシートは湿気ではなく明らかに濡れてしまうと寿命が一気に縮まります(というより即交換が必要となります)ので、注意が必要です。

その他の「使わない」理由は下記のようなものがありました。

 

「サンダル・ハイヒールパンプスを履く事が多いため」(4~10月に使わない・40代・事務)
「基本的にはブーツ・フラットシューズに利用する事が多い為」(同)
「サンダルを履くから」(7~9月に使わない・40代・事務)
「オープントウの靴に敷いて履くと、前から見えてしまうので」(7~8月に使わない・50代・教員)
「ファッションで裸足で靴を履く時期に使います」(11~4月に使わない・40代・ヘアメイク)

 

●アシートが売れる時期

では上記の皆さんの「使わない時期」とアシートの販売が連動しているのかちょっと調べてみました。下記がアシートの販売数の年間の変動です。

 

販売足数の変動
販売足数の変動

 

これはある年度の販売量の推移を表していますが、念のため男女で色分けしてみました。
なお、箱入りの販売単位ではなく、徳用パックなども含め全て1足単位にバラして積み上げてみたグラフですのでご了承ください。

アンケート結果の「使わない時期」である冬に大きな落ち込みがあるかと思いきや、それほど大きくありません。

アシートは徳用パックだけでなく、化粧箱入りの通常パッケージ品でもそれなりにまとまった入数であるため、需要期と販売ピークが必ずしも一致しないということでしょうか。

ちなみにこのグラフからも分かるように、アシートの販売サイズの男女比率は4:6で女性用サイズの方が多く売れています。

 

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以上アシートと季節の関係について見てみましたがいかがでしょうか。

本記事は当初「インソールと季節の関係」について特集する予定でしたが、季節によるインソールの種類を調べているうちに、インソール自体様々な種類があることが分かり、別立てでそれについてはお届けすることにし、今月はアシートに的を絞ってみました。

Vol.9 冷え性と冬のインソール

 

年の瀬も本格的になってきまして、皆様の会社、ご家庭も師走ムードなのではないでしょうか。
担当のいる事業所では段ボール箱の製造で連日フル稼働です。忙しいとはいえ仕事があるということは大変ありがたいことですね!

さて「知って得するインソールの豆知識」も本年最終号となりまして、冬本番になりつつあるこの時期ですので、多くの女性がお悩みの「冷え性」についてお送りしたいと思います。またアシート(インソール)が冷え性に果たす役割などについてもお伝えできたらと思います。

 

●冷え性とは

まず冷え性とは、体の一部、特に末端が継続的に寒く感じる症状ということなのですが、冷え性と似た症状の「低体温症」が深部体温含め体全体の体温が下がることに比べると、「部分的に寒い」この点が冷え性の大きな特徴と言えます。

原因としては様々なものがあるようですが、直接的には冷えの部分の血行不良で体温が行き渡っていないということが挙げられ、その要因としてストレス等の様々なものがあるようです。血流のコントロールは脳(自律神経系)で行われているため、メンタルの状態によりコントロールに支障をきたすということですね。

血行不良=血液の流れが悪い、となれば体の表面に近い部分は熱を空気中に放散するだけで、新たな熱が運ばれてきません。そうなるとその部分が冷えていくというのは確かに理解できます。

 

●「冷え」以外の弊害

ちなみに冷え性(血行不良)ということは、冷えること以外にも様々な不具合が起きてしまいます。血液は体温以外にも酸素や栄養を体の隅々に届け(赤血球の働き)、また二酸化炭素や老廃物を回収する(血漿の働き)という大きな役割があります。また体に侵入してきたバイ菌などの異物を攻撃(白血球の働き)してくれるのも他でもない血液なのです。

このような働きが弱まってしまえば、単なる「冷え」に留まらず、様々な弊害が出ます。免疫力が弱まるため、できものや腫瘍などができやすくなるという怖い話もあるんですね。

 

●血行不良の対策

ではどのような対策があるのでしょうか。一般的にはアンケート結果にあるように様々な対策があり、皆様ご自分に合った対策を行っているようです。その中で一つ確からしいのは、血液の停滞を解消するには「筋肉をつけると良い」ということのようです。

筋肉は熱を発生し、また血液は多くが筋肉を通り、筋肉のポンプ作用によって血の巡りが良くなります。

筋肉のポンプ作用とは、通常心臓で発生した血圧はそれだけでは体全体に血を行き渡らせることが難しく、筋肉の収縮による補助によって静脈の血を心臓に戻しているということだそうです(下の模式図参照)。

 

静脈弁模式図
静脈弁模式図

 

図の上が弁のないただのホース、下が弁のあるホースです。ホースを圧縮すると弁がある方では水の移動に方向性があり、片側は水がせき止められる様子が分かると思います。このように静脈には弁(静脈弁)があるため、ただ単に静脈を圧縮するだけできちんと心臓方向に戻る血流が生まれるということなのです。このことからふくらはぎの筋肉は第2の心臓などと呼ばれたりします。

下のアンケート結果でもわかるように冷える部分というのは「足」が多いため、足の中でも心臓から遠く重力的にも不利なふくらはぎの筋肉を鍛えることが重要になってきます。

最近、貧乏ゆすりは健康につながるという説がありますが、筋肉のポンプ作用を活発にし、冷え解消にも効果的ではないでしょうか。

 

●冷え性に関するアンケート

では予備知識はこの程度にしまして、冷え性に関するアンケートを見ていきましょう。
今回は回答総数221名様となり、前回同様アンケート対象は一般の皆様となり、特にアシートユーザー様や冷え性で悩んでいる方に限定はしていません。

まずご自身が冷え性であるかどうか聞いてみた結果が下記となります。

 

あなたは冷え性ですか?
あなたは冷え性ですか?

 

冷え性ではないと断言できる方は全体の12%、27名に留まり、約9割近い方が冷え性であると答えています。さらにその中の3割近い方は冷え性で特に困っているということです。これは冷え性でない担当(男)からすると驚きの数字です。これほど多いのですね。

ちなみに便秘で悩んでいる日本人は約4割だそうです。

 

●体のどの部位が冷えるか

次に体のどこが冷えるのかをアンケートしてみました。これもまた少し興味深い結果となっています。
グラフ左から回答の多い順となりますが、160名が「足」を第一に挙げています。これは全体の73%にあたります。

次点の「手」が27名(12%)ということを考えると圧倒的です。ちなみに手は足よりも動かしていることが多いということも、手が冷え性で悩む人が少ない要因だそうです。確かにデスクワークだとしても手はそこそこ動いていますね。

 

体のどの部位が特に冷えますか?
体のどの部位が特に冷えますか?

 

●いつ冷えるか

ではいつ冷えるか、一日の時間帯別に複数回答可にて答えていただきました。
こちらはいたって自然?と言いますか、日中はガクンと票が少なく、朝・夜が冷えるという結果になりました。就寝している時間帯(0時~6時)では若干割合が低くなっているのは布団で温まっているということでしょうか。だとするともう少し低くてもいいと思いますが・・・

 

一日のうちでどの時間帯が冷えますか?(複数回答可)
一日のうちでどの時間帯が冷えますか?(複数回答可)

 

●冷え性の代表的な対策

次に冷え性に対して行っている対策を代表的なものをこちらで挙げて複数回答可にて選択していただきました。
これは結構な割合の方(45%)が1つだけ票を入れ、残りの55%の方は複数の対策を選択しました。

 

どのような対策をしていますか?(複数回答可)
どのような対策をしていますか?(複数回答可)

 

左から「保温・防寒」ということで、これは基本とも言え全得票数460票の3割を占めます。2位の「風呂につかる・足湯」というのは、かなり強制的?な対処で、短時間で効果も高いと思われます。

次のストレッチ・運動も割と多い回答数となっていて、75票と16%ほどの得票数となっています。さらに「食事に気を付ける」「靴にインソールを敷く」「ツボ押し」「漢方薬・通院等」と続きます。本格的に通院加療を行っている方はさすがに少ないようです(9名で全体の2%)。これはあまり重度の冷え性の方は少ないということだと思われます。

 

●効果的だった冷え性対策と効果の薄かった冷え性対策

次に自由記述で今まで試した冷え性対策の中で効果的だったもの、逆に効果の薄かったものについて教えていただきました。

効果的だったものは先ほど挙げた中にほとんど含まれていますが、下記のようなものもありました。

●効果的だった対策
「靴下の重ねばき」
「寝るときも靴下を履くこと」
「室内専用のスリッパ・靴下で頑張ってます^^」
「ヒートテックを着る」
「カイロを2個使う」
「デスクの足元にヒーターを置く」
「薄手の手袋をしながらPCをいじる」
「腹巻をする」
「ホットヨガ、夏でも冷たい飲み物は飲まない。体を冷やす食べ物はたべない」
「ヨモギ蒸し、岩盤浴」
「空腹にならないようにする」
「お風呂につかったあとにマッサージをして血行をよくする」
「首の裏を温めると良いと聞き、やってみるとすごく暖かかったです!」
「しょうが湯を飲んでから、すぐに布団の中に入ること」
「しょうがはちみつ湯などをコップ1杯飲むと身体の血行が良くなりぽかぽかする」

ヒートテックというワードも多かったのですが、靴下を重ねて履くというお答えがかなり多く全体の1割程度挙げられていました。履ける靴が限られるような気もしますが、かなり効果的なのですね。

次に効果が薄かったものを挙げて頂きましたが、これは効果的だった対策に挙げられたものを「効果が薄い」として挙げる方が多かったです。つまり個人差や相性というものがあり、先に挙げた対策が全ての方に効くわけではないということになります。下記に一例を紹介します。

●効果が薄かった対策
「手袋やひざかけ、靴下はその時だけだったので効果が感じられなかった」
「靴下の重ね履き」
「寝るときに靴下をはく」
「靴下。履いても中の足は冷たいままです」
「風呂と足湯はダメだった」
「足湯はしばらくは温かいが時間経過で冷えが増していく感じがします」
「保温剤を手に塗ること」
「着込みすぎると空気を通さず寒かったです」
「お風呂から上がってすぐに寝ないと結局湯冷めして寒い」
「漢方薬を試したが身体に合わなく止めた」
「食事だけでは効果が無かったと思います」
「しょうがを食べる」
「身体を温めるという食事」
「熱燗を飲む」
「温かい飲み物をとったりしましたが足は冷えたままでした」
「基本的に、どれも…靴下2枚履きしても冷えますね…」
「なにをしてもずーっと冷えてていつも足は紫色です!」
「これと言って効果の感じたものはない」
「どれもよく分からなかった」

どうでしょうか。上の効果的だった対策と似通っているのがお分かり頂けますでしょうか。
「着込みすぎると空気を通さず寒かった」というのは湿気がこもって水滴化してそれが体温を奪ってしまうということだと思われます。冬場等でも適度な通気性(透湿性)は必要ですね。

 

●アシートと冷え性

ここまでほぼアシートの話はありませんが、上の主な対策の中で「靴にインソールを敷く」を挙げている方が37名(全体の8%)いることを考えると、アシートとしても何かお役に立てるのではないかと考えます。

基本的にインソールで冷え性対策を行っているということは、地面からの冷え防止のためだと思いますが、その観点ではアシートは厚さが他のインソールに比較し薄く不利ではありますが、ナミナミの空気層が効果的に断熱効果を発揮しています。またナミナミが足裏を適度に刺激して足ツボ刺激・血行促進効果につながるものと考えています。

 

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以上冷え性についてでしたが、いかがでしたでしょうか。なお担当も今回初めて知ったのですが「冷え性」と「冷え症」の2通りの表記があって、場合により区別されているようです。本ブログでは一般的な「冷え性」の方を使わせていただきました。

次回年明け号ではインソールと季節との関係を取り上げてみたいと思います。お楽しみに。

 

Vol.6 秋のアシート推奨シチュエーション

 

猛暑もあっという間に過ぎ去って残暑がほとんどない今年の秋ですがいかがお過ごしでしょうか。

意外に思われるかもしれませんが、アシートは季節によって販売数に結構な変動がある商品であることをご存じでしょうか。
通常の中敷きですと、靴底のクッション性向上や靴サイズ調整といった役割が大きなものとしてあると思いますが、アシートの場合はムレ防止・快適性向上などに特化している関係で季節によって変動があり、足の蒸れない・臭いにくい季節は需要が落ち着きます。

今年の涼しい秋も同様ですが、そんな中、年間通してアシートを使っていただいているユーザーの皆様から「秋のアシート推奨シチュエーション」ということで、ご意見を伺ってきましたので、以下にご紹介したいと思います。

 

●スポーツの秋

秋と言ったらスポーツを連想することも多いと思います。熱中症の心配も少ない秋はスポーツをするにも観戦するにももってこいです! ただし、スポーツにアシートを使用するシチュエーションは少ないかもしれません。スポーツシューズ・スニーカーなどに入れて激しい運動をすると、おそらくアシートの交換時期はすぐやってくるでしょう。

視野を少し変えますと、秋は運動会シーズンということで、レジャーシートを敷いて観覧する際は靴を脱ぐのではないでしょうか? アシートの広告の文句に「飲み会のお座敷でも堂々と靴を脱げます」というのがありますが、運動会でも同様ですね。

 

運動会のレジャーシートにも堂々と上がれます!
運動会のレジャーシートにも堂々と上がれます!

 

●行楽の秋

次に行楽の秋ですが、辞書によると行楽とは「山野に行き、遊び楽しむこと」だそうです。つまり本来の意味からするとお出掛け全般が行楽ではなくて、自然(山野)に限られるということなんですね。

アシートと行楽の結びつきというと、ハイキング、ピクニックなどで足に汗をかき、蒸れてしまうシチュエーションが浮かびます。ご紹介した通り、ハードなスポーツでの使用には適さない場合があるのですが、ハイキング等でしたら充分役割を果たしてくれるのではないでしょうか。歩くたびに波形加工の「エアダクト」効果(※)を感じられるかもしれません。ただし長距離を歩くことになりますので、替えのアシートを2~3足持って行くと良いでしょう。

※エアダクト効果とはアシートの主要な機能の一つで、波形で構成される空間を靴内の空気が循環することによって、ムレを効果的に排出する機能です。

また、ハイキング等でも運動会と同じくレジャーシートを敷いてお弁当を囲む機会があるかもしれませんね。

 

ピクニック・ハイキングでも足汗を効果的に吸収!
ピクニック・ハイキングでも足汗を効果的に吸収!

 

●芸術の秋

次にやはり芸術の秋を忘れるわけにはいかないでしょう。ちなみに芸術もスポーツと同じくやるだけでなく見る(鑑賞する)のにも適しているようです。著名な公募美術展である日展、院展、二科展などは全て秋に開催されているのですね。

芸術鑑賞の際に訪れる美術館・博物館などは順路が工夫されているとはいえ、総延長距離は数キロになるのではないでしょうか。そんなときは足ツボを刺激してリフレ効果をもたらすアシートが活躍しそうです。使いたい時に使い、使いたくないときは使わないという選択がしやすいのもアシートの特徴の一つです。厚さ約1.5mmと大変薄いので、靴サイズの変更の心配がありません。

 

快適な芸術鑑賞にアシートを1足どうぞ
快適な芸術鑑賞にアシートを1足どうぞ

 

●食欲の秋

秋といえば「食欲の秋」も外せないですね。夏の暑い時期は食欲が進まないし、冬の冬眠前で数十万年前の祖先の記憶で食いだめしてしまうのか、秋は食欲が盛んということになっています。科学的には日照時間の低下によるセロトニンの作用だとか、気温低下による基礎代謝の増加などもあるようですが・・・

食欲の秋でアシートが活躍するシチュエーションといえば食べ物屋さんのお座敷でしょう。居酒屋などはお店が中規模以上になると座敷率が異様に高くなりますね。ちなみに座敷の中でも難易度が高いのは「下駄箱」がある飲み屋さんではないでしょうか。靴を脱ぐだけでなく、その靴を割と高い位置にまで持ち上げる必要があるので、臭いがバレてしまう危険が高まります。

 

アシートを使っていて良かったと思える瞬間
アシートを使っていて良かったと思える瞬間

 

●ファッションの秋

女性にとってはファッションの秋も欠かせないのではないでしょうか。先ほど触れましたようにアシートの需要期の一つである冬は女性のブーツ着用によるものと推測されますが、秋に増えるショートブーツもやはりムレに悩まされることがあると思います。最近流行りのサイドゴアブーツにもアシートが活躍しますよ!

 

秋のファッションにもアシート
秋のファッションにもアシート

 

●その他

その他、紅葉狩りでドライブなどに出かける際も狭い車内空間での臭い防止に効果的でしょう。同乗者に急に窓を開けられたらショックですよね?!

 

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以上アシートを使用する「秋の推奨シチュエーション」を追ってきましたがいかがでしたでしょうか。次回はお家の中の臭い対策をスポット的にご紹介する予定です。ちょっと興味深いプレゼントがあるかもしれません・・・お楽しみに!

 

 

Vol.5 アシート限界?!テスト

お盆休みも終わってしまい、仕事モードへの切り替えは皆様済みましたでしょうか?
連載記事「知って得するインソールの豆知識」は第5回ということで、そろそろ折り返し地点に差しかかってきました。

今回はちょっと趣向を変えまして、アシートおよび関連会社の営業さんに「実証テスト」ということで、アシートの使用テストをしてもらいました。
テスト内容はアシートの使用による劣化を見る「耐久テスト」と、水分(汗)を吸った量を簡易的に測定する「吸汗量チェック」の2つです。

「耐久テスト」の方は、アシートの使用上の注意として「毎日交換」(Oタイプは2~3日で交換)という大事な注意点があるのですが、百聞は一見にしかずということで、それ以上使った場合にどうなるのか、写真でお見せしようというわけです。

「吸汗量チェック」の方は簡易的ではありますが汗を吸った量を数値化してみようという試みとなります。

※なおこれらのテストは限られた条件における特定のサンプルによるテスト結果であり、内容を保証できるものではありませんので、その点ご了承下さい。

 

●耐久テストその1 ~アシート営業 20代・女性~

まずこちらは弊社の外回り担当営業(20代・女性)の結果となります。
スマホの万歩計アプリによる測定結果では、日によってばらつきがあるものの客先訪問(主に都内公共交通機関利用)によって平均13,100歩/日程度歩行し、距離にすると約8km~10km程度歩いている営業さんです。一貫して同じ靴を使用して頂いて、ヒール高は約3cmとなります。

使用した靴
使用した靴

 

テスト結果(Bタイプ)
テスト結果(Bタイプ)

 

Bタイプを見ますと、初日でつま先、かかとの広い面積に渡ってけっこうな面積のナミナミ(段)が潰れていることがわかります。2日目~3日目でさらに潰れは顕著になり広範囲に及びます。裏面は二日目で右足親指のあたりに黒っぽい汚れのようなものが点在するようになり、荒れています。これは靴が黒っぽい物であったため、靴の繊維などが擦れたものと思われます。3日目は段の状態を見る限り、実物はクタクタで、片手で持つとどこからか切れる(崩壊する)状態だと思われます。3日目の裏面は左右共に土踏まずのあたりから切れ目が走っています。

やはりBタイプの「毎日交換」は体重の軽い女性でも必須と言えるのではないでしょうか。

 

テスト結果(Kタイプ)
テスト結果(Kタイプ)

 

次にKタイプですが、こちらはBタイプと比較するとかなりいい状態を保っていると言えます。3日目の段の潰れ具合を見てもBタイプの初日以下のため、頑張ればもう1日いけるかもしれませんね。

 

テスト結果(Oタイプ)
テスト結果(Oタイプ)

 

最後にOタイプですが、こちらは無理を言って5日間履いてもらいました。初日に投入(初期ならし)に失敗したようで、いきなり折れ目がついてしまっています(右足つま先とかかと、左足中央部)。つま先はその後平坦になりましたが、折れた部分は日を追うごとに状態が悪化し、そこから切れ・破れが発生しているのがよく分かります。またこの営業さんの特徴としては表面の右足外側に顕著なスレがあるのが分かります。この状況から歩行・重心のかかり方を想像することができます。3日目では裏の右足かかとの切れ・破れ具合がかなり悪化し、靴内には結構な量の紙屑が発生しているものと思われます。よってこの状況ではOタイプでも2日ないし3日が限度のようです。

(補足)上記ではKタイプよりOタイプの消耗が激しくなっていますが、この週は店頭でのアシートのデモ販売があったため、普段より過酷な使用状況であったということです。一般的にはKタイプよりOタイプの方が長持ちします。

 

●耐久テストその2 ~アシート営業 30代・男性~

次に男性の営業マンのテスト結果を見てみましょう。上記女性テスターと同じく都内近郊の外回りの営業さんです(公共交通機関利用)。万歩計の数値もほぼ同等で平均約12,500歩/日ほど、ただし体重はかなり違うため、使用状況としては女性よりかなり過酷と言えます。

 

使用した靴
使用した靴

 

テスト結果(Kタイプ)
テスト結果(Kタイプ)

 

まずKタイプを見てみましょう。

こちらは裏面の切れ・破れを見て分かるように、初日でかなりの消耗、というより損傷が現れています。表面の段の潰れは初日は指先などに集中していますが、3日目では土踏まず以外のほぼ全域で潰れているのが分かります。これではアシートの特徴の一つの段(ナミナミ)によるエアダクト効果は望めませんので、完全に寿命を全うしたと言えるでしょう。裏面の状態の悪さから、交換時期はズバリ1日未満です。カバンの中に予備のアシートを入れておき、昼休みなどに交換すべきでしょう。

 

テスト結果(Oタイプ)
テスト結果(Oタイプ)

 

次にOタイプですが、こちらも消耗度合はほぼKタイプと同様で、初日に裏面にかなりのスレ・破損が現れていて、Oタイプでもこの営業さんの使用状況には耐えられないようです。本人曰く普段使っているのもOタイプで半日で交換しているということなので、納得です。

なおBタイプのテスト結果がないのは上記のこともあり、かなりの損傷(靴下への繊維の付着等)が予想されるため割愛させていただきました。男性の外回りの営業さんの靴内の状況はかなり過酷のようですね。なお上記テストは女性・男性どちらも7月末から8月頭にかけての記録的猛暑の中で行われたことも付け加えておきます。

 

●吸汗量チェック

次に限界テストではありませんが、アシートの5大機能「脱臭・吸汗・刺激・抗菌・使い捨て」のうちの一つ、吸汗についてチェックしてみたいと思います。

吸汗量の測定は新品状態(使用前)のアシートの重量と、使用後のアシートの重量を精密に測定し、引き算すれば汗を吸って重くなった分が算出されるというものです。測定には1/100グラムまで測定可能なデジタル秤量計を使用しました。

※抗菌はOタイプのみとなります。

 

●吸汗量その1 ~靴下履きと裸足での違い~

ここではまず靴下を履いている場合と履いていない場合(裸足)で、吸汗に関してどのような違いが出てくるのかを見てみましょう。男性・女性問わず、裸足でアシートを使用して頂いているユーザー様が一定数いるのですが、何か違いがあるとすれば興味深いところですね。またバレエなどの特定のスポーツなどでも裸足使用の需要があるようです。

このグラフは延べ3名の関連会社(段ボール製造メーカー)の営業マンにアシートを使用して1日営業活動してもらい、活動前(朝)と帰社後(夕方)にアシートの重量を測りました。なお片方の足はいつも通り靴下を履き、もう片方の足は裸足(!)で営業活動をしてもらいました。これで条件はほぼ同等に測定可能ということになります。

 

靴下履きと裸足での吸汗量の違い

 

被験者は20代男性2名と40代男性1名です。使用したアシートはどちらも標準的な硬さのKタイプとなります。結果は40代男性の吸汗量が20代男性に比べて半分以下という点が目立ちますが、こちらは個人差や新陳代謝の違いとして、肝心の靴下履きと裸足の違いについては3名ともそれほど大きな違いがないようです。1名は裸足の方が吸汗量が多く、2名は靴下履きの方が多い結果となりましたが、どちらも圧倒的な差ではなさそうです。

もう少し統計的なデータを取りたいところですが、片足が裸足というスタイルでの営業活動もそれほど長期間続けられないため、残念ながら裸足でのテストはここまでとなります。ご了承ください。

 

●吸汗量その2 ~アシートの吸汗機能の高さ~

次にアシート自慢の紙による吸汗機能の高さを実証するべく、僭越ながら他社様の中敷きとの比較テストをしてみました。手元にあった他社5銘柄をそれぞれ1日限りのテストですので、断定的なことは言えませんが比較してみましょう。なお他社様のものはどれも化成品(ファブリックタイプ)となります。

測定期間は平日の1週間(5日間)を左足にアシートKタイプ(毎日交換)、右足に他社製中敷き(毎日他銘柄に交換)を使用して営業活動を行うというもので、毎日朝と夕方に重量測定をしてもらい、吸汗量を算出しています。被験者は前出の段ボールメーカー営業20代男性となります。

 

吸汗量の比較

 

グラフを見ますと、概ねアシートの吸汗量が勝っていて、5日間の平均吸汗量は約1.58グラムとなります。他社5銘柄の平均は約1.03グラムですので、約5割増しの量の汗をアシートは吸収できたということが言えます。なおアシートが唯一下回る4日目の他社様中敷きは、他4銘柄が厚み約3~4mm程度であるところ、6mm程度の厚さですので、体積が大きい分吸汗性能も高かったものと推測されます。アシートは厚さ約1.5mmでしかも中空構造なので、4日目もアシートは健闘したと言っていいのではないでしょうか。

ちなみに4日目は中敷きの厚みが左足1.5mmと右足6mmで結構な違いがあり、単純な高さもそうですが、靴内(甲部分)が狭くなり歩きにくかったと営業さんは言っていました。靴サイズを大きくせず、普段通りのサイズのまま中敷きを使えるということもアシートのメリットの一つとなります。

 

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以上、アシートの実証テストをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。普段見慣れている「毎日交換」「使い捨て」「吸汗機能」なども写真と数字で改めて示されるとよく理解できるのではないでしょうか。次回は9月ということで、一気に秋らしくいきたいと思っていますので、お楽しみに。

 

 

Vol.4 足の臭い対策と食事について

「知って得するインソールの豆知識」第4回は、足の臭い対策についてと毎日の食事が足の臭いに影響を与えるのか、与えるとしたらどのような影響なのか?という内容について見ていきたいと思います。

※これらのデータは先月末~今月にかけて行われた一般消費者の419件のアンケート回答データをもとにしています。回答者の皆様は特にアシートや中敷きユーザーに限ったわけではなく、それらを含めたごく一般の方々が対象です。

 

●「靴の」臭い対策

まず臭い対策のうち、靴に限定して皆様の行っている対策について見てみます。従来より定評のある手法を5つ挙げ、行っている対策を複数回答可で選んでもらいました。

 

 

まず消臭スプレーが一番多く、全体の43%を占めます。これは靴に限らず家庭用消臭スプレーは最近競争が激しく新製品が続々と出ていますので、手軽に使えて効果も高いという理由でしょう。芳香するタイプのスプレーは足の臭いと混ざって違う臭いの原因になってしまうため、無香性のスプレーを使いたいところです。

次に多いのは天日干しとなり、乾燥させることで繁殖した雑菌の増殖を食い止め、さらには太陽光で紫外線殺菌もできます。昨今の酷暑・猛暑では1時間も干せば雑菌には相当なダメージを与えることができるのではないでしょうか?

次は「同じ靴を履かない」ということでこれはちょっと毛色の違う対策と言えるでしょう。臭っている靴への対処ではなく臭わないような靴の運用ということで、コストさえ許せばお手軽で効果も高いですね。玄関や下駄箱に置いておくだけでも、一晩だけでなく丸1日乾燥させることができれば、靴の水分量のアベレージは随分と抑えられるのではないでしょうか?

また靴をローテーションさせることは臭い対策だけでなく、靴そのものの長持ちの秘訣でもあります。

その他「10円玉を入れる」「ミョウバン水」とありますが、10円玉については銅イオンの関係でバクテリア・雑菌の増殖を抑止するということですが、キッチンのシンクの水切りカゴが銅でできている場合があるように、一定の効果があるようですね。人によっては片足に数枚?入れたりするそうですが・・・ 走ると土踏まずのあたりから飛び出さないか心配です。

 

●「足の」臭い対策

次は靴ではなく足の臭い対策について見ていきましょう。こちらも定評があると思われる手法をこちらで挙げ、行っている対策を複数回答可で選んでもらいました。

 

 

こちらは票がほぼ3つに分かれた靴の対策とは違い、ダントツで足を「良く洗う」という回答が多かったです。全体の半分強の得票数となります。これはちょっと意外でしたが、単独で足を洗うのは手間がかかりますが、お風呂の際に足を良く洗えばそれほど面倒でもないですね!

次に多いのは「液体・スプレー」となりますが、これはその次の「クリーム」と同種とみなすことができ、足に直接何らかのケミカル類を塗布するということになります。足の臭い対策としては中敷きに比較してより直接的な臭いの発生源に何らかの作用をさせるということで、中敷きと同様かそれ以上にポピュラーな方法と言えます。

スプレー・クリーム類に続くのは「角質ケア」「足湯」となります。少数派ではありますが、それぞれ割合としては12%、7%と一定数は得票しています。これらは細菌のエサとなる古い角質を除去し、保湿することによって、臭いの繁殖の土壌を断つということで、論理的なやりかたと言えるでしょう。

 

●食事によって足の臭いは変わるのか

次に臭い対策とはまた違った視点から、食事と足の臭いの関係について見ていきましょう。まず下の円グラフが回答者419名の「食事によって足の臭いは変わるか」の問いに対する答えの内訳です。

ほとんどの方、9割近くが食事によって足の臭いは変わらないと答えており、ある意味安心?しますが、変わると実感している12%(51名)の方の意見を下で見ていきましょう。

 

 

まず予想通りと言いますか、肉食の翌日は足の臭いがきつい、という意見が多数あり、これは多くの人が実感していることでしょう。次に多いのがニンニクに関してですが、ニンニクは口臭のイメージが強いのですが、足の臭いもそうなのですね。用心したいものです。

以下脂っこい食べ物も同様に多かったです。意外な食べ物としてはラーメン、チーズ、芋焼酎と言ったものを挙げる方もいました。その他として「冷たいものばかり飲むと臭い」(女性)や「パセリを食べた時」(男性)というものもありましたが、実はパセリには消臭成分であるクロロフィルが含まれているはずなんですが、人により相性もあるのでしょうか。

共通しているのは足の臭いがきつくなると体臭も同様にきついということのようです。人により口臭もリンクするようで、なんとか臭いを抑える方向で努力してみたいものです。

逆に臭いを抑える食事としては「野菜を中心に食べた方が臭いがなくなると思います」(女性)や、「野菜や魚料理の翌日は臭いを感じないと思います」(男性)、「野菜を多く採ると臭いが少ない」(男性)というように、肉食の反対である野菜中心の食事で臭いが抑えられる証言がいくつかありますが、圧倒的意見というわけではないようです。

その他の意見として「動物性蛋白質を避けるようになって臭いが薄くなった」(男性)という声もあります。動物性蛋白質とは肉に限らず、魚、牛乳、卵などになります。

下に、参考までにコメント中に現れたキーワードをカウントしたものをグラフにしてみました。体臭に関して言及するコメントも多かったですね。

 

 

●臭いの気になる季節

次はそれらの足の臭いが気になる季節は一体いつなのか、ということについても同様にアンケートがあります。臭いの気になる月を複数回答可にて選択してもらいました。419名の方に平均4.2か月を選択してもらっています。

 

 

まず夏に大きなピークがあり、徐々に秋にかけ減り、冬にも小さいピークがあるようです。夏は7月、8月に比べると9月がガクッと落ちますが、筆者の感覚では最近の9月は8月並に暑いため、若干意外な印象です。6月が真夏並なのはやはり梅雨ですね。

夏のピークの半分以下ではありますが、冬にもちょっとした盛り上がりがあります。冬は冬で厚着をして足にもブーツなどを履くため、蒸れて臭いが発生しやすいということだと思われます。人により違いがあるようですが、統計的にはやはり臭いの本番は冬より真夏ということになります。

実は入社・入学シーズンの4月、5月あたりも票が集まるかなと思っていましたが、そうでもないようです。

 

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以上、「足の臭い対策」と「食事と足の臭いの関連性」「臭いの気になる季節」の3つのテーマについてアンケートを元に見てみましたがいかがでしたでしょうか。アンケート項目には限りがあり、実際にみなさんの行っている臭い対策は多岐に渡ると予想されますが、定番と思われるものに絞って多数決のような形で募ってみました。このような形ではありますが、400名以上の統計情報となりますとそれなりに参考になる部分があると思います。

アシートでは定期的に(ほぼ2か月に一度)アンケートを募集しておりますので、ぜひご協力のほどよろしくお願い致します。

 

Vol.2 靴所有に関する実態調査

「知って得するインソールの豆知識」第2回はインソールをより深く知っていただくための予備知識として「靴」そのものにスポットライトを当ててみたいと思います。

当社アシートユーザーの皆様に簡単なアンケートをお願いし、そのデータをもとに見えてきたコトとは・・・

●アンケート回答者内訳

まずアンケート回答数141名の内訳ですが、女性78名、男性63名となり、アシートがより多く女性に支持されていることを考えると妥当な比率と言えます。なお50代男性の回答数が37名と最も多く、長年アシートをご愛顧頂いている層と言えると思います。
逆に20代男性は1名のみと、20代女性21名に比べると非常に少ないですね。

女性は恐らく就業者が少ないと思われる60代以上は5名と少ないものの、ほぼ全年代に渡ってまんべんなくご回答いただいた形となりました。

 

アンケート回答者
アンケート回答者

 

最近アシートのホームページが女性向けのイラストデザインに変わったことをご存じでしょうか? これもアシートが女性によりフォーカスした製品という表れなのです。

●靴サイズ

靴サイズに関してはアシートの売上をほぼ反映する形となりました。すなわち、アシート女性用23cm(20名)と24cm(37名)でアンケート回答者全体の4割をカバーできています(なお靴サイズ22.5cmはアシート23cmが適合し、23.5cmはアシート24cmが適合します)。

アシートはお徳用パックを合わせると合計8サイズ展開していますが、お徳用パックにしかない女性用22cm、男性用28cmなどはやはり出荷数も少なく、化粧箱パッケージと合算しても全体の出荷数の1割以下となっています。

 

靴サイズ
靴サイズ

 

●靴の所有数

次に、持っている靴の数について概数になりますがお答えいただきました。

まず女性で最も多いのは6~10足と11~15足で、割と現実的な数字と思われます。また31足以上という方も60代を除いて一定数いるのは女性ならではですね。

逆に5足以下という方は40代と50代に計5名ほど、女性全体の割合で言うと約6%となりました。

季節によって履き替えることも多いため一概には言えませんが、女性は曜日ごとに靴を取り替えても2週間程度はローテーションできるというところでしょうか?

 

靴所有数(女性)
靴所有数(女性)

 

それに対して男性は女性に比べて全体的に所有数が少なく、20代(回答者1名)を除き全年代で5足以下の方がそれなりの割合を占めている点に注目です。少し幅を広げて10足以下とすると48名となり、全体に占める割合はなんと76%となります。かくいう私(40代 男性)も同様で、お出掛けに使える靴はそのさらに半分以下と思われ、3,4足をなんとか会社、プライベートで履き回している、そんな男性も多いのではないでしょうか?

一方、大量に持っている方は男性の場合はほとんどおらず、21足以上の方は男性回答者63名中、1名でした。ただその方は「31足以上」と回答されており、正直何足持っているのか気になるところですね。

 

靴所有数(男性)
靴所有数(男性)

 

●どこで靴を購入するのか?

こちらは靴の購入先について、下記の選択肢より回答いただきました(複数回答可にて)。

①靴専門店 ②デパート ③スーパー ④通販・ネットショッピング ⑤その他

まず女性はデパートが多いものの、上位3者(デパート、靴専門店、通販・ネットショッピング)で9割近くを占めます。デパートが多いのはしっかりとした長く使える靴を買いたいということでしょうか。また、このあとご紹介するように、女性は気に入った靴を長持ちさせるよう努力する傾向が強いように感じました。

「その他」とお答えいただいた中には、「ブランド直営店」(20代 女性)や「セレクトショップ」(50代 女性)という回答があり、こだわりのある靴選びがお店にも出ているようです。

 

購入先(女性)
購入先(女性)

 

一方男性では、デパートが1割強と少なく、靴専門店が大きく票を伸ばし約6割となっています。これは郊外型靴量販店などの入りやすい店舗形態が影響しているのではないでしょうか。休日のお父さんはなかなかラフな格好をしています。そんなときはデパートは若干敷居が高いと思われますから。

またその他として「ワークマン」(作業着チェーン店)(50代 男性)というお答えがあり、働く男性ならではです。

 

購入先(男性)
購入先(男性)

 

なお女性・男性問わず、「通販・ネットショッピング」が1~2割という結果になっています。様々なものが通販で販売されている現在、この数字が多いのか少ないのかは判断に迷いますが、サイズはもとより、幅・高さ・履き心地などの選択が難しい商品性格上、まだまだ実店舗での購入が主流と言っていいでしょう。ただ、通販サイトによってはサイズ交換無料(返品送料無料!)を打ち出しているところがいくつかあり、今後現実的な選択肢となっていくのでしょうか。

●靴の買い替え(購入・廃棄)のきっかけ

最後に、靴を買い替える、または単に購入・廃棄するタイミングについて、その理由を伺いました。自由記述欄一杯に書いて下さる方も多く、なかなか読み応えのあるアンケート結果となりました。

まず靴を買い替える理由として最も多かったのは、やはり古くなった、傷んだ、型崩れしたなどの一般的な消耗・劣化などでした。
「キズ」(20代 女性)や「老朽化」(40代 男性)、「外皮の劣化」(40代 女性)、「履きつぶしたら」(50代 男性)、「伸びて使えなくなったら」(30代 女性)などが代表的な声として挙げられます。

その他は具体的な理由として「靴底の摩耗で滑りやすくなったとき」(60代 男性)や「かかとのすり減り具合」(20代 女性)というように靴底・かかとの消耗を挙げるものと、外的な変形とは別に「臭くなってきた時」(20代 女性)と臭いの染み着きを挙げる声も多かったです。

また、「流行のデザイン、新しい服に合わせたい時」(20代 女性)、「ファッションの好みが変わったとき」(20代 女性)、「足の変化(サイズが合わなくなった)」(60代 女性)、「洋服と合わなくなった」(40代 女性)、「年齢に合わなくなった」(40代 女性)、「自分のテイストと掛け離れてしまったもの」(40代 女性)など、女性らしい服飾の流行や、また自身の変化による買い替えも目立ちました。その点、男性は冒険しない限りデザインも流行や年齢の進行にそれほど左右されず陳腐化しにくいので靴選びもラクと言えますね。

また購入する理由として、「季節の変わり目」(30代 女性)、「基本的にはシーズンごとに買い替えます」(30代 女性)、「お出掛け用のお洋服を新調したとき」(50代 女性)といったファッションに敏感な方々の意見も女性に多かったです。

他方、購入理由が柔軟?な、「新しいものが欲しくなったとき」(20代 女性)、「買い物に行ったときに ときめいたら購入」(30代 女性)、「飽きたら」(50代 男性)、「靴屋を覗いてみて気にいったものがあったとき」(50代 男性)といった一見衝動買いともとれるような理由を挙げる方も数多くいらっしゃいました。実際のところ、気負って「靴を買いに行く」と意気込まないことも多いですよね。

廃棄の理由も買い替えの動機とかぶる部分がありますが、修理・補修に関する記述が多い印象があります。回答者141名中14名が修理・補修という言葉を使って廃棄・買い替えの理由に言及しています。

一例として、「ヒールの修理が不可能になった時」(40代 女性)、「かかとの補強等の修理を2~3度行ったうえで買い替えを決める」(30代 女性)、「ヒールのトップリフトが数回壊れたら交換」(30代 女性)、「つま先の皮がはがれて、修理がきかなくなった時」(50代 女性)などです。中には「オールソール(靴底の総張替え)を3回以上行った場合」(40代 男性)というご意見もあり、かなり愛着をもって維持されているのだなと感じました。ちなみに修理に関する記述はほとんど(14件中11件)が女性によるものでした。

回答者中1割が修理補修をしているということに、若干驚いたのは担当自身が普段靴を完全に使い捨てにしているからでしょうか? ともあれ、アシートユーザー様はいいものを長く使う傾向があるということは時代の流れにも合っていて嬉しいことですね。

その他の廃棄理由として、「履かなくなった」(40代 女性)、「足に合わない靴で履いていないから」(30代 女性)、「汚れがとれなくなった」(50代 男性)、「靴擦れがなくならない時」(40代 女性)といった意見もあります。

また回答中、靴のリサイクルに言及している方もいて、「処分するときは燃えるゴミに出しちゃってます。リサイクル(破れていれば出しにくい)のような、何か再利用ができればと思う」(40代 女性)ということで、靴リサイクルについて調べてみましたところ、ある販売店では靴の「下取り」ということで、1足あたり数百円の商品券と交換しているそうです。このお店は汚れていても壊れていてもOKということで、靴をゴミに出すのも大変な昨今、大変お得な話だと思いました。下取りした靴は熱資源として利用されたりするようです。確かに靴1足に使われているゴムや革を燃やしたら大変な熱量になりますよね。

また、違うお店ではリサイクル対象は新品か新品に近いもの限定ということで、こちらは実際に次のユーザーさんへ渡り、リユース(再使用)するとのことです。リユースは災害復興マーケットなどでの販売や途上国支援などが含まれているということです。服と一緒で靴も「一度も足を通さない」状態で死蔵している方も多いのではないでしょうか? こういった形で次のオーナーさんに渡るのも靴の有効利用と言えるでしょう。

●その他

番外編として、アシートのことを大変ほめていただくご意見も多かったので一部を紹介します。

「アシートを使う前は臭いが気になり半年で捨てていました。今はお蔭様で気に入った靴を長く履けるようになりました」(20代 女性)

「我が家は主人と社会人と大学生の息子達がアシートのお陰でとても助かっています」(50代 男性)

「アシートは何年も前から使っていておかげさまで気にいった靴が臭わず助かっています」(60代 女性)

「(靴付属の)インソールは特に汚くなりやすいので、1年中必ずアシートを入れて、なるべく汚れないように気をつけます」(20代 女性)

「メンテナンス(クリーニングに定期的に出したりアシートを使用する)をきちんとするので、あまり傷まず5~10年位は使用できています。(中略)アシートがなかったら1~3年で買い替えになってしまっていると思います」(30代 女性)

かなり嬉しいお言葉を頂戴しており恐縮ですが、上でも言われているように中敷きを使うことによって靴が長持ちするということはアシートに限らず言えると思います。
その中でもアシートの特徴が「使い捨て」であり、湿気や皮脂の汚れなどを丸ごとさっぱり取り去ることができるというメリットは、靴の買い替えスパンを伸ばす、ひいては気に入った靴を長く使いたいというご要望に大変有効であると考えています。

 

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以上、簡単なアンケートを元にした情報ではありましたが、いかがでしたでしょうか。
中敷きメーカーとしましては、関連する「靴」や「靴下」「足」「歩行」などに関して、より理解を深めていかないといけないと個人的に感じております。

なお今回のアンケートにご協力いただいた方の中から抽選で10名様にアシートKタイプ(25足入り)をプレゼントさせて頂きます。
該当者様には送付先をお伺いするメールを送信致しますので、しばらくお待ちください。プレゼント付きアンケートは隔月くらいで実施する予定ですので、アシートホームページならびにメルマガにぜひご注目ください。

 

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