Vol.6 秋のアシート推奨シチュエーション

 

猛暑もあっという間に過ぎ去って残暑がほとんどない今年の秋ですがいかがお過ごしでしょうか。

意外に思われるかもしれませんが、アシートは季節によって販売数に結構な変動がある商品であることをご存じでしょうか。
通常の中敷きですと、靴底のクッション性向上や靴サイズ調整といった役割が大きなものとしてあると思いますが、アシートの場合はムレ防止・快適性向上などに特化している関係で季節によって変動があり、足の蒸れない・臭いにくい季節は需要が落ち着きます。

今年の涼しい秋も同様ですが、そんな中、年間通してアシートを使っていただいているユーザーの皆様から「秋のアシート推奨シチュエーション」ということで、ご意見を伺ってきましたので、以下にご紹介したいと思います。

 

●スポーツの秋

秋と言ったらスポーツを連想することも多いと思います。熱中症の心配も少ない秋はスポーツをするにも観戦するにももってこいです! ただし、スポーツにアシートを使用するシチュエーションは少ないかもしれません。スポーツシューズ・スニーカーなどに入れて激しい運動をすると、おそらくアシートの交換時期はすぐやってくるでしょう。

視野を少し変えますと、秋は運動会シーズンということで、レジャーシートを敷いて観覧する際は靴を脱ぐのではないでしょうか? アシートの広告の文句に「飲み会のお座敷でも堂々と靴を脱げます」というのがありますが、運動会でも同様ですね。

 

運動会のレジャーシートにも堂々と上がれます!
運動会のレジャーシートにも堂々と上がれます!

 

●行楽の秋

次に行楽の秋ですが、辞書によると行楽とは「山野に行き、遊び楽しむこと」だそうです。つまり本来の意味からするとお出掛け全般が行楽ではなくて、自然(山野)に限られるということなんですね。

アシートと行楽の結びつきというと、ハイキング、ピクニックなどで足に汗をかき、蒸れてしまうシチュエーションが浮かびます。ご紹介した通り、ハードなスポーツでの使用には適さない場合があるのですが、ハイキング等でしたら充分役割を果たしてくれるのではないでしょうか。歩くたびに波形加工の「エアダクト」効果(※)を感じられるかもしれません。ただし長距離を歩くことになりますので、替えのアシートを2~3足持って行くと良いでしょう。

※エアダクト効果とはアシートの主要な機能の一つで、波形で構成される空間を靴内の空気が循環することによって、ムレを効果的に排出する機能です。

また、ハイキング等でも運動会と同じくレジャーシートを敷いてお弁当を囲む機会があるかもしれませんね。

 

ピクニック・ハイキングでも足汗を効果的に吸収!
ピクニック・ハイキングでも足汗を効果的に吸収!

 

●芸術の秋

次にやはり芸術の秋を忘れるわけにはいかないでしょう。ちなみに芸術もスポーツと同じくやるだけでなく見る(鑑賞する)のにも適しているようです。著名な公募美術展である日展、院展、二科展などは全て秋に開催されているのですね。

芸術鑑賞の際に訪れる美術館・博物館などは順路が工夫されているとはいえ、総延長距離は数キロになるのではないでしょうか。そんなときは足ツボを刺激してリフレ効果をもたらすアシートが活躍しそうです。使いたい時に使い、使いたくないときは使わないという選択がしやすいのもアシートの特徴の一つです。厚さ約1.5mmと大変薄いので、靴サイズの変更の心配がありません。

 

快適な芸術鑑賞にアシートを1足どうぞ
快適な芸術鑑賞にアシートを1足どうぞ

 

●食欲の秋

秋といえば「食欲の秋」も外せないですね。夏の暑い時期は食欲が進まないし、冬の冬眠前で数十万年前の祖先の記憶で食いだめしてしまうのか、秋は食欲が盛んということになっています。科学的には日照時間の低下によるセロトニンの作用だとか、気温低下による基礎代謝の増加などもあるようですが・・・

食欲の秋でアシートが活躍するシチュエーションといえば食べ物屋さんのお座敷でしょう。居酒屋などはお店が中規模以上になると座敷率が異様に高くなりますね。ちなみに座敷の中でも難易度が高いのは「下駄箱」がある飲み屋さんではないでしょうか。靴を脱ぐだけでなく、その靴を割と高い位置にまで持ち上げる必要があるので、臭いがバレてしまう危険が高まります。

 

アシートを使っていて良かったと思える瞬間
アシートを使っていて良かったと思える瞬間

 

●ファッションの秋

女性にとってはファッションの秋も欠かせないのではないでしょうか。先ほど触れましたようにアシートの需要期の一つである冬は女性のブーツ着用によるものと推測されますが、秋に増えるショートブーツもやはりムレに悩まされることがあると思います。最近流行りのサイドゴアブーツにもアシートが活躍しますよ!

 

秋のファッションにもアシート
秋のファッションにもアシート

 

●その他

その他、紅葉狩りでドライブなどに出かける際も狭い車内空間での臭い防止に効果的でしょう。同乗者に急に窓を開けられたらショックですよね?!

 

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以上アシートを使用する「秋の推奨シチュエーション」を追ってきましたがいかがでしたでしょうか。次回はお家の中の臭い対策をスポット的にご紹介する予定です。ちょっと興味深いプレゼントがあるかもしれません・・・お楽しみに!

 

 

Vol.5 アシート限界?!テスト

お盆休みも終わってしまい、仕事モードへの切り替えは皆様済みましたでしょうか?
連載記事「知って得するインソールの豆知識」は第5回ということで、そろそろ折り返し地点に差しかかってきました。

今回はちょっと趣向を変えまして、アシートおよび関連会社の営業さんに「実証テスト」ということで、アシートの使用テストをしてもらいました。
テスト内容はアシートの使用による劣化を見る「耐久テスト」と、水分(汗)を吸った量を簡易的に測定する「吸汗量チェック」の2つです。

「耐久テスト」の方は、アシートの使用上の注意として「毎日交換」(Oタイプは2~3日で交換)という大事な注意点があるのですが、百聞は一見にしかずということで、それ以上使った場合にどうなるのか、写真でお見せしようというわけです。

「吸汗量チェック」の方は簡易的ではありますが汗を吸った量を数値化してみようという試みとなります。

※なおこれらのテストは限られた条件における特定のサンプルによるテスト結果であり、内容を保証できるものではありませんので、その点ご了承下さい。

 

●耐久テストその1 ~アシート営業 20代・女性~

まずこちらは弊社の外回り担当営業(20代・女性)の結果となります。
スマホの万歩計アプリによる測定結果では、日によってばらつきがあるものの客先訪問(主に都内公共交通機関利用)によって平均13,100歩/日程度歩行し、距離にすると約8km~10km程度歩いている営業さんです。一貫して同じ靴を使用して頂いて、ヒール高は約3cmとなります。

使用した靴
使用した靴

 

テスト結果(Bタイプ)
テスト結果(Bタイプ)

 

Bタイプを見ますと、初日でつま先、かかとの広い面積に渡ってけっこうな面積のナミナミ(段)が潰れていることがわかります。2日目~3日目でさらに潰れは顕著になり広範囲に及びます。裏面は二日目で右足親指のあたりに黒っぽい汚れのようなものが点在するようになり、荒れています。これは靴が黒っぽい物であったため、靴の繊維などが擦れたものと思われます。3日目は段の状態を見る限り、実物はクタクタで、片手で持つとどこからか切れる(崩壊する)状態だと思われます。3日目の裏面は左右共に土踏まずのあたりから切れ目が走っています。

やはりBタイプの「毎日交換」は体重の軽い女性でも必須と言えるのではないでしょうか。

 

テスト結果(Kタイプ)
テスト結果(Kタイプ)

 

次にKタイプですが、こちらはBタイプと比較するとかなりいい状態を保っていると言えます。3日目の段の潰れ具合を見てもBタイプの初日以下のため、頑張ればもう1日いけるかもしれませんね。

 

テスト結果(Oタイプ)
テスト結果(Oタイプ)

 

最後にOタイプですが、こちらは無理を言って5日間履いてもらいました。初日に投入(初期ならし)に失敗したようで、いきなり折れ目がついてしまっています(右足つま先とかかと、左足中央部)。つま先はその後平坦になりましたが、折れた部分は日を追うごとに状態が悪化し、そこから切れ・破れが発生しているのがよく分かります。またこの営業さんの特徴としては表面の右足外側に顕著なスレがあるのが分かります。この状況から歩行・重心のかかり方を想像することができます。3日目では裏の右足かかとの切れ・破れ具合がかなり悪化し、靴内には結構な量の紙屑が発生しているものと思われます。よってこの状況ではOタイプでも2日ないし3日が限度のようです。

(補足)上記ではKタイプよりOタイプの消耗が激しくなっていますが、この週は店頭でのアシートのデモ販売があったため、普段より過酷な使用状況であったということです。一般的にはKタイプよりOタイプの方が長持ちします。

 

●耐久テストその2 ~アシート営業 30代・男性~

次に男性の営業マンのテスト結果を見てみましょう。上記女性テスターと同じく都内近郊の外回りの営業さんです(公共交通機関利用)。万歩計の数値もほぼ同等で平均約12,500歩/日ほど、ただし体重はかなり違うため、使用状況としては女性よりかなり過酷と言えます。

 

使用した靴
使用した靴

 

テスト結果(Kタイプ)
テスト結果(Kタイプ)

 

まずKタイプを見てみましょう。

こちらは裏面の切れ・破れを見て分かるように、初日でかなりの消耗、というより損傷が現れています。表面の段の潰れは初日は指先などに集中していますが、3日目では土踏まず以外のほぼ全域で潰れているのが分かります。これではアシートの特徴の一つの段(ナミナミ)によるエアダクト効果は望めませんので、完全に寿命を全うしたと言えるでしょう。裏面の状態の悪さから、交換時期はズバリ1日未満です。カバンの中に予備のアシートを入れておき、昼休みなどに交換すべきでしょう。

 

テスト結果(Oタイプ)
テスト結果(Oタイプ)

 

次にOタイプですが、こちらも消耗度合はほぼKタイプと同様で、初日に裏面にかなりのスレ・破損が現れていて、Oタイプでもこの営業さんの使用状況には耐えられないようです。本人曰く普段使っているのもOタイプで半日で交換しているということなので、納得です。

なおBタイプのテスト結果がないのは上記のこともあり、かなりの損傷(靴下への繊維の付着等)が予想されるため割愛させていただきました。男性の外回りの営業さんの靴内の状況はかなり過酷のようですね。なお上記テストは女性・男性どちらも7月末から8月頭にかけての記録的猛暑の中で行われたことも付け加えておきます。

 

●吸汗量チェック

次に限界テストではありませんが、アシートの5大機能「脱臭・吸汗・刺激・抗菌・使い捨て」のうちの一つ、吸汗についてチェックしてみたいと思います。

吸汗量の測定は新品状態(使用前)のアシートの重量と、使用後のアシートの重量を精密に測定し、引き算すれば汗を吸って重くなった分が算出されるというものです。測定には1/100グラムまで測定可能なデジタル秤量計を使用しました。

※抗菌はOタイプのみとなります。

 

●吸汗量その1 ~靴下履きと裸足での違い~

ここではまず靴下を履いている場合と履いていない場合(裸足)で、吸汗に関してどのような違いが出てくるのかを見てみましょう。男性・女性問わず、裸足でアシートを使用して頂いているユーザー様が一定数いるのですが、何か違いがあるとすれば興味深いところですね。またバレエなどの特定のスポーツなどでも裸足使用の需要があるようです。

このグラフは延べ3名の関連会社(段ボール製造メーカー)の営業マンにアシートを使用して1日営業活動してもらい、活動前(朝)と帰社後(夕方)にアシートの重量を測りました。なお片方の足はいつも通り靴下を履き、もう片方の足は裸足(!)で営業活動をしてもらいました。これで条件はほぼ同等に測定可能ということになります。

 

靴下履きと裸足での吸汗量の違い

 

被験者は20代男性2名と40代男性1名です。使用したアシートはどちらも標準的な硬さのKタイプとなります。結果は40代男性の吸汗量が20代男性に比べて半分以下という点が目立ちますが、こちらは個人差や新陳代謝の違いとして、肝心の靴下履きと裸足の違いについては3名ともそれほど大きな違いがないようです。1名は裸足の方が吸汗量が多く、2名は靴下履きの方が多い結果となりましたが、どちらも圧倒的な差ではなさそうです。

もう少し統計的なデータを取りたいところですが、片足が裸足というスタイルでの営業活動もそれほど長期間続けられないため、残念ながら裸足でのテストはここまでとなります。ご了承ください。

 

●吸汗量その2 ~アシートの吸汗機能の高さ~

次にアシート自慢の紙による吸汗機能の高さを実証するべく、僭越ながら他社様の中敷きとの比較テストをしてみました。手元にあった他社5銘柄をそれぞれ1日限りのテストですので、断定的なことは言えませんが比較してみましょう。なお他社様のものはどれも化成品(ファブリックタイプ)となります。

測定期間は平日の1週間(5日間)を左足にアシートKタイプ(毎日交換)、右足に他社製中敷き(毎日他銘柄に交換)を使用して営業活動を行うというもので、毎日朝と夕方に重量測定をしてもらい、吸汗量を算出しています。被験者は前出の段ボールメーカー営業20代男性となります。

 

吸汗量の比較

 

グラフを見ますと、概ねアシートの吸汗量が勝っていて、5日間の平均吸汗量は約1.58グラムとなります。他社5銘柄の平均は約1.03グラムですので、約5割増しの量の汗をアシートは吸収できたということが言えます。なおアシートが唯一下回る4日目の他社様中敷きは、他4銘柄が厚み約3~4mm程度であるところ、6mm程度の厚さですので、体積が大きい分吸汗性能も高かったものと推測されます。アシートは厚さ約1.5mmでしかも中空構造なので、4日目もアシートは健闘したと言っていいのではないでしょうか。

ちなみに4日目は中敷きの厚みが左足1.5mmと右足6mmで結構な違いがあり、単純な高さもそうですが、靴内(甲部分)が狭くなり歩きにくかったと営業さんは言っていました。靴サイズを大きくせず、普段通りのサイズのまま中敷きを使えるということもアシートのメリットの一つとなります。

 

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以上、アシートの実証テストをお送りしましたが、いかがでしたでしょうか。普段見慣れている「毎日交換」「使い捨て」「吸汗機能」なども写真と数字で改めて示されるとよく理解できるのではないでしょうか。次回は9月ということで、一気に秋らしくいきたいと思っていますので、お楽しみに。

 

 

Vol.4 足の臭い対策と食事について

「知って得するインソールの豆知識」第4回は、足の臭い対策についてと毎日の食事が足の臭いに影響を与えるのか、与えるとしたらどのような影響なのか?という内容について見ていきたいと思います。

※これらのデータは先月末~今月にかけて行われた一般消費者の419件のアンケート回答データをもとにしています。回答者の皆様は特にアシートや中敷きユーザーに限ったわけではなく、それらを含めたごく一般の方々が対象です。

 

●「靴の」臭い対策

まず臭い対策のうち、靴に限定して皆様の行っている対策について見てみます。従来より定評のある手法を5つ挙げ、行っている対策を複数回答可で選んでもらいました。

 

 

まず消臭スプレーが一番多く、全体の43%を占めます。これは靴に限らず家庭用消臭スプレーは最近競争が激しく新製品が続々と出ていますので、手軽に使えて効果も高いという理由でしょう。芳香するタイプのスプレーは足の臭いと混ざって違う臭いの原因になってしまうため、無香性のスプレーを使いたいところです。

次に多いのは天日干しとなり、乾燥させることで繁殖した雑菌の増殖を食い止め、さらには太陽光で紫外線殺菌もできます。昨今の酷暑・猛暑では1時間も干せば雑菌には相当なダメージを与えることができるのではないでしょうか?

次は「同じ靴を履かない」ということでこれはちょっと毛色の違う対策と言えるでしょう。臭っている靴への対処ではなく臭わないような靴の運用ということで、コストさえ許せばお手軽で効果も高いですね。玄関や下駄箱に置いておくだけでも、一晩だけでなく丸1日乾燥させることができれば、靴の水分量のアベレージは随分と抑えられるのではないでしょうか?

また靴をローテーションさせることは臭い対策だけでなく、靴そのものの長持ちの秘訣でもあります。

その他「10円玉を入れる」「ミョウバン水」とありますが、10円玉については銅イオンの関係でバクテリア・雑菌の増殖を抑止するということですが、キッチンのシンクの水切りカゴが銅でできている場合があるように、一定の効果があるようですね。人によっては片足に数枚?入れたりするそうですが・・・ 走ると土踏まずのあたりから飛び出さないか心配です。

 

●「足の」臭い対策

次は靴ではなく足の臭い対策について見ていきましょう。こちらも定評があると思われる手法をこちらで挙げ、行っている対策を複数回答可で選んでもらいました。

 

 

こちらは票がほぼ3つに分かれた靴の対策とは違い、ダントツで足を「良く洗う」という回答が多かったです。全体の半分強の得票数となります。これはちょっと意外でしたが、単独で足を洗うのは手間がかかりますが、お風呂の際に足を良く洗えばそれほど面倒でもないですね!

次に多いのは「液体・スプレー」となりますが、これはその次の「クリーム」と同種とみなすことができ、足に直接何らかのケミカル類を塗布するということになります。足の臭い対策としては中敷きに比較してより直接的な臭いの発生源に何らかの作用をさせるということで、中敷きと同様かそれ以上にポピュラーな方法と言えます。

スプレー・クリーム類に続くのは「角質ケア」「足湯」となります。少数派ではありますが、それぞれ割合としては12%、7%と一定数は得票しています。これらは細菌のエサとなる古い角質を除去し、保湿することによって、臭いの繁殖の土壌を断つということで、論理的なやりかたと言えるでしょう。

 

●食事によって足の臭いは変わるのか

次に臭い対策とはまた違った視点から、食事と足の臭いの関係について見ていきましょう。まず下の円グラフが回答者419名の「食事によって足の臭いは変わるか」の問いに対する答えの内訳です。

ほとんどの方、9割近くが食事によって足の臭いは変わらないと答えており、ある意味安心?しますが、変わると実感している12%(51名)の方の意見を下で見ていきましょう。

 

 

まず予想通りと言いますか、肉食の翌日は足の臭いがきつい、という意見が多数あり、これは多くの人が実感していることでしょう。次に多いのがニンニクに関してですが、ニンニクは口臭のイメージが強いのですが、足の臭いもそうなのですね。用心したいものです。

以下脂っこい食べ物も同様に多かったです。意外な食べ物としてはラーメン、チーズ、芋焼酎と言ったものを挙げる方もいました。その他として「冷たいものばかり飲むと臭い」(女性)や「パセリを食べた時」(男性)というものもありましたが、実はパセリには消臭成分であるクロロフィルが含まれているはずなんですが、人により相性もあるのでしょうか。

共通しているのは足の臭いがきつくなると体臭も同様にきついということのようです。人により口臭もリンクするようで、なんとか臭いを抑える方向で努力してみたいものです。

逆に臭いを抑える食事としては「野菜を中心に食べた方が臭いがなくなると思います」(女性)や、「野菜や魚料理の翌日は臭いを感じないと思います」(男性)、「野菜を多く採ると臭いが少ない」(男性)というように、肉食の反対である野菜中心の食事で臭いが抑えられる証言がいくつかありますが、圧倒的意見というわけではないようです。

その他の意見として「動物性蛋白質を避けるようになって臭いが薄くなった」(男性)という声もあります。動物性蛋白質とは肉に限らず、魚、牛乳、卵などになります。

下に、参考までにコメント中に現れたキーワードをカウントしたものをグラフにしてみました。体臭に関して言及するコメントも多かったですね。

 

 

●臭いの気になる季節

次はそれらの足の臭いが気になる季節は一体いつなのか、ということについても同様にアンケートがあります。臭いの気になる月を複数回答可にて選択してもらいました。419名の方に平均4.2か月を選択してもらっています。

 

 

まず夏に大きなピークがあり、徐々に秋にかけ減り、冬にも小さいピークがあるようです。夏は7月、8月に比べると9月がガクッと落ちますが、筆者の感覚では最近の9月は8月並に暑いため、若干意外な印象です。6月が真夏並なのはやはり梅雨ですね。

夏のピークの半分以下ではありますが、冬にもちょっとした盛り上がりがあります。冬は冬で厚着をして足にもブーツなどを履くため、蒸れて臭いが発生しやすいということだと思われます。人により違いがあるようですが、統計的にはやはり臭いの本番は冬より真夏ということになります。

実は入社・入学シーズンの4月、5月あたりも票が集まるかなと思っていましたが、そうでもないようです。

 

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以上、「足の臭い対策」と「食事と足の臭いの関連性」「臭いの気になる季節」の3つのテーマについてアンケートを元に見てみましたがいかがでしたでしょうか。アンケート項目には限りがあり、実際にみなさんの行っている臭い対策は多岐に渡ると予想されますが、定番と思われるものに絞って多数決のような形で募ってみました。このような形ではありますが、400名以上の統計情報となりますとそれなりに参考になる部分があると思います。

アシートでは定期的に(ほぼ2か月に一度)アンケートを募集しておりますので、ぜひご協力のほどよろしくお願い致します。

 

Vol.2 靴所有に関する実態調査

「知って得するインソールの豆知識」第2回はインソールをより深く知っていただくための予備知識として「靴」そのものにスポットライトを当ててみたいと思います。

当社アシートユーザーの皆様に簡単なアンケートをお願いし、そのデータをもとに見えてきたコトとは・・・

●アンケート回答者内訳

まずアンケート回答数141名の内訳ですが、女性78名、男性63名となり、アシートがより多く女性に支持されていることを考えると妥当な比率と言えます。なお50代男性の回答数が37名と最も多く、長年アシートをご愛顧頂いている層と言えると思います。
逆に20代男性は1名のみと、20代女性21名に比べると非常に少ないですね。

女性は恐らく就業者が少ないと思われる60代以上は5名と少ないものの、ほぼ全年代に渡ってまんべんなくご回答いただいた形となりました。

 

アンケート回答者
アンケート回答者

 

最近アシートのホームページが女性向けのイラストデザインに変わったことをご存じでしょうか? これもアシートが女性によりフォーカスした製品という表れなのです。

●靴サイズ

靴サイズに関してはアシートの売上をほぼ反映する形となりました。すなわち、アシート女性用23cm(20名)と24cm(37名)でアンケート回答者全体の4割をカバーできています(なお靴サイズ22.5cmはアシート23cmが適合し、23.5cmはアシート24cmが適合します)。

アシートはお徳用パックを合わせると合計8サイズ展開していますが、お徳用パックにしかない女性用22cm、男性用28cmなどはやはり出荷数も少なく、化粧箱パッケージと合算しても全体の出荷数の1割以下となっています。

 

靴サイズ
靴サイズ

 

●靴の所有数

次に、持っている靴の数について概数になりますがお答えいただきました。

まず女性で最も多いのは6~10足と11~15足で、割と現実的な数字と思われます。また31足以上という方も60代を除いて一定数いるのは女性ならではですね。

逆に5足以下という方は40代と50代に計5名ほど、女性全体の割合で言うと約6%となりました。

季節によって履き替えることも多いため一概には言えませんが、女性は曜日ごとに靴を取り替えても2週間程度はローテーションできるというところでしょうか?

 

靴所有数(女性)
靴所有数(女性)

 

それに対して男性は女性に比べて全体的に所有数が少なく、20代(回答者1名)を除き全年代で5足以下の方がそれなりの割合を占めている点に注目です。少し幅を広げて10足以下とすると48名となり、全体に占める割合はなんと76%となります。かくいう私(40代 男性)も同様で、お出掛けに使える靴はそのさらに半分以下と思われ、3,4足をなんとか会社、プライベートで履き回している、そんな男性も多いのではないでしょうか?

一方、大量に持っている方は男性の場合はほとんどおらず、21足以上の方は男性回答者63名中、1名でした。ただその方は「31足以上」と回答されており、正直何足持っているのか気になるところですね。

 

靴所有数(男性)
靴所有数(男性)

 

●どこで靴を購入するのか?

こちらは靴の購入先について、下記の選択肢より回答いただきました(複数回答可にて)。

①靴専門店 ②デパート ③スーパー ④通販・ネットショッピング ⑤その他

まず女性はデパートが多いものの、上位3者(デパート、靴専門店、通販・ネットショッピング)で9割近くを占めます。デパートが多いのはしっかりとした長く使える靴を買いたいということでしょうか。また、このあとご紹介するように、女性は気に入った靴を長持ちさせるよう努力する傾向が強いように感じました。

「その他」とお答えいただいた中には、「ブランド直営店」(20代 女性)や「セレクトショップ」(50代 女性)という回答があり、こだわりのある靴選びがお店にも出ているようです。

 

購入先(女性)
購入先(女性)

 

一方男性では、デパートが1割強と少なく、靴専門店が大きく票を伸ばし約6割となっています。これは郊外型靴量販店などの入りやすい店舗形態が影響しているのではないでしょうか。休日のお父さんはなかなかラフな格好をしています。そんなときはデパートは若干敷居が高いと思われますから。

またその他として「ワークマン」(作業着チェーン店)(50代 男性)というお答えがあり、働く男性ならではです。

 

購入先(男性)
購入先(男性)

 

なお女性・男性問わず、「通販・ネットショッピング」が1~2割という結果になっています。様々なものが通販で販売されている現在、この数字が多いのか少ないのかは判断に迷いますが、サイズはもとより、幅・高さ・履き心地などの選択が難しい商品性格上、まだまだ実店舗での購入が主流と言っていいでしょう。ただ、通販サイトによってはサイズ交換無料(返品送料無料!)を打ち出しているところがいくつかあり、今後現実的な選択肢となっていくのでしょうか。

●靴の買い替え(購入・廃棄)のきっかけ

最後に、靴を買い替える、または単に購入・廃棄するタイミングについて、その理由を伺いました。自由記述欄一杯に書いて下さる方も多く、なかなか読み応えのあるアンケート結果となりました。

まず靴を買い替える理由として最も多かったのは、やはり古くなった、傷んだ、型崩れしたなどの一般的な消耗・劣化などでした。
「キズ」(20代 女性)や「老朽化」(40代 男性)、「外皮の劣化」(40代 女性)、「履きつぶしたら」(50代 男性)、「伸びて使えなくなったら」(30代 女性)などが代表的な声として挙げられます。

その他は具体的な理由として「靴底の摩耗で滑りやすくなったとき」(60代 男性)や「かかとのすり減り具合」(20代 女性)というように靴底・かかとの消耗を挙げるものと、外的な変形とは別に「臭くなってきた時」(20代 女性)と臭いの染み着きを挙げる声も多かったです。

また、「流行のデザイン、新しい服に合わせたい時」(20代 女性)、「ファッションの好みが変わったとき」(20代 女性)、「足の変化(サイズが合わなくなった)」(60代 女性)、「洋服と合わなくなった」(40代 女性)、「年齢に合わなくなった」(40代 女性)、「自分のテイストと掛け離れてしまったもの」(40代 女性)など、女性らしい服飾の流行や、また自身の変化による買い替えも目立ちました。その点、男性は冒険しない限りデザインも流行や年齢の進行にそれほど左右されず陳腐化しにくいので靴選びもラクと言えますね。

また購入する理由として、「季節の変わり目」(30代 女性)、「基本的にはシーズンごとに買い替えます」(30代 女性)、「お出掛け用のお洋服を新調したとき」(50代 女性)といったファッションに敏感な方々の意見も女性に多かったです。

他方、購入理由が柔軟?な、「新しいものが欲しくなったとき」(20代 女性)、「買い物に行ったときに ときめいたら購入」(30代 女性)、「飽きたら」(50代 男性)、「靴屋を覗いてみて気にいったものがあったとき」(50代 男性)といった一見衝動買いともとれるような理由を挙げる方も数多くいらっしゃいました。実際のところ、気負って「靴を買いに行く」と意気込まないことも多いですよね。

廃棄の理由も買い替えの動機とかぶる部分がありますが、修理・補修に関する記述が多い印象があります。回答者141名中14名が修理・補修という言葉を使って廃棄・買い替えの理由に言及しています。

一例として、「ヒールの修理が不可能になった時」(40代 女性)、「かかとの補強等の修理を2~3度行ったうえで買い替えを決める」(30代 女性)、「ヒールのトップリフトが数回壊れたら交換」(30代 女性)、「つま先の皮がはがれて、修理がきかなくなった時」(50代 女性)などです。中には「オールソール(靴底の総張替え)を3回以上行った場合」(40代 男性)というご意見もあり、かなり愛着をもって維持されているのだなと感じました。ちなみに修理に関する記述はほとんど(14件中11件)が女性によるものでした。

回答者中1割が修理補修をしているということに、若干驚いたのは担当自身が普段靴を完全に使い捨てにしているからでしょうか? ともあれ、アシートユーザー様はいいものを長く使う傾向があるということは時代の流れにも合っていて嬉しいことですね。

その他の廃棄理由として、「履かなくなった」(40代 女性)、「足に合わない靴で履いていないから」(30代 女性)、「汚れがとれなくなった」(50代 男性)、「靴擦れがなくならない時」(40代 女性)といった意見もあります。

また回答中、靴のリサイクルに言及している方もいて、「処分するときは燃えるゴミに出しちゃってます。リサイクル(破れていれば出しにくい)のような、何か再利用ができればと思う」(40代 女性)ということで、靴リサイクルについて調べてみましたところ、ある販売店では靴の「下取り」ということで、1足あたり数百円の商品券と交換しているそうです。このお店は汚れていても壊れていてもOKということで、靴をゴミに出すのも大変な昨今、大変お得な話だと思いました。下取りした靴は熱資源として利用されたりするようです。確かに靴1足に使われているゴムや革を燃やしたら大変な熱量になりますよね。

また、違うお店ではリサイクル対象は新品か新品に近いもの限定ということで、こちらは実際に次のユーザーさんへ渡り、リユース(再使用)するとのことです。リユースは災害復興マーケットなどでの販売や途上国支援などが含まれているということです。服と一緒で靴も「一度も足を通さない」状態で死蔵している方も多いのではないでしょうか? こういった形で次のオーナーさんに渡るのも靴の有効利用と言えるでしょう。

●その他

番外編として、アシートのことを大変ほめていただくご意見も多かったので一部を紹介します。

「アシートを使う前は臭いが気になり半年で捨てていました。今はお蔭様で気に入った靴を長く履けるようになりました」(20代 女性)

「我が家は主人と社会人と大学生の息子達がアシートのお陰でとても助かっています」(50代 男性)

「アシートは何年も前から使っていておかげさまで気にいった靴が臭わず助かっています」(60代 女性)

「(靴付属の)インソールは特に汚くなりやすいので、1年中必ずアシートを入れて、なるべく汚れないように気をつけます」(20代 女性)

「メンテナンス(クリーニングに定期的に出したりアシートを使用する)をきちんとするので、あまり傷まず5~10年位は使用できています。(中略)アシートがなかったら1~3年で買い替えになってしまっていると思います」(30代 女性)

かなり嬉しいお言葉を頂戴しており恐縮ですが、上でも言われているように中敷きを使うことによって靴が長持ちするということはアシートに限らず言えると思います。
その中でもアシートの特徴が「使い捨て」であり、湿気や皮脂の汚れなどを丸ごとさっぱり取り去ることができるというメリットは、靴の買い替えスパンを伸ばす、ひいては気に入った靴を長く使いたいというご要望に大変有効であると考えています。

 

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以上、簡単なアンケートを元にした情報ではありましたが、いかがでしたでしょうか。
中敷きメーカーとしましては、関連する「靴」や「靴下」「足」「歩行」などに関して、より理解を深めていかないといけないと個人的に感じております。

なお今回のアンケートにご協力いただいた方の中から抽選で10名様にアシートKタイプ(25足入り)をプレゼントさせて頂きます。
該当者様には送付先をお伺いするメールを送信致しますので、しばらくお待ちください。プレゼント付きアンケートは隔月くらいで実施する予定ですので、アシートホームページならびにメルマガにぜひご注目ください。

 

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Vol.1 アシート製造工程の紹介

 

「知って得するインソールの豆知識」として、これから1年間に渡りアシートおよびインソールのお得な情報をお届けしていきます。

初回はアシートのことを皆様にもっと知っていただくため、アシートの製造工程をご紹介したいと思います。

アシートは神奈川県にある自社工場で作られており、段ボールメーカーとして培ってきた各種製造ノウハウを生かすため、他の製品同様にベテラン社員が各工程を手掛けています。

 

型抜き工程

まず製紙メーカーに特注している鉱物系脱臭剤「クリスライト」を配合した原反(アシートの元となる片面段シート)を足型に打ち抜く工程です。

まるでお菓子のクッキーの生地を型抜きするように、四角い段シートから足型を打ち抜いていきます。打ち抜きには厚いベニヤ板にカット刃を足の形に配置した「木型」と呼ばれる刃物が使われます。一つのシートからとれるアシートはサイズによりばらつきがあり、たとえば男性用27cmの場合ですと、写真のように7足とれます。女性用サイズの場合はもう少し増えます。

 

アシート原反
アシート原反
~1パレットあたり1000枚積まれています~
打ち抜き用の木型
打ち抜き用の木型(男性用27cm)
~青いスポンジは製品の型離れを良くするためです~
型抜き機械(オートプレス)
型抜き機械(オートプレス)
~木型を用いて連続的に打ち抜く機械です~
オートプレス給紙部
オートプレス給紙部
~アシートの素材シートが1枚づつ供給されます~
オートプレス排紙部
オートプレス排紙部
~アシートが打ち抜かれて積み上げられていきます~
~まだこの時点ではシートと一体になっています~
工程検査
工程検査
~一定枚数ごとに打ち抜き具合をチェックします~

 

このようなかたちで素材の片面段シートからアシートの形状が打ち抜かれて、シート状のまま次の工程へ搬送されます。

 

手加工・梱包工程

シート状の半製品のアシートは工場フロアとは別のアシート専用工房にて、人の手により検査・加工され、箱詰めされます。

型抜き工程でも大まかな抜き具合は検査されますが、ここではさらに細かく専任者の目により厳しいチェックを受けます。

 

アシート半製品
アシート半製品
~型抜きされた状態です~
専用工房での作業
~アシート専任者によりチェックされています~
手作業により製品化
手作業により製品化
~30枚程度を一気にシートから取出すコツのいる作業です~
1枚づつ目視検品します
1枚づつ目視検品します
~パラパラマンガのように点検しています~
山積みされた製品
山積みされた製品
~これで出荷1日分に満たない量とのことです、凄い量!~
シート余白?!
製品取出し後のシート余白
~役目?を終えた素材シート、芸術的ですね!~
~この後、粉砕・溶解されリサイクルされます~

 

ロジスティクス

アシート専用工房には専用倉庫も併設されており、販売店向けパッケージと大口個人ユーザー向け徳用パックが一定量在庫されています。出荷は時間指定等きめ細かい対応が可能な路線便にて発送されます。

 

小口のご注文用の単品在庫
小口のご注文用の単品在庫
~化粧箱パッケージの単品です~
化粧箱パッケージのカートン在庫
問屋・販売店向けカートン在庫
~タイプ・サイズごとに整然と並んでいます~
出荷を待つ路線便の荷物
出荷を待つ路線便(ヤマト宅急便)の荷物
~右上にお試しセットの封筒が見えます~

 

以上でアシートの製造工程となりますが、いかがでしたでしょうか? 昨今、いろいろな工業製品が安価な外国製から日本国内製造へ回帰している動きがありますが、アシートは今も昔も変わらず自社製造にこだわっています。今度も安定した品質のアシートを末永く販売していきたいとスタッフ一同考えています。