Vol.36 インソールによる足裏リフレ

 

今回は脱臭、吸汗などと並びアシートの主な機能の一つである足裏への刺激について取り上げてみたいと思います。

アシートはウェーブ構造(ナミナミ)が足裏を刺激することにより、ほどよい心地良さと共にリフレッシュ感をもたらします。

ただし刺激に対する心地よさ、逆に言うと痛みと感じる許容度には個人差があるためアシートでは柔らかめのBタイプ、標準的な硬さのKタイプ、硬めのOタイプというように3種類をラインナップしています。

今回はアシートとSUASI(やや硬め)について普段アシートを使っていない被験者に試してもらい、どのような変化があったのか評価してもらいます。数値に基づかない主観的な評価にはなりますが、どのような足、ひいては脚全体の変化があったのでしょうか・・・

※本テスト結果は個人の主観であり、使用した際の効果・効能を保証するものではありませんのでご了承ください。

 

ウェーブ構造
ウェーブ構造

 

テスト方法

アシートおよびグループ会社(段ボールメーカー)のスタッフの中からアシートを使っていない20代~30代の女性2名、男性1名を選び、アシートまたはSUASIを2月下旬から3月上旬にかけて1週間使用してもらいました。期間中は交換時期が来たら適宜交換(使い捨て)してもらっています。

スタッフの勤務形態は事務職2名および製造現場(品質管理業務を含む)1名となります。

 

テスター1(事務職 女性 Bタイプ使用)

まず最初のテスターはほぼ1日中PCに向かって仕事をしている事務職の女性です。使用したのは通勤(徒歩1時間)および日中の勤務中でパンプスでの評価となります。

評価項目:

●足の疲労の軽減●
足への衝撃の緩和は実感した。

●むくみの改善●
使用開始前とその後のふくらはぎ回りを測ったが期間が短かったこともあり特に変化はなかった。

●冷え・血行の改善●
特になし。

●その他の変化●
「病は気から」ということわざがありますが、アシートが足を消臭しているという意識が心理的に良く作用している実感がありました。

 

○全体的に変化はないと捉えていい結果だと思いますが、疲労の軽減とまではいかなくてもやはり1.5mmの厚みでも衝撃緩和能力はあるんだと改めて感心します。

 

事務職(イメージ)
事務職(イメージ)

 

 

テスター2(事務職 女性 SUASI使用)

次は同じく事務職の女性ですが、業務中に部署横断的な折衝が多くフロアを歩き回る頻度が多いスタッフです。通勤(徒歩30分)はブーツにて、日中の勤務中はナースシューズのようなサンダルでの使用です。なおアシート・SUASIはサンダルでは通常使用できませんが、無理を言って履いてもらいました。

●足の疲労の軽減●
特になし。

●むくみの改善●
感覚的にだが少しむくみが減った印象がある。

●冷え・血行の改善●
もともと冷え性ではないので特に効果は感じない。

●その他の変化●
季節柄足の裏が温かく快適だった。ナミナミの刺激が少し強く、痛いと感じることがあった。

 

○徒歩30分の通勤にブーツを使用ということでかなりアシート・SUASIをお勧めしたいシチュエーションですが、むくみの低下をやや実感して頂いたようです。ただしタイプ選びは失敗したようで、「やや硬め」のSUASIを履いたところ少し痛かったということで、KタイプまたはBタイプを今後はお勧めしたいところです。

 

製造現場(イメージ)
製造現場(イメージ)

 

テスター3(製造オペレーター/品質管理業務 男性 Oタイプ使用)

次は製造現場で機械オペレーターをしながらデスクワークをする男性に最も足裏への刺激の強いOタイプを使ってもらいました。日中のみ使用で靴の種類は安全靴となります。

●足の疲労の軽減●
特になし。

●むくみの改善●
特になし。

●冷え・血行の改善●
特になし。

●その他の変化●
保温性があり暖かく良かった。

 

○期待する効果は特になかったという結果ですが、上の女性と同様に保温性があり良かったということです。製造現場のフロアはコンクリートのタタキにつき、底冷えしますから少しでも効果があったとしたら幸いです。

 

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以上、インソールによる足裏リフレについてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。
予想より効果があったのか、なかったのか、被験者も少なく難しい所ですが、やはり消臭・吸汗がアシートの本領発揮と言ったところでしょうか。なおリフレとまではいかなくても気持ちいいという意味では皆さん同意して頂きました。

今年度の「知って得するインソールの豆知識」は今月で最後です。ご愛読ありがとうございました。来年度も引き続きよろしくお願いします。

 

 

Vol.32 汗についての基礎知識

 

秋も深まり11月も半ば過ぎとなりましたが、インソールの冬の需要を控えてアシートの注目度も上がってくる季節になりました。

今回はインソールの消臭機能と切っても切れない関係にある「汗」について、基礎的なことを学んでみたいと思います。

 

 

●汗とは

まず汗とは何かですが、汗は哺乳類にしか備わっていないもので、汗腺から出る液体のことです。汗の主成分は血液中の水分(血しょう由来)となります。ですから汗をかいて水分補給をしないままでいると血液がドロドロになると言いますね。

汗をかく哺乳類の中でも、まとまった量の汗をかくのは人間や馬など非常に限られた生物だけで、後述するように大量の汗を放出することによって体の冷却の役割を担っています

 

血管(イメージ)
血管(イメージ)

 

●汗の役割

汗の役割は体温調節ですが、もう少し具体的に言うと体の冷却となります。汗が体表から蒸発するときに気化熱という膨大な量の熱を奪うことで体表の温度を下げます。

水1ccを蒸発させるために必要なエネルギーは2.43kJ(キロジュール)ということで、細かい条件を無視して人間の比熱などを計算していくと、汗を100ccかいてそれが効率的に蒸発して体温を奪ったとすれば、体温は1度下がるそうです。

例えばスポーツなどをして筋肉が熱を生み出したら、それを排出しない限り体温が上がっていってしまいますが、人間がフルマラソンを走り切れるのも、汗という効率的な冷却機構あってのものなのです。

通常の哺乳類は走り続けても数分~数十分が限度で、それは体温が上がりきってしまい、脳(運動中枢)の限界が来るからなのです。

 

 

またスーパーコンピューターのCPUが莫大な量の熱を発生し巨大な冷却装置が必要なように、生物界で最も発達した脳を持つ人間にも効率的な冷却システムが必要になったということなのです。

 

その他の役割として下記のようなものもあります。

○保湿・・・汗は尿素などの保湿成分を含有しています。
○生体防御・・・皮膚の細菌バランスを整えます。
○抗原抑制・・・ダニなどの抗原のもつ分泌酵素を抑えます。

 

ただし汗を放置すると上記の機能を上回るデメリット(雑菌の繁殖)があるのは言うまでもありません。

 

 

●哺乳類の体温調節

犬にも汗腺がありますが、それは足の裏など一部だけです。よって体温調節は難しいので、舌を出しハァハァと浅い息をすることによって体温を逃がします。

象は耳に血管が密集していて、耳をパタパタとあおぐことによって熱を放散させています。

 

 

●3種類の発汗メカニズム

汗には3種類の発汗の「引き金」があります。

【温熱性発汗】
これは汗本来の目的である体温調節を目的としたものです。気温や体温上昇をきっかけとして発汗します。

【精神性発汗】
これは人間にしかないものですが、精神的・情緒的な感情をきかっけとして発汗するもので、主に手のひら、足の裏、わきの下などに汗をかくとされていますが、部位は個人差があるようです。この汗の目的は、その昔狩猟民族だった頃に獲物を射止める瞬間に弓矢を引く手や踏ん張っている足の裏の摩擦を増すために備わったと言われています。

【味覚性発汗】
これは酸っぱいもの、辛いものなどの味覚刺激による交感神経の反射により発汗します。その目的はよくわかっていません。

 

 

●2種類の汗の出口

汗の出口は次の2種類に分けられます。

【エクリン汗腺】
これは全身に分布する汗腺で、ここから出る汗は99%が水で無臭です。ほんのわずかに塩分などのミネラルが含まれています。なお上の3種類の発汗メカニズムは全てエクリン汗腺から出る汗となります。

【アポクリン汗腺】
これは脇汗に代表されるもので、毛穴の中にある汗腺で、脇など体毛の分布しているところに存在します。80%が水ですが、残りはタンパク質や脂質などの有機物やアンモニアなどが含まれており、それ自身に臭いがあります。

これはいわゆるフェロモンと言われる類のもので、人間では機能しませんが犬や猫など、動物界では縄張りやマーキングなどにも利用される物です。

また有機成分を多く含むため、皮膚の常在菌に分解されると悪臭の素となります。

 

 

●良い汗、悪い汗

さてこのようなメカニズムによって出る汗ですが、適切に発汗する習慣があると汗腺が老廃物でつまったりせず、水分の多い「良い汗」をかけるようになります。また汗をかく指令が出たときにタイミングよく汗をかけるようになります。

逆に1年中エアコンの効いた快適な部屋で過ごしていたり、汗をかく機会が少ないと、体の求めるタイミングで発汗することが出来ず、汗をかいても水分以外のミネラル分の多いベタベタした「悪い汗」をかくようになります。

 

 

 

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以上、汗についての基礎知識でしたがいかがでしたでしょうか。汗が血液の成分を除いた血漿からできているということは、主成分は尿と同じということになるのですね。

次回豆知識年末号はアシートの原料である「段ボール」の基礎知識についてご紹介する予定です。お楽しみに。

 

Vol.15 長靴・レインブーツについて

 

今回は昨年お送りした「ブーツ」に引き続き、靴の種類シリーズ第2弾ということで「長靴・レインブーツ」についてです。
ちなみに長靴と書いて「ちょうか」と読み、いわゆるブーツのことを指すこともあるようですが、今回は梅雨の時期ということもあり雨用・作業用などのゴム長靴についてお送りします。

今週東北地方でも梅雨入りし、北海道を除く日本列島は梅雨の真っ只中ですので大変タイムリーですね。

 

●アシート発祥

長靴は実はアシートが生まれたきっかけになった靴でもあります。今から28年ほど前、九州のとある青果市場で働く方から、仕事で使う長靴の中が蒸れて匂いがしてしまうという声を頂いたのがきっかけです。この当時のエピソードについてはまた日を改めてご紹介したいと思います。

 

長靴
長靴

 

 

●長靴・レインブーツ所有に関するアンケート

今回もあらかじめ募集したアンケート内容を見ていきたいと思います。まずアンケート回答者はアシートや中敷きの使用者とは限らない一般の方々423名様となります。男女比はほぼ半々の結果となりました。

 

アンケート回答者数
アンケート回答者数

 

また長靴・レインブーツをどのくらい持っているかということも聞いてみました。

これによると、持っていない方(0足)が1割程度いますが、9割の方がいわゆるブーツでない雨天または作業用などの長靴類を持っているということです。大半は1足のみということですが、中には4足、5足以上持っている方も少数とはいえいます。これはおしゃれなレインブーツをいくつも持っているのか、あるいは仕事や作業に合わせて数種持っているのか興味があるところです。

なお所有数に関して男女による違い、例えば女性の方がたくさん持っている等の有意な差はありませんでした。

 

長靴・レインブーツの所有数
長靴・レインブーツの所有数

 

 

●長靴・レインブーツを履く理由

次に9割の長靴・レインブーツ所有者の方の「履く理由」について複数選択式で答えてもらいました。合計得票数(延べ人数の合計)は624名となります。

こちらはやはり「雨天のため」が過半数の57%を占めるに至りました。続いて「仕事等の作業のため」15%、「趣味等の作業のため」13%、「防寒のため」11%となり拮抗しています。「おしゃれ・ファッション」は延べ人数26名ということで全体の票数の4%に過ぎないのが意外でしたが、理由として挙げるほどまでは昨今のおしゃれ長靴ブームも盛り上がっていないということでしょうか。

なお「おしゃれ・ファッション」を長靴・レインブーツを履く唯一の理由として挙げた方も僅かながら(3名)存在します。これは全体の0.5%にあたります。

 

長靴・レインブーツを履く理由
長靴・レインブーツを履く理由

 

 

●長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

これは次章の経験談で具体的なエピソードを紹介していますが、やはり総ゴム製が基本の長靴・レインブーツは相当に蒸れやすくニオイを発しやすいという弱点を持っています。今まで使用してきてニオイが気になったことがあるか聞いてみたのが下のグラフです。

83%の方がニオイが気になったことがあると答えていますが、意外と少ないと思いませんか? きっとニオイが気になったことがない17%の方は滅多に長靴を履くことがないライトユーザーの方なのだと推測されますが、いかがでしょうか。

 

長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか
長靴・レインブーツのニオイが気になったことがあるか

 

 

●長靴・レインブーツに関する経験談・失敗談

今回もテーマに関連した経験談などを教えて頂きました。定番のニオイ関連がやはり多くなっていますね。

○ニオイに関する経験談○

雨で足がぬれたまま、上司と座敷のランチに連れて行ってもらった時は、本当に最悪でした。。。(女性・所有数1足)
レインブーツで雨の中歩いて家に帰ると、中からこもった臭いが漂ってきました。女性として悲しくなった記憶があります。(女性・所有数1足)
去年の梅雨の時期に、一足しか持っていなかったレインブーツを連日履き続けたところ、気づいた時にはとてつもない臭いを放つようになっていて・・・捨てるしかありませんでした。(女性・所有数1足)
私はとにかく汗っかきで足も相当臭いです。仕事で長靴を履いた日には、自分でも引く程臭いです。。(女性・所有数1足)
よく晴れた日の土いじり、家に入るために脱いだ長靴から強烈な臭いが・・・ 土いじりの度に、長靴の天日干しも作業の一つになっています。(女性・所有数2足)
メンテしないと湿気や雑菌で呼吸困難になりそうなほど臭くなり、家族だけでなく仕事関係でもクレームが。(男性・所有数2足)
雨のお呼ばれの日、雨靴で行きましたが足のニオイが気になって上がれず、玄関口で帰るハメに。昔の話ですが、忘れることができません。(男性・所有数2足)
仕事で一日中長靴を履いていて、帰って飼い猫が足の匂いをかいだら一目散に逃げた。(男性・所有数2足)
子供との学校行事で畑作業に参加。そのあとママ友の家でお茶のお誘いが・・・まさかそんなお誘いがあるとは・・・長靴の中は汗もかいたし悪臭が・・・そんな足でお邪魔するわけにもいかず、嘘をついて断りました。(男性・所有数2足)

○違うニオイの経験談○

消臭スプレーを使ったら、変な匂いになってしまいました。(女性・所有数1足)
ゴムっぽい臭いがいつも気になります。通気性が無い為、汗で靴下が湿ります。(女性・所有数1足)
ズボンにゴムの匂いがついてとれない。(男性・所有数2足)

○雨上がり○

出かけるときは降っていたが、雨がすぐあがって気が付くと長靴なのは自分だけだったとき。(女性・所有数3足)
雨が降っているときに履いて家を出ても、途中で雨があがってしまうと履いているのが恥ずかしいし暑い。(女性・所有数2足)

○長靴の置き場所○

職場に徒歩で通っていたとき、荒天時に履いていました。しかし仕事場は革靴を着用・・・履いて行った長靴を置いておく場所がなくて、しょうがなく・・・職場内の片隅に置いていました。(男性・所有数1足)
でかすぎて収納できない。(女性・所有数1足)
長靴を買ったら、しまう場所に困った。(女性・所有数2足)

○その他○

雪国では、雪靴という、長靴よりも通常の靴の形態で、水に強い(水深4~5cmまで等)タイプが一般的ですね。(男性・所有数0足)
レインブーツを履いても中の方まで結局濡れてしまうので、中が濡れてもすぐ乾くものがあったらいいなぁと思います。レインブーツは外側は強いけど、中側は濡れるとなかなか乾かないので・・・(女性・所有数1足)
長靴は蒸れるのを知らず、長靴なのに雨が入ってきてしまう・・・不良品かと思っていましたが、蒸れて自分の足汗だったようです。(女性・所有数1足)
おしゃれな長靴は高いのでやっぱり買えません。(女性・所有数0足)
大雪の日に駅まで行けなくて、嫁のピンクで駅まで行った。(男性・所有数0足)
2歳になった息子が私の長靴を履きたがり、履いては転ぶの繰り返し。危ないのでしまってほとんど使えていない。次はショートのレインブーツを買う。(女性・所有数1足)
水が入るとなかなか乾かなくて、ストーブの近くに置いて乾かそうとしたら、レインブーツがしわしわになったこと。(女性・所有数1足)
主人の長靴にムカデが入っていたことがありました。知らずに履いた主人が何かゴソゴソするので長靴を逆さにして振ってみたら立派なムカデが落ちてきてびっくり。そこからの慌て方がすごかったです。でも噛まれないで良かった!(女性・所有数2足)
消防団で使っていた長靴が履きやすく大好きでした。(男性・所有数1足)
ぬぎにくいとか。(女性・所有数1足)
ゴムの音がキュッキュとなってうるさい。(女性・所有数1足)
大人になってからは履いていないからわからない。(男性・所有数0足)

 

 

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以上、今月は梅雨の時期に相応しいテーマでお送りしましたがいかがでしたでしょうか。沖縄以外は7月中旬以降まで梅雨は続くようですので、嫌なニオイに悩まされずに過ごしたいものです。失敗談を見ていると普通の靴と同じように、同じ靴を使わずにローテーションしてよく乾燥させることが重要のようですね。

来月はVol.13でお送りしたユーザーインタビューの続編(男性編)の予定です。お楽しみに。

 

Vol.11 ブーツについて

 

「知って得するインソールの豆知識」ブログも残すところあと2回となりました。
今回は靴の種類の一つである「ブーツ」にスポットをあててみたいと思います。

ブーツの種類はかなりあるようで、ロングブーツ、ショートブーツ、ブーティ―、ムートンブーツ、エンジニアブーツ、その他いろいろあり、スキー、バイク等の特定用途向けを入れると無数?に分類できてしまいますが、今回は大まかにブーツとひとまとめにしています。

今回のアンケート調査はアシート購入歴のある91名様に答えていただいており、男女比はアシートユーザー層を反映して3:7で女性多数となっています。

 

●ブーツ所有数

まず所有するブーツの数について答えていただきました。グラフを見ると2足が最多となっています。
男性はやはり少な目で1足という方が多いですね。ただし0足(持っていない)と答えた方は2名とも女性でした。

グラフから、アシートの利用者という言わば身だしなみに気を使っている皆様の印象からすると、所有数は意外と少な目といった印象でしょうか。

 

 ブーツ所有数
ブーツ所有数

 

●ブーツを履く理由

次にブーツを履く理由について伺いました。こちらは選択肢の中から該当するものを複数選んでいただきました。

 

ブーツを履く理由(複数選択回答)
ブーツを履く理由(複数選択回答)

 

圧倒的なのは「おしゃれ・ファッション」と「防寒のため」ということで、この2つで全体の82%を占めています。
おしゃれ・ファッションは王道として、防寒は季節柄もありますね。

3位にランクインしているのが「歩きやすいから」ということで、これは担当には意外だったのですが、例えばムートンブーツなどのようにかかとが低くてフラットなタイプの場合は歩きやすそうですね。

また足首部分を拘束することによる捻挫保護や、足の保護もあり、ブーツは機能的な部分も見逃せないですね。

その他「脚がきれいに見えるから」「流行りだから」となりますが、最後の選択肢の「異性を意識して」は担当の予想が外れてしまい、勘繰りすぎの選択肢だったと反省しています・・・

 

●ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

次に「ブーツの臭いが気になったことがあるか」ということで答えていただきました。

全体の88%の方が「気になったことがある」ということで、やはりブーツは保温性が良い代わりに蒸れやすく臭いを発しやすいのが実情のようです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(自分・他人を問わず)

 

下のグラフは冒頭で紹介したブーツ所有数別にこの結果をまとめたものとなります。

0足(ブーツを持っていない)にも関わらず臭いが気になるという方が多いのは他の人のブーツの臭いが気になる方がいかに多いかということですね。
また5足以上持っている方で「気になったことがない」と答えた方はゼロでした。

とりあえずブーツの臭いは自分だけでなく他人の目(鼻)にも届いていると思った方が良さそうです。

 

ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)
ブーツの臭いが気になったことがあるか(ブーツ所有数別)

 

●ブーツに関する体験談

最後にブーツに関して体験談・失敗談などを募集しました。下記にご紹介します。

 

○お手入れ編

あまり磨いたりせずに片付けたら次のシーズンに皮がひび割れた。ソールも悪くなっていて駅で思いっきり転倒。それ以来手入れをして片付けることにしている。(女性・所有数3足)

カビが生えた。(女性・所有数4足)

低反発の分厚い中敷きを敷いていた際、長期間歩いたあと中敷きを取らずに一晩放置したことがあるのですが、においがひどくてなかなか取れず、結局そのブーツは捨てるはめになってしまいました。以後、中敷きは使い捨てに徹底するようにしています。(女性・所有数3足)

使い捨て中敷きということでぜひアシートをお使いいただきたいと思います。低反発は機能はいいのですが、場合により蒸れやすいことがありますね。担当は中敷きではないのですが、低反発枕でカビを経験したことがあります。

○恥ずかしい思い

靴を脱ぐ場所でデザインが良くない靴下を履いていた事に気づいた事。ブーツだとよくある失敗談。(女性・所有数5足以上)

茶道のお稽古にブーツを履いて行ってしまいました。お稽古は、お座敷に正座。正座や立ち上がるたびに足の臭いが漂い、お稽古中ずっと恥ずかしい思いをしてしまいました。(女性・所有数5足以上)

先日新潟に出張した時に、「雪国だからブーツでしょう。」と勝手な思い込みでブーツを履いて行ったところ、駅を降りたら路面が乾いていて、パンプスを履いた女性までいました。行く先々で言い訳をして、とても恥ずかしい思いをしました。(男性・所有数1足)

○ブーツが履けない

海外旅行の時、機内でロングブーツを脱いで過ごし、到着した時にはブーツのファスナーが全くあがらなかった。以来、ロングフライトの時にはロングブーツは避けている。(女性・所有数4足)

宴会でブーツを脱ぎお座敷で飲食をした後、帰ろうとしたら足がむくんでブーツのファスナーが上がらず焦り、とても恥ずかしい思いをしたことがあります。それからは事前に確認してその日の靴を決めています。(女性・所有数5足以上)

飲み会でストレッチ抜群のブーツできめたらお座敷。酔っぱらった後なかなか履けず恥ずかしかった(女性・所有数5足以上)

これは履く人にしか分からない経験談ですね。最後のストレッチブーツについては浮腫んで履けなかったというより酔いが回って手元がおぼつかない状況だったのでしょうか。

○定番のお座敷

飲み会でお座席に通されてしまい、急遽ブーツを脱がなくてはならず、脚の臭いがかなり気になった事あり(女性・所有数2足)

飲み会で出かけたものの、テーブル席がいっぱいでお座敷しかなく、しかたなくその席に入るときにブーツを履いていたことで臭いが気になりヒヤヒヤしたことがあります。(女性・所有数5足以上)

居酒屋へ彼女と行った際、足が臭うためかブーツを脱ぎたくないと思っていた彼女の気持ちを察してあげられず、お座敷の居酒屋へ行き、彼女に怒られました。(男性・所有数2足)

こちらは定番のお座敷エピソードですが、上記以外にも数名挙げられていました。

○脱ブーツ

蒸れるのに洗えないし不衛生のため、ブーツを履くのをやめました。(女性・所有数0足)

ブーツは特にムレ対策に中敷きを入れるとサイズがきつくなりやすい。洗えないし蒸れるしでほとんど履かなくなりました(女性・所有数1足)

こちらはブーツを履かない選択をした方々です。サイズがきつくなりやすい件は、薄型中敷きのアシートがお役に立てそうです。

○アシート

飲み会で靴を脱ぐお座敷だと足の臭いが気になり、事前に汗拭きシートで拭くようにしている。アシートを使用するようになり、拭くタイミングを逃しても焦る必要が無くなった。(女性・所有数3足)

積雪寒冷地である札幌ではブーツは必需品です。知人宅を訪問した際、足のにおいが気になったことがあります。アシートを使う前には、ありとあらゆる中敷きをためしました。(女性・所有数5足以上)

どんなに足をキレイに洗っていても、ブーツを履いているとだんだんと必ず臭ってくるその自分の足の臭さに驚きました。いろんな消臭スプレーやパウダーを試しましたが、効果は少しだけ。色々調べて、自分の足から出る大量の汗が原因なんだとわかりました。そこで口コミが良かったアシートを試したところ、足の汗をぐんぐん吸収し、それでもブーツは汗で少し湿っぽくなってしまうものの、臭いも近くで一生懸命嗅がない限りは気にならないほどです。とても大きな効果を感じました。(女性・所有数4足)

ブ-ツではないのですが・・・先日の大寒波で足を骨折し初めてのギプス生活中です。ギプスの中(約2週間目)がムレて不快でしたが、アシ-トを使用すると大変快適です。靴の時同様、においも気にならず、診察の時も安心です。(女性・所有数4足)

こちらは手前味噌ではありますが、アシートに関するエピソードです。最後のギプスの中に使用する話は担当は初めて聞きました。使用には担当医さんの理解?が必要かもしれませんね。

 

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以上、靴の種類の一つをピックアップする今月号でしたがいかがでしたでしょうか。来月はいよいよ最終号となりますが、インソールの種類についてとりあげる予定です。お楽しみに。

 

 

Vol.10 アシートと季節の関係

 

少々遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年も「知って得するインソールの豆知識」ブログをよろしくお願い致します。さて豆知識ブログも残すところあと3回となり、新年最初は弊社製品のアシートと季節との関わりを見ていきたいと思います。

 

●アンケート回答

今回も記事を進めるにあたってあらかじめアンケートに答えていただきました。回答者は119名様で、基本的にすべてアシートのユーザー様となります。年齢・職業の内訳としては下記グラフとなります。

 

回答者の年齢
回答者の年齢

 

職業分布
職業分布

 

年齢層については10代こそゼロですが、割と幅広い方々にお答えいただきました。その中でも50代が圧倒的で全体の約4割に迫る勢いです。

職業についても伺いましたが、アシートのユーザー様の分布としてサービス業が多い中、事務員さんが最多の26%となっています。

なお職業「その他」の内訳としては、フリーライター、ヘアメイク、教員、議員、鉄道乗務員の方などがいらっしゃいました。

 

●アシートを知ったきっかけ

アシートと季節に関するアンケートの前に、アシートをどこで知って使うようになったのか聞いてみたのが下のグラフです。「友人・家族等の紹介」以下6つの選択肢を選ぶか「その他」として具体的に記述して頂きました。グラフでは年齢別に色で分けてみました。

 

アシートを知ったきっかけ
アシートを知ったきっかけ

 

1点気づくのは、20代の場合は「店頭で商品を見た」と「店頭デモ販売で知った」がともにゼロということです。若い方は友人・職場などの口コミ・つながりやネット等に偏っているということでしょうか。

ちなみに店頭デモ販売とはアシートのスタッフが薬局や販売店の売り場にアシートブースを設置して、来店客様にサンプル品を手渡したり、サイズフィッティングを行う実演販売形態のことです。

最も多いのは「友人・家族等の紹介」ですが、3位の「職場で知った」を合わせると、口コミの影響力はやはり大きいですね。

「店頭で商品を見た」が2位に入っているのは、実店舗での販売が現状まだまだ多くはないことを思えば健闘したと言えるのではないでしょうか。

「テレビで見た」が3名いますが、こちらはバラエティ番組などで取り上げられたことがありまして、放送回数と回答者数の比で見ますと、テレビの宣伝力はやはりすごいと言えます。

「その他」としては「もう何10年も使用、忘れた」「あまり前で忘れた」等とあり、遠い記憶のかなたに行ってしまったということで、販売する側としては感無量です。

なお唯一の70代の方は「友人・家族等の紹介」ということでした。

 

●アシートをあまり使わない時期

次にアシートと季節の関係性を計るうえで、アシートを使う時期ではなくあえて「使わない」時期をお答えいただきました。回答方法は4月から3月まで使わない月を複数回答にて選んでいただきました。

まず回答いただいたのは全119名中21名だけということで、残りの82%の方々は基本的には年中使うものと思われます。

 

アシートをあまり「使わない」時期
アシートをあまり「使わない」時期

 

こちらのグラフは割と分かりやすい分布が出ました。

最も使わないのは晩秋から冬にかけて、寒い時期に使わないということになります。

理由は下記のようなものが挙げられました。

 

「あまり汗をかかないから」(12~2月に使わない・40代・事務)
「寒さで足が汗をかいたり蒸れることが少ないため」(1月に使わない・20代・接客業)

 

やはり寒ければ汗をかかないということですね。違った理由を挙げる方もいます。

 

「出勤が少ない事と、乾燥しているのでアシートの持ちが良い」(1月に使わない・50代・営業)

 

また厳冬期と思われる2月、3月の票がそれほど伸びていないのは恐らく寒いためブーツを着用し、結果蒸れるためアシートを使う方が出てくるのではないでしょうか。

最も「使わない」回答が少なかったのは6月=梅雨時ですが、アシートは湿気ではなく明らかに濡れてしまうと寿命が一気に縮まります(というより即交換が必要となります)ので、注意が必要です。

その他の「使わない」理由は下記のようなものがありました。

 

「サンダル・ハイヒールパンプスを履く事が多いため」(4~10月に使わない・40代・事務)
「基本的にはブーツ・フラットシューズに利用する事が多い為」(同)
「サンダルを履くから」(7~9月に使わない・40代・事務)
「オープントウの靴に敷いて履くと、前から見えてしまうので」(7~8月に使わない・50代・教員)
「ファッションで裸足で靴を履く時期に使います」(11~4月に使わない・40代・ヘアメイク)

 

●アシートが売れる時期

では上記の皆さんの「使わない時期」とアシートの販売が連動しているのかちょっと調べてみました。下記がアシートの販売数の年間の変動です。

 

販売足数の変動
販売足数の変動

 

これはある年度の販売量の推移を表していますが、念のため男女で色分けしてみました。
なお、箱入りの販売単位ではなく、徳用パックなども含め全て1足単位にバラして積み上げてみたグラフですのでご了承ください。

アンケート結果の「使わない時期」である冬に大きな落ち込みがあるかと思いきや、それほど大きくありません。

アシートは徳用パックだけでなく、化粧箱入りの通常パッケージ品でもそれなりにまとまった入数であるため、需要期と販売ピークが必ずしも一致しないということでしょうか。

ちなみにこのグラフからも分かるように、アシートの販売サイズの男女比率は4:6で女性用サイズの方が多く売れています。

 

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以上アシートと季節の関係について見てみましたがいかがでしょうか。

本記事は当初「インソールと季節の関係」について特集する予定でしたが、季節によるインソールの種類を調べているうちに、インソール自体様々な種類があることが分かり、別立てでそれについてはお届けすることにし、今月はアシートに的を絞ってみました。

Vol.7 玄関・下駄箱のニオイと消臭

 

10月も中旬となり過ごしやすい日が続いている関東地方ですが、いかがお過ごしでしょうか。ちなみに一昨日北海道では初雪が降り、太平洋上では台風25号が発生したそうです。視野を広げてみると少し慌ただしい気候のようですね。

さて連載第7回目の今月はインソール → 靴 → 玄関、ということで、お家の中のニオイ発生スポットの一つである玄関周りに着目してみたいと思います。では事前にアンケートで募集した玄関・下駄箱周りの質問回答内容を見ていきましょう。

 

アンケート回答者内訳

アンケート回答者は計486名様です。玄関周りのニオイは使用頻度が関係すると思われますので、まず世帯人数をお答えいただきました。

 

世帯人数
世帯人数

 

グラフを見ると2人、3人、4人の世帯で8割近くを占めました。一人暮らしの方は予想より?少なく32名(7%)、最も多い人数では7人のご家庭が1名いらっしゃいました。単純平均は3.2人となり、昨年の日本の平均世帯人数が2.49人(※)ということなので、内訳を比較すると単身世帯が少ないのが今回のアンケートの特徴と言えます。
単身世帯回答者が少ないのはおそらく高齢者の方の回答者が少ないことが予想されます。

※出典:厚生労働省HP「平成26年 国民生活基礎調査の概況」より
URL:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/
PDF:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/dl/02.pdf

 

玄関に常に出ている靴の数

まず、下駄箱等に収納せずに玄関に常に出ている靴の数はどのくらいか、という質問にお答えいただきました。担当の率直な感想は意外?と皆様整理整頓しているなと感じました。

 

玄関に常に出ている靴の数
玄関に常に出ている靴の数

 

この結果を見ますと世帯人数+1足程度しか出ていないように見えます。単純計算によりますと平均足数は4.4足となり、上でご紹介した平均世帯人数が3.2人ですので、ほぼそのとおり、人数+1足程度しか出ていないようです。この数字は各ご家庭の整理整頓の度合が大いに反映されていると思われますが、物理的な制限(収納できる下駄箱の大きさ、または出しておける玄関の大きさ)も関係するのではないでしょうか。

 

玄関の掃除をする頻度

次に、汚れひいてはニオイにも関係してくるかもしれない掃除の頻度について伺いました。こちらは回答の選択肢に「毎日」がなかったのですが、「2~3日に1回」の回答者数を見ますと、毎日掃除している方も一定数いると思われます。

 

玄関の掃除をする頻度
玄関の掃除をする頻度

 

ただ不思議なのは上でご紹介した玄関に出ている靴の数と掃除の頻度とはあまり関連がないようです。たくさん出ている家庭ではそれだけ汚れやすくて掃除が多いというわけでもなく、また少ししか出ていないから掃除をせずに済むというわけでもなさそうです。こちらは各家庭の方針如何によるものだと思われます。

ちなみに世帯人数との関連も薄いようです。下記に各世帯別の最も多い掃除頻度の1位と2位を列記します。

    単身世帯: ①週に1回  ②月に1回
    2人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    3人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    4人世帯: ①週に1回  ②月に1回
    5人世帯: ①週に1回  ②2~3日に1回
    6人世帯: ①2~3日に1回  ②週に1回

 

他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか

次に自分の家の玄関ではなく他人の家の玄関のニオイについて、気になったことがあるかという質問にYes/Noで答えて頂きました。

 

他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか
他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか

 

これは8割の方が「ある」と答えていますが、中には自分の家と違う匂いという意味で「ある」とお答えいただいた方もいるかも知れません。人の家の匂いはまず玄関のドアを開けた瞬間に気づきますから。ともあれ玄関のニオイに人は敏感だということには間違いなさそうです。

 

下駄箱の中のニオイ対策

次に選択肢ではなく記述式で「下駄箱の中のニオイを軽減するために何か行っていることはあるか」ということで答えて頂きました。

こちらは王道といえるものから変わったものまで、様々な対策が行われているということが分かりました。回答者486名中、コメントがなかったのは60名様(12%)で、9割近くの方に何らかの対策法を記入して頂きました。

対策法を個々にご紹介しても良いのですが、基本的にはよく知られた手法が多いため、ここではそれぞれの回答文中に現れたワードを集約してみることにしました。それが下のグラフです。

 

下駄箱の中のニオイ対策の出現ワード
下駄箱の中のニオイ対策の出現ワード

 

最も多いのが王道と言える「消臭剤」で120回登場しました。これには具体的な商品名も含めました。こちらはいい匂いを発するタイプではなくニオイを消すタイプのものですね。商品としても300~600円程度で買えますから、これで効果があれば手軽でいいですね。ユーザーが多いのも頷けます。

次は炭や竹炭、備長炭といった炭に関する語句が83回となっています。こちらは炭入り消臭剤などの市販のものと、隅っこに竹炭を置いたり砕いた炭をティーバッグに入れたりする自家製のものに大別され、意外と自家製の消臭剤を作っている方が多いようです。ホームセンターなどのキャンプ用品売り場で燃料用の炭が2kg入り数百円で売っていますからコストパフォーマンスは大きいですね。

以下「スプレー」「芳香剤」と続きますが、芳香剤は登場回数30回と消臭剤の1/4に留まり、2012年以降に見られた洗濯用柔軟剤の香り付けブームとは違い少数派のようです。なお消臭剤メーカーによっては「消臭芳香剤」ということで悪臭を消してなおかつ香り付けを両立する(芳香成分を消臭しない)ものもあるようです。

その次には「換気」「乾燥」「除湿」といった下駄箱の状態に関するワードが並びます。3者を足すと60回超となり、炭類に続く高頻度となります。なお同じように湿度を下げることでニオイを発生しにくくする方法として「脱いだ靴をすぐに下駄箱に入れない」ということを挙げられている方がかなり多くいました(約20名程度)。

さらに「新聞紙」「シート類」「重曹」「コーヒー」等と臭い対策の具体的品名が並び、市販の消臭剤ではなく古来から伝承?されてきた手法が多くなっています。

なお新聞紙に関しては下駄箱に敷く手法と、丸めて隅っこに置く、または靴の中に入れるという手法に分かれます。「コーヒー」はコーヒーの出し殻を捨てずに乾燥させてティーバッグ(100均などで安価に入手可能)に入れて置くなどします。「ヒノキ」は天然の香り付けという意味合いとシューキーパーの材質としても登場しました。

変わったものとしては「下駄箱1段につき1個トイレットペーパーを置く」というものもありました。確かにトイレットペーパーは吸湿量が多そうです。その他少数意見として下記のようなものがありました。

    「リンゴ・柑橘類の皮を容器に入れて置く」(効果絶大とのこと)
    「使用済みの使い捨てカイロを靴の中に入れる」
    「重曹にアロマオイルを少しかけて、時々かき混ぜる」
    「新しい10円玉を置く」(新しいとイオンが活発?)
    「におい玉を置いています!!」
    「無臭だ」(商品名?)

また「下駄箱がありません」という回答も数名あり、確かにワンルームなどで下駄箱がない場合もありますね。

 

試作品「アシート消臭巾着」 10名様にプレゼント!

なお上記対策の中にアシートの効能を書いてくださる方もいて、アシートを普段から使っていれば靴が湿気ず臭わないので、玄関も下駄箱も臭わないという大変嬉しいお言葉を頂きました。

そこで下駄箱内の消臭にアシートを別の形で利用できないかということで、下の写真のようなものを作ってみました。

 

「アシート消臭巾着」お試し品
「アシート消臭巾着」お試し品

 

こちらはアシートの原反を短冊状に切り、丸めて少し見栄えがするように袋詰めしたものです。少し発想が単純すぎたようで、社内テストの結果残念ながら下駄箱の消臭にはやや力不足のようでした。下駄箱の空間には消臭材の表面積が小さかったようです。靴箱などの小さい空間にはそれなりに使えるのではないかと思います。

ちなみにこのアシート原反は市販されていない特別仕様(ピンク色)のものでレアです。袋はオーガンジーというウェディングドレスなどに使われるおしゃれな素材でできています。

この「アシート消臭巾着」お試し品ですが、お試しになりたい方にはお分けしますので、【住所】【お名前】【電話番号】【本ブログの感想】をお書き添えの上、Eメールにて下記までご連絡下さい。

 

*** 応募期間は終了しました ***

 

注意事項:

 ・消臭効果、その他効能を保証するものではありませんのでご了承ください。

 ・10名以上ご応募のあった場合には抽選のうえ発送させていただきます。

 ・当選発表は発送をもって替えさせて頂きますのでご了承ください。

 

 

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以上、今回はお家の中のニオイ発生スポットである玄関周りに注目してみましたがいかがでしたでしょうか。次回はアシートと職業の関わりについてご紹介する予定です。

 

 

 

Vol.3 抗菌とは ~除菌・殺菌・滅菌・減菌・制菌・静菌??~

「知って得するインソールの豆知識」も第3回となり、梅雨の季節が訪れました。梅雨時は足も蒸れるしアシートの出番・・・ですが、ここでちょっと気を付けてください。アシートは湿気は吸いますが、完全に浸水するとやはり紙であるため、簡単に破れてしまいます。よって雨の多いこの季節は普段より早めに交換する、雨に濡れたらすぐ取替える等の気遣いが必要だということをお忘れにならないようお願いします。

では今月はアシートOタイプでも謳われている「抗菌」さらには除菌や殺菌などといった言葉の意味するところについて見ていきたいと思います。

●アシートの抗菌タイプ

アシートは現行3タイプあるうちのOタイプにだけ抗菌が謳われています。B、Kタイプとも脱臭効果のある「クリスライト」は使われていますが、抗菌ではありません。

Oタイプの抗菌は表面にごくわずかに塗布しているニス的な塗料の中に抗菌剤を配合することにより実現しています。抗菌剤は銀イオン系のもので、家庭用品などでもよく「Ag+」などという表記を見ることがありますね。+というのは金属イオンのことで、銀そのものよりイオン化状態の方が抗菌効果が高いということなのです。

アシートでは抗菌タイプの開発段階においてインクメーカーと共にこの抗菌剤を塗布する手法に着目し、以後皆様にご愛顧頂いています。

●銀について

アシートの抗菌剤は銀イオン系ということなのですが、銀とはどういう物質なのでしょうか?

銀は歴史が古く、古代では金より装飾性が高いとされていたこともあるそうです。また安全性についても歴史が古く、銀食器、歯の詰め物、食品添加物などでの実績が永くあり、人類は銀を直接口に入れてきたとも言えます。その他、写真感光剤や銀貨、目薬などにも利用されてきました。また金属中で最も熱伝導率と電気伝導率が良いのも銀ということです。

このように人類は銀をうまく利用してきており、なじみのある金属だと言えます。

ただし、抗菌作用を持つ金属として銀が注目されだしたのは実はつい最近で、20世紀後半になって現代人の清潔志向の高まりやO-157などの感染症・食中毒が蔓延したりといった社会的な背景があってのことでした。

なお銀(silver)と似た名称の金属として水銀(mercury)がありますが、これはたまたま日本語の名前が似ているだけで、全く違う性質を持つ金属です。水銀は銀とは違い、非常に毒性が強い金属(常温で液体の金属)として知られています。

●抗菌とは

ではその銀が持つ抗菌性、そもそも抗菌とはいったい何なのでしょうか? 抗菌は「菌の増殖を抑える」ことであると言えます。菌は一定条件下で増殖していきますが、その増殖スピードを抑制するという意味になります。ですから必ずしも菌が減るとは限らず、「増え方を抑える」概念なのです。

なお混同されやすい「抗菌」の類似語句を下記に記します。

「殺菌」
殺菌は「菌を殺す」ことですが、どの程度殺すかという概念は入らないとされ、一部でも殺せば「殺菌」になるとされています。ですから石鹸で手を軽ーく洗っても「殺菌」と言えます(石鹸は細菌の細胞膜を破壊します)。

「滅菌」
滅菌は「菌を全て死滅または除去する」ことを意味し、最も清潔な状態と言えます。医療器具などのパッケージに「殺菌済み」ではなく「滅菌済み」とあるのもこのような理由からです。なお「全て死滅」とはいえ本当に100%除去は困難なので、例えば1ppm(100万分の1の濃度)などといったように基準値が設けられたりします。

「除菌」
除菌は菌を殺すというより「取り除く」ことを意味し、流水で菌を流したり、フィルターで菌を分離除去したりする方法を言います。完璧に除菌すれば「滅菌」と言えるでしょう。

その他、制菌・静菌・減菌・消毒などといった言葉もありますが、それはまた別の機会にしましょう・・・

●抗菌のグローバル化

直接銀イオンの抗菌性とは離れますが、抗菌が世の中に広まった頃は誇大表示や安全性に問題があったりといった粗悪な抗菌製品が蔓延し、規格化が急がれたこともあり、当時日本の産業界がまず抗菌製品に関する業界団体を設立しました。そしてガイドラインを制定し、その後2000年にJIS規格(JIS Z 2801)として国家規格となりました。

そして抗菌製品の製造・販売のグローバル化に伴い必然的に国際規格化のニーズが高まり、JISをほぼそのまま踏襲する形でISO(国際標準化機構)の規格(ISO 22196:2007)として定められたのが2007年のことです。このように日本は抗菌の分野では世界のトップランナーと言えるでしょう。

JISがそのままISOに採用されるという例はかなり稀なことだそうです。参考までに抗菌以外では家電製品などのボタンを押したときに鳴る「ピッ」などの「報知音」に関するJISがISOにそのまま採用されていたりするそうです。

●脱臭と消臭

抗菌に関連してアシートに使われているクリスライトの「脱臭剤」という言葉についても調べてみました。
脱臭と消臭、似ていますが、どのように違うのでしょうか? 下記の区分けが参考になります。

脱臭剤・・・臭気を物理的作用等で除去又は緩和するもの
消臭剤・・・臭気を化学的作用又は感覚的作用等で除去又は緩和するもの
芳香剤・・・空間に芳香を付与するもの
防臭剤・・・他の物質を添加して臭気の発生や発散を防ぐもの

(厚生労働省管轄:芳香消臭脱臭剤協議会「一般消費者用芳香・消臭・脱臭剤の自主基準」より)

アシートでは天然鉱物のクリスライトの無数の穴による臭気成分の吸着作用で臭いを物理的に除去していますので「脱臭」となります。

 

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以上、若干言葉遊び的な側面もありますが、いかがでしたでしょうか。今回関連語句を調査していくうちにホームページ上のこれまでの宣伝文句が正しいことを再確認?でき、個人的にほっとしています。また類似語句では曖昧な表現が多いことを知ることができ、大変参考になりました。

Vol.2 靴所有に関する実態調査

「知って得するインソールの豆知識」第2回はインソールをより深く知っていただくための予備知識として「靴」そのものにスポットライトを当ててみたいと思います。

当社アシートユーザーの皆様に簡単なアンケートをお願いし、そのデータをもとに見えてきたコトとは・・・

●アンケート回答者内訳

まずアンケート回答数141名の内訳ですが、女性78名、男性63名となり、アシートがより多く女性に支持されていることを考えると妥当な比率と言えます。なお50代男性の回答数が37名と最も多く、長年アシートをご愛顧頂いている層と言えると思います。
逆に20代男性は1名のみと、20代女性21名に比べると非常に少ないですね。

女性は恐らく就業者が少ないと思われる60代以上は5名と少ないものの、ほぼ全年代に渡ってまんべんなくご回答いただいた形となりました。

 

アンケート回答者
アンケート回答者

 

最近アシートのホームページが女性向けのイラストデザインに変わったことをご存じでしょうか? これもアシートが女性によりフォーカスした製品という表れなのです。

●靴サイズ

靴サイズに関してはアシートの売上をほぼ反映する形となりました。すなわち、アシート女性用23cm(20名)と24cm(37名)でアンケート回答者全体の4割をカバーできています(なお靴サイズ22.5cmはアシート23cmが適合し、23.5cmはアシート24cmが適合します)。

アシートはお徳用パックを合わせると合計8サイズ展開していますが、お徳用パックにしかない女性用22cm、男性用28cmなどはやはり出荷数も少なく、化粧箱パッケージと合算しても全体の出荷数の1割以下となっています。

 

靴サイズ
靴サイズ

 

●靴の所有数

次に、持っている靴の数について概数になりますがお答えいただきました。

まず女性で最も多いのは6~10足と11~15足で、割と現実的な数字と思われます。また31足以上という方も60代を除いて一定数いるのは女性ならではですね。

逆に5足以下という方は40代と50代に計5名ほど、女性全体の割合で言うと約6%となりました。

季節によって履き替えることも多いため一概には言えませんが、女性は曜日ごとに靴を取り替えても2週間程度はローテーションできるというところでしょうか?

 

靴所有数(女性)
靴所有数(女性)

 

それに対して男性は女性に比べて全体的に所有数が少なく、20代(回答者1名)を除き全年代で5足以下の方がそれなりの割合を占めている点に注目です。少し幅を広げて10足以下とすると48名となり、全体に占める割合はなんと76%となります。かくいう私(40代 男性)も同様で、お出掛けに使える靴はそのさらに半分以下と思われ、3,4足をなんとか会社、プライベートで履き回している、そんな男性も多いのではないでしょうか?

一方、大量に持っている方は男性の場合はほとんどおらず、21足以上の方は男性回答者63名中、1名でした。ただその方は「31足以上」と回答されており、正直何足持っているのか気になるところですね。

 

靴所有数(男性)
靴所有数(男性)

 

●どこで靴を購入するのか?

こちらは靴の購入先について、下記の選択肢より回答いただきました(複数回答可にて)。

①靴専門店 ②デパート ③スーパー ④通販・ネットショッピング ⑤その他

まず女性はデパートが多いものの、上位3者(デパート、靴専門店、通販・ネットショッピング)で9割近くを占めます。デパートが多いのはしっかりとした長く使える靴を買いたいということでしょうか。また、このあとご紹介するように、女性は気に入った靴を長持ちさせるよう努力する傾向が強いように感じました。

「その他」とお答えいただいた中には、「ブランド直営店」(20代 女性)や「セレクトショップ」(50代 女性)という回答があり、こだわりのある靴選びがお店にも出ているようです。

 

購入先(女性)
購入先(女性)

 

一方男性では、デパートが1割強と少なく、靴専門店が大きく票を伸ばし約6割となっています。これは郊外型靴量販店などの入りやすい店舗形態が影響しているのではないでしょうか。休日のお父さんはなかなかラフな格好をしています。そんなときはデパートは若干敷居が高いと思われますから。

またその他として「ワークマン」(作業着チェーン店)(50代 男性)というお答えがあり、働く男性ならではです。

 

購入先(男性)
購入先(男性)

 

なお女性・男性問わず、「通販・ネットショッピング」が1~2割という結果になっています。様々なものが通販で販売されている現在、この数字が多いのか少ないのかは判断に迷いますが、サイズはもとより、幅・高さ・履き心地などの選択が難しい商品性格上、まだまだ実店舗での購入が主流と言っていいでしょう。ただ、通販サイトによってはサイズ交換無料(返品送料無料!)を打ち出しているところがいくつかあり、今後現実的な選択肢となっていくのでしょうか。

●靴の買い替え(購入・廃棄)のきっかけ

最後に、靴を買い替える、または単に購入・廃棄するタイミングについて、その理由を伺いました。自由記述欄一杯に書いて下さる方も多く、なかなか読み応えのあるアンケート結果となりました。

まず靴を買い替える理由として最も多かったのは、やはり古くなった、傷んだ、型崩れしたなどの一般的な消耗・劣化などでした。
「キズ」(20代 女性)や「老朽化」(40代 男性)、「外皮の劣化」(40代 女性)、「履きつぶしたら」(50代 男性)、「伸びて使えなくなったら」(30代 女性)などが代表的な声として挙げられます。

その他は具体的な理由として「靴底の摩耗で滑りやすくなったとき」(60代 男性)や「かかとのすり減り具合」(20代 女性)というように靴底・かかとの消耗を挙げるものと、外的な変形とは別に「臭くなってきた時」(20代 女性)と臭いの染み着きを挙げる声も多かったです。

また、「流行のデザイン、新しい服に合わせたい時」(20代 女性)、「ファッションの好みが変わったとき」(20代 女性)、「足の変化(サイズが合わなくなった)」(60代 女性)、「洋服と合わなくなった」(40代 女性)、「年齢に合わなくなった」(40代 女性)、「自分のテイストと掛け離れてしまったもの」(40代 女性)など、女性らしい服飾の流行や、また自身の変化による買い替えも目立ちました。その点、男性は冒険しない限りデザインも流行や年齢の進行にそれほど左右されず陳腐化しにくいので靴選びもラクと言えますね。

また購入する理由として、「季節の変わり目」(30代 女性)、「基本的にはシーズンごとに買い替えます」(30代 女性)、「お出掛け用のお洋服を新調したとき」(50代 女性)といったファッションに敏感な方々の意見も女性に多かったです。

他方、購入理由が柔軟?な、「新しいものが欲しくなったとき」(20代 女性)、「買い物に行ったときに ときめいたら購入」(30代 女性)、「飽きたら」(50代 男性)、「靴屋を覗いてみて気にいったものがあったとき」(50代 男性)といった一見衝動買いともとれるような理由を挙げる方も数多くいらっしゃいました。実際のところ、気負って「靴を買いに行く」と意気込まないことも多いですよね。

廃棄の理由も買い替えの動機とかぶる部分がありますが、修理・補修に関する記述が多い印象があります。回答者141名中14名が修理・補修という言葉を使って廃棄・買い替えの理由に言及しています。

一例として、「ヒールの修理が不可能になった時」(40代 女性)、「かかとの補強等の修理を2~3度行ったうえで買い替えを決める」(30代 女性)、「ヒールのトップリフトが数回壊れたら交換」(30代 女性)、「つま先の皮がはがれて、修理がきかなくなった時」(50代 女性)などです。中には「オールソール(靴底の総張替え)を3回以上行った場合」(40代 男性)というご意見もあり、かなり愛着をもって維持されているのだなと感じました。ちなみに修理に関する記述はほとんど(14件中11件)が女性によるものでした。

回答者中1割が修理補修をしているということに、若干驚いたのは担当自身が普段靴を完全に使い捨てにしているからでしょうか? ともあれ、アシートユーザー様はいいものを長く使う傾向があるということは時代の流れにも合っていて嬉しいことですね。

その他の廃棄理由として、「履かなくなった」(40代 女性)、「足に合わない靴で履いていないから」(30代 女性)、「汚れがとれなくなった」(50代 男性)、「靴擦れがなくならない時」(40代 女性)といった意見もあります。

また回答中、靴のリサイクルに言及している方もいて、「処分するときは燃えるゴミに出しちゃってます。リサイクル(破れていれば出しにくい)のような、何か再利用ができればと思う」(40代 女性)ということで、靴リサイクルについて調べてみましたところ、ある販売店では靴の「下取り」ということで、1足あたり数百円の商品券と交換しているそうです。このお店は汚れていても壊れていてもOKということで、靴をゴミに出すのも大変な昨今、大変お得な話だと思いました。下取りした靴は熱資源として利用されたりするようです。確かに靴1足に使われているゴムや革を燃やしたら大変な熱量になりますよね。

また、違うお店ではリサイクル対象は新品か新品に近いもの限定ということで、こちらは実際に次のユーザーさんへ渡り、リユース(再使用)するとのことです。リユースは災害復興マーケットなどでの販売や途上国支援などが含まれているということです。服と一緒で靴も「一度も足を通さない」状態で死蔵している方も多いのではないでしょうか? こういった形で次のオーナーさんに渡るのも靴の有効利用と言えるでしょう。

●その他

番外編として、アシートのことを大変ほめていただくご意見も多かったので一部を紹介します。

「アシートを使う前は臭いが気になり半年で捨てていました。今はお蔭様で気に入った靴を長く履けるようになりました」(20代 女性)

「我が家は主人と社会人と大学生の息子達がアシートのお陰でとても助かっています」(50代 男性)

「アシートは何年も前から使っていておかげさまで気にいった靴が臭わず助かっています」(60代 女性)

「(靴付属の)インソールは特に汚くなりやすいので、1年中必ずアシートを入れて、なるべく汚れないように気をつけます」(20代 女性)

「メンテナンス(クリーニングに定期的に出したりアシートを使用する)をきちんとするので、あまり傷まず5~10年位は使用できています。(中略)アシートがなかったら1~3年で買い替えになってしまっていると思います」(30代 女性)

かなり嬉しいお言葉を頂戴しており恐縮ですが、上でも言われているように中敷きを使うことによって靴が長持ちするということはアシートに限らず言えると思います。
その中でもアシートの特徴が「使い捨て」であり、湿気や皮脂の汚れなどを丸ごとさっぱり取り去ることができるというメリットは、靴の買い替えスパンを伸ばす、ひいては気に入った靴を長く使いたいというご要望に大変有効であると考えています。

 

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以上、簡単なアンケートを元にした情報ではありましたが、いかがでしたでしょうか。
中敷きメーカーとしましては、関連する「靴」や「靴下」「足」「歩行」などに関して、より理解を深めていかないといけないと個人的に感じております。

なお今回のアンケートにご協力いただいた方の中から抽選で10名様にアシートKタイプ(25足入り)をプレゼントさせて頂きます。
該当者様には送付先をお伺いするメールを送信致しますので、しばらくお待ちください。プレゼント付きアンケートは隔月くらいで実施する予定ですので、アシートホームページならびにメルマガにぜひご注目ください。

 

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Vol.1 アシート製造工程の紹介

 

「知って得するインソールの豆知識」として、これから1年間に渡りアシートおよびインソールのお得な情報をお届けしていきます。

初回はアシートのことを皆様にもっと知っていただくため、アシートの製造工程をご紹介したいと思います。

アシートは神奈川県にある自社工場で作られており、段ボールメーカーとして培ってきた各種製造ノウハウを生かすため、他の製品同様にベテラン社員が各工程を手掛けています。

 

型抜き工程

まず製紙メーカーに特注している鉱物系脱臭剤「クリスライト」を配合した原反(アシートの元となる片面段シート)を足型に打ち抜く工程です。

まるでお菓子のクッキーの生地を型抜きするように、四角い段シートから足型を打ち抜いていきます。打ち抜きには厚いベニヤ板にカット刃を足の形に配置した「木型」と呼ばれる刃物が使われます。一つのシートからとれるアシートはサイズによりばらつきがあり、たとえば男性用27cmの場合ですと、写真のように7足とれます。女性用サイズの場合はもう少し増えます。

 

アシート原反
アシート原反
~1パレットあたり1000枚積まれています~
打ち抜き用の木型
打ち抜き用の木型(男性用27cm)
~青いスポンジは製品の型離れを良くするためです~
型抜き機械(オートプレス)
型抜き機械(オートプレス)
~木型を用いて連続的に打ち抜く機械です~
オートプレス給紙部
オートプレス給紙部
~アシートの素材シートが1枚づつ供給されます~
オートプレス排紙部
オートプレス排紙部
~アシートが打ち抜かれて積み上げられていきます~
~まだこの時点ではシートと一体になっています~
工程検査
工程検査
~一定枚数ごとに打ち抜き具合をチェックします~

 

このようなかたちで素材の片面段シートからアシートの形状が打ち抜かれて、シート状のまま次の工程へ搬送されます。

 

手加工・梱包工程

シート状の半製品のアシートは工場フロアとは別のアシート専用工房にて、人の手により検査・加工され、箱詰めされます。

型抜き工程でも大まかな抜き具合は検査されますが、ここではさらに細かく専任者の目により厳しいチェックを受けます。

 

アシート半製品
アシート半製品
~型抜きされた状態です~
専用工房での作業
~アシート専任者によりチェックされています~
手作業により製品化
手作業により製品化
~30枚程度を一気にシートから取出すコツのいる作業です~
1枚づつ目視検品します
1枚づつ目視検品します
~パラパラマンガのように点検しています~
山積みされた製品
山積みされた製品
~これで出荷1日分に満たない量とのことです、凄い量!~
シート余白?!
製品取出し後のシート余白
~役目?を終えた素材シート、芸術的ですね!~
~この後、粉砕・溶解されリサイクルされます~

 

ロジスティクス

アシート専用工房には専用倉庫も併設されており、販売店向けパッケージと大口個人ユーザー向け徳用パックが一定量在庫されています。出荷は時間指定等きめ細かい対応が可能な路線便にて発送されます。

 

小口のご注文用の単品在庫
小口のご注文用の単品在庫
~化粧箱パッケージの単品です~
化粧箱パッケージのカートン在庫
問屋・販売店向けカートン在庫
~タイプ・サイズごとに整然と並んでいます~
出荷を待つ路線便の荷物
出荷を待つ路線便(ヤマト宅急便)の荷物
~右上にお試しセットの封筒が見えます~

 

以上でアシートの製造工程となりますが、いかがでしたでしょうか? 昨今、いろいろな工業製品が安価な外国製から日本国内製造へ回帰している動きがありますが、アシートは今も昔も変わらず自社製造にこだわっています。今度も安定した品質のアシートを末永く販売していきたいとスタッフ一同考えています。