「知って得するインソールの豆知識」今月号は、先月新たにアシートファミリーに加わった新商品をご紹介したいと思います。
●待望の新製品「SUASI」登場!
新製品は「SUASI」(読み:すあし)という商品名で、現在のアシートが持つ各種利点はそのままに、より女性へアピールするものとなっています。
アシートWebサイト上ではまだご紹介していないため知らない方が殆どだと思いますが、4月中旬から一部店舗で販売を開始しており、まだまだ販売網が追いついていないため今後拡充予定です。

左より:23cmパッケージ、24cmパッケージ、製品本体
入数:5足入り 価格:¥680(税8%込)
SUASIの基本的なポリシーはアシートと同様に、ペーパー素材による手軽な交換(使い捨て)と爽快感です。アシートをご愛用中の方には特に抵抗なく使っていただけるものと思います。手に取っていただけると分かると思いますが、厚みや形状はアシートと同じで、馴染みのあるウェーブ構造(片面段ボール構造)です。また大きく違うのは入数が5足入りということですね。
では次にSUASIの特徴を見ていきましょう。
●SUASIだけの・・・ ~従来にないビジュアル~
今まで寄せられたアシートについての要望の一つに「見た目が良くない」というものがありました。「段ボール的」「人前で靴を脱ぎにくい」といった声に対する一つの提案がこのデザイン(色)なのです。
下の写真はパッケージ外観と製品本体を太陽光に近い環境で撮影した画像ですが、ビビッドなパッケージと優しい印象の製品本体の「SUASIカラー」となっています。試作段階では微妙に異なる数種類の候補から、テストを重ねてこのカラーに決定致しました。
今までのアシートの外観からは随分と「派手」になったと感じるかもしれませんが、インソールを使っていることを隠す必要がなく、人に見られても気にならない、ひいてはおしゃれなグッズの一つとして積極的にアピールしていただきたいという願いが込められています。
また、アシートのOタイプではシャンデリア柄の黒色の小さな模様がウェーブ構造を視覚的に和らげ、段ボール感を無くすことに貢献していますが、SUASIではもう少し離れて見た場合でもボーダー柄を認識できるため、より上手に隠してくれているように思いませんか??

●SUASIだけの・・・ ~斬新な製品兼用パッケージ~
アシートでは通常の化粧箱パッケージと、お徳用の段ボール入りという、ある意味一般的なパッケージでしたが、SUASIではそのどちらも超越?した斬新なものになりました。「裸パッケージ」と呼んでいますが、製品側面が露出し、製品を覆う台紙部分も製品同様にインソール形として「使える」ようにしました。
つまりこの「SUASI」と書かれた台紙の上下の連結部分をハサミで切ることにより、そのまま左右一組のインソールとして使えてしまいます(台紙もウェーブ構造なのです)。なお表面の印刷色が靴に移ってしまう場合があるため、その点だけ注意して頂きたいと思います。
またこの台紙部分は、ウェーブ部分に接着された通常の裏紙部分にさらに厚紙を貼り合わせているもので、印刷業界では合紙(ごうし)と呼ばれる手法です。
よって入数は製品5足+1足という言い方ができるのではないかと思っています。
このような製品兼用パッケージを採用することにより、アシートOタイプの通常品と比較して1足あたりのパッケージ重量を92%減少させることができました。

●SUASIだけの・・・ ~安心のエコ素材、ホタテパウダー~
アシートでは「クリスライト」という天然鉱物の粉末を添加することによって脱臭力を発揮していましたが、SUASIではこの部分も大きく変わりました。脱臭能力とともに、新たに抗菌性も持つ「ホタテパウダー」を採用しています。
ホタテパウダーは食用ホタテなどの生産の際に生まれる大量の廃棄貝殻を加工したものです。ホタテの産地でうず高く積み上げられている貝殻の山(丘?)をご覧になったことがある方もいるのではないでしょうか?
ホタテの産地の東北・北海道ではこの廃棄貝殻の処理が一つの悩みどころでありました。ほとんどは不燃性の廃棄物として埋め立て等より費用をかけて処理せざるを得ないのが現状ですが、一部はチョークや浸透性舗装の材料になるなど、その機能から近年注目されている素材です。
今まで廃棄されていたものを機能性材料として活用することで、地球にやさしく、しかもアシート同等の脱臭力に加え抗菌力を備えることができました。またホタテパウダーは野菜や果物の洗浄剤としても使われている安心のエコ材料なのです。

●おわりに
このようにSUASIはアシートの利点はそのままにファッション性やエコロジー的観点を付加して、さらには目を引くパッケージと初期導入しやすい価格により、より幅広いユーザーに向けた製品となっています。「やむを得ず使う」から「かわいいから進んで使う」インソールになることを願っています。
現在は女性用23cmと24cmという限られたラインナップですが、今後はラインナップを拡大していきたいところですね!
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以上、今月号は新製品についてお送りしましたがいかがでしたでしょうか。ぜひパッケージを手に取って今までのインソールにはない「かわいさ」を実感して頂きたいと思います。
来月はVol.11のブーツの回に続いて靴の種類シリーズ第2弾ということで、「長靴・レインブーツ」について調べてみたいと思います。お楽しみに。