10月も中旬となり過ごしやすい日が続いている関東地方ですが、いかがお過ごしでしょうか。ちなみに一昨日北海道では初雪が降り、太平洋上では台風25号が発生したそうです。視野を広げてみると少し慌ただしい気候のようですね。
さて連載第7回目の今月はインソール → 靴 → 玄関、ということで、お家の中のニオイ発生スポットの一つである玄関周りに着目してみたいと思います。では事前にアンケートで募集した玄関・下駄箱周りの質問回答内容を見ていきましょう。
アンケート回答者内訳
アンケート回答者は計486名様です。玄関周りのニオイは使用頻度が関係すると思われますので、まず世帯人数をお答えいただきました。

グラフを見ると2人、3人、4人の世帯で8割近くを占めました。一人暮らしの方は予想より?少なく32名(7%)、最も多い人数では7人のご家庭が1名いらっしゃいました。単純平均は3.2人となり、昨年の日本の平均世帯人数が2.49人(※)ということなので、内訳を比較すると単身世帯が少ないのが今回のアンケートの特徴と言えます。
単身世帯回答者が少ないのはおそらく高齢者の方の回答者が少ないことが予想されます。
※出典:厚生労働省HP「平成26年 国民生活基礎調査の概況」より
URL:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/
PDF:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa14/dl/02.pdf
玄関に常に出ている靴の数
まず、下駄箱等に収納せずに玄関に常に出ている靴の数はどのくらいか、という質問にお答えいただきました。担当の率直な感想は意外?と皆様整理整頓しているなと感じました。

この結果を見ますと世帯人数+1足程度しか出ていないように見えます。単純計算によりますと平均足数は4.4足となり、上でご紹介した平均世帯人数が3.2人ですので、ほぼそのとおり、人数+1足程度しか出ていないようです。この数字は各ご家庭の整理整頓の度合が大いに反映されていると思われますが、物理的な制限(収納できる下駄箱の大きさ、または出しておける玄関の大きさ)も関係するのではないでしょうか。
玄関の掃除をする頻度
次に、汚れひいてはニオイにも関係してくるかもしれない掃除の頻度について伺いました。こちらは回答の選択肢に「毎日」がなかったのですが、「2~3日に1回」の回答者数を見ますと、毎日掃除している方も一定数いると思われます。

ただ不思議なのは上でご紹介した玄関に出ている靴の数と掃除の頻度とはあまり関連がないようです。たくさん出ている家庭ではそれだけ汚れやすくて掃除が多いというわけでもなく、また少ししか出ていないから掃除をせずに済むというわけでもなさそうです。こちらは各家庭の方針如何によるものだと思われます。
ちなみに世帯人数との関連も薄いようです。下記に各世帯別の最も多い掃除頻度の1位と2位を列記します。
単身世帯: ①週に1回 ②月に1回
2人世帯: ①週に1回 ②2~3日に1回
3人世帯: ①週に1回 ②2~3日に1回
4人世帯: ①週に1回 ②月に1回
5人世帯: ①週に1回 ②2~3日に1回
6人世帯: ①2~3日に1回 ②週に1回
他の家の玄関のニオイが気になったことがあるか
次に自分の家の玄関ではなく他人の家の玄関のニオイについて、気になったことがあるかという質問にYes/Noで答えて頂きました。

これは8割の方が「ある」と答えていますが、中には自分の家と違う匂いという意味で「ある」とお答えいただいた方もいるかも知れません。人の家の匂いはまず玄関のドアを開けた瞬間に気づきますから。ともあれ玄関のニオイに人は敏感だということには間違いなさそうです。
下駄箱の中のニオイ対策
次に選択肢ではなく記述式で「下駄箱の中のニオイを軽減するために何か行っていることはあるか」ということで答えて頂きました。
こちらは王道といえるものから変わったものまで、様々な対策が行われているということが分かりました。回答者486名中、コメントがなかったのは60名様(12%)で、9割近くの方に何らかの対策法を記入して頂きました。
対策法を個々にご紹介しても良いのですが、基本的にはよく知られた手法が多いため、ここではそれぞれの回答文中に現れたワードを集約してみることにしました。それが下のグラフです。

最も多いのが王道と言える「消臭剤」で120回登場しました。これには具体的な商品名も含めました。こちらはいい匂いを発するタイプではなくニオイを消すタイプのものですね。商品としても300~600円程度で買えますから、これで効果があれば手軽でいいですね。ユーザーが多いのも頷けます。
次は炭や竹炭、備長炭といった炭に関する語句が83回となっています。こちらは炭入り消臭剤などの市販のものと、隅っこに竹炭を置いたり砕いた炭をティーバッグに入れたりする自家製のものに大別され、意外と自家製の消臭剤を作っている方が多いようです。ホームセンターなどのキャンプ用品売り場で燃料用の炭が2kg入り数百円で売っていますからコストパフォーマンスは大きいですね。
以下「スプレー」「芳香剤」と続きますが、芳香剤は登場回数30回と消臭剤の1/4に留まり、2012年以降に見られた洗濯用柔軟剤の香り付けブームとは違い少数派のようです。なお消臭剤メーカーによっては「消臭芳香剤」ということで悪臭を消してなおかつ香り付けを両立する(芳香成分を消臭しない)ものもあるようです。
その次には「換気」「乾燥」「除湿」といった下駄箱の状態に関するワードが並びます。3者を足すと60回超となり、炭類に続く高頻度となります。なお同じように湿度を下げることでニオイを発生しにくくする方法として「脱いだ靴をすぐに下駄箱に入れない」ということを挙げられている方がかなり多くいました(約20名程度)。
さらに「新聞紙」「シート類」「重曹」「コーヒー」等と臭い対策の具体的品名が並び、市販の消臭剤ではなく古来から伝承?されてきた手法が多くなっています。
なお新聞紙に関しては下駄箱に敷く手法と、丸めて隅っこに置く、または靴の中に入れるという手法に分かれます。「コーヒー」はコーヒーの出し殻を捨てずに乾燥させてティーバッグ(100均などで安価に入手可能)に入れて置くなどします。「ヒノキ」は天然の香り付けという意味合いとシューキーパーの材質としても登場しました。
変わったものとしては「下駄箱1段につき1個トイレットペーパーを置く」というものもありました。確かにトイレットペーパーは吸湿量が多そうです。その他少数意見として下記のようなものがありました。
「リンゴ・柑橘類の皮を容器に入れて置く」(効果絶大とのこと)
「使用済みの使い捨てカイロを靴の中に入れる」
「重曹にアロマオイルを少しかけて、時々かき混ぜる」
「新しい10円玉を置く」(新しいとイオンが活発?)
「におい玉を置いています!!」
「無臭だ」(商品名?)
また「下駄箱がありません」という回答も数名あり、確かにワンルームなどで下駄箱がない場合もありますね。
試作品「アシート消臭巾着」 10名様にプレゼント!
なお上記対策の中にアシートの効能を書いてくださる方もいて、アシートを普段から使っていれば靴が湿気ず臭わないので、玄関も下駄箱も臭わないという大変嬉しいお言葉を頂きました。
そこで下駄箱内の消臭にアシートを別の形で利用できないかということで、下の写真のようなものを作ってみました。

こちらはアシートの原反を短冊状に切り、丸めて少し見栄えがするように袋詰めしたものです。少し発想が単純すぎたようで、社内テストの結果残念ながら下駄箱の消臭にはやや力不足のようでした。下駄箱の空間には消臭材の表面積が小さかったようです。靴箱などの小さい空間にはそれなりに使えるのではないかと思います。
ちなみにこのアシート原反は市販されていない特別仕様(ピンク色)のものでレアです。袋はオーガンジーというウェディングドレスなどに使われるおしゃれな素材でできています。
この「アシート消臭巾着」お試し品ですが、お試しになりたい方にはお分けしますので、【住所】【お名前】【電話番号】【本ブログの感想】をお書き添えの上、Eメールにて下記までご連絡下さい。
*** 応募期間は終了しました ***
注意事項:
・消臭効果、その他効能を保証するものではありませんのでご了承ください。
・10名以上ご応募のあった場合には抽選のうえ発送させていただきます。
・当選発表は発送をもって替えさせて頂きますのでご了承ください。
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以上、今回はお家の中のニオイ発生スポットである玄関周りに注目してみましたがいかがでしたでしょうか。次回はアシートと職業の関わりについてご紹介する予定です。