Vol.4 足の臭い対策と食事について

「知って得するインソールの豆知識」第4回は、足の臭い対策についてと毎日の食事が足の臭いに影響を与えるのか、与えるとしたらどのような影響なのか?という内容について見ていきたいと思います。

※これらのデータは先月末~今月にかけて行われた一般消費者の419件のアンケート回答データをもとにしています。回答者の皆様は特にアシートや中敷きユーザーに限ったわけではなく、それらを含めたごく一般の方々が対象です。

 

●「靴の」臭い対策

まず臭い対策のうち、靴に限定して皆様の行っている対策について見てみます。従来より定評のある手法を5つ挙げ、行っている対策を複数回答可で選んでもらいました。

 

 

まず消臭スプレーが一番多く、全体の43%を占めます。これは靴に限らず家庭用消臭スプレーは最近競争が激しく新製品が続々と出ていますので、手軽に使えて効果も高いという理由でしょう。芳香するタイプのスプレーは足の臭いと混ざって違う臭いの原因になってしまうため、無香性のスプレーを使いたいところです。

次に多いのは天日干しとなり、乾燥させることで繁殖した雑菌の増殖を食い止め、さらには太陽光で紫外線殺菌もできます。昨今の酷暑・猛暑では1時間も干せば雑菌には相当なダメージを与えることができるのではないでしょうか?

次は「同じ靴を履かない」ということでこれはちょっと毛色の違う対策と言えるでしょう。臭っている靴への対処ではなく臭わないような靴の運用ということで、コストさえ許せばお手軽で効果も高いですね。玄関や下駄箱に置いておくだけでも、一晩だけでなく丸1日乾燥させることができれば、靴の水分量のアベレージは随分と抑えられるのではないでしょうか?

また靴をローテーションさせることは臭い対策だけでなく、靴そのものの長持ちの秘訣でもあります。

その他「10円玉を入れる」「ミョウバン水」とありますが、10円玉については銅イオンの関係でバクテリア・雑菌の増殖を抑止するということですが、キッチンのシンクの水切りカゴが銅でできている場合があるように、一定の効果があるようですね。人によっては片足に数枚?入れたりするそうですが・・・ 走ると土踏まずのあたりから飛び出さないか心配です。

 

●「足の」臭い対策

次は靴ではなく足の臭い対策について見ていきましょう。こちらも定評があると思われる手法をこちらで挙げ、行っている対策を複数回答可で選んでもらいました。

 

 

こちらは票がほぼ3つに分かれた靴の対策とは違い、ダントツで足を「良く洗う」という回答が多かったです。全体の半分強の得票数となります。これはちょっと意外でしたが、単独で足を洗うのは手間がかかりますが、お風呂の際に足を良く洗えばそれほど面倒でもないですね!

次に多いのは「液体・スプレー」となりますが、これはその次の「クリーム」と同種とみなすことができ、足に直接何らかのケミカル類を塗布するということになります。足の臭い対策としては中敷きに比較してより直接的な臭いの発生源に何らかの作用をさせるということで、中敷きと同様かそれ以上にポピュラーな方法と言えます。

スプレー・クリーム類に続くのは「角質ケア」「足湯」となります。少数派ではありますが、それぞれ割合としては12%、7%と一定数は得票しています。これらは細菌のエサとなる古い角質を除去し、保湿することによって、臭いの繁殖の土壌を断つということで、論理的なやりかたと言えるでしょう。

 

●食事によって足の臭いは変わるのか

次に臭い対策とはまた違った視点から、食事と足の臭いの関係について見ていきましょう。まず下の円グラフが回答者419名の「食事によって足の臭いは変わるか」の問いに対する答えの内訳です。

ほとんどの方、9割近くが食事によって足の臭いは変わらないと答えており、ある意味安心?しますが、変わると実感している12%(51名)の方の意見を下で見ていきましょう。

 

 

まず予想通りと言いますか、肉食の翌日は足の臭いがきつい、という意見が多数あり、これは多くの人が実感していることでしょう。次に多いのがニンニクに関してですが、ニンニクは口臭のイメージが強いのですが、足の臭いもそうなのですね。用心したいものです。

以下脂っこい食べ物も同様に多かったです。意外な食べ物としてはラーメン、チーズ、芋焼酎と言ったものを挙げる方もいました。その他として「冷たいものばかり飲むと臭い」(女性)や「パセリを食べた時」(男性)というものもありましたが、実はパセリには消臭成分であるクロロフィルが含まれているはずなんですが、人により相性もあるのでしょうか。

共通しているのは足の臭いがきつくなると体臭も同様にきついということのようです。人により口臭もリンクするようで、なんとか臭いを抑える方向で努力してみたいものです。

逆に臭いを抑える食事としては「野菜を中心に食べた方が臭いがなくなると思います」(女性)や、「野菜や魚料理の翌日は臭いを感じないと思います」(男性)、「野菜を多く採ると臭いが少ない」(男性)というように、肉食の反対である野菜中心の食事で臭いが抑えられる証言がいくつかありますが、圧倒的意見というわけではないようです。

その他の意見として「動物性蛋白質を避けるようになって臭いが薄くなった」(男性)という声もあります。動物性蛋白質とは肉に限らず、魚、牛乳、卵などになります。

下に、参考までにコメント中に現れたキーワードをカウントしたものをグラフにしてみました。体臭に関して言及するコメントも多かったですね。

 

 

●臭いの気になる季節

次はそれらの足の臭いが気になる季節は一体いつなのか、ということについても同様にアンケートがあります。臭いの気になる月を複数回答可にて選択してもらいました。419名の方に平均4.2か月を選択してもらっています。

 

 

まず夏に大きなピークがあり、徐々に秋にかけ減り、冬にも小さいピークがあるようです。夏は7月、8月に比べると9月がガクッと落ちますが、筆者の感覚では最近の9月は8月並に暑いため、若干意外な印象です。6月が真夏並なのはやはり梅雨ですね。

夏のピークの半分以下ではありますが、冬にもちょっとした盛り上がりがあります。冬は冬で厚着をして足にもブーツなどを履くため、蒸れて臭いが発生しやすいということだと思われます。人により違いがあるようですが、統計的にはやはり臭いの本番は冬より真夏ということになります。

実は入社・入学シーズンの4月、5月あたりも票が集まるかなと思っていましたが、そうでもないようです。

 

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以上、「足の臭い対策」と「食事と足の臭いの関連性」「臭いの気になる季節」の3つのテーマについてアンケートを元に見てみましたがいかがでしたでしょうか。アンケート項目には限りがあり、実際にみなさんの行っている臭い対策は多岐に渡ると予想されますが、定番と思われるものに絞って多数決のような形で募ってみました。このような形ではありますが、400名以上の統計情報となりますとそれなりに参考になる部分があると思います。

アシートでは定期的に(ほぼ2か月に一度)アンケートを募集しておりますので、ぜひご協力のほどよろしくお願い致します。

 

Vol.1 アシート製造工程の紹介

 

「知って得するインソールの豆知識」として、これから1年間に渡りアシートおよびインソールのお得な情報をお届けしていきます。

初回はアシートのことを皆様にもっと知っていただくため、アシートの製造工程をご紹介したいと思います。

アシートは神奈川県にある自社工場で作られており、段ボールメーカーとして培ってきた各種製造ノウハウを生かすため、他の製品同様にベテラン社員が各工程を手掛けています。

 

型抜き工程

まず製紙メーカーに特注している鉱物系脱臭剤「クリスライト」を配合した原反(アシートの元となる片面段シート)を足型に打ち抜く工程です。

まるでお菓子のクッキーの生地を型抜きするように、四角い段シートから足型を打ち抜いていきます。打ち抜きには厚いベニヤ板にカット刃を足の形に配置した「木型」と呼ばれる刃物が使われます。一つのシートからとれるアシートはサイズによりばらつきがあり、たとえば男性用27cmの場合ですと、写真のように7足とれます。女性用サイズの場合はもう少し増えます。

 

アシート原反
アシート原反
~1パレットあたり1000枚積まれています~
打ち抜き用の木型
打ち抜き用の木型(男性用27cm)
~青いスポンジは製品の型離れを良くするためです~
型抜き機械(オートプレス)
型抜き機械(オートプレス)
~木型を用いて連続的に打ち抜く機械です~
オートプレス給紙部
オートプレス給紙部
~アシートの素材シートが1枚づつ供給されます~
オートプレス排紙部
オートプレス排紙部
~アシートが打ち抜かれて積み上げられていきます~
~まだこの時点ではシートと一体になっています~
工程検査
工程検査
~一定枚数ごとに打ち抜き具合をチェックします~

 

このようなかたちで素材の片面段シートからアシートの形状が打ち抜かれて、シート状のまま次の工程へ搬送されます。

 

手加工・梱包工程

シート状の半製品のアシートは工場フロアとは別のアシート専用工房にて、人の手により検査・加工され、箱詰めされます。

型抜き工程でも大まかな抜き具合は検査されますが、ここではさらに細かく専任者の目により厳しいチェックを受けます。

 

アシート半製品
アシート半製品
~型抜きされた状態です~
専用工房での作業
~アシート専任者によりチェックされています~
手作業により製品化
手作業により製品化
~30枚程度を一気にシートから取出すコツのいる作業です~
1枚づつ目視検品します
1枚づつ目視検品します
~パラパラマンガのように点検しています~
山積みされた製品
山積みされた製品
~これで出荷1日分に満たない量とのことです、凄い量!~
シート余白?!
製品取出し後のシート余白
~役目?を終えた素材シート、芸術的ですね!~
~この後、粉砕・溶解されリサイクルされます~

 

ロジスティクス

アシート専用工房には専用倉庫も併設されており、販売店向けパッケージと大口個人ユーザー向け徳用パックが一定量在庫されています。出荷は時間指定等きめ細かい対応が可能な路線便にて発送されます。

 

小口のご注文用の単品在庫
小口のご注文用の単品在庫
~化粧箱パッケージの単品です~
化粧箱パッケージのカートン在庫
問屋・販売店向けカートン在庫
~タイプ・サイズごとに整然と並んでいます~
出荷を待つ路線便の荷物
出荷を待つ路線便(ヤマト宅急便)の荷物
~右上にお試しセットの封筒が見えます~

 

以上でアシートの製造工程となりますが、いかがでしたでしょうか? 昨今、いろいろな工業製品が安価な外国製から日本国内製造へ回帰している動きがありますが、アシートは今も昔も変わらず自社製造にこだわっています。今度も安定した品質のアシートを末永く販売していきたいとスタッフ一同考えています。